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『陸上自衛隊ますらお日記』から最強の「ますらおシンキング」を学べば、職場・家族・友人間で頼られる男になれる!?

コウカワシン

こんにちはコウカワシンです。

今回は、ぱやぱやくんの著書『陸上自衛隊ますらお日記』から学ばせていただきます。

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目次

『陸上自衛隊ますらお日記』は、どんな本?

『陸上自衛隊ますらお日記』は、ズバリ!「陸上自衛官のオンとオフの顔を知り、絶滅危惧種となった❝ますらお❞を復活させるミッション」的な本です。

本書は、このような本

本書の著者は、防衛大学校出の元陸上自衛官・ぱやぱやくんです。

なんとTwitterフォロワー15万人という怪物です。

そのぱやぱやくんが、本書で語るのは、愛とユーモアに溢れた自衛隊ライフです。

「陸上自衛隊」と聞くとみなさんはどんなイメージがありますか?


おそらくは、

  • 戦車に乗る姿
  • 災害派遣で活躍している姿
  • 厳しい訓練をしている姿
  • PKOに参加している姿

などが浮かぶのではないでしょうか。

ただ、それはあくまでもオンの姿です。

けど、自衛官も人の子ですから、オフの姿だってあります。

オフといったら、「課業後」「休日」「恋愛」「家族」といった話が主ですが、この他の与太話が陸上自衛官の魅力を高めた上に面白いのです。

本書ではそういった与太話をはじめ、陸上自衛官のユーモア溢れる日常や恋愛事情、家族生活などを描く史上初の本です。

本書が、何かの役に立つと感じるかは人それぞれですが、自衛官の見えざる素顔を知ることができる娯楽本であることは間違いありません。

本書がおすすめな人

『陸上自衛隊ますらお日記』がおすすめな人

  • 自衛隊のことをよく知らない人
  • 自衛隊がとても好きな人
  • 将来、自衛官になりたい人
  • 身内や身近に自衛官がいる人
  • 元自衛官の人

『陸上自衛隊ますらお日記』の要点は?

陸上自衛隊=ますらお伝説

「ますらお」って、あまりなじみがない言葉ですが、意味的には「強く堂々とした、立派な男子」なのだそうです。

漢字では、「丈夫」とか「益荒男」と書きます。

日本では中世より「立派な男」や「強い武士」を表す言葉の象徴として使われていて、もはや現代の日本では死語に近い言葉になってしまいました。

しかし、日本にはまだ「ますらお」達の育成教育を行う組織がいくつかあり、その一つが陸上自衛隊なのです。

陸上自衛隊といえば、厳しい訓練があります。

カンカン照りでも土砂降りの中でも凍える寒さの中でもへっちゃらなのが「ますらお」であり、「辛ければ辛いほどよい」という価値観を持った人が「ますらお」なのです。

ますらおレベルが上がってくると、「辛ければ辛いほど生きている気がする」「キツすぎると段々楽しくなってくる」となり、ポジティブシンキングをはるかに超えた「ますらおシンキング」を炸裂させます。

そんな中でもますらお度の高い隊員になると、

  • どこでも寝ることができるので地球すべてがベッドになる
  • 演習中に土砂降りになれば「洗えて丁度いい」と水たまりで顔をジャバジャバ洗う
  • 訓練中に足の皮がズルむけになっても「痛みは電気信号に過ぎない」と涼しい顔
  • デカ盛りラーメンを出されて「オラ、ワクワクすっぞ・・・・・・」と食べながらつぶやく

などという行動をとるようになります。

ますらおにもいろんなタイプがある

自衛隊にはたくさんの隊員がいるので、一見同じように見えてもいろんなタイプの人がいるそうです。

正統派のますらお(少年漫画の主人公タイプ)

「自分が強くないと国を守れない」と心の底から思っていて、辛いときもみんなを励ます漫画の主人公のようなタイプがこれです。

教官として抜擢されることも多く、厳しい鬼教官はこのタイプの人が多いそうです。

このような人達こそ陸上自衛隊が推奨している❝ますらお❞であり、理想の自衛官象ともいえるそうです。

周りからの信頼が厚く、定年退官のパーティーには大勢の人が押しかけるといいます。

体育会系のますらお(元甲子園球児タイプ)

