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『医者に宣告されたら知っておきたい がん克服の7ヵ条』から学び、がん打倒を目指そう!

コウカワシン

こんにちはコウカワシンです。

今回は西脇俊二(にしわき・しゅんじ)さんの著書『医者に宣告されたら知っておきたい がん克服の7ヵ条』から学ばせていただきます。

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目次

『医者に宣告されたら知っておきたい がん克服の7ヵ条』は、どんな本?

『医者に宣告されたら知っておきたい がん克服の7ヵ条』は、ズバリ!「がんに負けないための精神安定剤」的な本です。

本書は、このような本

がんになったらどうしよう・・・・・・。

がんの治療って、よくわからない。

がんって、治らないんでしょ?

がんになったら人生の終わりと考えてしまいがちですが、がん治療の最前線って、案外知らない人が多いのではないでしょうか?

わたしもその一人なのですが、実際自分ががんになったら、どのように行動するべきかをあらかじめ心得ておく必要があるとは思いませんか。

たった一度の人生なのだから、がんになったからといって、悲観した人生を送るのは嫌ですよね。

がんの治療にもいろいろあり、これまでの標準治療だけではなく、「代替療法」(医療)というのもこの『医者に宣告されたら知っておきたい がん克服の7ヵ条』では、紹介されています。

本書は、がん患者自身が意識改革をし、強い心をもって、がんと向き合うための一冊なのです。

本書は誰におすすめか?

『医者に宣告されたら知っておきたい がん克服の7ヵ条』が、おすすめな人

  • がん患者、もしくは身内にがん患者がいる人
  • もし、がんになったときに、どのように行動すべきかわからない人
  • がんにならないように予防策を知りたい人

『医者に宣告されたら知っておきたい がん克服の7ヵ条』の要点は?

本書では、著者のすすめるがん治療法を通じて、従来のがん治療との違いや、がんになったときの患者の心得、がん治療を助ける食生活および料理レシピなど、がん生活に欠かせないエッセンスを盛り込んだ内容となっています。

がん治療は、年々、進化していっています。

ですので、「これが正解」と思わずに、自分ががんを治すという視点に立ち、がんに立ち向かう勇気をもらえるといった内容となっています。

コウカワシン

そのなかから、わたしの独断と偏見で、

「がんを告知されたらやるべきこと」
「糖を断てば、がんは消える」
がん克服までの7ヵ条

を取り上げさせていただきます。

がんを告知されたらやるべきこと

セカンドオピニオンを受ける

がんを宣告されたら最初にすべきことは、「セカンドオピニオン」を受けることです。

セカンドオピニオンとは、今かかっている医師(主治医)以外の意志に求める第2の意見です。

この考え方をすすめるのは、これまでの医師にお任せの医療ではなく、インフォームド・コンセント(説明と同意)を受け、自分も治療の決定に関わる医療に変わってきたという社会背景があるからです。

それでも主治医に遠慮してセカンドオピニオンを遠慮する人が多いですが、最終的に治療法を判断するのは、医師ではなく自分です。

生命にかかわる判断をするのに、遠慮する必要はありません。

どうしても主治医に言い出せないのであれば、「私は先生にお願いしたいのですが、まわりがとにかくうるさいので、念のためにセカンドオピニオンをお願いします」と、主治医をたてる言葉を添えたら角が立ちません。

