
こんにちはコウカワシンです。
今回は、メンタリストDaiGo(めんたりすと・だいご)さんの著書『運は操れる』から学ばせていただきます。
『運は操れる』は、どんな本?


『運は操れる』は、ズバリ!「開運トレーニング教本」です。
本書はこのような本
「幸運」「不運」と、「運」があるなしに人生が振り回されていると感じるときがありますよね。
「運は、運。天からの授かりものなんだから自分ひとりではどうにもならない」と、多くの人がそう思うはずです。
ですが、メンタリストDaiGo(めんたりすと・だいご)さんは、「運は自分自身で操れる」と言います。
それは、決してスピリチュアル的な開運方法ではなく、しかも世界最先端の研究で裏付けされたものです。
そして「運を操る力」は、ビジネス、投資、試験、キャリア、人脈、恋愛といった、あらゆる局面で役立ちます。
つまり、自分で描いた望み通りの人生が実現できるということです。
でも、それには運を操るテクニックを知り、その力をトレーニングして伸ばしていかなくてはいけません。
そのための方法を記しているのが本書『運は操れる』です。
。
本書がおすすめな人
『運は操れる』がおすすめな人
- 自分は運がないといつも思っている人
- 運は自分自身でどうにでもできないと思っている人
- いつも不安な気持ちに悩んでいる人
『運は操れる』の要点は?


著者は、「運に頼ると不幸になり、運を操ると幸福になる」と言います。
「運を操るって、どういうこと?」と思いますが、たとえばジャンケンが強い弱いも、運に頼るのではなく運を操ることで勝率が上がると言います。
じつはきちんと種があることなのですが、勝率を上げる方法さえ知っていたら、ジャンケンで負ける確率が下がるということです。
本書は、この「運の操り方」にフォーカスした内容であるということです。



それでは、わたしの独断と偏見で、「なぜ運が操れるのか?」と「運を操る方法」について取り上げてみたいと思います。
この記事から「この本いいなあ~」と思ったなら、ぜひ本書を手に取って読んでみることをおすすめします。
運は自分でコントロールできる
運を自分でコントロールできるかどうかは、その人の気持ちの持ち方で決まります。
マンチェスター大学のアレックス・ウッド博士が「幸福になれる性格」について調べた研究では、被験者全員に「運に関してどう思っているか?」を問う22の質問をぶつけました。
そこで「自分が幸福だと信じている人」、「自分を不幸だと思っている人」、「そもそも運の存在を信じない人」、「運の存在は信じるが、自分は幸運でも不運でもないと思っている人」の4パターンに分類したのです。
この結果から、幸運を招きやすい人の考え方や物事のとらえ方が見えてきました。
そして、物事を楽観的に考えることができるかについて、「自分を不運だと思っている人」は非常に否定的で、希望を高める行動を取りにくいという結果が出たそうです。
一方、「自分が幸運だと信じている人」は非常に楽観的に物事を受け止め、希望を高める行動を起こしていく傾向があることも分かったのです。
実際に本書で紹介された、スキーの滑走中に転倒し、打ちどころが悪くて体が動かなくなった人の例では、あまりの状況に「自分の人生は終わった・・・」と思ってもおかしくないような不運のどん底に見舞われました。
けど、担当医から「神経が切れ、運動機能に障害が出ている。そのまま残る可能性は高いが、リハビリによって代替経路ができれば、回復も見込める。リハビリは早く始めるほど効果が高い」と説明を受けると即座にリハビリメニューを開始したのです。
その後、わずか数カ月で、運動機能の70%を回復させたということでした。
つまり何が言いたいかというと、このような「前向きな行動」が運を引き寄せるのだということなのです。
症状は必ず回復するはずだと楽観的に考え、すぐに希望を現実にするためのリハビリを開始するといった考え方、行動力が、運を操る力になるということです。
「運を操る力」は使うほどに磨き上げられる
