
こんにちはコウカワシンです。
今回は、池谷敏郎(いけたに・としろう)さんの著書【50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える内臓脂肪を落とす最強メソッド】から学ばせていただきます。
【内臓脂肪を落とす最強メソッド】は、どんな本?
【内臓脂肪を落とす最強メソッド】は、ズバリ!「ダイエットを根本的に見直す」本です。
本書はこのような本
「ああ~、最近太った!ダイエットしなきゃ~」
「ダイエットしてるんだけど、なかなかやせない・・・・・・」
「お腹が出てきたから運動しよう。けど、時間がないしなあ~」
「この前の健康診断でメタボって診断されたなあ。ヤバいなあ」
「ダイエットするには、まず生活習慣を変えなきゃだけど、何からすればいいのかなあ~」
といった悩みを抱えている人はたくさんいると思います。
けど、「忙しい」とか「もう歳だから・・・」とあきらめるのはまだ早いです。
本書の著者池谷敏郎(いけたに・としろう)さんは、1962年生まれで現在61歳でいらっしゃいます。
そんな著者が、56歳のときに体脂肪率10.5%、15キロ以上のダイエットをされたとしたらどうでしょう。
そもそも肥満は、内臓に過多の脂肪がついている場合が多いです。
内臓脂肪は、見た目のカッコ悪さ以上に健康リスクが高いので注意が必要です。
本書は、「内臓脂肪を落とすノウハウ」が満載の本です。
今までどうしても成功しなかったダイエットが可能になる一冊といえます。
本書がおすすめな人
【内臓脂肪を落とす最強メソッド】がおすすめな人
- お腹をへこませたい人
- 内臓脂肪による病気リスクが心配な人
- ダイエットに成功したことがない人
- 運動したいけど時間がなく、短時間で運動効果を高めたい人
- 生活習慣だけでもやせる方法が知りたい人




【内臓脂肪を落とす最強メソッド】の要点は?
本書は、実際に著者が取り組んだダイエット方法を理論化したものです。
著者は、30代のころ体重が79キロあり、血管年齢も45歳ということで完全なるメタボでした。それがダイエットを実施した結果、56歳時に体重64キロ、血管年齢28歳というところまで落とすことができたのです。
健康的にやせるには、まず「自分の体」のしくみや太る元凶である「内臓脂肪」について、よく知る必要があります。
そのうえで、自分に合ったダイエットを効果的に行うための方法が本書には満載です。
まずは「内臓脂肪」と「健康に良いダイエット法」を理論として理解し、食事法、運動法、生活習慣改善に役立たせましょう。



それでは本書から、わたしの独断と偏見で、「怖い内臓脂肪」、「内臓脂肪を減らすために大事な心得」、「無理なくできる食事法」、「誰でもどこでもいつでもできるかんたんな運動法」を取り上げてみたいと思います。
この記事から「この本いいなあ~」と感じていただけたなら、ぜひ本書を手に取って読んでみてください。
内臓脂肪はかなりヤバい!
内臓脂肪は、「太っている」とか「見た目がカッコ悪い」以上に、わたしたちの体に悪影響をもたらし、さまざまな病気のリスク上げてしまいます。
どのようなものがあるかを10コほどあげてみます。
内臓脂肪の蓄積は
- 「高血糖」「糖尿病」を引き起こす
- 「高血圧」を引き起こす
- 「動脈硬化」を引き起こす
- 「がん」の発症リスクを高める
- 「認知症」の発症リスクを高める
- 「肩こり」「腰痛」を引き起こす
- さらなる「食欲」の引き金になる
- 「便秘」や「頻尿」を引き起こす
- 「加齢臭」を引き起こす
- 「死亡リスク」が高まる
ということなのです。
ですので、危機意識をもって内臓脂肪を減らす努力をしなくてはいけません。
内臓脂肪を減らすためにやるべきこと
内臓脂肪を落とすためにやるべきことは「ダイエット」です。
内臓脂肪だけをピンポイントで落とす方法はなく、やるべきことは「ダイエット」しかありません。
「ダイエット」は、なんといっても「ラクラクできて、簡単で、続けやすい」のが一番です。
まず「ダイエット計画」を立てる
最初にするべきは「ダイエット計画」を立てることです。
