
こんにちはコウカワシンです。
今回は山口真由著『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』を書評します。
この本はズバリ!
これやりゃ誰でも(?)・・・東大に入れちゃうよ!
てな本です(笑)
本書に関する情報
皆様、勉強って好きですか?(好きでしたか?)
私は大っ嫌いでした。
だって先生の授業はちょ~つまらんし教科書読んでもチンプンカンプンでしたから。
ですが、勉強ができないよりはできた方が良いのは誰でも思うこと。
要は勉強がわからないのではなく勉強の仕方(勉強法)を知らないからなんです。
勉強法は色々ありますが本書は教科書なり勉強の基になる基本書を7回読み頭に蓄積させる「7回読み勉強法」を提唱しています。
著者の紹介
山口真由(やまぐちまゆ)
1983年 北海道生まれ。
筑波大学附属高等学校進学を機に単身上京。
2002年に東京大学法学部に入学。3年次に司法試験、翌年には国家公務員1種試験に合格。
また学業と並行して、東京大学運動会男子ラクロス部のマネージャーも務める。
学業成績は在学中4年間を通じて“オール優”で、4年次には「法学部における成績優秀者」として総長賞を受け、2006年に首席で卒業。
同年、財務省に入省し、主税局に配属。主に国際課税を含む租税政策に従事。
2008年に財務省を退官し、2009年に弁護士登録。
現在は主に、企業法務を担当する弁護士として活動するかたわら、テレビ番組や執筆業でも活躍中。
著書に『天才とは努力を続けられる人であり、それには方法論がある。』がある。
本書のキモ
まずは山口真由さんの言葉を
本気の勉強には、我慢と忍耐が必要になります。勉強は楽しいものではありませんが、勉強法が確立できていれば、ある意味とても「楽」になります。つらい努力の継続を最小限に済ますための、シンプルで効率的な勉強法の真髄をご紹介します。
と。
実際、東大首席卒業の山口真由さんも「7回読み勉強法」を確立したから今の地位があり、この勉強法を活用しながら自己のモチベーションを高い位置で維持できたのだろうと思います。
ただ単に7回読むだけでは身につきません。7回読むことで何か見えてくるものが大事なんだと思います。
目次
『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』の目次
はじめに
第1章 「頭がいい人」がしていること
「頭がいい人」になれる最良の手段は、「勉強法」をみにつけることである
勉強に不可欠な「努力」と「成功体験」
「自信」というキーワード
「自信」は「傲慢」とは違う、と心得よう
「勉強法」確立のために、自分を知ろう
大人になった今だからこそできる、戦略的勉強法
第2章 私の勉強ヒストリー①ー「少し上のライバル」を意識して
「勉強しよう!」という意思は、こうして芽生えた
一日4時間勉強。全国模試で1位に
14歳で上京。「デキる」同級生たちの中で・・・・・
予備校に行かずに東大合格! その勉強の秘密とは
東大という場所で学んだ、新たな手法と向上心
大学3年生で司法試験に合格した秘訣とは・・・・・
切迫感に駆られて突き進んだ、19時間半勉強の日々
国家公務員1種試験を目指して
東大を首席で卒業できた理由
第3章 私の勉強ヒストリー②ー摩訶不思議な「社会」という場所で
学生時代とは勝手が違う!新社会人としての戸惑い
財務省の強烈な洗礼
官僚から弁護士へー新たな可能性を求めて
私の弱点克服法・その①
私の弱点克服法・その②
第4章 誰でもできる!「7回読み」勉強法とは?
「読む」には三つの方法がある
サラサラ読んで数を打つ!必勝の読書法「7回読み」
「7回読み」には、アレンジが必要な分野がある
どんなテキストを選べばよいか?
「7回読み」なら「ヤマ張り」なしでもだいじょうぶ
「7回読み」はこうして進めよう
音読・手書きのメリット・デメリット
「こうかも?」「やっぱり!」が知識を作る
第5章 努力とやる気を持続させる「メンタルコントロール術」
小さな工夫で、やる気にエンジンがかかる!
細やかな計画は立ててはいけない!
自分の中の「決まりごと」とうまく付き合うには?
集中力が落ちてきたときの秘訣とは?