行動力が重要というのは、脳科学でも証明できるそうです。
手を動かすなど、何かの作業を始める、つまり行動を起こすと、脳内でドーパミンが放出され、このドーパミンは「期待のホルモン」という別称を持ち、不安や抑鬱(よくうつ)を低下させせ、やる気を高める働きがあります。
この行動することによってやる気が出るというのは、「作業興奮(さぎょうこうふん)」といって、「やる気が出たから行動する」ではなく、「行動したからやる気が出てくる」という仕組みです。
つまり、動き出すことで運をつかむチャンスが増えていくということです。
運がいい人というのは、この「作業興奮」により、最終的に良い結果を出し、本人の幸福度が上がった状態に自分を導ける人なのです。
幸福度の研究では、人は自分が成長している過程、右肩上がりの状態にあるときに幸せを感じるという結果が出ているそうです。
ということは、長い人生において、運を意識しながら行動や生活習慣を変えていくことが、結果的に幸運を引き寄せていくことになるのです。
つまりはその逆が、不運を近づけるということです。
どんな行動を起こせば、不運を遠ざけることができるか、どんな準備をすれば、幸運に気づくことができるのか、どんな習慣を身につければ、運を持続的に味方にすることができるのかがわかってきます。
ですので、一度、必要な知識を身につけてしまえば、運はコントロールできるのです。
しかも、運を操る力は使えば使うほど磨き上げられ、新たな組み合わせが見つかり、その力は高まっていくというのです。
仕事運、対人運、金運、恋愛運のすべてを操ろう
「運を操る力」は、仕事運、対人運、金運、恋愛運などすべてにおいて、コントロールすることができます。
というのも、考え方を変え、物事の見方を変え、行動を変え、習慣を変えることで、運を変える力が身につき、人生という長い歩みにおいて「当たり」を引く可能性が確実に高まるからです。
「幸福量一定の法則」というのがありますよね。人生における幸福と不幸の量は同じだとする考え方なのですが、これは誰にでも平等にあるものだそうです。
当然、「幸運」に出会う確率も皆同じなのですが、「幸運をつかむ人、つかめない人」の差はどういったところにあるのでしょうか。
たとえば、自分の人生を劇的に変えるキーマンとの出会いや、人生の転機となるようなビジネスチャンスとの遭遇など、振り返ってみれば「あれだよな」というきっかけが誰にでもあると思うのです。
ところが、それに気づかず、毎日変化のない生活に甘んじ、ふとしたとき、人生このままでいいのかな?と不安になる・・・けど、せめていまの日常を守ろうと変化しないまま、日常の忙しさに戻っていくとすれば、幸福に出会う確率も低いままでしょうね。
しかし、新たな取引先を見つけるために飛び込んだ会社とか、リフレッシュのために取った長めの休みで訪れた旅先、そんなときに思わぬ出会いがあるかもしれないし、たまたま巻き込まれたトラブルから、ビジネスチャンスのヒントが見つかるかもしれません。
そこでキーワードになるのが、
「動くか、動かないか」
「試すか、試さないか」
「気づくか、気づかないか」
になります。
皆に、そこそこに平等な仕事運、対人運、金運、恋愛運などの運に対して、どう向き合うかです。
著者は、「ない」と思っていると、見えるはずのものも見えないし、逆に、「ある」と思っていれば、見えるはずのものがきちんと見えるようになるといいます。
不安に強くなり自ら動き、チャレンジしながら試行錯誤を続けて、目の前に訪れた幸運に気づくことが重要であり、これが運を操るための3つの科学的な方法なのです。
運を操る3つの科学的な方法
不安に強くなる
「運を操る力」を身につけるために、不安に強くなりましょう。
なぜなら、不安が幸運を遠ざけ、不運を引き寄せるからです。
というのも、心理学的に見ても、不安傾向が強い人や物事をネガティブに考える人は、自分の周りで起きている物事の変化に気づきにくくなるのと同時に、新たな出来事を受け入れにくくなるからです。
