
こんにちはコウカワシンです。
今回は、伊庭正康(いば・まさやす)さんの著書『すべてを手にする人が捨てている41のこと』から学ばせていただきます。
『すべてを手にする人が捨てている41のこと』は、どんな本?


『すべてを手にする人が捨てている41のこと』は、ズバリ!「捨てることで迷いと不安、後悔をなくす」ということがわかる本です。
本書は、このような本
数々のビジネスパーソンを成功へと導いてきた、大人気講師の伊庭正康(いば・まさやす)さん。
そんな伊庭さんの著書『すべてを手にする人が捨てている41のこと』は、不安や迷いの原因になっている“思い込み”や“とらわれ”、“マインドブロック”などの“モヤモヤ”を捨て、自分らしい人生を手に入れるための本といえます。
本書のテーマは、「自分の望む理想の人生を手に入れるための近道は、やるべきことを増やすのではなく、捨てること」。
つまり、自分を変えるために必要なのは、何かをプラスすることではありません。
本書で紹介する41のちょっとした「とらわれ」を捨てるだけで、フワリと上昇気流に乗り、今とはまったく別の世界にいけるというのが伊庭さんの主張です。
能力はそのままに、性格もそのままに、転職をしなくても、ましてや独立なんてしなくてもいい。
とくに「成功者になりたい」とか「いつも不安がぬぐえない人」には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
本書が、おすすめな人
『すべてを手にする人が捨てている41のこと』がおすすめな人
- 成功者になりたい人
- 自分の未来を変えたい人
- 自分の殻をなかなか破れない人
『すべてを手にする人が捨てている41のこと』の要点は?





それでは、わたしの独断と偏見で、本書の6つある項目から2つずつ選び12個ほどの「捨てること」の紹介をさせていただきます。
なお著者が紹介する41のことは、とても大事なことですので、気になる方は、ぜひお手に取って読んでみることをおすすめします。
❝ムダなやり方❞を捨てる
❝やらない理由❞探し
「やりたい!」
このような気持ちが自分の中に芽生えたとき、すぐに取りかかる人は最強です。
なぜなら、ほとんどの人は、やりたいのについ「先延ばし」にしてしまうからです。
「今は時間がないから・・・・・・」
「今はまだ経験が足りないから・・・・・・」
「今は準備が不十分だから・・・・・・」
といったようにいくらでも「やらない理由」を考えることはできるのですが、はたしてそれでいいのでしょうか。
たしかに、毎日忙しいし、できれば失敗もしたくない。だから今は、結論を出さず「先延ばし」にして結局はやらずじまいだったりするわけです。
でも、「それじゃダメだ」と自分ではわかっているのです。
そこで、まずは「正解」を求めるのをやめませんか。
そうすれば、もっと「気軽に一歩踏み出せるようになる」と著者は言います。
では、著者が紹介する最強の人の話を聞いてください。
著者の友人で、一緒にハワイ旅行へ行き、ハワイに魅了され「ハワイで住みたい」と言い出す人がいました。
しかし、ハワイで住むとなると、ビザのほかに「英語の壁」が立ちはだかります。実際その本人は、英語が全然しゃべれない人だったそうです。
それにもかかわらず、その人は3年後にホノルルへの移住を果たします。
大手企業に勤務されていた人ですが、その安定を捨て、日本人観光客向けのフリーペーパーを発行する会社を起こしたのです。
そのフリーペーパーはすぐに話題となり、たった2年でハワイの中でシェアーナンバーワンとなりました。
あれから10年、今もなおハワイで躍進中。今やホノルルでその人のことを知らない人はいないし、法人税をたっぷり納め、グリーンカード(アメリカ永住権)も取得されたそうです。
その人に著者が、「もう、英語は大丈夫?」と聞いたそうですが、彼は、「あかんわ」と関西弁で返したそうです。
すごいバイタリティというべきですが、やはりそれには「最初の一歩」があります。
「ハワイで住みたい」という気持ちから、ハワイ旅行から帰ったあと、ハワイに舞い戻り「ちょっとだけ調べてみた」そうです。
ワイキキでは7割のお店で日本語が通じるというハワイの事情を調べ、フリーペーパーのニーズがあることを知り、ハワイ移住を決断したのです。
さらに今ではハワイ移住者向けのマガジンも新規事業としてたちあげられたそうです。
そういったことに「正解」があるわけでもないし、誰にもわかりません。
大事なことは「できる範囲でかまわないので、ちょっとだけ動いてみる」ということです。
そこが、一歩踏み出すか踏み出さないかの違いが生まれ、一歩踏み出したから将来を大きく変えることになったのです。