ダイエットを始めると内臓脂肪がまず先に落ち、それから皮下脂肪が落ちていきます。
どの時点でダイエットを終了するかは、自分の体型によって決めればいいです。
全体的には太っていないが、お腹だけが出ているという人は、お腹が凹んだらそこで終了にしていいということです。
ある程度、脂肪が落ちたら、そのまま維持してもいいし、そこからさらにカッコイイ体を目指してトレーニングを始めてもいいのです。
著者が「体重・腹囲チェックシート」を用意してくれていますので、これを使って4週間(約1カ月)記録して、ダイエット計画を立ててみましょう。


このように自分の体をチェックし、「書く」ことで、今すべきことが明確になります。
「ダイエット法」は、3本柱
ダイエットは次の3本柱で成り立っています。
- 食事法
- オリジナルエクササイズ
- 生活習慣
「やせる」ということだけなら「食事法」が9割を占めます。
そこに著者の「オリジナルエクササイズ」の「ゾンビ体操」、さらには「生活習慣」の中で代謝を上げる工夫をすることで、ダイエットを加速させ、内臓脂肪を落とし、健康でメリハリのある体が、つくられていきます。
必要以上の糖質制限は危ない。「プチ糖質制限」を心がけよう。
肥満のほとんどは「糖質のとりすぎ」
肥満のほとんどの原因は「糖質のとりすぎ」です。
「糖質制限ダイエット」をすすめる人もいますが、それがなかなかつらくて続かないと思う人もいます。
そこで著者がすすめるのが「プチ糖質制限」です。
完全な糖質制限はNG
著者は、極端な糖質制限をすすめません。
ブドウ糖は体を動かしたり、脳を働かせたりするために必要なエネルギー源のひとつですし、厳しい糖質制限は、長期で行った場合の安全性も不明ですし、総死亡リスクや心疾患死亡リスクを上げるともいわれているからです。
著者自身も完全な糖質制限によってエネルギー不足となり、やせこけた老人のような状態になってしまった経験があり、そもそも長続きしない方法だとされています。
糖質は多からず少なからず、上手にとるを心がけましょう。
「プチ糖質制限」5つの基本
無理のない糖質制限をするために心がけることを5つ紹介します。
まず「糖質を半分」に減らす。
まずは今まで食べていた分の「半分の糖質」を目指しましょう。
これだけでも体重は確実に減っていくそうです。
著者の提案は「思い切って朝の主食を抜く」作戦です。
朝食抜きではなく、朝は必要最低限の糖質と、食物繊維やビタミン、そしてミネラルを、良質なたんぱく質とともに効率よく摂取するのです。
主食(ご飯、パン)は抜くので、朝のカロリーは低めとなり、昼や夜の食事のカロリーが少し多くなったり、主食の制限がうまくいかなかったりした場合でも、1日あたりのトータルエネルギー量を糖質を中心に制限することができます。
主食を抜いた分、ビタミン、ミネラル、たんぱく質、食物繊維をしっかりとりましょう。野菜、魚・肉・大豆製品、海藻・きのこをたっぷりとれば、栄養バランスもいいし、お腹も満たされます。
食事の量は極端に減らさない。
「プチ糖質制限」を成功させるためには、「しっかり食べる」ことも大事だと著者は言います。
主食を減らす分、野菜や肉・魚などのたんぱく質をしっかりとらなくてはいけません。
要するに、「食べる量を減らさない」ということです。
というのも、食べる量を極端に減らしてしまうと、空腹と戦うことになり、ストレスが溜まって結局は長続きしないからです。
食べる量を減らすことで、心配なことはほかにもあって、たんぱく質不足がちになると、筋肉が落ちてしまいます。
たしかに体重は減りますが、その分の筋肉も落ちて代謝が下がり、結果として、身体機能が低下します。
そのような状態で糖質の制限を止めたりすると、失った筋肉の代わりに内臓脂肪がついてリバウンドしてしまいます。
つまり、エネルギーを燃やすエンジン(筋肉)がないばかりに、リバウンドは簡単に起こってしまうということです。
「食べる順番」に注意する
食事をするときに一番大切なのが「食べる順番」だと著者は言います。
まず、食事の最初に糖質を食べてしまうと、血糖値は急上昇してしまいます。
