
こんにちはコウカワシンです。
今回は斉藤恵一(さいとう・けいいち)さんの著書『凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術』から学ばせていただきます。
『凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術』の著者、斉藤恵一さんは、元・新宿歌舞伎町No.1ホストです。
現在では、心理学をベースにした企業のコンサルティングや個人向けのコーチング、起業目指している人向けのスクール講師などをされています。
そのような活動からわかったこととして「うまくいく人」「売れる人」「結果が出る人」というのは共通点があるとされています。
それは、「能力」や「才能」などではなく、「出会いの技術」であり、それさえあれば人生にビッグチェンジを起こせるというのです。
本書は、「出会いの技術」を身につけるための準備編、実践編に分け、その思考とスキルを学べる一冊ということです。
なお、本書はamazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」の対象本です。
キンドルアンリミテッドは、ビジネス書からマンガまで幅広いジャンルの本が読み放題です。ぜひこの機会にご検討ください。
『凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術』は、誰におすすめか?
本書は、このような人におすすめです。
『凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術』が、おすすめな人
- 現状を変えたい人
- 向上心にあふれる人
- 成功者のマインドに触れたい人




『凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術』は、どんな本?
本書の目次
『凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術』
はじめに
準備編1 Chapter 1 まず見た目、言葉を変えよう
準備編2 Chapter 2 「また会いたい」と言われる人になるための❝心❞の習慣
準備編3 Chapter 3 人に出会いモテる環境を手に入れる
実践編1 Chapter4 ワンランク上の仕事相手に出会う
実践編2 Chapter5 ワンランク上の恋愛相手に引き上げてもらう
まとめ編 Chapter6 さらに上の人生を手に入れるために
奇跡のような出来事は意図的に起こせる
あとがき
著者の紹介
斉藤恵一(さいとう・けいいち)
セルフマネジメントプロデューサー、メンタルコーディネーター、心理家。
大学時代に歌舞伎町のホストの世界に飛び込み、半年間売り上げゼロから、あるターニングポイントをきっかけにセルフブランディングに取り組み、後に約6年間売上げNo.1となる。
その後、ホスト時代の経験を基に人間の心理にフォーカスしたプランニングで数々のコスメオリジナルブランドの立ち上げから、販売スタッフ育成までトータル的にプロデュース。
ブランドプロモーション、店舗開発、人材マネジメントやターゲットに沿ったオリジナルブランドの企画・開発・販売実践、イベント企画などに携わる。
さらに、認知心理学、イメージングメゾットなど、脳科学の分野専門に学び、ディプロマを取得。現在はフリーランスとして、美容業界を中心に、アパレル業界、タレント業界などで、メンタリングやコミュニケーションスキルなどセルフマネジメントのプロデュース、新規事業のプロデュースおよびコンサルティング、人材育成のサポート、イベント製作、セールスプロモーション、講演、執筆など多岐にわたって活動している。
本書の内容
『凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術』は、ズバリ!「良い出会いこそが人生を決める基盤となる」です。
amazonの書籍紹介より
★成功のカギは能力や才能ではなく、「出会い」!
人生がうまくいかないと思っている人のための
「相手に自分を引き上げてもらう」技術★
☆元・歌舞伎町No.1ホスト&「ナカイの窓」ココロジストが教える
人生が劇的に変わる魔法の心理学
●人見知り・話しベタ・地味めなあなたが
仕事や恋愛で最高の出会いを実現する!
「自分のスペックが低すぎて仕事も恋愛もうまくいかない」
そう思っているあなたは別にスペックが低いわけではなく、自分をワンランク上に引き上げくれる相手に出会っていないだけなのです。
そして、そんな相手に出会うには、ちょっとした心理的“技術”が必要です。
本書は、半年間売上ゼロから歌舞伎町No.1ホストになった経歴を持ち、近年は人気心理バラエティ「ナカイの窓」のココロジストとして活躍した著者による、どんな人でも劇的な出会いを引き寄せて理想の人生を実現させる方法を明確に語った一冊です。
ビジネスにも恋にも効く究極のメソッド、ぜひご一読ください。



「人脈こそが人生を変える」
だから、目標とする環境に身を置けば、人は変わっていきます。
このことは、わかっていてもなかなか実行に移せないのが人間です。
それは、邪魔をする外力があるからです。
その外力とは何か?