コウカワシン

たしかに主治医との関係が悪くなることを心配してセカンドオピニオンを言い出せないという場面を想像したりしますが、基本的には心配しなくてもいいようです。

というのも、インフォームド・コンセントで、❝主治医と共に治療を選択する❞というのが、セカンドオピニオンの前提だからです。

しかし、主治医が、セカンドオピニオンを正しく理解してない医師やプライドが高い医師だと、セカンドオピニオンを申し出た患者に対し転院や転医をすすめる場合があります。

なんだか、主治医の器の大きさが、そんなところからわかってきそうですが、今後の治療に信頼を置ける人かどうかを吟味する必要があるということです。

治療法を選ぶ

自分のがんの状態が正しくわかったら、治療法を選びます。

治療法の候補は、

  • 保険適用範囲内の「標準治療」
  • 自由診療の「代替療法」

があります。

標準治療は、がんセンターや一般の病院で行われる治療法で、治療費の一部は保険でまかなわれます。

代替療法は、著者のクリニックや診療所などで行われる治療法で、治療費は全額自己負担になります。

治療の基本は「標準治療」。標準治療でがん細胞をできるだけ取り除く。

身体の中にあるがん細胞をざっくり減らすには、標準治療がもっとも効果があります。

抗がん剤に抵抗がある人もいますが、たしかに副作用の問題はあるとしても、がん細胞にはしっかり効きます。

それでも残るのが、がん細胞。代替療法の出番。

しかし、正常な細胞に比べるとはるかに生命力があるがん細胞は、簡単には消えてくれません。だから、がんは再発するのです。

残ったがんをさらに減らし、最終的に全滅させるには、陽子線治療とか、重粒子線治療とか、免疫療法といった高度先進医療もありますが、「代替療法」という選択肢もあります。

アメリカでは代替医療を選択する人が増えている。

日本では代替医療に対するイメージは、よくないそうです。

なぜなら、医学的に裏付けのない一部の治療法までひとくくりにされているからです。

そもそも代替医療とは、医師が今以上の成果を上げるために研究を続けている治療法で、今の段階ではまだ国が認めていないために「代替」と名が付いているだけなのです。

世界的には代替医療に対する認識が高く、アメリカでは20年前くらいから、一般的な医療に使う金額より、代替医療に使う金額が上回っています。

その流れが、日本にも受け継がれつつあると著者は言います。

コウカワシン

「代替医療」というのを初めて聞きましたが、がんの治療法というのは、日進月歩で研究開発されているということですね。

まだ保険の適用がないというのが、残念ですが、この治療が主流になっていけば、保険適用されていくのかなあと、希望を持ちたいですね。

医師たちが注目する代替療法3選

最近、医師たちが注目する代替療法が、3つほどあるそうです。

  • 断糖食事療法
  • 超高濃度ビタミンC点滴療法
  • IPT抗がん剤療法
断糖食事療法

がん細胞は、正常の細胞の8倍も糖を取り込む性質があるそうです。

つまり、糖質を摂るということは、がん細胞に栄養を与えているようなものなので、逆にエサを与えなければ、がん細胞は飢餓状態に陥るということです。


超高濃度ビタミンC点滴療法

ビタミンCには、がん細胞を攻撃して殺す能力があるそうです。

その特性を利用して、高濃度のビタミンCを点滴で体内に投与し、しぶとく生き残るがん細胞を攻撃するのが、超高濃度ビタミンC点滴療法です。

断糖食事療法と併用すると、より効果があるとのことです。


IPT抗がん剤療法

IPT抗がん剤療法とは、インスリンを投与した後に、ブドウ糖と10分の1の抗がん剤を使って治療する方法です。

IPT抗がん剤治療は、抗がん剤を使うため、標準治療との併用はできません。

インスリンを使用することにより、がん細胞の薬剤透過性を高めるため、また細胞増殖のS期(DNA合成期)の数を増やす働きのため、抗がん剤を少量でも有効に効かせることができます。

間をおかずに何度も投与でき、寝ているがん細胞が目覚めて分裂し始めてもすぐ殺すことができるし、多種類のがん細胞が含まれていても複数の抗がん剤を使うことができるので、効く確率も上がります。

