
こんにちはコウカワシンです。
今回は、後藤勇人(ごとう・はやと)さんの著書『結果を出し続ける人が朝やること』から学ばせていただきます。
『結果を出し続ける人が朝やること』は、どんな本?
『結果を出し続ける人が朝やること』は、ズバリ!「生産性爆上げ人間製造マニュアル」です。
本書はこのような本
自分のスキルアップのために「朝活」をされている人は多いと思います。
それとは別に「朝勝つ」をしてみませんか。
「朝勝つ」とは、朝を利用して人生を思う通りにコントロールする方法です。
なぜなら、わたしたちの人生は、1日の積み重ねで成り立っているからです。
「朝勝つ」を行うことで、今日が変わり、明日も変わり、人生も変わると、本書の著者後藤勇人(ごとう・はやと)さんは言います。
本書から、マインドの高め方、発想力、仕事の効率化、人間関係を良好にしチーム力を高める方法を知り、結果を出せる人になっていきましょう。
本書は、誰もがすぐに始められることをわかりやすく簡潔にまとめられている一冊です。
本書がおすすめな人
『結果を出し続ける人が朝やること』がおすすめな人
- 経営者・指導者
- 会社員
- 就活中の学生




『結果を出し続ける人が朝やること』の要点は?
本書は、朝を利用して、結果を出し続けるスキルとマインドを手に入れ人生を思うとおりにコントロールする方法を50個のワークとして紹介しています。



その中から、わたしの独断と偏見で10個のワークを選びました。
その他のワークもとても有意義なものばかりですので、できれば本書を手に取って読んでみてください。
今日1日うまくいくと決めてしまう
朝、目が覚めても起き出すのが苦痛でたまらない人は少なくないですよね。
眠さでもうろうとしている意識を無理やり起こし、寝床からはい出すのは、多くの人にとってつらいもですし、寒い季節ならなおさらだと思います。
さらに起きるタイミングを誤ると、その日が1日脱力感を感じてしまうこともあるでしょう。
だからといって、目覚めと同時に起き上がって、すぐに活動を始めるのは、体にとってよくないそうです。
というのも、血圧が勢いよく上昇し、心臓や脳に余計な負担がかかり、脳梗塞や心筋梗塞などが起こりやすいからです。
ですので、しっかり体を温めてから起き上がる必要があるのです。
ですが、ただボーッとするのでは、芸がないと著者は言います。
では目覚めてから起き上がるまでの微妙な時間をどのように過ごせばいいのでしょうか?
著者のおすすめは、体を温めている時間にするワークとして、
1日の成功をざっくりとイメージし、今日1日をうまくいくと決めてしまう
ということを考えるのです。
ベッドの中で体を温めながらいろいろなことを考えると思いますが、そのいろいろなことを具体的に「仕事のこと」や「プライベートな予定」にし成功へ導くイメージするのです。
会社で進めているプロジェクトが成功する、取引先で商談がうまくいく、会議などで意見を採用してもらえる、恋人とのデートが思いどおりにいく・・・といった感じです。
自分が「こうなったらうれしいな」と思う姿をイメージしましょう。
まだ眠気がありますので、本当にざっくりでいいのです。
特別な行事がない日は、1日の流れをぼんやり思い浮かべ、1日を気持ちよく過ごしている自分を思い浮かべましょう。
イメージの力は絶大だと著者は言います。
よいイメージ、成功しているイメージを持てば、脳はその姿を現実の成功の体験として記憶します。
悪いイメージを持てば、たとえ想像上とはいえ、現実の失敗例として脳が記憶します。
つまり、たくさんの成功イメージを持てば、たくさんの成功体験を作ることができる上に、不安要素を消し去ることができるのです。
熱めのシャワーでアイデア脳を覚醒させる
ビジネスマンの多くが朝、シャワーを浴びて、心身ともにシャキッとさせているそうですね。
これって、本当に効果がある行動です。
著者は、ひと工夫するだけでパワーアップする場になるといいます。
やり方はとても簡単です。
最初の1分間、何もせず、ただシャワーに打たれるだけ
です。
滝に打たれるように、後頭部、首筋(うなじ)を中心に、やや熱めのシャワーを浴びるのです。
シャワーに打たれることで、だんだん体内の血が回り始め、全身のこわばりがとれ、非常にリラックスできていくのです。
滝のようにシャワーに打たれることで、前日に起こったイヤなことが流されていったり、熱めのシャワーは、自律神経の交感神経が刺激を受けて覚醒作用が得られるとのことです。
まさに、これから始まる1日の最高のプロローグですね。
大見出し&広告でトレンドとセンスをつかむ
現代でもニュースなどをネットだけでなく新聞で読む人が多いです。
新聞をより効率的、効果的に読みこなす方法は、
ざっくりと読んでしまう
ということです。
まずは大見出しのみ目を通し、興味を抱いた記事をチェックします。
記事を1つひとつじっくり読んでいくのは、面倒だし時間もかかります。
新聞は大切なことを大見出しにしているので、それを読めばだいたいの内容がわかります。
それも最初の10面だけでOK。これだけでも現在の世の中の動きを把握するには十分です。
全てのニュースの詳細を知っておく必要はなく、「ざっくりでいいから情報を入手しよう」と考えて読めば、気が楽だし、受け入れ態勢が自分の中に整うため、より効果的です。