体育会系のますらおは「フィジカルモンスター」称されるほどの体力を持ち、生まれ持った身体能力と学生時代の部活で鍛え上げた精神力で一般隊員を圧倒していくそうです。

このタイプが演習などに参加すると、延々と穴を掘っていたり、縦横無尽に走り回ったりする姿を見ることができ、仲間としては非常に頼もしく思えるそうです。

ですが、人並外れた体力はついつい「えっ、この程度でへばるの?」と悪気なく言ってしまう傾向があるため、彼らのペースについていくのが大変です。

冒険家系のますらお(植村直己タイプ)

降り積もった新雪に自分の足跡を付けるのを好むタイプなのだそうです。

新しい部隊が設立されたらいち早く志願し、休日には無人島へ釣りに出かけたり散弾銃を持って雪山に出かけたりすることを好みます。

団体行動よりも少人数で行動することを好むので、己の知識と勘を頼りに進んでいく狙撃手や偵察部隊に向いていると著者は言います。

この人達は独特の雰囲気があり、アルピニストや狩人に似た孤高な印象があるそうです。

クレイジー系のますらお(孫悟空タイプ)

この人達は、「キツいことをすると脳内麻薬が分泌されて気持ちいい」と語る変態です。

雪中行軍で吹雪いてきたときや、台風のときの作業でも「ニャー」と笑っているといいます。(これはたぶんランナーズハイと同じだろうと著者)

はたから見ると不気味ですが、おそらく砲弾が降り注ぐような有事では間違いなく強いのではないでしょうか。

また、ふつうの隊員がいやがるような重量物の運搬などに嬉々として参加するので・・・部隊には欠かせないといいます。

女性に恋をして目覚めたますらお(J-POPソングタイプ)

彼女ができた瞬間に「かのぴのために日本を守る」と燃え上がり、猛烈な勢いでがんばるタイプだそうです。

ふつうの大学生なら、髪型を整えたり、衣服でおしゃれをするでしょうけど、ますらおはそんな上辺だけのアピールはしないそうです。

休み時間を見つけては筋トレをし、靴を磨きます。そして鍛え上げた上腕二頭筋ときれいな靴でデートに登場し、鉄棒を見つければ懸垂を始めます。

まるで「クジャクの求愛」みたいで微笑ましいですね。

筋肉至上主義なますらお(チカラ・イズ・パワータイプ)

「筋肉がすべてを解決する」と考えるタイプです。

バルクアップとプロテインの摂取に余念がなく、つねに筋肉を破壊し、デカくなることを求めているパワー系タイプのますらおです。

1日に5回のプロテイン摂取で腸内環境が破壊され、内臓が腐敗しているような臭いおならをすることもあります。

駐屯地のトレーニングコーナーで「うおおおおお!!」と大きな声を出してトレーニングし、重いものを持てば「筋肉が喜んでいる」と発言し、「パワー・イズ・ストロング」や「力はパワー」といった教育を若手隊員にしがちだといいます。

ますらおの意外な一面

ますらおは良き家政夫/婦である

自衛官というと武骨なイメージが強いため、「家庭的ではないのでは?」と思われるならそれは違います。

陸上自衛隊に入隊して最初に学ぶことは、実は家政夫/婦としての技術なのです。

自衛隊は、規律の維持のために、裁縫・アイロン・靴磨き・清掃などを徹底的に行います。つまり、「優れたますらおとは優れた家政夫/婦でもある」ということです。

入隊初日にますらおの卵達には、制服や迷彩服、ジャージが渡され、支給された衣服に自分の名札や階級章をチクチクと縫います。

ですので、「男には裁縫なんていらねえ~」なんて言ってられないのです。

裁縫の次はアイロンがけです。

ますらおは服をバリバリのカチカチにするのが大好きなので、制服、迷彩服、ハンカチと見ればなんでもアイロンをかけます。

重要視されるアイロンがけのポイントは「シワが一つもなく、折り目にエッジが効いている」状態です。

どんなに訓練で泥まみれになって、ずぶ濡れになっても、翌日はパリッとした服装で登場するのが、ますらおのポリシーなのです。

靴磨きも重要です。

自衛隊では「靴は心を映す」と言われています。

毎日の訓練で半長靴(ブーツ)が泥だらけの傷だらけになることも多いですが、しっかりと夜に手入れをして、翌日の朝は、「鏡のように反射する磨き方」で、輝いた半長靴で訓練に臨むのです。