そして外力を取り去り、その先に見えるものは?
そのような考え方から、目標を達成する方法などをおしみなく教えてくれるのがこの『凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術』です。
読めば、人生を変えるヒントがわかる・・・そのような一冊です。
『凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術』の要点は?
本書では、「出会いが人生を大きく変える」とし、その出会いに対しクローズアップしているのですが、なぜそこまでに「出会いにこだわるのでしょうか?
ジム・ローンというアメリカの起業家で、若くして一流企業のコンサルタントとしても活動し、31歳で億万長者になった人の言葉に「あなたの周りの5人の平均があなただ」があります。
つまり、近くにいる人たちの影響が自分の性格、思考、さらに年収、趣味までを決定づけるということです。周りがポジティブな人ばかりなら自分もポジティブに、逆にネガティブな人ばかりなら自分もネガティブ思考となる可能性があります。
そこで、自分が活動したいステージを目指すためには、そのステージにいる人に接しなくてはいけません。
そこで本書では、「出会いの技術」を磨き、人生にビッグチャンスを呼び込むための方法をまとめてあるのです。



「出会いの技術」を磨くといってもそんなに難しいことではありません。
本書の中から、わたしの独断と偏見でポイントをかいつまんでみたいと思います。
凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術(準備編)
なんといっても良い出会いには「第一印象」が肝心です。
未来を変えたいなら、まず外見から変えていきましょう。このときに注意するのが「相手の視点に立つ」ということです。なぜなら、自分の評価を決めるのは、自分ではなく「相手」だからです。
まずは見た目や言葉遣いを整えていくことが第一ステップといえます。
まず見た目、言葉を変えよう
まず、見た目のポイントです。
服装やしぐさは自分ではなく相手のためのもの。
相手の立場に立った「見た目」にすれば仕事の成果は上がる。
見た目を変えるには、自分に合った服装を知ることが大事です。
確かに自分の好みの服を着たい気持ちはわかりますが、それはプライベートだけに限った方が良いとされています。とくにビジネスシーンでは、相手に好印象を持ってもらえる服装をするのが鉄則です。
そのために服は自分で決めずに、誰か他者(たとえばパートナーとか、ショップ店員)に選んでもらうことをすすめられています。髪型も美容師さんなどに似合う髪形を依頼しましょう。
とにかく気をつけたいのは、「自分のこだわりを入れないこと」です。
そして、「一緒にいて気持ちいい人」になるために会話のテクニックに気をつかうのも大事です。
そのポイントは、
人に好かれるための会話にはテクニックがある。
会話でラポールを築き、相手にとって「特別な人」なろう。
相手との会話は「信頼関係」これを心理学用語で❝ラポール❞というそうですが、ラポールを築けるかどうかが人間関係を良好にする礎になるのです。
基本のひとつは「話を聞くこと」です。なぜなら人間は自分の話をよく聞いてくれる人のことを好きになるからです。ですので、非tに好かれるためには、人の話をどんどん引き出すようなワードを使いましょう。
たとえば、
- 「なんで? どうして?」
- 「それってどういうこと?」
- 「それからどうしたの?」
- 「もっと教えて!」
など、このような言葉を使うことで、相手は気持ちよくなってどんどん話をしてしまいます。
ただし、自分本位で相手にどんどん質問をしていくのは逆効果です。
あくまでも相手本位で話を聞く姿勢が大切なのです。
その他にも
- 空気を悪くする言葉は使わない
- マウントを取らない
といったことにも気をつけましょう。
ネガティブな言葉は良い印象を与えませんし、自分の言葉で自分に暗示をかけてしまいます。ふだんから積極的にポジティブワードを使うようにしましょう。
それから人間関係を良好にするためには、マウントを取るなどして勝つことにこだわる必要はありません。むしろ負けた方が得することが多いと著者は言います。
とにかくラポールを築くことは、相手にとって「なくてはならない人物」となれる大きな要素なのです。
ラポールを築くための有効手段が❝キャリブレーション❞です。
キャリブレーションとは、「調整」という意味の言葉ですが、心理学においては「相手の顔色・表情・姿勢などの非言語的情報から感情を読み取る」というスキルを意味します。