ちょっとでもいい。完璧でなくてもいい。
その一歩が大事ということですね。
コンプレックスを克服しようとする努力
誰にでも、不得意なことや弱みってありますよね。
著者にも文字を書くのが下手だったり、誤字が多いという弱みがあり、それがコンプレックスだったそうです。
それでも、ほかのことでカバーすれば、コンプレックスや弱みを目立たなくすることができると言います。
年に2~3冊の本を出していますし、そのような本の執筆をしながらでも、すき間を縫うように隔週で2000文字(原稿用紙5枚分)の雑誌の連載コラムをお持ちです。
著者は、「字」はダメだが、仕事がはやいことでカバーしていると言います。
「依頼された仕事は納期よりもかなり前に提出する」ということを強みにされているのです。
著者は、もともと仕事がはやかったわけではないそうで、意識的にはやくしていると言われます。
なぜなら、いくら文字を美しく書いても、誤字をなくしたとしても、仕事がはやいほうが喜ばれるからです。
だったら、無理に弱みを克服するよりも得意(強み)を磨いたほうが、本人にとっていいことなのです。



完璧な人はいません。
自分にできることで勝負することのほうが心の健康も保てますし、有意義な毎日が送れるということですね。
❝当たり前❞を捨てる
栄光❝浴❞
心理学には、「栄光浴」という考え方があるそうです。
「栄光浴」とは、他人の「栄光」や、ブランドなどの「威光」の近くにいることで、それが自分と関係があると誇示し、自尊感情を高めていく心理のことです。
たとえば、有名人と撮った写真、高級ホテルやレストランでの食事風景などを誰かに見てほしい、「いいね!」ボタンを押してほしい・・・・・・など。こういったことが栄光浴なのです。
フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなど、SNSの世界は、たくさんの人の「栄光浴」であふれていますよね。
けど著者は、「その『浴』は捨てたほうがいい」と断言します。
「栄光浴」は、麻薬のようなもので、そのときは気持ちがいいかもしれませんが、結局は、自尊感情を蝕む結果となることが多いというのです。
栄光をひけらかされたまわりの人たちは、「すごいね」という以外に選択肢がありません。でも、投稿した本人はそのことに気づくことなく、その反応を真に受け悦に入ります。
しかし、その高揚感はすぐに冷め、さらなる不安が襲うのです。
そしてまた、不安をかき消すように、「栄光浴」に出かけます。出かければ出かけるほど、中毒にかかったようになり、ふとしたときに寂しさを感じるようになるのです。
有名人に対する憧れやファン感情は、「ただそれが好き」という純粋な気持ちからくるものです。たぶん「自尊感情を高めたい」という下心はないでしょう。
しかし、「栄光浴」は、自分を大きく見せようとする下心であり、本当に自信に裏づけられた自尊感情ではありません。
「有名人とのツーショット」「ハイソな食事風景」「高級車」「身の丈以上のアクセサリー」といったものを見せびらかしたところで、見せられたほうは「イイネ!」ボタンこそ押しても、心から素敵だなとは思いません。
そして、知らないうちに「なんだ、アイツ・・・・・・」と嫉妬心をあおることにもなります。
あたかも、人の関心を引こうとする栄光浴にハマる必要なんてありません。それは自傷行為ともいえるものです。
そんなことをしなくても、まわりの人は「ありのまま」を受け止めてくれるものです。
それを知ることこそが本物の自信を持つための近道だと著者は言います。



