
こんにちはコウカワシンです。
今回は船瀬俊介(ふなせ・しゅんすけ)さんの著書『できる男は超少食』から学ばせていただきます。
『できる男は超少食』の、どんな本?
『できる男は超少食』は、ズバリ!「頭がよくなりたい、健康で活力ある生活をしたい、若返りたい」と思う人だけが読む本です。
本書は、このような本
「腹が減っては、戦(いくさ)ができぬ」という言葉があります。
腹が減っていては何をやっても身が入らず、成果が上がらない。だから食べてお腹を満たすことで活力を出そうという考えなのですが、本当にそうでしょうか?
実際に、満腹だとすぐに眠くなり、ついうとうとと効率が上がらないなんていうこともあると思います。
逆に空腹のほうが、頭が冴え、集中力が増し、神経が研ぎ澄まされるという経験をしたことがある人は、かなり多いのではないでしょうか。
実際に「空腹」の時間が長ければ長いほど、体の健康にも心の健康にも、とてもよいそうです。
それは古来より、ヨガから仏教、東洋医学、養生法では、例外なく「少食健康法」が説かれています。
イスラムの教えの「ラマダン」は、「よりよい自分にする、自分自身を強くする、欲望を抑え意志を鍛える、普段の悪い癖を直す」ということが、断食の目的なのです。
断食や少食のことをファスティングといいますが、これが本来の人間の能力を引き出すために大切な考え方であるとし、実践する人たちがいます。
オバマ元アメリカ大統領やマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏は超少食で知られています。
日本でも星野リゾートの星野佳路(ほしの・よしはる)社長、ジャパネットたかたの創業者高田明(たかた・あきら)氏、タレントのビートたけし氏、タモリ氏、福山雅治(ふくやま・まさはる)氏など著名な有名人は、「1日1食」なのだそうです。
スポーツ界でもサッカーの小野伸二(おの・しんじ)氏は1日1食、元横綱白鵬(現宮城野親方)は少食。
陸上の為末大(ためすえ・だい)氏やプロ野球読売ジャイアンツ球団は定期的に断食するなど、各界で活躍する人に少食実践者が多いのです。
つまり、活力の源=大食、という図式は成り立たないということです。
そのことを知ることができるのが、本書『できる男は超少食』です。
著者の船瀬俊介(ふなせ・しゅんすけ)さんは、本書を書き上げた当時65歳だったそうですが、ファスティング生活30年で、髪は黒々、体は逆三角形でウェスト75センチ、胸囲は1メートル以上で、アメリカでは40代と間違われたそうです。
これは決して、特別なことではなく、わたしたちにも実践可能なのです。
少食にすることで眠っている本来の能力が目覚め、「できる男(女)」に!!
メタボ解消はもちろん、頭が冴え、体が軽くなり、集中力アップ、短眠でも疲れない。
そして、若返って精力絶倫に。さらにボケない、病気にならない、寿命も伸びる。
本書は、そういう本です。
本書がおすすめな人
『できる男は超少食』が、おすすめな人
- 痩せたいのに痩せられない人
- いつも体調が悪いという自覚がある人
- 毎年、健康診断が心配な人
- 精神的な悩みがある人
- 体臭がきついという自覚がある人
- いつまでも若々しく過ごしたいと思う人




