
こんにちはコウカワシンです。
今回は、林輝幸(はやし・てるゆき)さんの著書『一生役立つ独学戦略』から学ばせていただきます。
『一生役立つ独学戦略』は、どんな本?
『一生役立つ独学戦略』は、ズバリ!「自分を磨く最高スキル『独学』を効率よく身につける方法を知る本」です。
本書はこのような本
本書の著者は、東大に現役合格しテレビ番組『東大王』に出演していた林輝幸(はやし・てるゆき)さん。
いまでは『Qさま!!』出演やクイズ政策集団「Q星群」代表を務めるなど、多方面で活躍されています。
そんな林さんは、こう言います。
「東大生」「東大卒」という肩書でメディアに出演していると、「天才」や「秀才」のようないわゆる「頭のよさ」をことさら強調する言葉と共に紹介されることがよくあります。
しかし、僕は「天才」や「秀才」といった表現で想像されるような、超人的な頭脳の持ち主ではありません。
むしろ僕のまわりの人たちが軒並み優秀なので、「みんな、すごいなぁ」「自分は考えが浅いなぁ」と自己嫌悪することも、しばしばです。
では、そんな僕にストロングポイントはあるのか。探してみたら・・・・・・ありました。
それは「独学力」です。
つまり、林さんは「自分は天才じゃない。ただ独学力が身についているから、今の位置にいるのだ」とおっしゃられているのです。
なんだか、わたしたちにも希望が持てる発言ではないですか。
わたしたちは、多かれ少なかれ、何かの分野で学び勉強しています。
受験勉強、資格勉強、スキル取得、学び直しといったことは、言うに及ばず、仕事や日常生活においても学んでいます。
効率よく学ぶためには、やはり林さんが言うように「独学力」が必要になってきます。
「ひとりで学べる」ことは一生モノの武器になりますし、成果を出せるようになるにも適正な「独学力」を身につける必要があります。
本書は、「独学を成功に導く目標・計画の立て方」「独学の壁を突破する『継続する仕組み』のつくり方」「独学の知識をモノにする、林流『記憶の技術』」といった具体的な方法が学べる一冊なのです。
本書がおすすめな人
『一生役立つ独学戦略』がおすすめな人
- 何を始めても長続きしない人
- 何かに取り組んで勉強を始めても途中で目標を見失ってしまう人
- やる気はあるのだけど、ついついさぼってしまう人




『一生役立つ独学戦略』の要点は?
「独学」というのは、たぶん誰でもやっていることでしょうけど、「なかなか身につかない」「成果が出ない」なんということはないでしょうか。
たぶん、それは「独学」のやり方が間違っています。
この記事では、「独学するうえでの考え方や心構え」「独学がうまく継続できるようにする仕組みづくり」についてだけ取り上げてみようと思います。



私の独断と偏見で、そのポイントを押さえていきたいと思います。
この記事から「この本いいなあ~」と感じたなら、ぜひ本書を手に取って読んでみることをおすすめします。
独学を制したものが勉強を制する
「独学」とは
「独学」という言葉が、独り歩きしていますが、そもそも独学とは、「師に就かずに独力で学問すること」というのが、通常の解釈です。
最初の「師に就かず」というのは、学生の場合は「学校や塾の先生の教えを受けずに」であり、社会人なら「スクールやセミナーに通ったりせずに」勉強することを指します。
「独力で」というのは「自己管理をして」というのが著者の解釈です。
つまり「独学」とは、「学校や塾の先生の教えを受けずに、自己管理をしながら勉強すること」と定義したのです。
「ちゃんと勉強しているのに成績が伸びない・・・」は、ウソ
学校の授業を真面目に受けて、宿題もやり、塾にも通っているのに成績が伸びないという人を著者は何人も見てきました。
成績が伸びない原因は、「勉強の量が足りていない」のと「勉強のやり方が間違っている」です。
授業も宿題も「理解を深めるための補助道具」でしかなく、成績を伸ばすためには、「もう少し多めに勉強してまわりに差をつけるぞ!」という気概が必要です。
つまり、授業や宿題で得た知識をモノにするには、「プラスαの勉強」が不可欠なのです。
一方「自分は授業以外できちんと勉強しているのに結果がついてこない」という人は「勉強のやり方が間違っている」という可能性があります。
たとえばこんなことはありませんか?