つまり、不安を抱えることで、行動する回数が減り、新しい取り組みを試さなくなり、結果的に幸運にも気づかなくなるということです。
そのうえ、「ネガティブバイアス」という、ネガティブな情報に注意を向けやすく、記憶にも残りやすいという心理状態となり、「やっても、うまくいかない」「以前も失敗した」など、否定的な現象に目が向くようになります。
一方で、ポジティブな人はリラックスしているため、全体を見渡し、そこそこにあるチャンスに気づきやすいのです。
ですので、「運を操る」ために、ネガティブにならず、ポジティブになるように努め、不安に強くなりましょう。
試行回数を増やす
不安に強くなり、行動に出ることができれば、次は何度も何度も行動し続け、試すことが「運を操る力」のトレーニングになり、回数を重ねるごとに血となり肉となっていきます。
しかも、毎日、毎日、同じようなタイムテーブルで人生を送っていると、チャンスと巡り合う確率は当然上がります。
ですが、人間の脳はラクをする仕組みになっていて、慣れたことを繰り返す日々では、意志力や集中力をつかさどる前頭葉をあまり使わなくなるため、機械的な対応で流すようになっていきます。
すると、新しい発見に気づくことが少なくなり、巡ってきているはずの運にも鈍感になってしまいます。
そこで、大切なのは、刺激と変化を求めて、小さな実験を繰り返していくことです。
何度も小さなチャレンジをするよりも、入念に準備し、精度を高めて、1回の大勝負で大きなリターンを狙ったほうがいいと考えてはいけません。
たしかに、準備をすることは大事です。でも、精度を高めようと自分の枠の中で準備を進めていても、本当に外部で通用するレベルに繰り上げていけるかどうかはわかりません。
精度を上げようと立ち止まって、あれこれ考えているヒマがあるなら、たくさん動いたほうがいいということです。
試行回数を増やし、小さな失敗、小さな成功から次善策を学んでいくほうが、結果的には精度を高めていけるのです。
気づく力を鍛える
試行回数を増やすのは、幸運のやってくるタイミングを増やすためでもあります。
でも、いつどのタイミングで幸運がやってくるかはわかりません。そのときを逃さず、運をつかむために必要なのが、「気づく力」です。
まあ、このようにいうと漠然としていますが、「カラーバス効果」のようなものです。「カラーバス効果」とは、ある一つのことを意識することで、それに関する情報が無意識に自分の手元にたくさん集まるようになる現象のことです。
たとえば、「赤い物」を意識して街中を歩いたら、なぜか不思議なことに街中の赤いものが目に入ってくるはずです。「赤い看板」「赤い郵便ポスト」「赤い屋根の建物」「赤い車」といった感じです。
不安に強くなり、行動に移った後、自分の周りにある運に気づくことができるようになるかどうか、言ってみれば、「運を操る」仕上げになるのが、幸運に気づく力なのです。
ウェスタンワシントン大学の研究で、「予期せぬ幸運に気づける人の割合」という実験があり、キャンパス構内の学生が通る道の樹木にドル札を吊るしておき、何人が気づけるかを調査しました。
木にお札が吊るしてあったらふつうに気づくものだと思いますが、気づけた人はたったの6%だったそうです。
同大学では、この研究により、予期せぬ幸運に気づける人はわずかであると結論づけました。
つまり、何らかの変化に気づくことができる人は大きな果実を手にし、見逃した人は何も手にすることができないということです。
運は不平等なものと思われがちですが、一生の間にやってくる幸運の総量に大きな個人差はありません。訪れるチャンスの数は同じで、気づいて行動に移せたか、移せなかったかの違いが結果を左右したということです。
ですので、「気づく力」を鍛えましょう。
これをいかに高めていくかが、人生の行く先を大きく左右するということです。
『運は操れる』の感想・まとめ


「運を操る力」は一生モノの武器になる
本書を開いたときは、「まさか~、運なんて思い通りにならないものでしょ」と思っていました。
でも、「運」って、いったいなんでしょ?