『できる男は超少食』の要点は?
本書は、「少食」について、「メリット」、「実行法」、「間違った常識」などを42の項目に分けて説明してくれています。



その中から、わたしの独断と偏見で、各項目から3つずつ取り上げてみました。
「少食」のメリット
「少食」で頭が冴える
思考が神に近づく「腹四分」
「腹八分で医者要らず」「腹六分で老いを忘れる」そして「腹四分で神に近づく」
ヨガの教訓にこのような言葉があるそうです。
「腹八分」も「腹六分」もわかる気がするのですが、「腹四分で神に近づく」とはどういうことなのでしょうか?
実は「腹四分」にすることで、心身の機能が高まり、頭が冴え、最高度に達するのだそうです。
お釈迦様もキリストもムハンマド(マホメット)も皆、断食(ファスティング)によって悟りを開かれました。
悟りとは、「宇宙の心理」に目覚めることであり、究極の叡智(えいち)なのです。
そこまで高度な精神性、霊性(れいしょう)に到達する道が少食なのだということです。
まあ、このような聖人の域に達することはできませんが、わたしたちのような一般人でも少食にすることで、頭脳が極めて高能率で働くようになります。
著者の体験だと、文章がよどみなく湧いてきて、キーボードのミスタッチも少なくなるので、猛烈な勢いで原稿書きがはかどると言います。
「一日一食」にすることで、以前は一日に400字詰めの原稿用紙50枚くらいな執筆速度が、たちまち80枚に到達し、さらには96.6枚と約2カ月で大幅更新したそうです。
「頭が冴えて、仕事がものすごくはかどる」
これは、一日一食を実践した人たちに取材して得た共通の感想でただ一人の例外もないそうです。
そのなかでも、現在は40代後半の女性によると、20代まで体調の悪さに悩み苦しみ、その後、食改善と少食生活を始めたところ、34歳で気象予報士の試験に受かったというのです。
その理由というのが、「少食生活で頭が冴え、頭の回転が上がり、どんどん暗記できるようになったから」だとされています。
そのほかにも、近所の古い神社の看板に書かれた由来書を眺めただけなのに、その看板の一字一句まではっきり覚えることができるなどの効果もあったそうです。
脳の汚れをデトックス
なぜこのようなことができるようになるのかというと、杏林予防医学研究所の所長である山田豊文(やまだ・とよふみ)氏はこう解説します。
「脳細胞がデトックスされるからです。脳神経の汚れが落ち、脳が若返り活発化する」
つまり、断食により脳がスッキリするということですが、これは認知症予防にも有効であると言われています。
認知症に薬を使うのではなく、断食治療を取り入れるということが、薬害から身を守り、若返させる方法として主流になる日も近いのではないでしょうか。



わたしも学生時代に腹ペコで勉強したほうが、よくできるという体験をしたことがあります。
まあ、腹満腹だとすぐ眠くなりますものね。
あの頃にこれを知っていたら、もっと勉強できてただろうなあ。
「少食」で若さがよみがえる
「20歳若返る」というのも夢ではない
まず、「少食」にすると痩せます。
これは男性も女性も効果は同じです。体重が減り、体形もスリムになり、それと同時に「肌がきれいになる」「若返る」という効果もあるのです。
場合によっては、「20歳若返る」というのも夢ではありません。著者も65歳当時に40代と間違われたそうです。
皮膚は内臓の鏡といわれます。皮膚が若返ったということは、内臓もデトックスで若返った、ということです。
これは見た目の問題のようにも思いますが、少食で間違いなく若返ることが医学的にも科学的にも証明されているそうです。
長寿遺伝子が発動、若返り効果に拍車
「少食にするとなぜか寿命がのびる」
1935年、その神秘を実験で明らかにしたのが、アメリカのコーネル大学のマッケイ博士です。
カロリーを6割に制限したマウスの寿命が2倍に伸びたのです。ただし当時はその理由がわからないままでした。
それをマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ博士が1999年に発見したサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)によって、少食と長寿の謎が、解き明かされたのです。
「サーチュイン遺伝子」とは、全身性のアンチエイジングを実現するために重要な遺伝子です。抗老化・延命の実現が期待できることから「長寿遺伝子」とも呼ばれています。
「サーチュイン」とは、カロリー制限によって活性化されるタンパク質のことです。活性化した「サーチュイン」が老化した細胞に働きかけると、DNAが修復されて細胞を若々しくしてくれるということです。