血糖値の急上昇は、ただ単に肥満の原因というだけではなく、急上昇することで血管を傷つけ、動脈硬化を起こしやすくなるともいわれています。
血糖値を急上昇させないために活用したいのが「食物繊維」です。
食物繊維を多く含んだ食品は血糖値の急上昇を抑えてくれます。ですのでまず、食物繊維を多く含んだ食品から、先に食べ始めるといいとされています。
食物繊維には、水に溶ける「水溶性」と水に溶けにくい「非水溶性」がありますが、このうち「水溶性」食物繊維は、胃腸でネバネバした物質に変わります。
すると、その後に食べた炭水化物の章かを邪魔して糖質として吸収されにくくして、食後血糖値の急上昇を防いでくれるのです。
「水溶性」食物繊維は海藻、野菜、果物などに多く含まれます。
ということは、食事はまずサラダや野菜スープから食べ始めるという「べジ・ファースト」がいいということです。
ゆっくり食べる
なんと、血糖値を急上昇させる原因のひとつに「早食い」があるそうです。
しかも早食いは食べ過ぎにもつながります。
メカニズムとして、食事を始めると血糖値が上昇し、これを脳の満腹中枢が感知して「もう満腹だから食べなくていい」というサインを出します。
ところが、脳が血糖値の上昇を感知するまでに約15分かかるといわれています。早食いの人は、体が満腹を感じる前に食べ過ぎてしまうことになりがちです。
ですので、忙しいときがあるとは思うけど、早食いを避け、なるべくゆっくり時間をかけて食べることが大事だというのが、著者の意見です。
咀嚼(そしゃく、食物を細かくなるまでよくかむこと)も満腹中枢を刺激することがわかっているそうです。よくかみながら、少なくとも15分以上かけて食べるようにしたいですね。
「隠れ糖質」を見抜く。
「プチ糖質制限」で見落とされがちなのが「気づかずにとっている糖質=隠れ糖質」です。
「糖質制限しているのに全然効果がない」という人は、まずここに注目してみましょう。
糖質制限というと、主食になるご飯やパン、それからお菓子などの甘いものだけと見ているかもしれませんが、それだけではありません。
野菜でもじゃがいも、さつまいもといったイモ類、れんこん、かぼちゃ、そら豆なども糖質が多めです。果物のバナナ,ぶどう、もも、なし、マンゴー、柿なども糖質が高いとされています。
シロップ漬けの缶詰はもっと高いとされています。
スポーツドリンク、市販の野菜ジュースなども糖質高めなので注意したいですね。
それから、とんかつソース、ケチャップ、オイスターソース、みりん、ドレッシングなどの調味料も糖質の高いものがけっこうあります。
これらをとりすぎるといけないので、「かけすぎない」「使いすぎない」「ほどほど」といった感じで気をつけましょう。
「太りやすい食べ物」は「太りにくい時間帯」に食べる。
「甘いものが食べたい」、「ハンバーガーが食べたい」、「牛丼が食べたい」といった高カロリーのもの、ジャンクフードなど、ダイエットしていてもついつい食べたくなるときは、「太りにくい時間帯」に食べるようにしましょう。
「太りにくい時間帯」というのはズバリ!「午後2時から6時」の間です


ゾンビ体操でやせよう
ダイエットは食事法が9割を占めますが、適度な運動はしたほうがいいです。
運動をする理由は次の3つ。
- 運動なしでやせると、やつれて見える
- 筋肉が増えて、代謝が上がる
- 健康維持にも重要
著者がすすめるのが「ゾンビ体操」です。
「ゾンビ体操」は、1セット5分以内でその場でできる有酸素運動です。
この動きを日々の生活の中に3セット取り込むことで、1日で「30分のウォーキング」をしたことにも相当する「究極のエクササイズ」です。




「ゾンビ体操」は、「ついでに」できて、リラックス効果もあり、下半身すべての筋肉が鍛えられますので、やってみる価値ありですね。
上のイラストでわからない場合は著者のYouTubeをご覧ください。
↓
池谷敏郎 Official Channel【ゾンビ体操】一緒にやってみよう!
【内臓脂肪を落とす最強メソッド】の感想・まとめ
「お腹ぽっこり」は返上できる!