そのキャリブレーションを行う3つのステップが、「観察」「理解」「同調」です。
- 「観察」(相手を徹底的に見つめ、分析すること)
- 「理解」(相手を観察したことの対して「共感」すること)
- 「同調」(相手の意見や行動に合わせること)
とにかく、相手との会話で、良い雰囲気になることに心がけるのです。そのためにキャリブレーションを有効に使うことが重要ということです。
また「会いたい」と言われる人になる
また会いたいと思ってもらえる人は、相手との信頼関係を築けている人です。自分の身なりや会話からの信頼関係の他にもポイントをあげるならこういったことですよね。
ギブする人がテイクできる。
まずは自ら与えて、
そして与えられることで相手との信頼関係を強化していこう。
つまり、「ギバーになる」ことです。
何かを人に与えられる人は、たくさん感謝されます。そして感謝した人が寄ってきて、お返しに何かを与えてくれるのです。ギブする人の周りにはこのような好循環が生まれます。
アダム・グラントさんの著書『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』では、他者志向型ギバーが成功者へのステップとしています。


与えるものがないという人も心配は要りません。それは与えるものがないのではなく、気づいていないだけだと著者は言います。
誰でも生まれてこのかた、好きで夢中になってやったことや、自分が得意だと思うこと、時間をかけて取り組んできたことなど、いろいろあるはずです。
そのときに気をつけるべきは、「人との比較で考えないこと」です。
たとえば、自分がサッカー経験者だったとして、サッカーの一流選手と比べるのはナンセンスですし、反対にサッカーが得意ではないといえば、それも違います。プロではないけど初心者に教えるくらいはできるのではないでしょうか。
その他にも役割を与えるというのもギブのひとつです。
たとえば、これからのグローバル時代に英語が欠かせませんが、自分が英語ができないとしたら、英語の得意な人に任せるというのも立派なギブなのです。
つまり、通訳者や翻訳家といった英語が得意な人に、役割を与えてあげればいいということです。こうして役割を与えてあげることで与えた人もハッピー、自分もハッピーというわけです。
自分に厳しいがんばり屋さんはどうしてもひとりだけで完結しようと無理をします。それよりも他人に頼り、役割を与えていきましょう。そのことで相手にも感謝されるし、かわいがってもらえます。
それはなぜかというと、「人は助けた相手を好きになる」からです。それは早期の問題解決にもつながるし、かえって弱い自分を見せることで相手に好意を持ってもらい助けてもらえるという良好な人間関係をもてるからです。
このことをまとめたポイントが、
自活だけで問題を乗り越えるのは難しい。
弱いところを見せて、甘えて、他人の力を活かす。
となります。
人間ひとりの力は微力です。自分ひとりで解決できないものは他人に頼る・・・これを「他活」といいますが、相手を信じて、他人に役割を与えて、甘えてみるという発想はとても重要だと思います。
家庭においてもビジネスにおいても、自分以外の人に頼る甘える。そうすることでかえて感謝され、協力してくれる人がますます増える・・・このような状況をつくれば知らず知らずに自己肯定感も上がってきます。
モテる環境を手に入れよう
自分がモテないと感じるのは、これまでの自分の歩みに原因があるのかもしれません。
人にはそれぞれ、人生の中で年輪のように構築してきた「コンフォートゾーン」というものがあります。
コンフォートゾーンとは、「安全領域」とか「快適領域」といわれ、これまでの経験、体験によってできあがった環境や考え方のことです。
コンフォートゾーンにいれば確かに安心できるし快適かもしれません。でも、そのままでは人生に大きな変化を起こすことはできません。なぜならコンフォートゾーンの外にしか新しい自分はいないからです。
ですので、コンフォートゾーンから抜け出す勇気と覚悟がいるのです。
まとめればこうです。
コンフォートゾーンから外れなければビッグチェンジはできない。
自分のスペックを棚卸しして、自分をコンテンツ化しよう。
では、自分のスペックを棚卸しして、コンテンツ化する方法について深掘りしていきましょう。
まず、生まれてから今日までの体験・経験したことを、ポジティブなものネガティブなものも含めて拾い上げていきます。そして自分はどんなことが得意か、どんなことで他人に貢献できるかをピックアップしていきます。