わたしも「一日一食」にしてから、見た目が若返ったと他の人から言われたことがありますし、実感として肌がきれいになったと思います。
「長寿遺伝子」・・・恐るべしですね。
「少食」で加齢臭が消える
老廃物、皮脂分泌で臭う
加齢臭というと、中高年には気になる言葉ですよね。
一般的に男性は汗や皮脂などの老廃物の分泌が女性に比べて多く、体臭もそれにともない強いものとなるそうです。
加齢臭においても、男性ホルモンが皮脂腺の発達をうながし、皮脂が大量に分泌されるため強い悪臭を放つようになるとされています。
加齢臭の原因となるのは、動物食(肉類や乳製品)中心の乱れた食にあります。
ですので、牛丼、ラーメン、マクドナルド・・・といった食生活を繰り返していたら加齢臭全開になってしまいます。週に2回以上、そういうものを食べる人は、要注意だということです。
そして「少食」の人は、加齢臭がしないそうです。
体を洗わない、洗髪もしない。けど、加齢臭がしない。その秘密はファスティング。
少食であり、菜食であると、余分な老廃物を生み出さないので、皮膚などから排泄しないし、皮脂が大量に分泌されることもありません。
ちなみに著者は、過去30年間、入浴中に体を洗ったことがないそうです。洗髪だって3カ月に1度のペース。それでも64歳になる今日まで加齢臭を指摘されたことはないのだそうです。
タレントのタモリさんも、作家の五木寛之(いつき・ひろゆき)さんも入浴で、体を洗わないそうです。
理由は、「10分間、湯につかっていると汚れの80パーセントは落ちる」からといいます。
ネット上でも「ファスティング(断食)が、加齢臭対策に効果あり」という記述が多く見られます。
ファスティング(断食)を継続していれば加齢臭も改善されます😊
— しょうこ@元気になるダイエット (@fastingshoko) June 6, 2022
加齢臭の原因物質は動物性脂肪の摂取量に比例して増えます。
ファスティングを継続している人は、体内がデトックスされることに加えて
和食を好む傾向もでてくるので、加齢臭が発生しにくくなることにも繋がるわけですね。
『ファスティング』 https://t.co/WA1Xd4zEGt
— エステサロンmino 宜保みのり (@minogibo) June 22, 2022
美容コラム
肝臓が疲れてると加齢臭になる。内臓休めよう!
便・尿・汗は臭いと思っていませんか?本当は、無臭なんだよ。
— KSTカイロプラクティック院 (@kst_chiro) June 25, 2019
からだの中が「添加物、酸化した食べ物、不純物など」で汚れていると臭いんだよ。
加齢臭や口臭も。。。#KST #KSTカイロプラクティック院 #ファスティング #浜松市 #浜松市北区 #ダイエット #体内洗浄 #細江町 #細江町気賀
加齢臭の原因は、動物食(肉類や乳製品)中心の乱れた食事にある。ファスティングで加齢臭が消えるのは、臭いの原因である老廃物がデトックスされるからだ。
— 中川 寛(指圧師) (@shiatsu_naka) January 15, 2016
少食が余分な老廃物を生み出さないので、皮膚から排泄もしないし、皮脂が大量に分泌されることもなくなる。だから、加齢臭とは無縁になれる。
ファスティング(断食)によって体内がデトックスされれば、加齢臭とも無縁ということです。
少食で、できれば菜食中心の食生活を送れば、いわゆる❝おやじ臭❞からも解放されますね。



わたしも、「一日一食」生活を送るようになってから、汗こそかくけど「体臭がきつい」「加齢臭がする」とは言われなくなりましたね。
気になる人は、ぜひファスティングを試してみてください。
「少食」を実行するにあたって
「一日一食」と「腹七分目×三食」、どちらがいい?
長寿遺伝子をオンにするのが空腹感
「腹七分目で三食」か、あるいは二食抜いて、「一日一食」かというと、どちらが効果があるでしょうか?
著者のおすすめは「一日一食」です。腹七分目では、血糖値は一日中、ある程度、一定に保たれます。すると、「摂食中枢」は刺激されません。
つまり、あまり空腹を感じないということです。
実はこの空腹感こそが大切で、「食べない人が若い」とか「食べる人が老ける」といった謎を解くキーワードである長寿遺伝子をオンにするのです。
まず、老化というのは、遺伝子が傷つくことで起こります。遺伝子を傷つけるのは活性酸素や紫外線などです。
若いうちは、遺伝子は自分で修復することができます。
しかし、加齢を重ねるうちに修復能力が衰えます。傷ついた遺伝子は傷ついた細胞をつくりだします。これが老化細胞です。
白髪やシミなどの老化現象は、こうして現れます。
命がある限り、老化は避けることはできません。しかし、遅らせることはできます。
長寿遺伝子をオンにすることで、若さをもたらす
長寿遺伝子がオンになると、他の体細胞の遺伝子を守る❝保護❞酵素が形成されます。それが活性酸素や紫外線から遺伝子を守り、老化を防ぐのです。