逆に、靴がボロボロの人はメンタル不調の可能性もあるので、「心の信号」として読み取ることもできるそうです。

たかが靴磨きですが、されど靴磨きでもあり、しっかり靴を磨いてこそ、ますらおなのです。

勉強しない人はますらおになれない

ますらおは肉体的に強く、小銃(ライフル銃)の取り扱いが上手いだけではダメだといいます。

しっかりと知識を身につけ、戦士としての素養を磨かなくてはいけないのです。自衛隊ではいろんな技能や知識を身につけるために、座学教育をしっかり行います。

座学教育では、学校のテストのように筆記試験があり、この試験の成績が今後の昇任や序列に関係するので、皆さん真剣です。

新隊員ならば、合格しないと外出禁止などのペナルティがあったりするので、「勉強したくないから自衛隊に入ったのに、さんざん勉強させられた」なんて言う人もいるくらいです。

その試験ですが、陸上自衛隊では、「試験は分からなくてもとにかく全問記載しろ!空白をつくるな」という文化があり、その空白を埋めるために珍解答も続出するといいます。

その解答の一つが「神経びらびらガス」というとんでもない兵器名だったりします。

なぜ、このような珍解答が生まれたかは、不正解であっても解答が少しでも合っていたら部分点がもらえるということで、頭の中に「神経剤」「びらん剤」「マスタードガス」が浮かんできて、それらをミックスさせて開発したのでした。

その問題の正解は「窒息剤」だったそうですが、それを聞いて同期一同が死ぬほど笑って窒息しかけたといいます。

ちなみに、兵器種別の課目はミリタリーオタク(通称ミリオタ)の隊員が活躍します。

ミリオタ隊員は、陸上自衛隊に入隊する前から戦車や戦闘機が大好きで、土日には戦争を題材にしたゲームに熱中するような人達ですから、座学では目をキラキラさせて「BTR-90(ロシアの装甲車)が○○だ!」とか「○○事件のときは~」と語るそうです。

しかし、体力がそんなにない人が多く、訓練ではヘロヘロになることが多いといいます。

一方、体育会系の隊員は、ミリタリー趣味がほとんどないという人も多く、「戦闘機なんて判別できねぇ~」と苦戦している姿をよく見るそうです。

ですので、「体力検定では余裕で合格できるのに筆記試験で合格できない隊員」も意外にいて、昇任試験のために消灯延期申請を出し、深夜0時ぐらいまで自慢の筋肉を揺らしながら必死に勉強するのです。

ますらおの日常ハイライト

ますらお達が居住する駐屯地は外出をしなくても生活できるように「小さな村」的な機能が備わっているそうです。

食堂・大浴場・コンビニ・理髪店・クリーニング店・ATM・喫茶店・飲み屋はもちろん、駐屯地によっては寿司屋が合ったり、サウナ施設があったりとバラエティに富んでいるそうです。

おまけにグランドや体育館もあるのでソフトボールやバレーボールも許可を取ればできるし、ド田舎の駐屯地ではため池にブラックバスを放流し、バス釣りをしている隊員もいて、駐屯地はちょっとしたレジャーランドといったところです。

そして営内の生活にいたっては、朝起きてから夜寝る時まで、平日は同じ敷地内で同じ人達と過ごすことになるのでプライベートはなく、だんだんと兄弟や家族のような間になってしまうそうです。

決められた規則内ではあるけど、ある程度自由があるため、同部屋の人と相性がよければ毎日が男子校の寮のようになるので、退屈することはないといいます。

ますらおライフは、多少の差はあるもののだいたいは次の通りだといいます。

オンとオフのますらおの姿をぜひ想像してみてください。

ますらおの洗濯は戦場である

営内には各中隊に洗濯室と乾燥室の割り当てがあり、不衛生にならないようにこまめに洗濯をするのですが、洗濯機の数に対して隊員の数がオーバーキルしているため、洗濯機が休んでいるときがありません。

しかも「お急ぎモード」一択しか許されません。なぜなら次に洗濯したい隊員が常に待ち構えているからです。

結果、よく壊れます。洗濯機が壊れても、すぐに新しいものを買ってもらえるわけもなく、一台分ない状態で運用されます。残った洗濯機の負担も大きくなるため、故障頻度も高くなり、一台、また一台と天に召されていくといった具合です。

そうなるとどうなるか?