広告欄も見逃せません。
広告欄には書籍や雑誌などの広告が載っていて、それらはネタの宝庫です。
書籍や雑誌は、その時々の世の中のトレンドを押さえて作られているため、どんなテーマが取り上げられているかをチェックするだけで、今の流行モノや流行りそうなコンテンツを予想することができます。


ニュースは「必ず知っておく」ことが大切ということではなく、自分にとって必要な情報を効率よく吸収することが大切ということです。
気持ちのいい挨拶をして運を引き込む
会社に着いたら、目の中に入ってくる人すべてにどんどん挨拶しましょう。
なぜなら、
朝の挨拶は、人間関係を築き、相手に元気を与える素晴らしいツール
だからです。
気持ちのいい挨拶は、相手の心を軽くする効果があったり、ふだんあまり話さない人とも、堂々と接点を持てます。
朝の挨拶をして人間関係を作っておけば、その後、プロジェクトや社内活動で一緒に働くことになった際に助けてくれたり、応援してもらえたりするようになります。
そして、挨拶には、ほかにも素晴らしい効能があります。
挨拶は、もちろん相手に伝えるものですが、挨拶を誰よりも近くで聞いているのは、自分自身です。
相手に元気を与える言葉は、当然、自分自身にも元気を与えてくれます。
つまり、自分の脳にとって良い状態を挨拶によって作り出しているのです。
使わない手はありませんね。
デスク周りを毎朝片づける
仕事をうまく回すために、毎朝必ずデスクを片づけましょう。
なぜなら、
デスクを片づけるという行為は、仕事に適した環境を整える、ということだから
なのです。
毎日、整えていたなら1分で済む作業ですし、その姿勢が、素晴らしい現実の成果を呼び込むといいます。
整理整頓されていないと、せっかく仕事がはかどっていても、探し物が見つからなかったり、デスクのごちゃごちゃにイライラしたりと、余計な手間や感情に時間をとられてしまいます。
きれいな場所からは、良いことを引き寄せるプラスの波動が、逆にきたない場所からは、悪いことを引き寄せるマイナスの波動が出ているそうです。
自分のデスクをきれいにすることは、良いことを引き寄せるために必要なことなのです。
「やることリスト」をボードに貼る
その日にすべきことを明確にしてから、仕事に入りましょう。
小さな事柄も含めて、今日やるべきことをすべて書き出し、常に目に入る場所に貼り出すのです。
なぜなら、「これとこれをやって・・・」などと、思い浮かべるだけでは、あいまいになってしまうからです。
後からも出てきますが、「3つの目標」(絶対にやり遂げること)、「今日やること」ほかをいちいち書き出してリスト(「やることリスト」)にしてまとめ、デスク前のボードなど目に見える場所に貼り出すのです。
「やることりすと」は、ダイヤモンドの原石だと言っても過言ではありません。
このリストに書かれたことを実践することによって、さまざまなビジネスが生まれたり、新しい商品アイデアが生まれたりと、多くの恩恵を受けることさえあるのです。
そして、このメモには、その日の3つの目標、『結果を出し続ける人が夜やること』の記事で取り上げた「おめざメモ」の中からビジネスに関するもの、アイデアレベルの企画、こまごまとした今日やるべきことを書き込みます。
どんなに素晴らしいアイデアも忘れてしまっては意味がありません。
そうならないために目の前のボードに貼り出すしくみが必要だと著者は言います。


その日の目標を3つだけ決める
たとえマルチタスクの人であっても、時間が有限であるため1日にできることは限られています。
この限られた時間の中で、確実にすべきことをこなしていくために、とっておきの方法は、
その日やるべき目標を、3つだけ設定すること
です。
大きな目標ではなく、絶対に達成可能なレベルで定めることが大切です。
たとえば、
- 溜まっている書類を今日中に片づける
- 数日後に訪問するクライアント先に渡す資料をそろえる
- プレゼンの原稿を作り上げる
といった頑張れば絶対にできることにするのです。
3つにしぼる理由としては、数多くの目標は達成することができなかったり、どうにか成し遂げれてもエネルギーが分散してしまい、1つのクオリティが下がるということも考えられるからです。
厳選して3つ選び、紙やノートに書き出し、心の中で「今日はこの3つを必ず達成する」と宣言します。
心の中であっても宣言すると勇気と力が湧いてきますし、目標を達成するために何をすべきかの輪郭がうっすらわかり、行動の道順が見えるようにもなるのです。
3つの目標を決めるのは早ければ早いほどいいと言います。
なぜなら、この3つを達成するために、今日1日どう過ごせばいいか、タイムスケジュールを考える必要があるからです。
1日を有意義に過ごすために心がけたいものですね。
大事なアポイントメントほど朝にする
仕事をリモートでされている人も多いと思いますが、信頼関係はコミュニケーションの「質」と「量」で決まるといいます。
10本のメールより、1回の面談のほうが「質」は確実に高くなりますし、顔を見て話すだけで、人は安心し、握手をするだけで信頼感を高めることができます。
しかし、1回会ったくらいでは、強力な信頼関係を築くことはできません。
回を重ね、話をするなど、「量」を増やすことで信頼関係は徐々に深まります。