ですので、一にも、二にも、長寿遺伝子のスイッチをオンにすることが重要なのです。そのスイッチオンの刺激が空腹感なのです。
なぜ長寿遺伝子のスイッチが空腹でオンになるかですが、空腹とか飢餓というのは、生体にとって一種の生命危機です。
空腹は、その緊急事態を知らせる警報なのです。
警報が鳴ると、生体は生きのびるために生体保護システムを発動すると考えられています。その指令によって体細胞は保護バリアで守られ、老化が抑制されるのです。
「空腹を楽しめ」
ちなみに以下の3パターンを比較した興味深いラットの実験があります。
A:好きなだけ食べさせた。
B:毎食、カロリーを60パーセントに抑えた。
C:一日ごとに食べさせる日と断食を繰り返した。
その結果、Cが最も長生きし、体重も減らず、健康だったそうです。
さらに、脳の老化損傷も少なく、ラットで観察されるアルツハイマーやパーキンソン病の率も少なかったそうです。
つまり、「断食」(空腹感)と「摂食」(満足感)が交互に繰り返されることで、生命が活性化し、長寿になるのです。
著者は「空腹感」は「幸福感」だと思われているそうです。なぜなら、空腹のときに若さを保つ長寿命遺伝子がオンになるからです。
空腹によって生命は若々しく活性化される・・・「空腹を楽しめ」とは、ヨガの教えですが、その真髄がここにあるということです。



わたしも「一日一食」を始めたころは、空腹感に耐えられないときがありました。
ですが、しばらくすると慣れてきて、むしろ「空腹」の時間をなるべく長くしようと考えてきます。
「空腹」を楽しめる余裕が出てきたということですが、長寿遺伝子をオンにするために、これからも頑張ろうと思います。
イライラして、つい間食してしまうときは?
ひどくなると心の病「摂食障害」になる恐れあり
日頃から、イライラすると何かを口に入れてしまう、いわゆるヤケ食いのクセがある人は、空腹感という本来の食欲刺激とは別の次元の❝不満刺激❞を食べている状態なのだそうです。
これはつまり、脳の「摂食中枢」が刺激されていないのに食べているということです。
これは絶対にやめたほうがいいというのが、著者の意見です。
というのも、それは「摂食障害」という心の病の始まりだからだそうです。
本来「食べる」というのは、栄養を補給し、食事を楽しむためのものなのですが、ヤケ食いは、食べる行為によって、まったく無関係のストレス解消をはかる、いわゆる代償行為だからです。
ヤケ食いしても不調、イラだち、ストレス自体はおさまりません。
ヤケ食いを繰り返しているうちに、食欲をコントロールする脳の「摂食中枢」「満腹中枢」が狂ってきます。
過食で上昇した血糖値を感知して「満腹中枢」がストップと指令を出しても、食欲の根源はストレス解消であるため、脳のアラームを無視して、そのまま食べ続けることでしょう。
こうなると、もう立派な「摂食障害」です。
「摂食障害」については、下記サイトで、ぜひご確認ください。