栄光浴にまみれた虚栄心は、あなたの価値や魅力を高めてくれません。
有名人との思い出や高級レストランでの食事は経験したという満足感とともに心の中だけにそっと残しましょう。
「みんな平等であるべき」というとらわれ
こんな不満ありませんか?
「なんで、あの人のほうが私より給与がいいの?」
「なんで、あの人のほうが可愛がられるの?」
「何で、あの人のほうが・・・・・・。ずるい・・・・・・」と、他人と自分との差を感じて悲観したり、不満に感じ、苦しんだりします。
それには、「平等でないとおかしい」というような前提が、苦しめるのではないでしょうか。
そう考えると、思うようにならなかったことや面白くないことに対しての不満が爆発しそうになるのではないかと思います。
でも著者はこう言います。
「世の中は、『平等』ではなく、じつは『公平』にできている」
「ん?そうなの??」と思ってしまいそうですが、そう考えると収まりがつくそうです。
平等と公平は似ているようで違う。平等の根底にあるのは「権利」であり、「同じじゃないとずるい」というのが、平等の根底にあるのだと言います。
対して、公平は「行動」がベースになっています。
「行動を起こした。だからこの結果が生まれた」というのが公平なのだというのです。
お金持ちは、勝手にお金持ちになったのではなく、何らかの決断をして、それなりの努力をしたから今があるんだろうなあ・・・・・・。
上司から好かれる同僚は、密に報連相をし、締め切りより早く仕事をこなすなど、上司にとってありがたがられる行動をしているからでは・・・・・・。
と、そう考えることができれば、「不平等だ!」と怒らず、努力したその人を素直に称えることができ、自分の至らなかった部分を自覚させてくれるということです。
たしかに「努力しても報われない」と、思うこともありますが、そんなことでグジグジと立ち止まっていても、何もいいことはありません。
同じくらい努力しても結果は人によって異なるものですが、成功している人はやはり努力しています。
「この世に平等なんて存在しない」と、思ったほうが、自然と前進できるのではないでしょうか。
前に進むというチャンスは誰に対してもつねに「公平」なのですから。



世の中は「平等」でなく、「公平」にできている。
こう考えると、何事も前向きに考えられそうですね。
❝とらわれ❞を捨てる
「みんなと一緒」という安心感
こんなジョークがあるそうです。
船が沈み、救命ボートは定員オーバー。誰かが海に飛び降りなければならない。
こんなとき、どう言えば乗客は納得して飛び降りてくれるか?
アメリカ人には、「今、飛び降りたらヒーローになれる」とすすめる。
イギリス人には、「紳士なら飛び込むべきだ」と説得する。
ドイツ人には、「船長の命令です」とせまる。
そして日本人には、「急いで!みんな飛び降りているよ」と伝えるだけでいい。
なんとも笑える話ですが、日本人の特徴をよく表していますよね。
こういうのを協調性があるというのかな?
でも、成功者になりたいなら逆です。
大事なのは「希少性」。「みんなと一緒なら安心」という考えを捨て、「人とは違うこと」を選ぼうというのが、著者の意見です。
当然ながら、ほかの人にはできないことができたほうが、価値が高まります。
つまり、まわりの人と同じことをやっていたのでは価値など高まらないということです。
「希少性」が、将来を変えると言っても過言ではなく、目の前の道が2つに分かれていたなら、人が少ないほうを選びましょう。
たとえそれが、みんな行きたいと思うけど、億劫だったり、勇気が出なくてなかなか行くことができない道ならなおいいと著者は言います。
そんなに難しく考える必要はありません。今の職場でだってできることはあります。
たとえば、
エクセルでマクロを組める人がいないのならマクロを組めるまで勉強する。
職場に英語でメールを送れる人がいないなら、自分が送れるようになればいい。
職場で上司の悪口を言う人が多ければ、自分が上司の弱点をサポートすればいい。
といったように、自分にできる「希少性」のあることは、探せばいくらでもあります。
年収がすべてではないけど、人がいない方角に舵を切るだけで年収がアップする可能性だって高まるのではないでしょうか。
なぜなら、年収は「努力」よりも「希少性」との相関性のほうが高いからです。
ここで、グッとくる言葉を著者が残してくれました。
「みんな、人と一緒だと安心する。しかし、本当の安心は人のいないところにある」



