MENU

『直観力』から学ぶ「意思決定」を速め「後悔」のない人生を送る方法

コウカワシン

こんにちはコウカワシンです。

今回は、メンタリストDaiGo(めんたりすと・だいご)さんの著書『直観力』から学ばせていただきます。

スポンサーリンク
目次

『直観力』は、どんな本?

『直観力』は、ズバリ!「これからのAI時代に全人類が生き残るためのスキル『直観』を鍛え、人間の独自色をアップさせるテキスト」です。

本書はこのような本

初めて見るものや初めて体験することについて、皆さまはどのような気持ちをいだくでしょうか?

たとえば、

「あ、これはなんだかおもしろそう・・・・・・」

「ひょっとしたら、これまで見たことがないような世界が広がりそうだなあ・・・・・・」

「これなら、まだ誰も体験できてないことを自分がやれるかもしれないなあ・・・・・・」

といったふうに考えを巡らせるかもしれません。

「インスピレーション(直観)が湧いた」ということなのですが、これを信じて行動を起こし、さまざまな活動の範囲を広げてきた人がいます。

それは、本書の著者メンタリストDaiGo(めんたりすと・だいご)さんです。

いまやメンタリストDaiGoさんは、TV出演、企業アドバイザー、講演・研修事業、ニコニコ動画の放送、大学教授、企業顧問、作家と、どこまでも才能を開花させていきます。

直観に従ってその分野の書籍を読み漁り、専門家に会って話し、独学で勉強し、そうやってストックした知識・経験・人脈が、次に訪れる新たな直観を生むベースになっているそうです。

彼によると、こうしたループによって、直観が鍛えられ、自分が進むべき道を間違えずに選択し、後悔しない決断をすることができたというのです。

つまり「直観」こそが人生を生き抜くためのスキルだとされているのです。

誰でもそうですが、決断や選択は、速ければ速いほど良くて、迷いのない決断は、「直観」を鍛えることで手に入れることができるというのです。

本書は、「2秒で最高の決断ができる!」と銘打たれた 日本一のメンタリストが明かす、初の直観本です。 

直観は鍛えることのできる技術」「 コツを掴むだけで、驚くほど高速に決断できるテクニック」を収録しています。 

「仕事」「恋愛」「夢」といったひとそれぞれの悩みや迷いも「直観」を磨くと即断即決できる可能性が高くなります。

そのコツを学べる一冊です。

本書がおすすめな人

『直観力』がおすすめな人

  • 自分には直観力がないと思っている人
  • 直観で決めたことがよく外れる人
  • 直観でわかっていても行動できない人
  • 何を決めるにも時間がかかる人

『直観力』の要点は?

「直観力」といってもピンとこないかもしれませんが、わたしたちは日常的にこの直観力を使っています。

直観と何かというと、「論理的な思考や意識的な観察を介さず無意識に意思決定や判断が行われること」を指します。

つまり、目の前の料理を原材料とか調理法などの情報を知らずして「これ美味そう!」とか「食べたい!」と自分なりに判断する能力が「直観」です。

これは原材料とか調理法などの情報を知らないので、「なんとなく」感じることなのですが、この「なんとなく」こそが直観の正体だと著者は言います。

ではなぜその料理を「美味しそう!」とか「食べたい!」と感じることができたのでしょうか?

本書では、そういった「直観」を分析し、その「直観」こそ人間にとって重要なスキルであり、「直観」は鍛えてアップすることができるということが学べる内容になっているのです。