ヤケ食いとヤケ酒は同じ
同じようなものに「ヤケ酒」があります。
お酒の効能は、アルコールの作用で大脳皮質をほどよく麻痺させて、緊張を解きほぐすことにあります。これにより、交感神経が緊張している状態から副交感神経のリラックス状態になるのです。
適度にたしなめば緊張や疲労から解放されて、「百薬の長」となります。
実際にお酒を適量飲むと、アルコールにより、
- LDL(悪玉)コレステロールの増加を抑える。
- HDL(善玉)コレステロールが増加する。
- 血液が血管の中で詰まりにくくなる。
という効果があり、心筋梗塞や狭心症など虚血性心臓病を予防することが確かめられているそうです。
けど、ヤケ酒はいけません。
先ほどのヤケ食い同様、ストレスから大量の飲酒は、「アルコール依存症」という心の病に一直線となります。
「アルコール依存症」とは、アルコールに対し依存を形成し、生体の精神的および身体的機能が持続的あるいは慢性的に障害されている状態をいいます。
それだけでなく、アルコールを毎日大量に摂取すれば中性脂肪が増加し、HDL(善玉)コレステロールの低下、LDL(悪玉)コレステロールの増加につながります。さらに血圧上昇や高血糖状態をも引き起こす恐れもあるのです。
ヤケ酒、ヤケ食いは、悲惨な末路まで同じです。
ぜひ避けたいものですね。
ストレスに弱い自分を自覚する
ヤケ酒、ヤケ食いをよくする人にファスティング(断食)は、難しいと著者は言います。
なぜなら、精神的にも肉体的にもストレスに弱い証(あかし)だからです。
ですので、ファスティングでちょっとお腹がすくと、そのストレスに耐えきれず、空腹でイライラしてしまうという状況に陥り、ヤケ食いをしてしまうのです。
「ながら食い」というのもこれによく似ているそうです。
テレビを見ながら、本を読みながら、ついついつまんで、お菓子袋を空にしたことはないですか。
そのような人は、いつも何か口にしていないと口さみしい思いをしています。
残念ながら、こういう人もファスティングに向いていないと言います。
心当たりがある人は、食べ物やお酒でストレスを解消している自分を、しっかり自覚して欲しいと著者は言います。
そして、ついお菓子やお酒に手が伸びそうになったら、水やお茶を飲むようにしてください。
悪いクセがずっと続くと、そのうち、摂食障害やアルコール依存症というこわい病気になってしまうこともありますから気をつけたいものですね。



ヤケ食い、ヤケ酒、どちらもやってはいけません。
精神的な病になってしまっては、なかなか治療するのも難しいそうですから、絶対避けるべきです。
とにかく、ストレスでお酒や食べ物に手を出してしまいそうなときは、お茶などの気持ちの落ち着くもので代用するようにしたいですね。
週末断食でも効果はある?
平日にファスティング(断食)できない人にいい方法
仕事の都合などで、どうしても「一日一食」ができないという人は、仕事がオフの日だけ断食する方法もあります。
週に一度、一日断食をして、一週間にたまった毒をデトックスしてみてはいかがでしょうか。
もちろん、できるときにやればいいと著者は言います。
ファスティングドリンクを飲みながら
まる一日食事をしない週末断食ではありますが、水やお茶での水分補給に加えて、朝と晩にファスティングドリンクを飲んでもいいそうです。
著者のおすすめファスティングドリンクを紹介します。