洗濯機不足が深刻になり、洗濯物が間に合わなくなるため、他中隊の洗濯機に不法アクセスする洗濯機ハッカーが現れます。彼らは汚れた洗濯物を持って他中隊のフロアに現れ、洗濯機を使用する不届き者です。

あくまでも洗濯機の割り当ては決まっているので、そのようなハッキングはご法度です。

当然、見つかった場合、その隊員の運命やいかに・・・といったところでしょうか。

ますらおは「カレーライスおばけ」を愛する

ますらおにとって食事は一番の楽しみで「今日のご飯はなんだろう?」と毎日待ちわびています。

特に昼食は、1日におけるビッグイベント。なぜなら、昼食が最もカロリーが高く、豪華な内容となっているからです。

ハンバーグ、ミックスフライ、カレーライスとますらおの胃袋が喜ぶラインナップが並び、カツカレーなどが出るときは、「来週の火曜日はカツカレー・・・・・・」と休日から楽しみにしている人達もいるくらいです。

カレーライスの日は「ご飯やルーは適量を守ってください!」という張り紙が提示されたり、食堂のおばちゃんによる食膳が行われたりすることがあるそうです。

もうわかりますよね。

このような対応をしないと、「カレーは飲み物」と豪語する若手隊員に「カレーライスおばけ」をつくられて全部食べられてしまい、後から来た隊員の分がなくなってしまうからです。

それを防ぐためにカレーライスの日は秩序を守る必要があるのです。

なお、海上自衛隊は「金曜日=カレーライス」という伝統がありますが、陸上自衛隊は特にありません。不定期で登場するのはこのような事情があってのことなのでしょうね。

ますらおを支える筋トレ事情

ますらお達は、プライベートでもトレーニングを行います。

たいていの駐屯地には筋トレ場があり、好きなときに体を鍛えることができるので、筋トレ好きのますらおは課業終了後に早歩きで直行するのです。

なぜなら、「良い筋トレマシン」は、争奪戦が起きるので、できるかぎり早く到着する必要があるからです。

その他、「駐屯地のトレーニング機材では足りない!」という部隊は、訓練費や有志のカンパなどで、最新式の筋トレマシンを購入して中隊の中央廊下あたりに置くこともあるそうです。

しかし、こうするとどこからともなく他部隊のますらおがやって来て、勝手に鼻息荒くデッドリフトしている場合があるそうです。

まるで、飼いネコのために用意したエサを知らないノラネコに横取りされているのとよく似ていますね。このような事態を防ぐために「このウェイトマシンは他部隊の使用を禁ずる」などの注意書きが書かれている場合があるそうです。

また、「マッチョ系ますらお」だけではなく延々と走っている「ランナー系ますらお」もいて、彼らは「走ると脳内麻薬が出て気持ちいい」とランニングジャンキー化します。

ムダな肉が削げ落ち、骨と筋しかないように見えますが、めちゃくちゃ体力があります。

雨の日も雪の日も関係なく、いつも駐屯地を水族館のマグロのようにグルグルと走り、中には駐屯地内でハーフマラソンのタイムトライアルをしているツワモノもいるくらいです。

真っ暗になってもストイックに走り続け、暗闇から汗だくになってすごいスピードで現れる彼らにふいに出くわすと、野生動物に遭遇したような恐怖感を覚える隊員も多いそうです。

大浴場はますらおの秘宝館?