しかし、相手が忙しいと、なかなか時間が取れなかったり、物理的な距離や時間などの問題で、何回も会って話をするということが難しい場合もあります。
ですが、ぜひアポイントを取って面談に臨みたいものですね。
で、相手に会う時間はいつがいいかというと「朝」です。
朝にアポイントメントをとることで、コミュニケーションの「量」を「質」で補うのです。
なぜなら、
夕方、夜などの遅い時間になると、その日の疲れも溜まっていますし、トラブルが起きたり、仕事の都合で、アポイントがキャンセルなんてこともあるかもしれません。
朝であれば、よほどのことがない限り、相手も自分も万全な状態で顔を合わせることができます。
そして、心理的に、わざわざ朝早い時間に会うのだからムダな時間にはしたくないと考えたりもします。
それから、生産性の高い朝はアイデアが生まれやすい時間でもあるからです。
ふだんならなかなか落ち着いて話せない相手と大事な話をしたいときは、朝にアポイントを取り、質の高いミーティングにしたいものですね。
決断は1分だけ本気で考える
人生は決断の連続です。
無意識のうちに行う決断も含めると、人は1日に100回以上の決断をしているといわれます。
その決断の中には、ほんのわずかな時間でできる決断もありますが、迷って決断に時間がかかるということもあるでしょう。
たしかに「三日三晩考える」という言葉がありますが、実際のところ、三日三晩考えたところで、決断は一瞬ではないでしょうか。
「決断しよう」と決めたなら、ほんの数分で最終的な決断をしてしまうのが人間です。
つまり、迷う時間と、決定する時間はまったく別個のものなのです。
ということなら、なるべく迷う時間を減らしたいですよね。
なぜなら、
決断が速くなると、自由な時間が増える
からです。
忙しいビジネスマンは、1つの案件にそんなに時間をとれません。
それだけ、部下や取引先などの周りの人たちを待たせることになってしまうからです。
そこで、結論をスムーズに出すために、悩んだり迷ったりすることと決断は別だと考え、ただなんとなく悩むのをやめ、結論を出すことに注力するのです。
最初はなかなかできないかもしれませんが、回数を重ねればスムーズに結論を出すことができるようになります。
よほどのことがない限り、1分だけ本気で考えて決断を出してみましょう。
このとき考えるのは「どうしようかな」ではなく、これから下す決断によって起こることの想定とその対処法です。
起こりうるリスク、事業を踏まえたうえで、この決断でよいか検証し、最終結論を導き出すのです。
決断が速まったぶんだけ、起こす行動も早く出ます。
さらに余った時間を次の決断に使うことができます。
これにより、同じ1日でも、1つしかこなせないものが複数こなせることができます。
つまり、決断の速さは高い生産性を生むということです。
幸運の流れは必ずほかの人にも流す
忙しい毎日の中で、「あっ、なんだかツイてる」と思うことはないでしょうか。
幸運が流れてきていることを感じるときってありますよね。
自分に何となく良い流れが来ていると気づいたら、その流れを自分のところで止めてしまわずに、必ず周りの人に流してあげましょう。
つまり、幸運のギバー(与える人)になるのです。
欲張って自分のところで止めてしまったら、水たまりのように動かないところから淀みだし、その幸運の流れが止まってしまいます。
結果的に、自分に流れ込んでいた幸運も止まり、成長も止まってしまうのではないでしょうか。
つまり、幸運の流れを止めるということは、世の中のHAPPYの流れを止めることになるんです。
幸運は、決してひとりで手に入れることはできず、多くの人と共有することで、価値を生み出す
ということです。
著者の話をします。
著者は「グレコ」で有名な世界のギターファクトリーフジゲンの創業者横内祐一郎(よこうち・ゆういちろう)氏と出会ってから、非常に運がよくなり、ビジネスも加速度的に成長しました。
その流れを自身だけに留めず、ほかの人にも流そうと、毎年「横内塾」を開催し、その間、参加者の中から、多くのビジネス書作家や成功者を輩出することができたそうです。
また、横内会長の教えを説いた本を出版したところ、「この本を読んで生き方、働き方が変わった」という手紙ももらったそうです。
その寄せられた手紙から、著者自身も勇気と気遣いをいただいていると言います。
自分に流れ込んだ運の流れをほかの人に流してあげると、そのことで幸運が味方となって新たな幸運の流れを呼び込むことになり、結果的に自分自身にも幸運が継続していくということです。
幸運のギバーになることで、幸運の相乗効果を得られるって、何よりの喜びですね。



今回、10個ほど取り上げましたが、本書では全部で50個の有益なワークが紹介されています。
どれもすぐに活用できるものばかりですので、ぜひ本書に目を通していただきたいと感じました。
朝は、1日のうちで最も生産性の高い時間。
思い切って朝の行動を見直すことで、今日が変わる。
今日が変われば明日が変わる。
明日が変われば、人生が変わる。
『結果を出し続ける人が朝やること』の感想・まとめ
人生は夢実現を達成する旅のようなもの
誰でも夢があると思いますが、実際追い求めている人は何人いらっしゃるでしょうか?