ぜひ参考にしてみてください。
もう一つ、週末断食をやるコツもぜひ押さえておきましょう。





わたしも「一日一食」を実践するときは、空腹にたいへん苦しみました。
ですので、「一日一食」にするためのステップとして、まず週末断食から入ることもいいことだと思います。
一度、体の軽さを感じたら、意欲もわくはずです。
ぜひお試しください。
「少食」だと病気知らず
「少食」で免疫力アップ
「食うな」「動くな」「寝てろ」
人間は病気になったら「しっかり食べて早く治して」といった感じですよね。
一方、野生動物は、ケガをしたり病気になったら、巣穴にこもって横になり、何も食べずに静かに回復を待つのだそうです。
つまり、治療のためには「食うな」「動くな」「寝てろ」ということを本能的に知っているのです。すると自然治癒力が最大限に働きます。
自然治癒力の中でも免疫力は重要です。
感染症などの外敵、さらには悪性腫瘍(がん)などの内敵と戦ってくれます。
そして、排毒力も重要です。
❝体毒❞を排出することで臓器、組織を浄化し、自然治癒力を高めてくれるのです。
「断食は最高の治癒です。白血球の一種マクロファージは、極限の飢餓状態にもっていって、はじめてわかるすごい作用がある」
とは、日本の免疫力の権威、安保徹(あぼ・とおる)博士(元新潟大学教授)の言葉で、ファスティング効果を絶賛しています。
断食をすることで二倍の速さで治る
大阪大学医学部の寺井嵩雄(てらい・たかお)教授が、次のような実験を行いました。
二匹の犬の背中にヤケドをつくりブドウ球菌を植えつけ化膿させました。
このうち一方には、毎日多量の牛肉を与え、もう一匹の犬には一週間断食させたのです。
その結果、多量の肉を食べていた犬は治るまで二週間かかりました。
ところが断食させた犬は、わずか八日間で完治したのです。
およそ二倍の速さで治ったことになります。
このように断食は外菌侵入による化膿性疾患に著しい効果を発揮します。
このような外傷だけでなく、蓄膿症、カリエス、水虫、その他の化膿性皮膚病など、断食は病菌が体内で生息できない状態をつくり出すことで治癒させるのです。



病気したときや怪我したときには、栄養を摂って体を休めるのが一番いいと思っていましたが、実際はそうではないんですね。
まあ、病気したときなんかは食欲がなくなりますから、それは体からのサインなんですね。
とにかく自然治癒力と排毒力を信じて、断食したいと思います。
健康は腸内環境から
過食は小腸も腐敗させる
調子がいいときの小腸の状態というのは、
- 善玉菌、30パーセント
- 悪玉菌、1パーセント
- 日和見菌、70パーセント
なのだそうです。
話題のビフィズス菌というのは、大腸の善玉菌で、小腸の善玉菌というのは乳酸菌です。
「『ビフィズス菌を生きたまま大腸に到達させる』というカプセルが市販されていますが、これは意味がない」と鶴見クリニックの鶴見隆史(つるみ・たかふみ)医師は言います。
付け加えて、「まず小腸で乳酸菌を増やすこと。これが大切で、小腸で乳酸菌を増やすと有機物がいっぱい出て、それがビフィズス菌のエサになる」とも言われています。
ですので、一番大事なのは小腸の乳酸菌です。
小腸の中を腐敗状態にする食生活は、体にも悪く、胃の具合も、何もかもが悪くなると言います。
そう考えると、「過食がいいはずがない」とは、鶴見医師の意見です。
菜食を心がけて肉食をなるべく避ける
「過食」と同様、「肉食」も腐敗の元凶です。
肉には、アミン類(アンモニア系統)が多いので、腸内の悪玉菌によって有毒アンモニアが放出されます。肝臓は、その毒素で攻撃されます。
肝臓の解毒体系は強力ですが、それでも解毒が不完全な場合が出てきて、その毒物こそがアミン類です。
アミン類は、血液に吸収されたあと、腎臓を攻撃し、いつの間にか腎不全になると言われています。
ですので、腎不全の人の食生活から見えるのは「生野菜や生フルーツが嫌い」「動物系たんぱく質が好き」というタイプが多いとのことです。
「野菜が好き」という人でも、煮野菜や炒め野菜のことが多く、生野菜に含まれる酵素がまったく取れていない人も多いそうです。
ですので、いくら野菜を食べても腸の中で腐敗するし、がんなどの病気になりやすくなると鶴見医師は語ります。
臭いのない便、出ていますか?
腸内腐敗で発生する有毒アンモニア、そして硫化水素。
人間の腸は、肉食動物の腸に比べて長いため、肉が腸内で腐敗する前に排泄するのが難しいと言います。とくに日本人は欧米人より腸の長さが長いので、肉食には向いていないのです。
腸で、いかに有毒アンモニアや硫化水素が出ないようにするかが、健康寿命を延ばせる要素にもなります。
その時の目安が、「便」です。
「毎日、排便しているか」とか「臭いのない、いい便が出ているか」と、チェックしてみるべきですね。