コウカワシン

どの「代替療法」も、とても興味惹かれます。

この3つの治療法は、基本的に副作用がないそうです。

しかも「断糖食事療法」と「超高濃度ビタミンC点滴療法」は、標準治療との併用も可能ということで、注目度が高いですね。

糖を断てば、がんは消える

がん細胞は糖が大好き

著者が「断糖食事法」を推すわけ

著者推しのがん治療法は「断糖食事療法」です。

なぜ、糖質を抜く食事が、がん治療に効果があるかといえば、「糖」が、がん細胞の大好物だからになります。

最近では、がん細胞の糖質好きさらに明らかになっていて、普通の細胞と比べると、8倍もブドウ糖を取り込むことがわかってきました。

つまり、がん患者さんが糖質を摂ると、それだけがん細胞に栄養を与えているようなもので、どんな治療をほどこしたとしても、少しでも残るとまた増殖させることになります。

食べるものがなくなれば、がん細胞は餓死する。断糖食事療法の原理は、いたってシンプルです。

体内の炎症は万病のもと

がんの原因の一つは「慢性炎症」といわれています。

慢性炎症は、日々、わたしたちの身体の中で起きているそうです。しかも慢性炎症は、体内で四六時中起こっていて、自覚症状がないのが特徴だそうです。

慢性炎症の元凶といわれているのが、実は糖質です。糖質を摂り過ぎて体内でブドウ糖が余ると、たんぱく質とくっついて糖化現象が起きます。

糖化が進行すると細胞の機能が損なわれ、身体のあらゆるところに病気や症状があらわれてきます。

糖化によりタンパク質が硬くなると、器官や臓器を傷つけることもあり、それにより血管や遺伝子が傷つけられると、それこそ脳梗塞や心筋梗塞、がんなどを引き起こすことになるのです。

糖質は必要なエネルギーではない

がん患者が糖質を摂ると、自分の身体を不利な状況に追い込むことになります。なぜなら、先ほども申し上げた通り、がん細胞は、ブドウ糖が大好きだからです。

しかし、一般病院では、末期がん患者にもブドウ糖点滴を行っています。というのはブドウ糖は生命を維持するのに必要なエネルギーだと思われているからです。

しかし、著者はこれを単なる思い込みだと言います。

三大栄養素といえば、「炭水化物」、「たんぱく質」、「脂質」です。

炭水化物といえば、たんぱく質や脂質などの身体をつくる役割はなく、単なるエネルギー源です。しかし、エネルギー源というのは、たんぱく質や脂質からも摂れます。

たしかに炭水化物は、身体に入るとすぐに分解され消費することができます。身体を動かすために大量のエネルギーを必要とするアスリートなら炭水化物のようにすぐに分解されるエネルギー源が必要です。

でも、普通の人はアスリートのように身体を動かすことはありません。同じように炭水化物を摂ると消費しきれずに体内に残り、余ったブドウ糖は皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられます。

それが肥満の原因になり、脂質代謝異常症や高血圧などの生活習慣病の発症につながります。

つまり炭水化物は、食物繊維以外必要な栄養素ではなく、身体を動かす習慣のない人が、炭水化物を主食とする食生活をしたら、病気になるのは当たり前ということになります。


コウカワシン

うどん県民(香川県民)で、うどん大好き人間のわたしは、こうなるとつらいなあ~。

けど、もしがんになったら、断糖を決断したいと思います。

糖質をためないために

最近では、炭水化物や糖質に対する意識が高くなり、「炭水化物抜きダイエット」や「糖質制限ダイエット」といったものに取り組む人が、増えてきました。

白米ご飯やパン、麺類などを控えて、野菜や肉類、魚を中心の食事にするという考え方ですが、糖質を摂らないようにするという点では、断糖食事療法に似ています。

でも、糖質に対する知識はまだまだ不足していると著者は言います。

というのも、糖質はわたしたちが考える以上にいろいろなものに含まれているからです。

注意すべき食材が、

  • 果物
  • 野菜
  • 調味料

といったものです。

果物

果物に含まれる果糖は、その量も多く、慢性炎症を引き起こしやすい糖質なのだそうです。断糖食事療法ではNG食材の一つです。


野菜

野菜の中でも、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャ、ニンジン、ゴボウなどの根菜類は、総じて糖質を多く含んでいるそうです。