「問題演習ばかりやって、答え合わせや解説の理解が雑になっている」
「そもそも勉強している内容と試験で問われる内容に違いがある」
といったことです。
なぜ間違ってしまうかというと、それは「導いてくれる人がいないから」だと著者は言います。
個人的に具体的な勉強計画についてコーチしてくれる人がいないため、自分のやりたいようにやった結果、まったく的外れな勉強をしてしまったということです。
つまり、答えはこうです。
「十分な量」を「正しいやり方」で勉強する計画を自分で立てる


自分自身で正しい計画を立て、正しく実行することができるかがべ勉強の成否を分けることになり、これは学校の勉強だけに限らず、あらゆる勉強に共通します。
勉強は「才能」では決まらない
独学をしていくうえで「適切な計画」と「継続する仕組み」は、絶対必要です。
しかし、これよりも大事なことが2つあると著者は言います。
その2つのポイントが次のとおりです。
- 独学は決してラクをすることではない
- 「自分発」の目標があるか
独学とは一種の「自己鍛錬」
独学は決してラクをすることではなく、どのように行おうと自分に「負荷」をかけるものだと著者は言います。
というのも自分の意志で学ぶとはいえ、望んだ結果を出すには努力が必要だからです。
そういった意味で、独学は「やらなくてはいけないもの」であり、常に「やりたいこと」を優先させていては何も成し遂げられないとも言います。
ですので、独学は「自己鍛錬」であると認識しておくべきです。
「自分発」の目標があるかどうかで到達する結果が変わる
独学を始めるにあたり、一種の目標を持つのが自然の流れだと思います。
自分はどうなりたいのか。
何を成し遂げたいのか。
こうした意志や意識が、一つのことをやり通す原動力になります。
つまり、独学する根本には、何かしら「自分発の目標」があるということです。
そうでなければ、何を勉強するべきかがはっきりしません。
たとえ思いつきや何かの勢いで学び始めたとしても、自分発の目標がなければ、すぐに飽きてしまったり、興味が移ります。
それでは、適切な計画を立てることも、それを継続することも難しいはずです。
勉強に才能はいらない
独学を始めるにあたり、このような疑問を持たれてはいないでしょうか?
「勉強に才能は必要か?」
「そもそも勉強の才能がないのなら、独学してもうまくいかないのではないか?」
と、いうことは著者もよく質問されるといいます。
でも、勉強の特別な才能がなくても、きちんと計画を立てて、実行・継続することができれば、誰でも独学を成功させ、望んだ結果を得られるというのが著者の意見です。
勉強の才能があるかよりも大事なのが「根気強さ」だといいます。
それが「独学は自己鍛錬」ということにかかってきているといえます。
精神論や根性論のようにも思われますが、根気強さはとても大切なことです。
最初は思うような結果が出なくても「できた!」という達成感を得られるところまで、がんばり続けることができるかどうかで到達する結果が変わってくるということです。
「勉強は才能ではない」のまとめとしてこう言えます。
勉強は「才能」ではなく、「計画」と「仕組み」、「根気強さ」で決まる。
がんばり続ける「根気強さ」を得るためには、まず先に、根気強くできるような計画と仕組みを、つくってしまいましょう。
独学のために「適切な計画」と「継続できる仕組み」の立てよう
独学はスタート(計画)が肝心
独学というと「長続きしない」とか「成果が出にくい」といったネガティブなイメージを持ちがちです。
ですが、コツさえ身につけてしまえば、独学はうまくいくと著者は言います。
独学が長続きしなかったり、成果が出にくいのは、「計画通りに進まない」からです。計画通りに進まない原因は「計画を立てる」段階ですでに問題があるからでもあります。
ですので、「計画そのものを予定通りに進むような設計にする」ことが大事なのです。
つまり、スタート時点ですでにしくじっているということなので気をつけたいですね。
「計画通りに進むような計画」を立てるには
「計画通りに進むような計画」を立てることは、独学の一番のキモであると著者は言います。
計画自体が適切であれば、独学が成功する可能性は一気に高くなりますが、もう一工夫しましょう。
それが、「継続を可能にする仕組み」です。
適切な計画と合わせて「継続を可能にする仕組み」も取り入れたら、万全な体勢となります。
「適切な計画」と合わせて「継続を可能にする仕組み」を取り入れよう
「モチベーション」を重視しない仕組みづくりが重要
独学を継続するのが難しい理由は「モチベーションとはきわめて頼りないもの」であり、なかなか維持できないことが挙げられます。
誰にだって気持ちの浮き沈みはあります。
「昨日まではやる気満々だったのに、今日はぜんぜんやる気が出ない」ということはありますよね。