日本の教育は、「人と同じ」という画一した労働者をつくるための教育をしてきました。
ですので、みんな同じということに慣れ、人と違うことをすることに不安を感じるのです。
ですが、みんなと同じことをやっても成功者にはなれません。
だったら人と違う「希少性」にかけてみる価値はあるのではないでしょうか。
「難しそう・・・・・・」という思い込み
ハードルの高いと感じる仕事は、自分を鍛えてくれるし、やりがいもあるものです。
上司から「ちょっとムリ・・・・・・」的なオファーを受けたとき、皆さまはどのような表情で返事をしますか?
たぶん多くの人は、「ちょっと難しいです・・・・・・」と不安げな表情で返事をしてしまうのではないでしょうか。
しかし、感想をそのまま口にしてはいけません。そういうときはこう言いましょう。
「面白そうですね」
これだけで、訪れるチャンスは確実に増えるそうです。
たしかに、難しい仕事だと「できるかな・・・・・・」と不安になります。と同時に思考停止にもなることでしょう。それでは、ものごとは好転しません。
そこで、こう考えましょう。
「まずはポジティブに考える。問題があってもあとで調整すればいい」
できるかどうかなんて言ってたらチャンスなんて来ません。それよりは勇気を奮い立たせるために「面白そうですね」とポジティブにとらえるのです。
難しそうな命令や課題も、どうせやることになります。だったら思い切って、「問題ない、面白そう」とはっきり答えるほうがいいのです。
そう言える人にチャンスが集まるのですから。



そうは言っても、難しい課題だと、不安をぬぐい切れませんよね。
でもポジティブな言葉に一理ありです。
これからは、そう思うように頑張ってみることにします。
❝いい人❞を捨てる
NOと言えない自分
「誘われたら、断るわけにはいかない」
と、そのようなマイルールを自分に課している人はいませんか?
たしかに、「断る」というのは、たいへん勇気が要るし、人間関係にヒビが入るのではないかという不安が頭をよぎります。
でも著者はあるとき気づいたそうです。
「気乗りしないときは、はっきり断らないと大切なものを失うことになる」ということをです。
飲み会に誘われたら「少しでも顔を出した方がいいのではないか」と、つい参加したものの、遅くまでつき合わされ、疲れ果て、翌朝は体力を失い、仕事では集中できないということは、経験がある人もいるのではないでしょうか。
著者も同様で、「断るときは、はっきり断らねば」と決心されたそうです。
でも断り方がありますよね。
著者は「Yes&If」で断るそうです。
ちまたのコミュニケーションの本では、よく「Yes・But法」が紹介されています。「お誘いありがとうございます。ただ、今日は・・・・・・」と、いったん肯定してから反論を伝えるという流れですが、「Yes&If」は、もっとスマートです。
「お誘いありがとうございます。今日は時間がなく、たとえば明日でしたら・・・・・・」というふうに肯定したあと、反論することなくさらりと代替案を示すのです。
そして優れているのが、多少文脈がおかしくても整うようになっているところです。
たとえばこんなやり取り。



「今日会いたいんだけど、銀座に来られる?」



「銀座ですね。なるほど。
実は時間がなくて・・・・・・。
たとえば、品川だったらいかがですか?」
そしてこんなやり取りも。



「お金に困っていて・・・・・・。
ちょっと貸してくれないかな?」



「お困りなんですね。
ただ、今は持ち合わせがなくて・・・・・・。
たとえば、ほかのことでできることがあれば」
両方とも「銀座で会いたい」「金を貸してほしい」という相手の希望をはっきり断っているのですが、なんとなく収まっていますよね。
これが「Yes&If」の魔法なのです。
もちろん、あれもこれも断ることはおすすめしません。
なぜなら、人付き合いは大事だからです。
でも、どうしても難しいときだってあります。そこをムリすると、人間関係にも疲れてしまうし、自分自身がイヤになってしまうことすらあります。
ですので、断らねばならないときははっきり断りましょう。