逆に、ほうれん草、小松菜、ニラ、ネギなどの葉物野菜は、糖質をあまり含んでいません。

ただし、葉物類でも茎の部分には糖質が多く含まれている傾向があるので注意しましょう。


調味料

調味料も糖質を多く含むものがあるため注意が必要です。

砂糖はもちろん、みりん、濃口しょうゆ、みそなどにも多く含まれています。というのも原料となる大豆や米に糖質が含まれているのが原因です。

なるべく糖質が低いものを選ぶなら、発酵期間が長いもの。原料に含まれている糖質は、発酵させることで分解されてしまうからです。

ウスターソースやケチャップは、糖質が多い調味料です。

逆に少ないのは、マヨネーズ。塩も糖質0です。

コウカワシン

糖質に敏感になることは、断糖食事療法を始めるのに必要なことだと著者は言います。

それが証拠に著者のクリニックに来ている患者さんのなかに、わずかな糖の摂取で体調が悪化した人がいたといいます。

がん細胞の大好きな糖質を心得て抜いていきたいものですね。

がんを消したいのであれば、減糖ではなく断糖

断糖食事療法の糖質摂取量は、1日5グラム以下です。

がん細胞の栄養分になることがわかっているので0グラムにしたいところですが、糖質を完全にシャットアウトした食事をするのは現実的に不可能ですから、できるだけ少ない数値に抑えるのが理想です。

最初は、文部科学省が調査・公表している「日本食品標準成分表」から算出して、どれをどれくらい食べると糖質5グラムになるかを計算していくことになります。

たとえば、オクラは炭水化物量が6.6グラム、食物繊維5.0グラムと表記されています。それを踏まえるとオクラの糖質は、6.6マイナス5.0で、1.6グラムということになります。

こうして100グラムあたりの糖質を算出して糖質の少ない食品を選び、量を計算して食べるようにします。オクラで1日の糖質を摂るとすると300グラムなら食べられるということです。

単純に考えるなら、糖質が少ない食品ならたくさん食べてもいいということです。糖質がほとんど含まれない肉や魚ならたっぷり食べられるので、1日5グラムでもお腹を満たすことはできます。

糖質をとことん抜くというのは、とてもつらいことですが、がんを治したいなら「断糖」です。

まずは3日間断糖して、クリアできたらこちらのものです。さらに3カ月間がんばりましょう。3カ月続けば、治療効果が数値となって表れてきます。そこまで頑張ればがんが消えるまで頑張れるはずです。

コウカワシン

著者が、ここまで「断糖」にこだわるのは断糖食事療法を途中でやめたことによる悲しい末路を見てきたからです。

断糖食事療法と超高濃度ビタミンC点滴で治療を始め1カ月ほどでがん細胞の成長が止まったことに気を良くしたのか「これくらいいいか」と糖質を摂った患者さんが、およそ9か月後に亡くなられたそうです。

なかなかきついことですが、やると決めたらとことん頑張らないといけませんね。

がん克服までの7ヵ条

がん克服までの7ヵ条

  1. 何が何でも治すと心に決める
  2. 糖を抜く
  3. 消化力を上げる
  4. よく眠る
  5. よく笑う
  6. 身体を温める
  7. ビタミンCを摂る

1.何が何でも治すと心に決める

がんを告知されたら、誰でも落ち込むものです。しかし、いつまでも落ち込んでいてはがんが治ることはありません。

余命数カ月と言われても、5年生存率数%と言われても、それは統計学にもとづいた単なる数字。そのとおりになるとは限らないし、私のクリニックに来る人たち」の多くは、その数字をクリアしてしまってます。