「後回し」「先送り」グセをリセットするには
目標を持つためにすべきこと
第6章 なぜ学ぶ?何を目指す?自分と向き合うと見えるもの
自分の活動の場を広げること
生活には、「小さな目標」が溢れている
「知らない」「わからない」の世界から、一歩を踏み出そう
本書のポイント
『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』のポイント
- 「勉強法」を身につけること
- 勉強に不可欠な「努力」と「成功体験」
- 「自信」をつけること
- 大人になっても戦略的勉強法
「勉強法」を身につけること
勉強とは新たな知識に触れ、それを理解していくプロセスを言います。知識を自分のものにするための最短距離を心得て実践している人が「勉強法を身につけている人」といえます。参考書の選び方にも言及されていまして参考書などの本はネットで選ばずに大きな本屋に出向き自分の目で見て選べということです。自分にとって相性の良い本は直に見ないとわからないからです。そして無駄なやり方を排除していく。こうして「理解と認知の最短距離」を会得しそれを勉強法としてレール敷けば知識をスムーズに身につけることができます。
勉強に不可欠な「努力」と「成功体験」
そもそも勉強は楽しいものではありません。山口さんでも知識を学び自分のものにするには大変な努力をされています。1日の勉強時間として中学の時は4時間、高校の時は5時間、大学受験の時は10時間、司法試験の勉強では14時間とかなりな時間を勉強に割いていらっしゃいました。そこで中学の時の模試全国第1位、東大合格、司法試験合格、公務員1週試験合格など成功体験を重ねてこられました。このような大きな成功体験でなくても良いから小さな目標を立て成功体験を重ねていけばそれが次回への励みとなります。
「自信」をつけること
「根拠はないけどなんだか自分にできそうな気がする」・・・そのような経験をされてことはないですか? 元大リーガーイチロー選手がまだ子供の時にバッティングセンターでボールのスピード設定を最速にして練習されていたそうです。なぜなら「プロならこれくらいのスピードボールを打てて当たり前」と考えていたからです。当時のイチロー選手は今のようなスーパースターでもなく何も実績のない野球少年だったにも拘わらずです。でも彼は将来プロになるという確信を持ち練習していました。人がまだ何も成し遂げていない時に一段ステップアップするにはこのような「自信」が不可欠ではないでしょうか?できるかどうかわからない・・・そのような状況でも「たぶん、できる!」と根拠はないけど湧き上がる自信は大きな武器になると思います。
大人になっても戦略的勉強法
大人になったらもう勉強しても無理ではないか?と考える人はたくさんいらっしゃると思います。ですがそうではありません。きちんと戦略を立て効果的な勉強を繰り返しやると身についてきます。たしかに子供のような吸収力はないかもしれないけど大人には経験と明確な意志があります。子供が好奇心のままにランダムに知識を吸収するのとは違い、大人は目標を立て、目標に向かって一極集中で勉強することができるのです。本書で提唱する「7回読み勉強法」は大人になってからでも使える戦略的勉強法です。そして相乗効果として勉強の基礎体力もついてきます。これが大きいのです。
アクション
ここまでで「7回読み勉強法」の有効性をお伝えしてきました。実践として簡単に説明します。
最初の3回は「輪郭線」作りです。頭の中に真っ白なノートがあるとします。そのノートに本の内容を丸ごと一冊写し取る感覚です。コツは「理解しようとせず、とにかくサラサラと速く読むことです。
一つポイントとして
1回目は「見出し」を写し取る感じ。
2回目は「見出し」が頭に入った段階で全体を流し読みします。項目だけでなくより細かいレベルで読み、「こんな話が、こんな順番で書いてある」を把握します。
3回目も2回目と基本的に同じです。2回目読みでうっすらわかったアウトラインをなぞるように明確なものにしていきます。
4回目以降で絵を仕上げていきます。
4回目は文章中のキーワードを意識して読みます。注意点はまだ覚えようとしない事。
5回目も基本4回目と同じ、違いはキーワードとキーワードの間の文章を意識すること。そうすればその段落の要旨(要点をかいつまんだ内容)をつかむことができます。
6回目からはディテール(詳細)にも目を向けます。例えば法律書でいう、ひとつの判例に対して「この判例で論点になったポイントはここで、それについてこんな説がある」というのが要旨(要点をかいつまんだ内容)であり、「その説に基づいた事例として、この判例の他にはこのようなものがある」という説明がディテール(詳細)にあたります。なお6回目以降の読み方として「答え合わせ」の感覚で読むことだそうです。
7回目でまだ写しきれてない内容をピックアップして読むと万全ということになります。
この方法は色んな自己啓発書やビジネス本を読む上で大いに参考になりますね。
まとめ
ご自身の歴史・・・今にたどり着くまでのサクセスストーリー・・・まさに「山口真由の世界」を堪能できる本ですね。
もちろん「7回読み勉強法」したからといって東大に入れるわけでも司法試験や国家公務員1種試験に受かるわけでもありません。
しかし勉強をする方法として確かにある程度の効果は見込める気はします。
この「7回読み勉強法」ですがご本人曰く「センスや才能もいらず、疲れない」とのこと。
確かに本を7回、サラサラ読み流すことは簡単ではありますが私が思うに「覚える工夫をしながら7回読むことで得られるもの」なのではないですかね?
7回読み少しづつ色んな事柄と関連付けて知識として蓄積していくことが肝心かと思います。こうした知識はまるで雪だるまが大きくなるような感覚でついていく気がします。
この感覚を投資で言うところの「福利」というのは間違っていますかね?(笑)
こんな本に学生時代に出会っていたら私も東大目指していたかも(爆)
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