つまり、断り方さえ間違わなければ、人間関係だって壊さないし、自分だって大事にできるということですね。
これは使っていかなければ!
「弱音を吐かない」という美意識
子どものころにこんなことを言われたことはないですか?
「辛いのはおまえだけじゃない」
「ガマンしなさい」
「泣き言を言うな」
といったように「弱音を吐くな」的な言葉をかけられ育った人はかなり多いと思います。
日本の教育は、「人に迷惑をかけるな」と同じように人前で泣いたり弱音を吐くことを「いけないこと」としている節があります。
ですので、自然に「人前で弱音を吐いてはいけない」と思うようになるのだと感じます。
著者も同じで、ひと昔前までは、どんなに辛いことがあってもほとんど弱音を吐いたことがなかったそうです。
しかし、今ではよく弱音を吐いているそうです。
それはなぜかというと、「弱音を吐いているほうがうまくいくことが多いということに気づいたから」だと言われています。
著者に「弱音を吐くこと」が、うまくいくことにつながることを教えてくれた人の話を紹介します。
あるソフトウェア会社を営むこの人は、実は創業当時、ソフトウェアどころか、エクセルの数式設定すらできない人間だったそうです。
でもこの人には、不思議なことにソフトウェアが得意な人、経理に強い人、営業が得意な人が集まり、さらにその人たちが別の優秀な人を呼び、会社がグングン伸びていきました。
つまり、彼の代わりに苦手なことをやってくれる人が集まってくれたということなのです。
でもどうして、苦手を補ってくれる人が集まったかです。
それは、彼が「よく弱音を吐く」からだというのです。
できないことは「できない」とはっきり言い、困ったときは「困った」と素直に言う。
「やりたいことがあるけど、自分ひとりではできない。困っている、助けてほしい」と自分の至らなさをさらけだして、協力を乞うたのです。
そして慕われやすい人柄も功を奏しました。
「慕われやすい」というのも、弱音を吐く性格に影響されるのです。
というのも、弱音を吐かない人というのは、人に頼るのが苦手です。そして、よほど注意しない限り、どうしても人に厳しくなりがちなのだそうです。
これが人を遠ざけてしまうことにもつながり、孤軍奮闘せざる負えない状況をつくってしまうのです。
そこで、著者も弱音を吐ける人になろうと決めました。
人生では、弱音がはけたほうが絶対にいい。弱音を吐くと人が集まる。弱音を吐くことは「人に頼る力」でもあるのです。



完璧な人はいません。
ひとりでできないことをやりたいなら、人に頼ってみましょう。
それには、「弱音を吐く」というのはすごく有効です。
❝損得❞を捨てる
ポイントカード
皆さまは、いつも同じお店で買い物をなさっていますか?
もしそうであるなら、その理由はポイントカードなどでポイントを貯めているからですか?
日々の食料品などは、むしろそのほうがお得感がありますよね。
毎日行くから、特売品もわかるだろうし、「〇曜日は○○市」などと、利用すればするほど、そのお店の特性や内情も知り得て、なおお得に買い物ができるからです。
では、毎日行くわけではないけど、たまに買うものでも同じお店を利用していませんか?
それは、ポイントの期限が切れそうだからですか?
買い物の考えは、その人その人で違うので、とやかく言うことはできませんが、もしポイントカードにしばられているのなら、こういう意見があるというのを知ってください。
「ポイントカードのせいで、体験の機会を失っている可能性がある」ということをです。
お金の使い方と幸福度の関係について研究を続けている、ブリティッシュコロンビア大学の心理学者、エリザベス・ダン准教授は、こう言っています。
「体験を買えば、幸せになる」
旅行やコンサート、大切な人との特別な食事といった体験は、ただ商品を買うよりも、多くの幸福をもたらすそうです。
ポイントカードがあると、毎回同じ店に行くことになります。
そうなると、当然新しいことを体験する機会は少なくなります。
そこで、目安として1カ月に1回も行かない店のポイントカードは捨てるという基準を作ってみたらいかがでしょうか。
まあ、これは先ほども申し上げた考え方の違いなのですが、お気に入りのお店で、ここでしか買いたくないというのなら、それはそれでいいと思います。
だけど著者は、これを「目先の得を追うことで、長期的には何かを失っているということは多い」と言います。
念のため、いま一度、ご自分の財布の中をチェックしてみてください。しばらく行く予定のないお店のポイントカードは入っていないですか?
たとえば、
- 洋服リフォーム店のカード(1000円ごとにシール1枚、25枚分、つまり25000円利用で2500円の還元)
- マッサージ店のカード(1000円ごとにスタンプ1個、15個貯まると粗品サービス、つまり15000円で粗品)
- スーパー銭湯のカード(30回で1回の無料チケットプレゼント。つまり30回行ったら31回目はタダ)
といったところですが、還元率的にわたしたちの人生を変えるインパクトはないと思います。
ですので、そのようなこだわりがないのであれば、できるだけ違うお店に行き、新しい体験をしてみるというのは、とても有意義だと思えるのです。
ポイントカードを捨てれば、財布にスペースが生まれます。
そこが、将来お金が入ってくるためのスペースだと考えればいいのではないでしょうか。