まずは、「何がなんでも治す」と心に決めてください。

確かにそのとおりですよね。

よく聞く言葉で、「病気は患者が治す。医者はその手伝いをするだけ」が、あります。

がんになってしまったことは事実でも、そこから何をするかがその後の人生を決めることになります。

「何がなんでも治す」というような強い気持ちがあれば、どんな治療法を選択しても、いい結果に結びつく可能性が高くなるということです。

ただし、ストイックになり過ぎるのはよくないとのことです。なぜなら、治療効果に影響を与える免疫力の低下につながるからです。

「がんを治す」というポジティブな心持ちは大切ですが、肩に力が入り過ぎるのはよくないのです。

そこで著者がすすめる方法があります。

気功の極意に「意念淡白」(いねんたんぱく)があります。

意念淡白とは、❝ほんのりと幸せな、豊かな気持ちで過ごすこと、あたりまえの事をあたりまえに行うこと❞です。

つまり、そのような心持ちで、日常を過ごすことができれば、免疫力は上がるというのです。

何がなんでも治すと心に決めるのは当然ですが、それはあくまで一瞬のこと。それから後のことは、心の中で淡く思い心の平常を保ちましょう。

コウカワシン

病気に打ち勝つ強い想いと、気合が入り過ぎないように淡々と生きる・・・とても難しい心の持ちようですが、やってやれなくはないかなと思いますね。

「実は、自分は病気じゃないんだ」と、思えるくらい淡々と生きれれば、長生きできそうな気がしてきます。


2.糖を抜く

がんを治すには断糖食事療法を実践するのが理想です。とはいうものの、白米を毎日食べてきた私たちに、糖を完全に抜くのが難しいのもよくわかります。

そこで、断糖食事とはどんなものなのか試してみることから始めるのもいいかもしれません。

お米とパンと麺類が食べられないとなると頭をかかえてしまいそうですが、食べられるものは意外にあります。

たとえば、イワシやサバ、サンマなどの魚の水煮缶詰は、優れた断糖食材で、スーパーでもコンビニでも買えます。

それらどれかの缶を開けて鍋に入れ、「ラカント」という砂糖の代わりになる甘味料、糖質の少ない味噌(豆味噌や八丁味噌)、焼酎そしてショウガを1かけ入れて10分間煮ると味噌煮の出来上がりです。

そこに豆腐でつくったご飯を付けると、著者がすすめる立派な断糖食になります。

本書では、まだ他におすすめの断糖食レシピを紹介しています。

手軽にできてダイエットにも向くので、一度試したいものですね。

コウカワシン

わたしは、砂糖に代わる「ラカント」に興味があります。

試してみる価値がありますね。


3.消化力を上げる

消化力をキープするポイントのひとつは、身体を冷やさないことです。身体が冷えると全身の機能が停滞し、比例して消化力も落ち、食べたものを十分に消化・吸収できなくなります。

身体を冷やさないようにするには、まず冷たいものを食べ過ぎないこと。夏になるとどうしても冷たいものを食べたくなりますが、冷たいものが身体に入ってくると胃から冷えが全体に伝わり、消化力が落ちます。

たとえ夏でもできるだけ温かいものを食べるとか、冷たいものを飲んだら温かいものを飲むとかするようにしましょう。

消化力を上げるなら生のショウガがいいと著者は言います。

ですが、ショウガは根菜で、断糖食としてはNGなのですが、薬味として少々使うくらいなら、許容範囲とのことです。

生ショウガのスライスに糖質0の岩塩を振って食べるだけで消化力がアップするそうです。

また、辛いもの、酸っぱいものなど、香辛料を使った味つけは消化力を上げるし、甘みや苦みは消化力を下げるといわれています。

それから、自分の消化力を超える量を食べると、それだけで消化力が落ちるそうです。食欲がないときは、消化力が落ちている状態です。まずは食べ過ぎに注意するのと、食欲がないのに無理に食べたりしないようにすることです。