たとえば、「釣りが好き」というのもスペックですし、「肌荒れで困った」という経験もスペックになり得ます。それぞれの経験・体験で、他者貢献できる情報・知識を提供することで、誰かに喜んでもらえる可能性があります。
このようにひとつひとつ自分のスペックをピックアップし棚卸しすることで、自分ならではのコンテンツを発見できます。
つまり、「自分は人とは違うコンテンツを持っている」と自覚できれば、それが自信につながりますし、コンフォートゾーンを抜け出すきっかけになるのです。
「自分は何が得意」かを知ることができれば、しめたものです。たとえひとつひとつの得意分野が「そこそこレベル」でも、3つもあれば「逸材」になることができます。
著者が例にあげているのが、元SMAPの中居正広さんです。中居さんは、おせじにも歌がうまいとはいえません。ダンスやおしゃべりは上手ですが、別に1番というわけでもありません。
ですが、「歌って踊れて司会もできるアイドルとしては、オンリーワンの存在」なのです。
少しでも自分の得意なところ、強みを見つけて伸ばし、かけ合わせていくと、自分に価値があるということを感じられるのです。このように自分をコンテンツ化して、意識して育てていきましょう。
それがいずれ、誰にも負けない「キラーコンテンツ」にまで、構築することが可能になるのです。
凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術(実践編)
ワンランク上の仕事相手に出会う
本書では「出会いが人生を左右する」という視点で書かれています。ですので、ビジネスの成功も恋愛の成功も、すべては誰と会うかで決まります。
そこで、準備編でもあった「コンフォートゾーン」を抜け出すために、自分とは価値観の違う人と会うというのは重要なポイントです。
まとめればこうなります。
人と会うことが自分のキャパを広げることになる。
会いたい人がいるなら、まず行動。
その先に道は拓ける。
ここで先ほど出てきたジム・ローンさんの言葉、「あなたの周りの5人の平均があなただ」を思い出してください。
誰でも当てはまると思いますが、周辺にいる人によって、自分という人間が形成されます。たとえば自分の相談相手を5人思い浮かべてみましょう。その5人の年収を足して5で割った数値が自分のおおよその年収と近いといわれています。
ということは、年収1億円稼ぎたいなら、年収1億円の人がたくさんいる環境に身を置く必要があるということですよね。
たぶん想像ですが、年収1千万にも満たない自分と、年収1億円稼ぐ人では、考え方も行動も価値観も違うはずです。そういう人と一緒にいることは、違和感があり居心地の悪い、時には苦痛と感じるかもしれません。
しかし、違和感がある相手とあえてつきあうことで、新しい情報を得ることになり、世界が広がります。そしてしだいに年収1億円の人の考え方や行動の仕方が身につくようになるのです。
やがては自分の年収も1億円に近づいていく・・・・・なんてことが想像できます。
それでは、自分と価値観の違う人に会いに行かなくてはいけませんね。そんな場合どうすればいいかですが、やはり「行動」するに限ります。
「堀江貴文さんに会いたい」「西野亮廣さんに会いたい」、そう思うなら自ら動いて会いに行きましょう。会う方法は、行動しないとわかりません。
現在ではSNSやホームページなどで、直接コンタクトを取ってみることはできます。コンタクトを取れば会えるかもしれません。それをやらないのは「失敗したら恥ずかしい」という変なプライドが邪魔をしているからです。
たしかに有名人だとなかなか会うことは困難でしょう。無視されたり、断られたりする可能性の方が高いと思います。ならば、相手が会ってもいいと思うように、自分がどれだけリスペクトをしているかを伝えればいいのです。
あるいは、相手に興味を持ってもらえるようなプロフィールを提示したり、おもしろい企画を提案したりと自己アピールするのです。それも1回ではなく、10回、20回とチャレンジすれば、もしかしたら相手も根負けして会ってくれるかもしれませんね。
このように今いる自分とは世界が違う人、価値観の違う人と会うというのも苦労があるし正解はありません。でもそういったことにぶつかっていかないと新たなステージに立つことはできないでしょう。
ですので、著者が言いたいのは「まず正解を求めるのではなく、行動する」ということなのです。
そして、これからのAI時代に生きていくためには、人間にしかできない、人間だからできる技術やスキルが必須です。そのスキルというのが、「人の心を理解し、相手と良好な関係を築くコミュニケーション力」です。