コウカワシン

人間は誰でも優れた「直観」を持っています。

本書から、わたしの独断と偏見で、「直観と人間の関わり」「直観力を鍛えることの重要性」「直観を鍛える5つのトレーニング」を間単に取り上げてみたいと思います。

その他にも有効な情報が満載ですから、この記事から興味をもったなら、ぜひ本書を手に取って読んでみることをおすすめします。

最初の直感は、ほぼ当たる

「なんとなく、気になるなあ」

「なんとなく、この人とは気が合いそう」

「なんとなく、選んだけど・・・買って良かった」

「なんとなく、今日は行きたくないなあ」

「なんとなく」のオンパレードですが、こういうときってありますよね。

ふだんの生活の中でそう感じることが多い「なんとなく」ですが、この感覚の正体が「直観」です。

「自分は根拠のない直観は信じない」という人もいるでしょうけど、わたしたちが「なんとなく」感じる最初の感覚は、ほぼ当たると著者は言います。

これには、根拠があってイスラエルのある大学の研究でも「人間の直観は90パーセント近い確率で的中する」ことが証明されているそうです。

というのも、直観とは、「脳がこれまでの経験や学習のデータベースから、無意識に手がかりやヒントを見つけてそっと教えてくれる答え」だからです。

脳内にあるデータベースから引き出してくるプロセスが無意識かつ超高速で行われるため、「ピン!」と思いついたように感じてはいるけど、それには「過去の経験の記憶」という立派な根拠や裏付けがあるのです。

ですので「なんとなく」とは、その場の思いつきとか「あてずっぽう」といういいかげんな意思決定ではなく、れっきとした脳の倫理的思考ということです。

直感は、鍛えることができる

直観は、積み重ねた知識や経験、記憶のデータベースから引き出された答えのことです。

たとえば、自転車に乗るときに手足の動かし方やバランスのとり方などをいちいち考えている人はいませんよね。

しかも、自転車の乗り方について「どうやってバランスを取っているの?」と聞かれてもうまく説明できる人もなかなかいないと思います。

しかし、自転車が最初からすいすいと乗れる人はまずいません。

子どものころとかに何度も転びながら練習して乗れるようになり、何度も何度も乗っているうちに上手になっていき、しだいに危なげなく乗れるようになった人が多いと思います。

その頃の経験や身体(脳)に刻み込まれた記憶によって、無意識に身体の重心を調整し、無意識に手足を動かしているといえるのです。

これは、伝統的なものにも通じ、たとえば「陶芸」や「刀鍛冶」などの熟練した職人技、そして料理の世界などの経験によって習得できる技術も身体(脳)に刻み込まれた記憶によって、身体を動かしているのです。

つまり、直観とは、経験や記憶、知識を積み重ねれば習得できるのです。

無意識に行われる自転車の乗り方や「陶芸」の名人技が超能力ではないように、人間の直観による判断や選択、意思決定も、誰もが身につけられる「技術」だということです。

直感を身につけたいなら、すぐ行動しよう

直観というのは、だれでも持っているものですが、なかには「自分には直観がない」「自分の直観は当たらない」と思う人も大多数います。

直観がよく当たる人と外れてばかりいる人、両者の違いは「直観に従って行動するか、しないか」にあると著者は言います。

たとえば、ゴルフを始めようと思い立って、初心者用のゴルフ教室を探しているAさんとBさん。

そのふたりの目に飛び込んできたのが、『○○駅近に練習場完備のグル不教室オープン!初心者大歓迎』のチラシでした。

ふたりともチラシを見たとき「あ、この教室よさそう!」とピンときたとします。

ピンときたとき、Aさんは「善は急げ。今日、レッスン見学に行ってみよう」とすぐに行動に移しましたが、Bさんは「いや、まだほかに良い条件の教室があるのでは?」と思い別の教室をチェックしだしました。

このAさんとBさんの行動が、そのまま直観が当たる人と当たらない人の決定的な違いになるのだそうです。

なぜなら、それは直観がないのではなく「あるのに試さない」からです。

「まかぬ種は生えぬ」という言葉のとおり、何もしなければ何の結果も得ることができません。

ピンとはきても、本当に自分に合ったゴルフ教室かどうかは、「行ってみないとわからない」ものです。もし本当に良い教室だった場合、Aさんはその教室と出会うことができますが、Bさんはそのチャンスを逃します。

つまり「直観を生かしたAさん、生かせないBさん」の構図が出来上がります。

こうなると、Bさんは直観を感じても、それに従って行動しなければ、せっかくの直観がなかったことになってしまうのです。

このように考えると、直観が鋭い人とは、「自分の直観に従って行動できる人」であり、逆に直感が当たらない人とは、直観を感じても何かの理由やバイアス(先入観)で「行動に移さない人」ということがいえます。