コウカワシン

ついつい調子に乗って食べ過ぎたり、食欲がなくても「体のため」といって、無理に食べたりすることもありますが、食べたくないときは食べないに限りますね。

そして夏でも体を温めるは、必然。

守っていきたいものです。


4.よく眠る

睡眠時間は個人差が大きく何時間寝なければいけないと言えないところがありますが、睡眠不足が続くと身体が酸化することは覚えてください。

がんの治療においてはけっしてプラスにはならない状態をつくることになります。

著者が患者にビタミンC点滴をしているときには、治療濃度に達しているかどうか、ビタミンCの血中濃度を時々測りながら進めるそうです。

そのときに効果が表れない場合の原因に多いのが、患者の睡眠不足だそうです。

もともと睡眠不足が身体によくないことはあきらかですが、ビタミンC点滴治療にもよくないそうです。睡眠不足が続くと体内のビタミンCが減少します。

起きている時間が長いと身体が酸化し、それを抑えるためにビタミンCが消費されるのです。

とにかくしっかり寝て、身体の酸化を抑えるのが健康の秘訣ですね。

コウカワシン

わたしも寝不足で、数日体調が良くない日が続いたことがあります。

人間の体にとって、睡眠こそが一番のサプリと言えますね。

5.よく笑う

がんの原因になるとも言われるストレスは、がんを治すときも悪い影響を与えます。

副交感神経が優位なとき、要するにリラックスしているときは消化力がいちばんあるときでもあるし、免疫力も上がります。

リラックスするためには、とにかく笑って過ごすことです。「笑い療法」という治療法もあるし、実際、笑って過ごすことでがんが消えたという話もあります。

「リラックスしなさい」と言っても、意識するとなかなかできないものです。だから、笑うのがいちばんいい。嘘笑いでもいいし、ニコッとするだけでもかまいません。

笑うと、免疫のコントロール機能をつかさどっている間脳に興奮が伝わり、情報伝達物質の神経ペプチドが活発に生産され、がん細胞やウィルスを攻撃するNK細胞が活発化するそうです。

その逆にストレスが溜まるとNK細胞のはたらきが鈍くなり、免疫力が落ちます。

著者のクリニックに来ていた患者さんの中にいつもにぎやかなおばちゃん3人がいて、人の話もよく聞かない3人は、話しながら、笑いながら、とにかく元気だったそうです。

そんな人でもがんにはなるのですが、その3人は治療を始めてから3か月ほどでがんが消えてしまったといいます。

しかもがんの検診結果や画像データを見たときは「無理かもしれない」と思ったほどの病状でしたから信じられないことでした。

なにが作用するかはわかりませんが、笑って過ごすことが、がん治療に効果があるといえるのです。

コウカワシン

わたしの偏見かもしれませんが、よく笑う人は健康的で、人に対しても親切だと感じます。

それは、その人がリラックスして余裕があるからなのでしょうね。

人生どのように日常を過ごすかにおいて、いつも悩みがあり、ストレスを抱えているような人よりは、小さなことにクヨクヨせず、ポジティブになるほうがプラスの面が多いと思います。

確かになにごとにも慎重になることは大事ですが、おおまかにはリラックスして生きたほうが健康にいいということです。

リラックスするためにも、とにかく笑いましょう。

6.身体を温める

身体を温めると、免疫力が上がるし、消化力も上がります。

体温と私たちの身体を守ってくれる免疫システムには密接な関係があると言われています。

体温が下がると血液の流れが悪くなり、免疫力が落ちます。血液は私たちの身体を構成する約60兆個の細胞に酸素や栄養素を送り届け、老廃物を持ち帰るはたらきをしますが、そのなかにあるのが免疫力の主役である白血球。

つまり、体温が下がって血流が停滞すると、ウイルスや細菌、それからがん細胞などを発見しても素早く対応できなくなるのです。

がん細胞は健康に人でも1日に5000個もつくられ、それを死滅させてくれるのが白血球です。

その白血球ですが、体温が1度下がると、はたらきが30%以上も下がると言われているそうです。逆に体温が1度上がると、免疫力は一時的に5~6倍アップすると言われています。

著者おすすめの身体を温める方法は「有酸素運動」です。

しかも正しく有酸素運動したいならウォーキングではなくジョギングです。

著者おすすめのジョギングのやり方

  1. 脈拍90で、10分歩く(ウォーキング)
  2. (220-年齢)×0.8の脈拍で30~40分走る。感覚としては、うっすら汗が出て、息切れしないレベル
  3. 先ほどの脈拍90で、10分歩く(クールダウン)

所要時間は約1時間。

最後にクールダウンするのは、身体に溜まった乳酸を排出するためです。これをやっておくと翌日の筋肉痛がなく、毎日走ることができます。

ジョギングの健康効果などは、他にもいろいろあり、本書でも記していますので、ぜひご覧ください。

運動で、健康メリットを享受するために気をつけるべきは、やり過ぎないことです。

ハードなマラソンやトライアスロンなどの競技は、身体に対して決していいとは言えなく、きつい運動は、活性酸素を増やし過ぎて老化を進行させるし、がん細胞を抑制する作用のあるミトコンドリアを減らすことになります。