「便」の臭いで、食生活がわかるんですね。
とにかく腸内環境を整えて、元気な腸を保ちたいと思います。
少食はうつ病にもきく?
70パーセントの精神症状が改善
ファスティング療法の専門家は「うつ病など心の病も治る」と断言されているそうです。
約60年前、モスクワ第一医科大学のニコラエフ医師(精神科医)は、精神疾患が断食療法で治癒することを証明されています。
対象は、「うつ病」「統合失調症」「強迫性障害」の患者8000人です。
これらの患者に計20~40日の断食治療を施しました。
その結果、精神症状が改善した患者は70パーセントに達し、さらに47パーセントは、治療後6年間も良好な状態が続いたのです。
なんだか不思議な話ですが、なぜ断食療法で精神疾患が改善したのでしょう。
考えられるのは、「断食により脳に蓄積していたさまざまな毒素が、デトックスされた」だと、思われるのです。
さらに、ニコラエフ医師を驚かせたのは、精神疾患だけではなく、患者たちの高血圧、関節炎、ぜんそく、皮膚炎も改善したそうです。
断食は自己回復力と調節力を目覚めさせる
この驚異的な断食治療のメカニズムを、ソ連保健省はこのように結論づけました。
「絶食は、自己回復力と調節力を目覚めさせる」
①飢餓に直面すると体は警告を発する。
⇓
②するとホルモン分泌に変化が起き、ホルモンは体の必要な部位に届けられる。
(そのホルモンは「アドレナリン」「ノルアドレナリン」「グルカゴン」「コルチゾール」など)
⇓
③体のエネルギー消費量が低下する。
⇓
④呼吸、心拍数、血圧が下がる。
⇓
⑤消化器系が休眠状態になる。
これが、自己調節メカニズムということです。
ドイツのベルリン大学付属シャリテ病院は、断食療法のフロアをつくって10年になるそうです。
他の公立病院でも、断食療法を行うところが増えていて、社会保障制度の対象となっています。



断食は、精神疾患にも効くんですね。
精神疾患は、投薬しか治し方がないのかなって思っていましたが、断食だと副作用もないので安心ですね。
精神疾患を抱えている人たちは、本当にかわいそうです。
この副作用のない断食療法で、早く症状が良くなってほしいものです。
『できる男は超少食』の感想・まとめ
「ファスティング(断食、少食)は、万病を治す妙法である」
これは約5000年の歴史を誇るヨガの教えなのだそうです。
「万病が治る」というのは、自然治癒力を最高に活性化させるという意味です。
古代ギリシアの医聖ヒポクラテスは「人間は生まれながらに、体内に100人の名医をもっている」と説かれましたが、「100人の名医」とは、自らに備わった治癒力です。
現代医学が進化する中、この自然治癒力というものは黙殺されてきたといいます。
というのも、現代医学は西洋医学の影響を大きく受けています。西洋医学は、生命を「物質的な存在」だと考えています。
つまりは、「モノ」です。「モノに自然に治る力などあるわけがない」という機械的生命論が現代医学に引き継がれているのです。
でも実際は、そうではないのです。
たとえば、手をカッターか刃物で誤って切ったとしても、いつの間にか傷は治ります。これが自らに備わった治癒力ではないでしょうか。
今回本書を読み、人間の体に備わった不思議な能力ともいえる「自然治癒力」を断食という視点から知ることができました。
本来、人間は他の動物と同じで、何日も食べ物にありつけなくても生きながらえる能力があります。
ですが現代は、いつでも食べたいときに食べ、飲みたいときに飲むというような、欲求で満足を得られる恵まれた時代です。
そんな時代に生きるわたしたちは、欲求や商業的な洗脳により、自らを助ける回復力や調節力、それらを含めた生命力を失いつつあります。
ですので、人間の原点といわれる状態を一度でいいから、体験することは悪いことでないと考えます。
つまり、「ファスティング(断食、少食)は、万病を治す妙法である」という約5000年前のヨガの教えを実際にやってみるということです。
それが、毎日でなくてもいい「週末断食」でもいいというのですから、誰でもできるのではないでしょうか。
わたし自身も以前、『「空腹」こそ最高のクスリ』から影響を受け、「一日一食」生活を始めました。
今では、精神的にも肉体的にも健康で安定していると感じます。
ですので、本書で知り得たことは、ウソではないと思うのです。
この記事では、断片的なことばかりで、あまり詳しいことは紹介し切れていません。
もしこの記事から、本書に興味を持たれたなら、ぜひお手に取って読んでみてください。
『できる男は超少食』は、現在(2022年8月13日時点)amazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」の対象になっています。
キンドルアンリミテッドは、ビジネス書からマンガまで幅広いジャンルの本が読み放題です。ぜひこの機会にご検討ください。