直感を手に入れる5つのトレーニング

直感を手に入れる5つのトレーニング

  • 「当たった直感」を書き出す
  • 相手の「いいこと」情報を集める
  • 4つのゲームで直感の精度をアップする
  • 暮らしに「笑い」を取り入れる
  • 「食」と「住」に気を配って脳を活性化する

「当たった直観」を書き出す

外れた記憶より当たった記憶に目を向け、自分の直観を信じられるようになろう。

直感力を高めるために絶対必要な条件は、「自分の直観を信じること」です。

でも、「自分の直観は外れてばかり・・・」と思う人も多いと思います。

逆に「自分の直観はかなり当たる」という人もけっこういるものです。

両者の違いは、「何を覚えているか」です。

直観が当たると思っている人は「直観で行動してうまくいったこと、直観が当たったときのこと」のほうを強く覚えているのです。

一方で、自分は直観がないと思っている人は、期待が外れたり、直観が外れたときのことばかり覚えていて、そのようなネガティブな事例だけが記憶に残っているために「いつも外れる」と思い込み自分の直観を信じれないでいるのです。

「直観が当たらない」とネガティブ思考になる人がやるべきことは、「直観が当たったときのこと」を意識して覚えておくということです。

たとえば、10回の直観のうち3回当たったなら、「3回当たった!」と思うか、「7回も外した・・・」と思うか。ポジティブかネガティブ、どちらに目を向けるかということで、直観を信じれるかどうかは、実はこういった問題なのです。

そこで、「当たったことを記憶する」トレーニングをやってみましょう。

やり方はこうです。

夜、寝る前にその日1日を振り返って「なんとなく直観が当たった」「自分が思ったとおりになった」というできごとをノートに書き出すのです。

〝なんとなく〟「おもしろそう」で買った本が、想像以上におもしろかった。
〝なんとなく〟「降りそう」と傘を持って出たら、夕方から雨になった。
〝なんとなく〟「良さそう」だと思って入ったレストランが大当たりだった。
〝なんとなく〟「連絡がありそう」と思ったら、やっぱりメールがきた。

といった具合にどんな些細なことやたった1つでもいいから書き出してみるのです。

なぜ、このようなことをやるのかというと、人間は自分の信念を強める証拠を集める傾向にあるからです。

ですので、自分の選択が当たったこと、直観がいい結果を生んだことに、意識的に目を向けることが重要なのです。


相手の「いいこと」情報を集める

相手のいいところに注目する。直観が人間関係をプラスに導いてくれる。

直観を人間関係に活用してみましょう。

どうするかというと、「相手のいいところ」を見つけることです。

たとえば、魅力的な女性(または男性)が、目の前に現れたら、男性でも女性でも少なからず「この人から好意を持たれたい、好かれたい」という願望が生まれるのではないでしょうか。

すると、「どうすれば相手に好かれるか」と意識しなくても、無意識のうちに「好かれるようにふるまおう」と直観的な判断をし、行動に出るということです。

逆に、相手のことが「魅力的でない」「苦手」「かかわりたくない」と思うなら、直観的にその人を遠ざけるような行動をとるようになります。

これを参考にすると、すんなりと答えが出てきます。

それは、「相手と有効な人間関係を築きたければ、事前に相手の長所やいいところなどのポジティブ情報を仕入れてから接する」ようにするということです。

相手の長所やいいところといった情報が、「この人といい人間関係を築きたい」という願望を呼び、無意識の直観が自分の言葉や行動を好意的なものにしていき、結果、相手がこちらを好ましく思ってくれる可能性が高くなります。

「相手からいい情報を集める」トレーニングとして例を紹介します。

初対面のAさんと会うことになりました。

そこで、Aさんの情報を集めます。

初対面のAさん

コワモテで不愛想だけど部下からの人望は厚いらしい。
ほかの取引先の話では、「Aさんファン」が多いらしい。
一度気に入ると、とことん面倒見てくれるらしい。
仕事には厳しいけど、家では愛妻家で子煩悩らしい。

このように、「この人といっしょに仕事をしたい」「認めてもらいたい」「好意を持たれたい」と思えるようなポジティブ情報を、事前に周囲から仕入れておくだけで、自分自身の行動が変わってきます。