がんを治すための運動は、うっすら汗をかく程度で十分ということです。

コウカワシン

わたしも昔、マラソンにハマっていたことがありました。

あの頃は、「マラソンをやっている自分」に酔いしれていただけでした(笑)

また健康のためにジョギングを始めようと思いますが、今度はハードではなく、うっすら汗をかく程度に留めようと思います。


7.ビタミンCを摂る

がんを治すためには、ビタミンCが欠かせません。

もちろん理想は、超高濃度ビタミンC点滴の治療を受けることですが、とにかく積極的にビタミンCを摂ることです。

ビタミンC点滴をしている患者さんにも、点滴しないときにリバウンドで血中濃度が下がるのを予防するために、摂るようにすすめています。

それに、断糖を併用しているときは果物を食べることがないのでビタミンC不足に陥りがちになり、意識して摂る必要があります。

がん患者のなかには激しく落ち込んでうつ状態になる人がいます。うつは、さまざまな心の不調や体の不調が現れます。

うつになると、脳内物質であるセロトニンやノルアドレナリンが不足します。原料となるのはたんぱく質、酵素となるのがビタミンC。そのほかにもビタミンB6、亜鉛、鉄などです。

つまり、うつ状態を防ぐためにもビタミンCが欠かせないのです。

ビタミンCを摂る方法はいろいろありますが、点滴でない場合は、ドクターズサプリメントがおすすめだそうです。

これは、病院やクリニックなどの医療機関だけで販売されているサプリメントです。

サプリメントを選ぶ基準は、サプリの製造工程です。

たとえば、ビタミンCの錠剤をつくるときにはギュッと圧縮して固めてつくります。このとき圧縮すると温度が上がるため、中に入っているビタミンCが壊れる可能性があります。

サプリをつくるメーカーには2種類あり、

  • 食品の管理基準で作るメーカー(ビタミンCが残っていない可能性あり)
  • 薬の管理基準で作るメーカー(温度管理をするためビタミンCが壊れていないことを確認し出荷)

このような違いがあります。

これを見れば、どのサプリを買えばいいかは明白ですよね。

この他にも、ビタミンCが身体に入り吸収されやすいように工夫されているかも選ぶ基準になります。

著者のクリニックで販売されているサプリは、水溶性のビタミンCの粒子のまわりに油の粒子をくっつけて吸収率が高まるようにしてあるものだそうです。

コウカワシン

とにかく、素人判断ではなく、医師と相談しながらサプリとかも選定していけばいいですね。

自分に合った、治療法、食事法などを駆使して、がんに打ち勝つ人生にしたいものだと感じました。

『医者に宣告されたら知っておきたい がん克服の7ヵ条』の感想・まとめ

もしがんになったら、とにかく病気に負けない意思を持ち、自分にとっての最善を用意しよう

がんの治療を始めるときは、大きな病院とか、名医のいる病院、がんの専門病院とか、病院探しの段階から安心材料をさがしてしまいます。

不安をひとつでも消したいのが、当たり前の心理と言えますが、最初から一カ所に決めず、ほかの医師の話を聞いてみることは自分で治療法を決めるうえですごく大事なことだと著者は言います。

病気を治すのは医師ではなく、自分です。

がん治療も日進月歩。

自分に合った治療法が必ずあるのではないでしょうか。

とはいえ、医師はがんを治すうえで、大切なパートナーです。

その医師が信頼できるかどうかの基準は、偏った見方をしない人かどうかだと思います。

標準治療を軸として、先端医療や代替療法までの広い視野をもって意見してくれる医師が理想ではないでしょうか。

それと、治療法の選択肢を広げておくというのも大事です。

標準治療で手詰まりになったとき、また標準治療を希望しないときにどうするかなど、その時の選択肢をあらかじめ持っていれば、自分にとっての最善も用意しやすいといえます。