そんなときに「今日はやる気が出ない。ま、いっか。1日くらい」と、それまで継続していたものを中断してしまうと、「1日くらい」が「2日くらい」「3日くらい」と妥協心がふくらみ、気づいたときには独学習慣がすっかり抜けてしまう事態になってしまいます。
ですので、やる気満々といった「モチベーション」を重視しないということが、重要になってきます。
気分次第といいますか、ちょっとしたことで上がったり下がったりしてしまうような、そんな頼りないものに頼るのではなく、モチベーションが高くても低くても机に向かうといった、半ば強制的な仕組みづくりが必要なのです。
「計画通りに進む計画」を立てよう。
「モチベーションに頼らない継続の仕組み」をつくろう。
「達成度合いを振り返る」仕組みも必要
継続できない理由の一つに「進捗管理の方法」がわからないというのも挙げられます。
毎日決まった量のノルマを自分に課し、達成度をチェックしたり、できなかった部分を別の日に回したり、といった進捗管理の作業は、案外めんどうなものです。
でも実際には、立てた計画に従って正しいペースで勉強を続けられるかどうかは、「進捗管理の手腕」がとても重要です。
ひと言でいえば、「達成度合いを振り返る仕組み」さえあればモチベーションの維持にもつながります。
ですので、「適切な計画がないこと」と「継続する仕組みがないこと」を克服してしまえば、独学はうまくいくということです。
まとめると次のようになります。
「適切な計画がないこと」と「継続する仕組みがないこと」を克服し、達成度を振り返る仕組みをつくろう。


適切な「計画」を立てるために必要なこと
何ごとも「計画」を立てることからすべてが始まりますが、気をつけておきたいチェックポイントがあります。
それが次のとおりです。
- 「見切り発車」はNG
- 「ミス」を織り込む
- 自分の「現在地」を数値化する
- 「いつ、何を、どれだけやるか」を明確につかむ
- 1日のノルマは「時間」ではなく「達成量」で決める
- 休息日(予備日)を計画に入れ込んでおく
- 「得意分野」から「苦手分野」という順序がいい
- 自分への「ご褒美」も計画に入れる
それぞれの具体的な説明は省きますが、まずは自分の現在位置を把握し、十分な計画を立てることから始め、その計画には余裕を持たせ、休息を入れながら達成可能な量を事前に決めておくことが大切です。
それから、得意分野から苦手分野といった順序のほうが全体の仕上がりが良くなりますし、達成したときに自分へのご褒美もマメに計画に入れるとよい発奮材料となりますね。
結局は、しっかりした計画を立て、それをコツコツこなした人が最後には勝つということです。
まとめとしていうなれば、次のとおりになります。
独学に「魔法」も「抜け道」も「近道」もなく、ただコツコツとやり抜くだけ。
それでは、「コツコツとやり抜く」ための仕組みづくりに目を向けていきましょう。
「継続する仕組み」のつくり方
独学の壁を突破するには、「継続する仕組み」をつくらなければいけません。
そのために大事なことが、「小さな成功体験を積み重ねていく」ことです。
そしてその「小さな成功体験」を喜べる自分であることも大切です。
「小さな成功体験」とは、独学の場合「わかること」「解けること」であり、そのことが増えていくことでモチベーションが増し増しになり、独学の継続性が高くなっていきます。
「小さな成功体験」とは、独学の場合「わかること」「解けること」であり、そのことが増えていくことでモチベーションが増し増しになり、独学の継続性が高くなっていきます。
そして「区切りのいいところまでやりきる」と決めておくことも重要な心構えです。
「キリのよさ」を重視し、中途半端なところでやめない力を持つことがとても大事なのです。中途半端なところでやめていては気分的にもモヤモヤしますし、次に同じ問題に向き合ったときに、またイチから考えないといけなくなるからです。
ただ、途中で行き詰ってしまって、どうにもこうにも前に進めなくなったら、あきらめて中断するのも手です。
「どうしても無理そうだったら、悪あがきしない」ということです。
なぜなら、いくら考えてもわからない問題に、無理やり向き合っても「考えているようで、じつはぜんぜん考えていない」という無意味な時間を過ごすことになるからです。
ですので、こういう場合は「悪あがきしない」という心構えも必要なのだと著者は言います。
まとめるとこうです。
「継続する仕組み」をつくるうえで大事なことは、「やりきるとき」「いさぎよくやめるとき」のマイルールをまず持とう。
それでは、独学を「継続する仕組み」をつくるために本書から3つほどその方法を取り上げてみます。
「モチベーション維持」を仕組み化する
先ほど説明したように「モチベーションとはきわめて頼りないものである」ということです。