わたしも昔は、ポイントマニアでした。
ポイント還元を当てにして、ついつい買いすぎることもあったんですよね。
結局それはムダづかいにもつながりました。
ですので、いまはポイントカードと呼べるものは楽天ポイントカードくらいしかないですね(笑)
それでも、要らぬ買い物は極力はしないようにしています。
「ついてない」という幻想
「自分はついていない・・・・・・」
「運に見放されている・・・・・・」
などと落ち込んでいる人がいます。
たしかに辛いですよね。
気持ちはわかりますが、そのまま生きていくわけにもいきません。
そこで、そのような考え方は、思い切って捨ててみましょう。
そこでこの話を聞いてください。
会社員には「潮目」というものがある。
以前、「明らかに潮目が変わったな」という人がいた。
大手企業に勤めていた彼のキャリアは、誰もがうらやむほど順調だった。
しかし、社長が変わったタイミングで彼の潮目が変わった。本流から外れ、いわゆる傍流(ぼうりゅう)の部署に異動になったのだ。
しかし、彼はそれほどのことを深刻に受け止めている様子はなく、いつも笑顔でチームのメンバーを和ませながら仕事を進めていた。
その答えはとてもシンプルだった。
人生は結局、「プラスマイナス0」になるようにできている。
だから私は、次は必ずいいことがあると考えている。
その言葉には説得力があった。というのも、新しい部署での彼の働きぶりを周囲はかなり評価していたからだ。
その2年後、彼はある外資系企業からスカウトされることになる。そこで頭角を現し、さらに別の企業にスカウトされ、ある会社の社長にまでなったのだ。
でも彼は浮かれていない。
今でもやはり、「人生はプラスマイナス0」だと考えているという。
すごくグッとくる話ですよね。
実際、成功者の多くは、「その人の真価が見えるのは順調なときではない。逆風のなかにあるときだ」と言うそうです。
つまり、、、人生、「ついていないな」と思ったときこそがチャンスということです。
なかなかそうは、思えないものですけどね。
希望の会社に入れなかった。
希望の部署に配属されなかった。
いい上司に恵まれなかった。
などなど、社会人をしていると不遇なときもありますが、そんなときはこう考えましょう。
「自分は今、飛躍前の助走をしているのだ」
と!



わたしも上司や同僚に恵まれない時期があり、悩んだりくさったりしたことがありました。
でも、そのときの経験があるから「今」があると考えています。
「人生はプラスマイナス0」
ですので、これから苦境の波がやってきても希望をもってがんばりたいと思います。
❝心のクセ❞を捨てる
あきらめグセ
どういった立場の人でもあきらめない人は最強です。
営業のノルマとかで、いつもギリギリで営業目標を達成できない人がいれば、一方で最後の最後で必ず帳尻を合わせ、毎月のように目標を達成する人もいます。
「最後は運が味方してくれた」「ミラクルだ」とほとんどの人がそう言うと思います。
その「運」とか「ミラクル」とは、何なのでしょう。
「運」について研究をしているハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマン教授は、「運とは運命的なものではなく行動量によって決まる」と言います。
たとえば、よく懸賞に当たる人がいます。彼らがよく懸賞に当たるのは、確率の問題ではなく、応募する量が違うことがわかったそうです。
つまり、懸賞によく当たる人は、けっしてツイているわけではなく、たんに人より多く応募しているだけなのです。
それだけではなく、「自分は運がいい」と思っているほとんどの人が、そうでない人より多くの人と会い、多くの情報にコンタクトしているそうです。
だからたくさんの「チャンス」に触れることがができるようになるそうです。
これを踏まえると、最後の最後にノルマ達成する人は、窮地に陥ってもあきらめることなく「行動」しているからつかみ取ることができたと言えますね。
もし、あきらめてしまいそうなときは、いつもより「行動」する量を増やすのです。そうすることで、運が自分のところにやってくるということなのです。
だから、すぐに「あきらめてしまうクセ」があるなら、それを捨て、こう考えるようにしましょう。
「自分はけっして運が悪いのではない。たんに行動していないから、運を呼び込めていないだけなのだ」
こう考えるようになれば、運をもコントロールできるといって過言ではないでしょう。