お風呂は、1日の疲れを癒すのにとても重要ですが、ますらお達の入浴は、少し事情が違うみたいです。

駐屯地によっては、大きな浴槽が完備されているところもあれば、部隊の人数が多いのにやたらと浴槽が小さいところもあるそうです。

その場合はGW期間中の板橋区にあるスーパー銭湯ぐらい密になり、すっぽんぽんのますらお達がシャワー台を争って熾烈な戦いを繰り広げます。

そして浴場では、ますらお達の序列も変わります。

それは、ますらおの中の一部分の大きさが一因します。おとなしそうな雰囲気の若手隊員に「アニキ」とか「ビッグボス」といったニックネームをつけ神格化します。

さらに「ヘリコプターみたいに飛ぶことができる」など、話が盛られます。

とまあ、この話はこの辺にして、陸曹候補生とか幹部候補生、レンジャーなどの教育期間中は時間がないので「食事5分」「フロ10分」ぐらいの時間間隔が当たり前になります。

大浴場にはみんなが入れる10分ぐらいの間に、汗まみれのますらお達がなだれ込むことになり、多くは浴槽のお湯をシャワー代わりにし、さっと体を洗い、お湯につかってすぐに出て、着衣し浴場を出ます。

まるで「さっと湯通し」みたいな感じです。博多ラーメンでいえば「粉落とし」といったところでしょうか。

外出が待ちきれない!ウキウキ休日タイム

陸上自衛隊の生活において一番楽しいのが外出です。

営内にいる隊員は基本的に土日しか外出できないため、金曜日になると「明日は外出ができる!」と高揚感からソワソワし、理想の休日を何回もシミュレーションします。

外出予定があるますらおは、洗濯、掃除、アイロン、靴磨き、部屋の整理整頓をして出かけます。

外出をする際は朝に当直室に行き、身分証持参を当直幹部に示して、外出許可証といわれる魔法のアイテムをもらいます。

こうして外出できるのですが、もちろん休日なので制服ではなく私服を着用します。しかし、陸上自衛官の私服は一言で言えば「ユニーク」なのだと著者は言います。

たとえばその服装というのが、

  • なぜか登山靴
  • 腰から身分証明用のチェーンが垂れている
  • 謎の筆記体がアクセントのドラゴンイラストTシャツ
  • ワイシャツの下が迷彩シャツ
  • カラフルなランニングシューズ
  • 安っぽいショルダーバッグ
  • 迷彩のベロクロ財布

などが挙げられるそうです。

もし駐屯地が近くにある街に行ったら、自衛官探しの参考になるともいえそうです。

なぜこのようにユニークになるのかというと、いつも制服、迷彩服、ジャージを着ていて、ふだんは私服の人を見かけないので、カッコいい服の基準がわからなくなっているからだそうです。

とりあえず「明らかにおかしくなければOK」という感じで服をそろえた結果がこれなのです。

もちろん、「ファッションが好きでたまらない」とおしゃれな古着などを着こなし、モテ男な感じの若手隊員もいますが、美的センスが狂って「ピエロのように派手な服に先のとがった靴」というエキセントリックボウイもいるとのことです。

まあ、何を着ようが人それぞれですし、似合っていれば、いいのではないかという気もしますけどね。

スイーツ食べ放題荒らしをするますらお

外出は、楽しいです。

規則正しい営内生活を余儀なくされている反動で、休日は自堕落な生活に走ることが多いそうです。

たとえば、

  • 二郎系のデカ盛りラーメンと格闘
  • パチンコで『北斗の拳』の世界を楽しむ
  • 大人のお店(?)に行く

という人もいるそうです。

そして、ますらおは甘いもの好きが多いため、甘いものを求めて集団で「スイーツ食べ放題」に行き、ショートケーキやエクレアを次から次へと食べまくるといいます。

甘いものに飢えた短髪のますらお軍団は、スイーツを食べ尽くしてしまうので、店側の抵抗で「いや、今は2時間待ちで・・・・・・」など明らかに席が空いているのに言われることもたまにあるそうです。

けど、ますらお達は「了解!腹空かして待ってるよ」とそのまま2時間待つので、ムダな抵抗なのだそうです。

そこで、スイーツ店の新たな作戦は、たくさん食べられてしまうフワフワのケーキではなく、バナナが入ったような重めのケーキで襲撃に備えているということです。

酔っ払いをリヤカーで駐屯地に帰還させるますらお

夕方になると、街に潜伏していたますらお達が巣から出てくる感じで駅前広場や駐屯地近くの街に集結するようになります。

さあ、これからが本番、飲み会が始まります。

昼間の活動はあくまでもウォーミングアップなのです。

いくら飲み会が好きでも、外泊が許されていなければ夜の門限までに帰る必要があります。飲み過ぎて酔いつぶれている人はタクシーに詰め込まれ、駐屯地の営門まで連れて行かれます。