モチベーションとは言い方を変えれば「やる気」です。
つまり精神的なものです。そして精神的なものとは目に見えません。手で触れることもできないし、筋肉のように意識して動かし、鍛えることもできません。
そんなつかみどころのないモチベーションを意図的に「上げる」「維持する」は、かなり無謀です。
独学を継続したいがために、一生懸命モチベーションを上げるということは、「やる気を出すためにやる気を出すようなもの」です。
そのようなあやふやで精神的に負担がかかるものに初めから期待しないほうが独学を継続するためにはうまくいきます。
そのためには「気がついたら勉強を続けていた」という仕組みをつくってしまうのが一番です。
つまり、「モチベーションのシステム化」ということです。
そのために必要なスキルが2つあります。
- 「思考システム」を継続モードに変える
- 「原因究明→勉強方針のピントの合わせ直し」
「思考システム」を継続モードに変えるというのは、モチベーションが下がりそうな局面で思考システムをポジティブになるように切り替えるということです。
独学を継続していくといわゆる「伸び悩み」にぶつかるときがあるかもしれません。
そんなときに「ちょっとくらいの伸び悩みはとくに気にする必要はない」と考えてしまうのです。
なぜなら、「伸び悩みは、言い換えれば、さらなるレベルアップのコツをつかんでいる最中」と見ていいからです。
もっと言えば、「くじけずに独学を継続するには、伸び悩む時期があって当然。さらなるレベルアップのためのコツをつかんでいる最中なのだ」わかっておくことが「思考システム」「続けるテクニック」として重要なのです。
「原因究明→勉強方針のピントの合わせ直し」というのは、「いくらやっても成績が一向に伸びない」とか「いくらやってもうまくいかない」といった場面に必要なスキルです。
平行線から脱せないというのは、勉強はなまけずに続けているのに、まったく伸びる芽が見えてこないという状態です。その原因を究明し、勉強の方針のピントを合わせ直す必要があります。
たとえば、数学の微分積分の公式はわかっている、計算もできる、にもかかわらず試験の点数が伸びない場合を想定し、原因を究明すると次の原因が見つかりました。
- 初歩的な問題が難なく解けるが、発展的な問題に弱い
- 解く実力はあるが、計算が遅いため時間内に解ききれない
- 単純な計算ミスが多い
この場合、「発展的な問題を多く解いて実力の底上げを図る」「計算スピードが上がるように問題を解くトレーニング」「問題を慎重に解くトレーニング」をするといった解決策があります。
つまり、原因を究明し対応策を施すといった勉強方針のピントの合わせ直しをするという建設的なシステムを持つのです。
モチベーション維持、伸び悩み克服のための「思考システム」「続ける技術」を持つことが、「モチベーションのシステム化」に大きく役に立つといえます。
モチベーション維持、伸び悩み克服のための「思考システム」「続ける技術」をもとう
❝ひとりぼっち❞で勉強しない
「勉強仲間をつくることも独学を継続する一つの仕組み」です。
「勉強仲間」がいることによるメリットとしては次の2つがあります。
- モチベーション維持に役立つ
- 情報共有に役立つ
モチベーション維持に役立つという点では、「あの人ががんばっているから、自分もがんばろう」というように自然と勉強に力が入り、相乗効果が期待できます。
情報共有に役立つという点では、試験の出題傾向やおすすめの対策法などを共有することで、情報戦にも強くなるのと、お互いが勉強してきた内容を共有することで、自分の知識の穴に気づくことができます。
今では、オンラインで一緒にがんばる仲間を見つけることも可能です。
そしてさまざまなインターネットツールも活用しましょう。
たとえば、ひとり参考書を使って勉強していても理解できない部分があった場合、ネットで映像授業を受けられるサービスがあります。
定額を払えば授業が見放題の「スタディサプリ」、予備校講師が映像授業を投稿するYouTubeチャンネルもどしどし活用していきましょう。
それから「Studyplus」といった、自分の勉強を記録したり、それをほかのSNSで共有できるアプリもあります。
「Studyplus」には、フォロー機能とタイムライン機能がついていて、ほかの人が何を勉強しているかを見ることができるし、同じ目標に向かって勉強している人と適時、情報交換を行うツールとしても使えるそうです。
実際に会って一緒に勉強する仲間がいればそれにこしたことはないけど、オンラインでも励まし合ったり助け合ったりできる「オンライン同志」ができるのです。
その他のSNS(Twitter、Instagram)などで、志望校や資格試験の名前、勉強したいジャンルで検索すると、同じ目標をもって勉強しているユーザーも見つけることができます。