それは言い換えれば、人間くささでもあります。著者はそれを「ソーシャル・インテリジェンス力」と呼んでいます。
まとめるとこうです。
AI時代に求められるのは、ソーシャル・インテリジェンス。
人間くささを磨くことが、新時代に生き残るカギ。
ソーシャル・インテリジェンス力を身につけるには、いろいろな経験を積むことが大切です。
たとえば、
- 自分と価値観の異なる、さまざまな人に会う
- 世界各国のいろいろなところに出かける
- 趣味や遊びを極める
- どんどんチャレンジして失敗する
など、いろんな経験をし、エピソードを蓄積することでソーシャル・インテリジェンス力は高まります。
そのような経験を通して、ソーシャル・インテリジェンスのひとつであるセレンディピティ能力も身につきます。
セレンディピティ能力とは、何か問題が起きたときに、問題を解決するようなアイデアを生み出す力です。アレンジ力、発想力、問題解決能力と言い換えることができます。
たとえば、バラエティ番組に出ている芸人さんって、いきなり話題を振られてもアドリブでしゃべって笑いを取りますよね。セレンディピティ能力が足りない人は、問題解決に対し、対応できない場合が多いといいます。
なぜかというと、これまでの学校生活のなかで、答えがある問題にしか取り組んでこなかったからと著者は言います。
実際の世の中は、明確な答えがないことばかりです。社会に出てからうまくいく人は、学校の勉強ができたとかではなく、セレンディピティ能力が高く、いろんなアイデアで問題解決できる人なのです。
ですので、今まで自分が経験したことがないこと(たとえば、スポーツ、バンド活動、登山など)に挑戦することで、自分のワクが広がります。
たとえそれが、成功体験なり、失敗体験だったとしても、大きな経験の一つになるのです。見たことのない景色や情報が自分の中に蓄積され、それが自分の糧となり、アイデアの素になってくれます。
ワンランク上の恋愛相手に引き上げてもらう
「できる男」は「いい女」に育ててもらうということだそうです。
つまり、良いパートナーとつきあうことで、自分の価値が数段違ってくるということですよね。実際、「社会で成功している男性や、誰からも好かれるような男性の隣には、必ず「いい女」がいる」と著者は言います。
「いい女」とは、「癒やしのエネルギーを持っていて人を引き付ける力を持つ自立した女性」と著者は定義します。
もちろん「いい女」は、みんなから好かれるので、恋愛関係とは違っても、周りにたくさんの「いい男」が集まってきます。
男性にとっては、そんな「いい女」に出会い、信頼関係を築き、できればパートナーになってもらうことが、人生を大きくステップアップするためには重要です。
まとめるとこうです。
男性のパワーをチャージするには女性のエネルギーが必須。
いい女性のパートナーを見つけることが仕事運につながる。
それでは、良いパートナーを見つけ自分を引き上げてもらうために「モテ男」になりましょう。
自分の意中の異性と仲良くなり、深い関係を築くために大切なアプローチとして3つのステップを実践することが有効です。
ステップ① 「なんとなく好かれる存在」になる
ステップ② 「いないと困る存在」になる
ステップ③ 秘密を共有する
このステップを順序よく踏んでいくことが、良いパートナーを見つけ自分を引き上げてもらうための布石となるのです。
ステップ①「なんとなく好かれる存在」になる
最初のステップは「なんとなく好かれる存在」になることです。そこで大事なのは、自分の魅力を伝えるのではなく、まず相手のことを理解して、相手が求めることを差し出すことです。
そのために「凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術(準備編)」で、取り上げたいくつかのテクニックを実践していきます。それにより相手との「ラポール」を形成していくことが肝心です。
相手のことを「観察」「理解」「同調」するコミュニケーションをくり返すことで、相手に興味を示し、相手の求めていることを満たしてあげる努力がとても大事になります。
「観察」では、しっかりと相手に注意を向けプロファイリングしましょう。
- 相手はどのようなタイプか?
- どんな悩みを持っているか?
- 何を求めているか?
- 将来どのような不安を感じているか?
- お休みに何をやっているか?
- 仕事中に何を考えているか?
- どんな理想を持っているか?
- どんな欲望を持っているか?