これはグサッときましたね。
つまり、神頼みをする時間があるなら、行動するべしですね。
運はつかみ取れるのです。
人の顔色を気にするクセ
皆さまのまわりにこのような人はいませんか?
「いい人なんだけど、惜しい」と言われる人です。この手の人は、何よりも他人の意見を尊重します。一見「いい人」に思えるのですが、裏を返せば人の意見に流されやすい人でもあるのです。
このタイプの多くは、ひとりでやる仕事はできるのに、人に指示を与える立場になると、とたんに精彩を欠くようになるといいます。
それはなぜかというと、「自分の意見を押しとおすと、嫌われるのではないか」と思ってしまうからです。自分を押し殺していれば、たしかに人に嫌われることはありません。
しかし、自分の軸を持たない人は信頼されることはありません。
リーダーとしてチームを運営する際に大事なことは「方向性を示すこと」と「ブレないこと」です。
方向がブレはじめると、とたんにチーム全体が迷路に入り込んだように迷いはじめ、うまくいかなくなります。
「やさしい」ことと「甘いこと」は違います。ここを勘違いすると絶対にうまくいきません。
いちいち人の意見にふらついてはいけないということです。まずは「自分の意志」を示しましょう。
どんなことでもいいです。たとえば、これまでなら「お昼何にする?」と昼食に何を食べるか人に委ねていたのなら、「お昼、和食はどう?」と自分から提案してみるのです。
会議とかでも、今まで、他人が発言するまで待っていたというなら、自ら率先して発言してみましょう。
そうして自分から意志を示しても、けっして嫌われることはありません。
このことから、「人からどう思われるか」ではなく「どうすれば人から必要とされるか」と考えることのほうが大事なのです。
そうすることが、人生をもっとラクにうまく生きるためのコツだということです。



「どう思われるか」ではなく「どうありたいか」で考える。
そして「ブレない」
信頼を得るために大事なことですね。
『すべてを手にする人が捨てている41のこと』の感想・まとめ


「足し算」じゃなく「引き算」。捨ててはいけないことは「常に自分が決める」ということ。
本書を読んでの率直な感想は、「今まで、他人軸で生きてきたなあ」ということです。
他人軸で考えるから、いつも不安だし、「まわりがそうだから、自分もそうする」とか「「あの人がこう言うから、わたしもこうする」といった具合に自分の意志を置き去りにしてしまうのです。
結局、他人軸で考えると、自分で決めて行動するということをしなくなります。
すると、余計なものまで背負い、他人の目をいつも気にし、結局、他人と同じ行動をすることになり、他人以上の成果を上げられなくなります。
世の成功者と言われる人は、まったく逆です。
自分軸で考え、余計なものは削ぎ落し、その時その時で、最適な意思決定をし、異常なまでの行動力で突っ走っていきます。
つまり、みんなと同じことをしていてはダメなのです。
これからの混沌とした時代に向けて大事なスキルは「常に自分が決める」ことです。
この『すべてを手にする人が捨てている41のこと』には、この記事で取り上げた12の「捨てる」ことだけでなく、ほかにも捨てるべきな「意味のないやるべきこと」を知ることができます。
社会人だけでなく、学生さんも理解できるたくさんのことを書いていますのでぜひご一読ください。
『すべてを手にする人が捨てている41のこと』は、現在(2022年7月28日時点)amazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」の対象になっています。
キンドルアンリミテッドは、ビジネス書からマンガまで幅広いジャンルの本が読み放題です。ぜひこの機会にご検討ください。
『すべてを手にする人が捨てている41のこと』の概要