そういった人をフォローするのもおすすめだと著者は言います。
自分と同じ目標を掲げているユーザーがいたら思い切ってコンタクトを取ってみるのも良いとのことです。
ですが、SNSは匿名性が高く、悪意をもっている人とつながってしまう可能性がゼロではないので距離感には気をつけて、いい側面を享受できるようにしたいものですね。


「勉強仲間をつくる」メリットとして、「今日もどこかで自分と同じように頑張っている人がいる」と思うだけでもモチベーションの維持に有効です。
そう実感することで「独りじゃない」感を得たり、必要なときだけ頼れるセーフティーネット的な役割を果たしてくれます。
独学は❝ひとりぼっち❞でするものとは限らない。
実際に会って勉強する人だけでなく、オンラインの仲間ともつながって勉強しよう。
やる気が出なくても「5分、机に向かう」
やる気の出ない時は、誰にでもあります。
しかし、そんな時にでも何らかの仕組みがあると、独学の進み具合は大きく変わると著者は言います。
同じ「やる気が出ない」という現象にも二通りあって「途中でやる気が低下してしまう(集中力が続かない)」場合と「最初からやる気が出ない」場合があります。
途中でやる気が低下してしまう場合では、「そもそも人間の集中力は続かないものだという、ある種のあきらめを持っておく必要がある」と著者は言います。
最初からやる気が出ない場合では、「5分でもいいので、とにかく机に向かってみる」というのをすすめています。
たしかにやる気の出ない時は、「机に向かう」という行為さえめんどうだと思いますが、そこは一瞬だけがんばって、そのまま5分だけ、手を動かして勉強すると、不思議なことに頭が勉強モードに切り替わり集中できるといいます。
これは「作業興奮」という脳の効果を狙ったものです。


その他、集中力を効果的に保つために「小休止を上手に勉強時間に組み込む」とか「勉強場所を変えてみる」といった一種の気分転換を図ることも重要です。
「勉強しなければいけないのにやる気が出ない・・・」という時は、そのケースバイケースでいろいろと対策を試していきましょう。
「人間の集中力は長く続かない」を前提に、続ける工夫をしよう。
『一生役立つ独学戦略』の感想・まとめ
「探求心」を持ち自分の「独学ノウハウ」を追求しよう
人間だれでも、必要に駆られたり、自分の気持ちが高揚して、何かに取り組みます。
その取り組む作業を「自主的」にする方法の一つが、独学ではないでしょうか。
自分が興味を持つものになら、自ら研究し学習し、身につけていく様は、やはり独学しているといえるのです。
それが、勉強に限らず、スポーツや炊事家事といった生活一般においても、言えることですし、もちろん仕事においてもなんらかの研究・研鑽が自分の糧になっていきます。
著者は独学で必要なものは、なんといっても「探求心」だといいます。
「どうしたらうまくできるか?」
「こうしたらうまくできるのでは?」
といった自分なりの工夫が、自分なりの独学スキルを磨いていくのだといいます。
著者の経験上、「運」というものは「やれるだけやった人」に味方するといいます。
そういった意味で、人からお仕着せ気味に習うのではなく、自ら率先して学ぶ姿勢をつくるうえで、「独学」というスキルはぜひ身につけるべきだと感じました。
『一生役立つ独学戦略』は、現在(2023年1月4日時点)amazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」の対象になっています。
キンドルアンリミテッドは、ビジネス書からマンガまで幅広いジャンルの本が読み放題です。ぜひこの機会にご検討ください。
『一生役立つ独学戦略』の概要
本書の目次
『一生役立つ独学戦略』
はじめに
序章 「ひとりで学べる」ことは一生モノの武器になる
Chapter 1 独学を成功に導く「目標・計画」の立て方
Chapter 2 独学の壁を突破する「継続する仕組み」のつくり方
Chapter 3 独学の知識をモノにする、林流「記憶の技術」
終章 もっと学ぼう、楽しもう、挑戦しよう
著者の紹介
林輝幸(はやし・てるゆき)
1997年、富山県生まれ。
2016年、東京大学に現役合格。
クイズ研究会(TQC)に所属し、競技クイズを始める。人気クイズ番組『東大王』(TBS系)に東大王チームとして出演し、活躍する。
東京大学文学部卒業後は、クイズプレイヤー、タレントとして『Qさま!!』(テレビ朝日系)などクイズ番組を中心にテレビ出演多数。
また、クイズ制作集団「Q星群」を立ち上げ、クイズを軸とした事業やイベントを手がけるなど多方面に活動の幅を広げている。




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