やせれば、見た目が若返り、「外見力」は自信につながり、人生が輝いてくる。
今回、この記事では、「ダイエットするために無理なくできる食事法」や「食事法で気をつけるべきポイント」、「いつでもどこでもできるゾンビ体操」についてのみ書きました。
本書は、これだけではなく、「内臓脂肪がスルスル落ちるスーパーフード」や「内臓脂肪を落とすための椅子の座り方」といった毎日続けたら劇的に変わる生活習慣が惜しみなく載っています。
誰でもそうだとは思いますが、「ダイエット」に成功したら、健康状態が改善するだけではなく、必ず見た目といった「外見力」まで変わってきます。
そうなると、「できる自分」というふうに自信に満ち、人生が輝いて見えるきっかけにもなります。
実際に著者は、本書でその効果を熱弁されています。
「自分にできるかなあ?」と思っている人は、心配いりません。
というのも、本書で書かれていることは、ほかのダイエット本以上に簡単に取り組めることばかりだからです。
ちょっとでも「やせたいなあ」という気持ちがあるなら、ぜひ読んでみてください。
【内臓脂肪を落とす最強メソッド】は、現在(2023年5月2日時点)amazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」の対象になっています。
キンドルアンリミテッドは、ビジネス書からマンガまで幅広いジャンルの本が読み放題です。ぜひこの機会にご検討ください。
【内臓脂肪を落とす最強メソッド】の概要
本書の目次
【50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える内臓脂肪を落とす最強メソッド】
はじめに
序章 内臓脂肪ってそもそも何? まずは知りたい代表的な10の疑問と答え
第1章 内臓脂肪はこんなに怖い! 10大リスクを知ろう!あなたは大丈夫?
第2章 「プチ糖質制限」で、もうガマンしない!(食べ方編)
第3章 内臓脂肪がスルスル落ちる!(スーパーフード編)
第4章 キツくない!続けられる!エクササイズ(ゾンビ体操編)
第5章 毎日続ければ劇的に変わる!(シーン別 生活習慣編)
特別付録 内臓脂肪を落とす最強の武器になる! 5つの「最強の間食」
おわりに
著者の紹介
池谷敏郎(いけたに・としろう)
池谷医院院長、医学博士。
1962年、東京都生まれ。
東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局、血圧と動脈硬化について研究する。
専門は内科、循環器科。97年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。
現在も臨床現場に立つ。
血管、血液、心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。
東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。
主な著書
『60歳を過ぎても血管年齢30歳の名医が教える「100年心臓」のつくり方』東洋経済新報社 (2023/3/10)
『老いは止められる』エクスナレッジ (2023/1/27)
『1日5分! 血管ケアだけで20歳若返る!』青春出版社 (2019/8/21)
『代謝がすべて』KADOKAWA (2020/9/10)
『血糖値はたった1分の習慣で下がる!』秀和システム (2022/7/15)
『「末梢血管」を鍛えると、血圧がみるみる下がる!』三笠書房 (2019/11/14)
『「内臓脂肪」も「皮下脂肪」もみるみる落ちる!1日3分「ダブル脂肪はがし」』PHP研究所 (2022/9/21)
『胃弱のトリセツ』毎日新聞出版 (2018/11/12)
『“座りっぱなし”でも病気にならない1日3分の習慣』青春出版社 (2018/4/20)
『若い体、いつまでも!心臓セルフメンテ「人生100年時代の健康長寿法」が奇跡を起こす』工パブリック (2022/8/8)
『15日間でお腹が凹んでリバウンドなし 名医のお腹やせ』KADOKAWA (2021/3/31)
『体においしい はじめてのスムージー150』西東社 (2016/6/13)
『隠れ脳梗塞は自分で治す』SBクリエイティブ (2014/6/20)
『お腹いっぱい食べて内臓脂肪を落とす 大豆ミートダイエット』アスコム (2020/8/22)
『炭水化物を食べてもやせる!レジスタントスターチ式ダイエット』主婦の友社 (2016/8/8)
『血管が若返る33のルール 』学研プラス (2014/12/9)
『血管を強くして突然死を防ぐ!』すばる舎 (2013/10/19)
『病気は血管から治せ!』主婦と生活社 (2015/7/31)
『図解 血管を強くするジュース&レシピ』新星出版社 (2014/10/21)
『すべての病気は血管で防げる!』青春出版社 (2019/1/9)
『健診・人間ドックではわからない! かくれ高血糖が 体を壊す』青春出版社 (2021/7/9)




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