そのようにAさんとかかわっていくことで、Aさんの信頼を得て、人間関係が好転していきます。

これを自分の周りにおいても応用してみましょう。

部下のBさんの場合なら、

部下のBさん

とにかく根性がある。
学生時代、野球部でレギュラーだったのにケガで断念した。
自らすすんでマネージャーを引き受けたそう。
母一人子一人で、すごく母親思い。

経理のCさんなら、

経理のCさん

大学時代に「準ミス○○」だった。
毎日お弁当を自分でつくっているという。
後輩の女子社員から慕われている。

相手に対する自分のプラスの思い込みを再確認することで、やはり自分の行動に変化が現れて、より関係性が良くなる可能性が高まります。

それが、自分が苦手だと感じている人であっても、改めて「いいところ」の情報を仕入れてみると自分の中の思い込みが矯正されて、付き合い方が変わってくるかもしれません。

会話術や人付き合いテクニックといった技術的な部分を磨くよりも、相手のことを「いい人だ」「いい付き合いがしたい」と思うだけで、それが相手に対する好意的な行動と表れて、よりよい人間関係が築けるということです。

自分にとってプラスになるポジティブな思い込みが直観を研ぎ澄まし、その直観が相手に好かれるために適切な行動を無意識にとらせる。

人間関係をプラスに転じるためには、そのほうがより効果的です。


4つのゲームで直感の精度をアップする

「なんとなく」も「ひらめき」も遊び心から。ゲーム感覚で、楽しみながら直観を鍛える。

より具体的に直観を鍛えるために著者は、4つのゲームを提案しています。

  • 宇宙人遭遇ゲーム
  • ありえない出来事ゲーム
  • タイトル付けゲーム
  • 代用法発見ゲーム

この4つのゲームを行うことで、意思決定や選択の根拠となる「なんとなく」の精度を高め、「ひらめき」や「アイデア」を生みだす創造力を鍛えることができます。

この記事では、ゲームの概要と意味だけ紹介します。

宇宙人遭遇ゲーム

このゲームは、「今、あなたの目の前に宇宙人が現れました。さあ、その宇宙人とコミュニケーションを取ってください」というゲームです。

もちろん、言葉が通じないので、相手とどうやって意思疎通を図るかを考えるのが、このゲームの目的です。

どうやるかというと、言葉に頼らずに、声や表情、所作や態度、振る舞い、服装などの情報から相手の意思や心の状態を読み取る非言語のコミュニケーションのトレーニングです。

つまり、ジェスチャーゲームということですが、言葉に出さなくても、表情や仕草から「疲れてそう」「機嫌が悪そう」「うれしいことがあったみたい」「なんだか落ち着きがない」「イライラしてる」といったことを〝なんとなく〟読み取ります。

これを非言語のコミュニケーションを通じて、〝なんとなく〟の精度を高めることができるのです。


ありえない出来事ゲーム

「ありえない出来事」が起こったと想定して、その場合のメリットデメリットを考えるゲームです。

たとえば、このような感じです。

●突然巨大な隕石が落下して、日本が東日本と西日本とにパッサリと割れてしまった。それにより世界に日本に、わたしたちに、どんなことが起き、それはどんなメリットデメリットをもたらすか。