まず、「形があるものじゃないな」と思いましたね。自分自身のメンタルや着目点こそが、運を引き寄せる源泉なんだと思い直しました。
わたしにも経験があることですが、「なんで自分がこんなひどい目に遭うんだ~」とそのときは嘆いていても、あとあとでこの経験こそが、自分自身を強くしてくれたなあと思うことがしばしばありました。
人生って、こういうことの繰り返しではないでしょうか。
「たしかに今は苦しい。けど、これを乗り切ったら、大きく飛躍できる」
なんだかテレビドラマみたいですが、本書だけではなく、成功者のサクセスストーリーを語ったものはたくさんあります。
本書は、「運を操る力」を持つことで、開運を実現させる方法を教えてくれる本です。
この記事では書きませんでしたが、「不安に強くなる」「試行回数を増やす」「気づく力を鍛える」といったそれぞれのテクニック、「運の操り方の実践編」をも、記されています。
一度、だまされたと思って読んでみてください。
『運は操れる』は、現在(2023年3月15日時点)amazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」の対象になっています。
キンドルアンリミテッドは、ビジネス書からマンガまで幅広いジャンルの本が読み放題です。ぜひこの機会にご検討ください。
『運は操れる』の概要


本書の目次
『運は操れる』
はじめに
Chapter 1 運にまつわる5つの知られざる真実
Chapter 2 運を操る3つの科学的な方法
Chapter 3 不安に強くなる5つのテクニック
Chapter 4 試行回数を増やす7つのテクニック
Chapter 5 気づく力を鍛える5つのテクニック
Chapter 6 運の操り方 実践編
おわりに
著者の紹介
メンタリストDaiGo(めんたりすと・だいご)
慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。
人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。
英国発祥のメンタリズム(人の心を読み、操る技術)を日本のメディアで初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして多くのテレビ番組に出演。
その後、活動の枠を広げて、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。趣味は1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、ニコニコ動画、ジム通い。
ビジネスや話術、恋愛や子育てまで、幅広いジャンルにおいて、人間心理をテーマに執筆した著作は累計200万部を突破。
主な著書
『短期間で〝よい習慣〟が身につき、人生が思い通りになる! 超習慣術』ゴマブックス株式会社 (2019/11/1)
『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』PHP研究所 (2020/8/20)
『人を操る禁断の文章術』かんき出版 (2015/1/19)
『超トーク力 心を操る話し方の科学』CCCメディアハウス (2021/4/19)
『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』学研プラス (2019/3/5)
『超 発想力』詩想社 (2020/10/3)
『自分を操る超集中力』かんき出版 (2016/5/27)
『知識を操る超読書術』かんき出版 (2019/11/20)
『ベッドの上の心理学』KADOKAWA (2017/6/30)
『ムダに悩まない理想の自分になれる 超客観力』repicbook (リピックブック) (2020/4/3)
『超影響力』祥伝社 (2021/2/10)
『あなたの知識を驚くべき結果に変える 超戦略ノート術』学研プラス (2021/7/19)
『倒れない計画術 まずは挫折・失敗・サボりを計画せよ!』河出書房新社 (2018/9/14)
『悩む力 天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」』PHP研究所 (2021/3/15)
『限りなく黒に近いグレーな心理術』青春出版社 (2017/9/1)
『面接官の心を操れ! 無敵の就職心理戦略 』KADOKAWA (2017/3/23)
『人間関係をリセットして自由になる心理学』詩想社 (2018/9/7)
『賢者の睡眠』リベラル社 (2021/8/19)
『メンタリストDaiGoの人生を変える言葉365』KADOKAWA (2022/1/20)
『男女脳戦略。』ダイヤモンド社; 第1版 (2014/10/17)
『後悔しない超選択術』西東社 (2018/11/17)
『超報復力 いじめる相手を徹底的に見返す方法』PHP研究所 (2021/7/30)
『コミュ障でも5分で増やせる超人脈術 』マキノ出版 (2019/3/1)


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