本書の目次
『すべてを手にする人が捨てている41のこと』
はじめに
第1章 ❝ムダなやり方❞を捨てる
第2章 ❝当たり前❞を捨てる
第3章 ❝とらわれ❞を捨てる
第4章 ❝いい人❞を捨てる
第5章 ❝損得❞を捨てる
第6章 ❝心のクセ❞を捨てる
おわりに
著者の紹介
伊庭正康(いば・まさやす)
1969年京都生まれ。
1991年リクルートグループ入社(求人情報事業)。
4万件を超える訪問営業を通じて学んだ、「余計なことをやらず、成果が出ることのみに集中する」というポリシーを武器に営業職として活躍。
プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰を4回受賞するなど、累計40回以上の社内表彰を受け、営業部長に昇進。
その後、30代で株式会社フロムエーキャリアの代表取締役に就任するなど、若くして重要ポストを歴任する。
2011年、企業研修を提供する、株式会社らしさラボを設立。
短時間で圧倒的な成果を上げるため、成果が上がらない原因になっている仕事のムダや、思い込み、メンタルブロックを徹底的に洗い出し、それらを捨てることの大切さを説くべく、自ら年間200回を超えるセッション(営業研修・営業リーダー研修・コーチング・講演)をさまざまな業種の企業に提供している。
また、ストレスコーピングコーチとしてビジネスパーソンのメンタルタフネス強化の支援も行っている。
「やることを増やすのではなく、やらないことを増やすのでラクに成果が上がった」「ノウハウが具体的で、成果に直結する」「参加するだけでモチベーションが上がる」など、さまざまな企業から絶大な支持を得ており、研修のリピート率は95%を誇る。
著書
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』PHP研究所 (2019/1/29)
『メンバーが勝手に動く最高のチームをつくる プレイングマネジャーの基本 』かんき出版 (2019/7/8)
『残業ゼロの人の段取りのキホン』すばる舎 (2017/7/11)
『仕事が速い人の手帳・メモのキホン』すばる舎 (2016/11/22)
『できる営業は、「これ」しかやらない』 PHP研究所 (2021/2/18)
『最速で仕事が終わる人の時短のワザ』明日香出版社 (2022/4/15)
『トップ3%の人は、「これ」を必ずやっている』PHP研究所 (2020/2/26)
『結局、「しつこい人」がすべてを手に入れる』アスコム (2021/5/22)
『営業の一流、二流、三流』明日香出版社 (2015/11/19)
『すぐに結果を出す新入社員は、「これ」だけやっている』秀和システム (2022/4/14)
『できるリーダーは「命令しない」「教えない」』大和書房 (2021/6/22)
『目標達成するリーダーが絶対やらないチームの動かし方』日本実業出版社 (2020/10/10)
『強いチームをつくる! リーダーの心得』 明日香出版社 (2014/4/14)
『計算ずくで目標達成する本』すばる舎 (2019/5/22)
『数字を上げる人の営業・セールストークのキホン 』 すばる舎 (2018/2/15)
『結果を出す人がやっている!仕事を「楽しくする」方法』明日香出版社 (2020/10/31)
『この世から苦手な人がいなくなる』KADOKAWA (2013/11/22)
『面倒な“やりとり”がシンプルになる仕事のコツ48』かんき出版 (2018/4/9)
『30歳までに読んでおきたい 会社でエリートになれるビジネスマナー&スキルWiki』徳間書店 (2020/3/28)
『プレッシャーを味方にできる人 50の方法』三笠書房 (2013/6/20)
『神速仕事術40』 KADOKAWA (2017/8/31)
『「ゆとり世代」を即戦力にする5つの極意』 マガジンハウス (2012/4/1)
『TOP1%のリーダーだけが知っているNEWプロジェクトの作り方』フォレスト出版 (2012/8/11)
『なぜ、一流は歩きながら仕事をするのか?』クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2020/8/3)
『超効率的に結果を出す テレアポ&リモート営業の基本』日本実業出版社 (2021/10/8)
『仕事の速い人が絶対やらない段取りの仕方』日本実業出版社 (2018/12/13)
『1分で打ち解ける! 戦略的な雑談術』明日香出版社 (2017/12/7)
『残業ゼロだからこそ目標達成! ! 本気でやるチーム時短術』明日香出版社 (2016/5/19)
『がんばらない仕事術』マガジンハウス (2010/11/25)


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