●日本が税制をすべて廃止し、「国民は個人で勝手に生きてください」と言い出したらどうなるか。

●太平洋の真ん中に、日本と同じくらいの島が突然出現したらどうなるか。

●日本中で向こう1年間、一切の電気が使えなくなったらどうなるか。

まだまだありますが、何でもいいので、「ありえない」出来事をお題に立ててメリットデメリットを考えるのです。

そのメリットデメリットを考えることにより創造性を鍛えることができます。


タイトル付けゲーム

テレビ番組などで、特に意味のない写真を見てコメントを付ける「写真でひと言」という大喜利コーナーを見かけたことはないでしょうか。

それと同じく、意味不明な絵や写真を見て、それにタイトルや見出しをつけるゲームです。


代用法発見ゲーム

ふだん、当たり前のように使っているものについて、今までとは違った使い方をあれこれ考えようというものです。

これにより、「違う角度でものを見る習慣」を身につけることができ、ひらめき脳がスクスクと育っていきます。

たとえばこんな感じです。

洗濯物用の四角いハンガー、キッチン用の魚焼き網、空になったペットボトルを組み合わせたら、素敵な机上収納ユニットになったというものです。

オフィスや自宅で周囲を見渡せば、いくらでもお題は見つかると思います。

100円ショップなどに行って「何に使うんだろ?」という商品を探して、使い方を考えるのもいいと著者は言います。


暮らしに「笑い」を取り入れる

笑う門には「直観」来る。大笑いこそが直観力アップのスイッチとなる。

笑いと脳の関係には密接な関係があるそうです。

笑うと脳波にアルファ波が増えて脳がリラックスする、笑うと大脳新皮質に流れる血液量が増加して脳の動きが活発になるなど、さまざまな角度からその関係性が研究されているということです。

笑うことで脳内にはセロトニンというホルモンが分泌され、精神を落ち着かせて心を穏やかに安定させる働きがあります。セロトニンがしっかり分泌されることで不安や怒り、焦りといったネガティブ感情がほどよく抑制されます。

つまり、直観が働く条件の一つである「ストレスのないフラットな状態」がもたらされます。

笑うということは、脳の安定と活性化を促し、直観が働きやすい脳内環境をつくることに大きく影響するのです。

ところで、大笑いすれば直観力は大幅にアップすることもアメリカのバルチモア大学の行った研究でわかっているそうです。

その研究とは、「笑いと創造性(ひらめき)の関係性」で、もっとも創造的になったのは「大笑いしたあと」ということで、それは何もしなかった場合と比べて創造性が3倍以上にアップしたそうです。

ですので、ふだんの暮らしに意欲的に「笑い」を取り入れることは、直観力の発揮にも大きなプラスとなります。

「食」と「住」に気を配って脳を活性化する

直観が出やすい「食」と「部屋」。日常の見直しも直観力アップに有効。

自分の置かれた環境を整えることも脳を活性化し直観力を高めるのに大事です。

特に生活環境は重要で「食」と「住」といった環境改善は直観力アップに直結します。

食事

食事で気をつけることを箇条書きにします。

  • 脳にいい脂肪「オメガ脂肪酸」を積極的に摂る
  • 「トランス脂肪酸」は、摂ってはいけない
  • 低GI値の食品で脳にエネルギー補給

「オメガ脂肪酸」を多く含む食品は、まぐろ、かつお、さば、いわし、ぶりなどの青魚。くるみ・チアシード。卵、豚レバーなど。

「トランス脂肪酸」が含まれる食品は、マーガリンやショートニング、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、クッキー、スナック菓子など。

「オメガ脂肪酸」は、脳の神経細胞に欠かせないとされ、不足すると認知症リスクも高まるそうです。

逆に「トランス脂肪酸」は、「脳の神経細胞の膜を固くする=人間の脳を硬化させてしまう」という働きがあります。

ですので、毎日の食事を見直して、脳にやさしく直観が働きやすい「オメガ脂肪酸」ファーストの食事を心がけましょう。

それから、「GI値の低い食品」も脳の活性化に欠かせません。

GIというのは、食後体内における血糖値の上昇度を示す指標のことで、食後すぐに血糖値がグーンと上昇する食品を高GI食品、じわじわと上昇する食品を「低GI食品」と呼びます。

実は、急激な血糖値の上昇下降は、脳にとってストレスになります。

ですので、じんわり穏やかに血糖値が上がる低GI値食品のほうが脳へのストレスも少なく、急激に低下もせず、安定したエネルギー供給ができるのです。

おすすめの低GI値食品は、無塩のナッツ類で、とくにアーモンドです。

間食などでこまめにナッツを食べることで、脳はエネルギーに満ちた状態を維持することができます。

住環境

直観が出やすい住環境として1つ言えるのは、「部屋の中が散らかっているとアイデアが出てこない」ということだと著者は断定します。

というのも、整然と片づいた部屋と比べて、ゴチャゴチャと散らかった部屋では、視界に入り込んでくる情報が格段に多くなるため、脳への情報量の負担が多くなって直観が働きません。