とにかく、著者の主張する治療法も選択肢のひとつです。これを心に留めておくだけで、がんとの闘い方も大きく変わるのではないでしょうか。

そういった意味で、どなたにも読んでいただきたい一冊だなと感じました。

『医者に宣告されたら知っておきたい がん克服の7ヵ条』は、現在(2022年6月12日時点)amazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」の対象になっています。

キンドルアンリミテッドは、ビジネス書からマンガまで幅広いジャンルの本が読み放題です。ぜひこの機会にご検討ください。

『医者に宣告されたら知っておきたい がん克服の7ヵ条』の概要

本書の目次

『医者に宣告されたら知っておきたい がん克服の7ヵ条』

プロローグ がんを告知されたら・・・・・・

第1章 がん治療の最前線で何が起きているのか
第2章 糖を断てばがんは消える
第3章 ビタミンC点滴でがんを殺す
第4章 副作用がない抗がん剤治療
第5章 すべてはがんを治すために

付録 手軽にできておいしい! 断糖レシピ

おわりに

著者の紹介

西脇俊二(にしわき・しゅんじ)

ハタイクリニック院長。弘前大学医学部卒業。

1991~1996年、国立国際医療センター精神科
1992~2007年、国立精神・神経センター精神保健研究所研究員
1996~2007年、国立秩父学園医務課医長
2007年~、大石記念病院(足立区)
2008年~、皆藤病院(宇都宮)

2009年~、ハタイクリニック院長(目黒)。
2010年~、EuropeanUniversityViadrina非常勤講師

1997年4月~2007年3月 厚生労働省科学研究費補助金(障害保健福祉総合研究事業)分担研究者を歴任。

著書

繊細な人が快適に暮らすための習慣‎ KADOKAWA (2020/9/17)
断糖のすすめ』ワニブックス (2014/5/27)
ビタミンC点滴と断糖療法でガンが消える!』ベストセラーズ (2018/11/27)
ハードワークでも疲れないカラダを作る 糖質制限2.0』KADOKAWA (2018/9/14)
「やりすぎ」をやめれば全部うまくいく。 PHP研究所 (2016/6/9)
なぜ一流の人はストレスが溜まらないのか 医師が見つけた年収1000万円の法則』PHP研究所 (2015/5/22)
人生は0.2秒で変わる』ワニブックス (2016/1/26)
自分の「人間関係がうまくいかない」を治した精神科医の方法』ワニブックス (2018/7/12)
断糖60日で人生変わりました!』主婦の友社 (2019/1/17)
糖質で早死にしない習慣』小学館 (2020/7/7)
高血圧・糖尿病は「断糖」で薬を止められる』ワニブックス (2016/7/8)
3日でやせる!脱糖ダイエット~「太る」「老ける」から解放される!』主婦の友社 (2015/3/11)
僕がこの病気を乗りこえてきてわかったこと アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門』宝島社 (2015/3/20)
免疫力UP 自律神経を整える 基礎代謝が高まる!消化力』ワニブックス (2015/1/27)
難病を99%治す技術』実務教育出版 (2016/6/29)
ガンが消える!』ベストセラーズ (2014/2/21)
断糖で100歳まで生きる! 糖尿、高血圧、がんさえも抑制する真の健康法』宝島社 (2015/1/9)
ガン、高血糖、脂肪が消えていく! –絶糖生活のはじめ方 廣済堂出版 (2016/1/28)
発達障がいの「子どもの気持ち」に寄り添う育て方』日本実業出版社 (2017/9/14)
いま話題!やせる! 健康になる! 脱糖レシピ』エイ出版社 (2015/3/28)
断糖のすすめ~高血圧、糖尿病が99%治る新・食習慣』ワニブックス (2014/5/27)

共著

ユルいメンタルの育て方』KADOKAWA (2022/6/2)

コウカワシン

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この記事を書いた人

四国在住。
ミニマリスト。趣味は映画観賞と音楽鑑賞、読書、野球観戦。
映画は特に好き嫌いなくほとんどのジャンルーを観ます。音楽はジャズとクラシックが大好きです。読書は歴史書が好きでよく読みます。

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