そしてリヤカーを引いた若手隊員がやってきて、酔っ払いをリアカーに放り込み、隊舎まで運んでいきます。

これを「魚河岸のマグロ」状態といいます。

コウカワシン

まさに「ますらおワールド」満載で、ますらおの魅力がひしひしと伝わってきますね。

自衛隊というお堅いイメージが少しは緩和され、自衛隊に魅力を感じる若者がもっと増えればいいなと感じました。

『陸上自衛隊ますらお日記』の感想・まとめ

「ますらお」の素顔を垣間見る

いやあ、面白くて一気に読んでしまいました。

自衛隊というと、災害派遣などの現場での活動がなじみ深いのですが、やはり彼らも人間ですから、厳しい訓練や一刻を争う緊迫した現場でのきびきびした活動以外の側面を知ることができ、とても親近感がわきました。

実は、わたしも元海上自衛官でした。

陸上と海上の違いはあれど、ほぼ行動形態が同じだなあと思い知りました。

とにかく、愛すべき❝ますらお❞さん達のご健康と今後のご活躍を祈念させていただきたいと思います。

今回、紹介しなかった面白い話が満載の本なので、ぜひ手に取ってお読みください。

『陸上自衛隊ますらお日記』は、現在(2022年9月4日時点)amazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」の対象になっています。

キンドルアンリミテッドは、ビジネス書からマンガまで幅広いジャンルの本が読み放題です。ぜひこの機会にご検討ください。

『陸上自衛隊ますらお日記』の概要

本書の目次

『陸上自衛隊ますらお日記』

はじめに 奇想天外で人間的な、愛すべき❝ますらお❞達の世界へようこそ

【PART 0】 ぱやぱやくんのつぶやき
【PART 1】 ますらおのあらまし ~現代日本における絶滅危惧種の人達~
【PART 2】 ますらおの訓練 ~さあ、強い戦士になってみよう~
【PART 3】 楽しい自衛隊ライフ ~ますらおinワンダーランド~
【PART 4】 ますらお達の恋愛模様 ~苦労の絶えないセキララ恋愛事情~
【PART 5】 ますらおと家族 ~そして次世代へ引き継がれるますらおイズム~
【PART 6】 アメリカのタフガイ ~米軍から学んだこと~

おわりに 愛とユーモアの自衛隊ライフを書き終えて

著者の紹介

ぱやぱやくん

防衛大学校を卒業し、陸上自衛隊に幹部自衛官として勤務をしていたが、退職後にのら犬になった男。

文章を書く事が好き。「意識低い系」で、自分が主役になるのが嫌い。

ミリタリーよりも可愛いものが好き。名前の由来は、幹部候補生学校で教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。

Twitterアカウントは@paya_paya_kun

著書

飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る』扶桑社 (2022/5/20)
弱さを抱きしめて、生きていく。 自己肯定感低めの元幹部自衛官が教える「心が疲れない54カ条」』PHP研究所 (2022/8/25)

原田みどり(はらだ・みどり)・イラスト

多摩美術大学美術学部芸術学科卒。

ポケモン関連商品デザインに関わり、ゲーム、カード、映画などのイラストやデザインなどを手がける。

2014年よりドイツに移住。

ヨーロッパのイベントに多数参加。

2016年、河野克俊統合幕僚長(当時)ドイツ訪問に際し作品贈呈。

2017年、『ふわふわのくま なつかしいドイツの街・ツェレで遊ぶ』朝日新聞出版 (2017/3/21)刊行。

Twitterにて、ふわふわのくまbot (@fuwafuwanokuma)運営中。

コウカワシン

最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

四国在住。
ミニマリスト。趣味は映画観賞と音楽鑑賞、読書、野球観戦。
映画は特に好き嫌いなくほとんどのジャンルーを観ます。音楽はジャズとクラシックが大好きです。読書は歴史書が好きでよく読みます。

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