『できる男は超少食』の概要
本書の目次
『できる男は超少食』
はじめに
第1章 「できる男」は皆「少食」!
第2章 挫折しない「少食」はこうして実行!
第3章 そうは言っても・・・・・・、「少食」をはばむウソ&思い込み
第4章 「少食」になったら何食べる?
第5章 「できる男」は「少食」で病気知らず
おわりに
著者の紹介
船瀬俊介(ふなせ・しゅんすけ)
1950年生まれ。
医療・環境ジャーナリスト
早稲田大学第一文学部社会学科卒。
日本消費者連盟に出版・編集で参画後、独立。
著書『買ってはいけない』が半年間で250万部大ベストセラーとなり話題を呼ぶ。
消費者・環境問題を中心とした評論・講演活動にも尽力。
文明論的視点から「火の文明」は近来「緑の文明」にシフトすると主張。
環境・建築・医療・健康・食品といった多岐にわたる問題に、鋭くメスを入れる。
著書
『ヴィーガン革命 』株式会社ビオ・マガジン (2022/4/30)
『日本の真相!知らないと「殺される!!」』成甲書房 (2020/2/14)
『60(カンレキ)すぎたら本気で筋トレ!』 興陽館 (2018/8/20)
『効果がないどころか超有害! ワクチンの罠』イースト・プレス (2014/3/1)
『ロックフェラーに学ぶ悪の不老長寿』ビジネス社 (2021/6/23)
『「健康茶」すごい!薬効 もうクスリもいらない 医者もいらない』ヒカルランド (2020/1/24)
『牛乳のワナ』ビジネス社 (2021/9/24)
『やって良かった!1日1食』フォレスト出版 (2018/5/3)
『3日食べなきゃ、7割治る!』ビジネス社 (2018/1/22)
『図解 3日食べなきゃ、7割治る!』ビジネス社 (2019/11/16)
『テレビは見るな!新聞は取るな!』成甲書房 (2020/7/14)
『スピーカー革命 【倍音・共鳴・自然音】で なぜ病が癒え、氣が整ってしまうのか?! 』ヒカルランド (2021/6/27)
『アメリカ不正選挙2020』成甲書房 (2021/5/20)
『よくもここまで騙したな これが[人殺し医療サギ]の実態だ! 』ヒカルランド (2018/11/26)
『コロナと陰謀』ヒカルランド (2021/10/27)
『万病が治る! 20歳若返る! かんたん「1日1食」!!』講談社 (2015/8/12)
『超少食で女は20歳若返る』光文社 (2016/2/20)
『やってみました!1日1食』三五館 (2014/9/3)
『「波動医学」と宗教改革』ヒカルランド (2021/6/27)
『「モンスター食品」が世界を食いつくす!』イースト・プレス (2013/3/21)
『元気になりたきゃ、お尻をしめなさい』日本文芸社 (2017/12/10)
『魔王、死す!』ビジネス社 (2018/4/1)
『沖正弘がのこしてくれた治すヨガ!』三五館シンシャ (2015/9/11)
『味の素の罪 』ヒカルランド (2021/9/28)
『「五大検診」は病人狩りビジネス!』ヒカルランド (2015/6/19)
共著
『壊れた世界は、こう歩め!』ヒカルランド (2022/3/4)
『未来をつかめ! 量子テレポーテーションの世界』ヒカルランド (2022/2/10)
『血液の闇』三五館 (2014/8/6)
『嘘だらけ現代世界』ヒカルランド (2022/1/17)
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