つまり、目から入る情報量の多さが、直観を生むための余裕を奪ってしまったということなのです。

ですので、脳への情報負担をなるべくかけないために、まず部屋を片づけましょう。

そして著者は、模様替えをすると脳にとって新しい刺激になるし、観葉植物(緑色のもの)を置くことも精神を安定させたり、脳を活性させたりする効果があるとすすめています。

『直観力』の感想・まとめ

これからは「直観」が重要視される時代に

本書を読み感じたことは、「直観は、きちんと認識し、鍛えて磨き、依存しない自分を作るために重要なスキル」だということです。

これからは、社会にどんどんAIが入り込んできて、人間が自分で判断しなくてもいいことが多くなってきます。

極端な話、判断なんかしなくてもいい社会となるかもしれません。

人間は、判断する能力を劣化させ、AIにうながされるとおりに行動する生き物になってしまうかもしれません。

日常生活にせよ、ビジネスにせよ、人間がやることやできることは、一気に減っていくことは想像ができてしまいます。

単純作業や自動運転といったことは、AIが発達したらそのほうがメリットが大きいと言えるでしょう。

だったら、人間は何をするべきか?

それはまちがいなくAIが遠く及ばない人間の直観的な創造性である「クリエイティビティ」です。

分析や計算では出すことができない領域で答えを引き出す「直観」こそが、人間が担当できる不可侵な分野だと著者は言います。

この生き残るための切り札「直観」を、今のうちから鍛えることは、全人類的に必要ではないでしょうか?

そのためにもぜひ多くの人に読んでいただきたい一冊です。

『直観力』は、現在(2022年11月28日時点)amazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」の対象になっています。

キンドルアンリミテッドは、ビジネス書からマンガまで幅広いジャンルの本が読み放題です。ぜひこの機会にご検討ください。

『直観力』の概要

本書の目次

『直観力』

はじめに

1章 直感を味方にする3つの原則
2章 直観力がアップする7つの条件
3章 直感をニブらせる7つのワナ
4章 バイアスを回避するための5つの生活習慣
5章 直感を手なずけるトレーニング

著者の紹介

メンタリストDaiGo(めんたりすと・だいご)

慶応義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。

英国発祥の人の心を読み、操る技術“メンタリズム”を駆使する日本唯一のメンタリスト。

テレビ番組への出演多数。現在は、作家、大学教授、企業顧問として活動中。

心理学を応用し、ITサービスから遺伝子検査まで様々なプロダクトを開発している。

ビジネス、話術から恋愛、子育てまで、幅広いジャンルで人間心理をテーマにした著書は、累計160万部を突破。

主な著書

人を操る禁断の文章術』かんき出版 (2015/1/19)
自分を操る超集中力』かんき出版 (2016/5/27)
自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』PHP研究所 (2020/8/20)
短期間で〝よい習慣〟が身につき、人生が思い通りになる!超習慣術 』ゴマブックス株式会社 (2019/11/1)
最短の時間で最大の成果を手に入れる超効率勉強法』学研プラス (2019/3/5)
超トーク力 心を操る話し方の科学』CCCメディアハウス (2021/4/19)
知識を操る超読書術 かんき出版 (2019/11/20)
賢者の睡眠』リベラル社 (2021/8/19)
メンタリストDaiGoの人生を変える言葉365』KADOKAWA (2022/1/20)
超影響力』祥伝社 (2021/2/10)
あなたの知識を驚くべき結果に変える 超戦略ノート術』学研プラス (2021/7/19)
ムダに悩まない理想の自分になれる超客観力』Kindle版
悩む力 天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」』PHP研究所 (2021/3/15)
倒れない計画術』河出書房新社 (2018/9/14)
限りなく黒に近いグレーな心理術』青春出版社 (2017/9/1)
超 発想力』詩想社 (2020/10/3)

共著

人生が変わる神レシピ』Kindle版

コウカワシン

最後までお読みいただきありがとうございます。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

四国在住。
ミニマリスト。趣味は映画観賞と音楽鑑賞、読書、野球観戦。
映画は特に好き嫌いなくほとんどのジャンルーを観ます。音楽はジャズとクラシックが大好きです。読書は歴史書が好きでよく読みます。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次