「あんなふうになりたい」「こうなったらおもしろい」と思ってはいてもなかなか行動に移せていないのではないでしょうか。
しかし、考えてみたら夢を追いかけることができるのは、人間の特権です。
たしかに夢を追いかけられないのは理由があると思います。
「仕事が忙しい」
「時間がいくらあっても足りない」
「金銭的な余裕がない」
など、まだまだ理由があるでしょうけど、限りある命ですから、優先順位をつけて夢を実現したいものですね。
そのためにも今の生活を見直し、改善できるところは改善していきたいものですよね。
でもどうすればいいかがわからないと、多くの人はあきらめてしまいます。
本書は、朝の時間を使って、夢実現に近づけるスキルとマインドを手に入れることができます。
著者は、「結果とは行動の産物」と言います。
まずは本書から、自分にできることを始めてみるべきです。
わたし自身も本書から、行動する意欲と勇気をもらった気がします。
人生を、しかも1日、1日を充実させようと思ったら、朝を充実させるのが1番です。
そういった意味で多くの人が読んで価値のある一冊です。
ぜひ手に取ってご一読ください。
『結果を出し続ける人が朝やること』は、現在(2022年10月14日時点)amazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」の対象になっています。
キンドルアンリミテッドは、ビジネス書からマンガまで幅広いジャンルの本が読み放題です。ぜひこの機会にご検討ください。
『結果を出し続ける人が朝やること』の概要
本書の目次
『結果を出し続ける人が朝やること』
はじめに
第1章 最高の自分であり続ける朝のワーク
第2章 仕事で効率よく結果を出す朝のワーク
第3章 チームで結果を出す朝のワーク
第4章 アイデアが高まる朝のワーク
第5章 人との関係が劇的によくなる朝のワーク
第6章 将来の夢を実現する朝のワーク
おわりに
著者の紹介
後藤勇人(ごとう・はやと)
結果を出す夜活トレーナー。朝の成功習慣トレーナー。
ブランディングプロデューサー、一般社団法人「日本女性ビジネスブランディング協会」代表理事、有限会社BK プロジェクト代表取締役社長・BKグループCEO。
専門学校卒業後、24歳で起業し、ヘアサロン・日焼けサロン・ショットバーなど、32歳までにグループ4店舗を展開、1億円の自社ビルを建て、年収2000万円を達成。
現在は、リアル店舗の経営をしながら、プロデューサーとしても活躍。
クライアントには、グレコで有名な世界一のギター会社「フジゲン」創業者横内祐一郎氏やミスコンテスト日本代表など多岐に渡り、世界中にクライアントがいる人気コンサルタントでもある。
主な著書
『結果を出し続ける人が夜やること』あさ出版 (2020/6/24)
『その『1分』を変えなさい!』実業之日本社 (2018/7/31)
『結果を出す人の思考術』ゴマブックス (2014/3/24)
『人生を変える朝1分の習慣』あさ出版 (2012/1/23)
『世界一の会社をつくった男』 KADOKAWA (2014/9/19)
『ダメ社員をスーパー社員に大変身させる究極のマネジメント法』ゴマブックス株式会社 (2013/5/28)
『なぜ「女性起業」は男の10倍成功するのか』 ぱる出版 (2015/9/10)
『女性が仕事で夢を叶える! 心磨き7レッスン』みらいパブリッシング (2019/7/23)
『夢実現とお金の不思議な29の関係』同友館 (2016/9/28)
『ダメ社員がプチ経営者に変わる 最強の社員マネジメント』総合法令出版 (2006/7/25)




コメント