などなど、このあたり情報を把握し、理解を示してあげると、相手との距離が縮まりやすくなります。
その他にも、相手の外見を徹底的に観察し、相手の好みやちょっとした違いにも気づいてあげることが大事です。たとえば、「あれ、髪切った?似合ってるよ」とか「そのバッグいいね。この前も持っていたけど、お気に入りなんだね」などです。
このような理解・共感トークは、相手との距離を縮めるための必須スキルです。
そして「話を聞くこと」。女性は基本的におしゃべりが好きです。笑顔、視線などに気をつけ、オーバーアクションを交えながら全力で傾聴しましょう。
ここでの注意事項は、
途中で決して「それは違うよ」などとアドバイスしないことです。
口を挟まずに「理解」する姿勢を示してあげることが大切だということです。
それと、「まめに連絡を取る」というのは、「なんとなく好きになってもらえる」大きな要因になるとのことです。
特定の人と何度も会うと、その人に対する好感度が高まるという心理的効果があるといわれ、これを「単純接触効果(ザイオンス効果)」と呼ぶそうです。
恋愛において大事なことは、「相手の脳に自分の情報を長期記憶化させること」です。ですので、繰り返し会うことで相手に自分を認識・記憶させることが有効手段であるのです。
とはいっても、なかなか会えないこともありますよね。その場合はLINEなどの連絡ツールを使いメッセージをやり取りするだけでも効果があります。
ただし、次のことは注意しましょう。
あまり頻繁に送りすぎて「うざい」と思われないようにする
長文はさける
です。
あくまでも相手のことを考え、相手に好いてもらえる行動を取ることが重要です。
ステップ②「いないと困る存在」になる
相手の女性にとって、「なんとなく好かれる存在」になれたなら、もう一段ステップアップしていきましょう。それが、「いないと困る存在」ということです。
ポイントは「バランスの良いSキャラ」です。もっとわかりやすい言い方なら「頼れる男」といったところですね。すべての女性の中に共通して芽生えるのが「何かに依存したい」という感情です。
ですので、女性を依存させやすい男性キャラづくりをすることが大事なのです。そこで、著者は「やさしい男子を演じて女性を甘やかせる」ではなく「バランスの良いSキャラ」こそが求められている姿だと言います。
「バランスの良いSキャラ」とは、
- Sだけど本当はやさしい
- Sだけど礼儀正しい
- Sだけどユーモアがある
- Sだけど親しみやすい
- Sだけど自虐ネタも言える
といったギャップを持っているキャラです。
基本的にはアメ(快楽)3:ムチ(苦痛)7の割合のバランスの良いSキャラとして主導権を握り、女性を引っ張っていく男性像が「頼れる男」として認知されるのではないかとのことです。
主導権を握る方法としては、たとえば次のシーンにおいて、限定した選択肢を女性に与え、女性に選ばせるようにするのがいいとのことです。
●デートのお店選び
「○○ってお店と△△ってお店が美味しいらしいんだけど、どっちか行ってみない?」
●注文するメニュー選び
「ここは☆☆と◎◎がすごく美味しくておすすめだよ。どっちか食べてみる?」
●飲むお酒選び
「ここの料理は焼酎か日本酒がすごく合っておすすめだよ。どれにする?」
こうやって男性の方が提案することによって、女性に「リードしてくれる頼もしい男性なのね」「楽しませようといろいろ考えてくれるのね」と思わせることができるのです。
こうした行動・言動は、しだいに女性の中に「この人に任せておけば安心」という依存化意識が生まれてきます。それが最終的に「この人が言うんなら、お家に遊びに行ってもいいかなあ」という感情にまでつながります。
「バランスの良いSキャラ」においてNGなのは、
女性にプランを提案するとき「◎◎にしようよ」「✕✕に行こう」と、選択肢を与えずに決定してしまうこと
です。
それは女性に「勝手な人」「強引な人」と思われて、嫌われてしまう原因になります。それから「君が好きなものでいいよ」とか「君が喜ぶことならなんでもいいよ」というのもダメです。自分がない人と思われます。
なんといっても女性は「自分が大切にされてる」感に敏感です。選択肢を絞り選択権を与えることで、「紳士的でレディーファーストな男性」を演じるようにしましょう。
ステップ③秘密を共有する
意中の相手との仲を深いものにしたいなら、「秘密」を共有するのが一番です。
親兄弟や友達にも言えない、お互いの秘密を共有できれば、相手の中で「認知的不協和」が生まれます。
つまり、「なぜこの人に大切な秘密を話したんだろ?」という自分の中に生まれた矛盾・違和感を解消するために「わたしにとってこの人は大切な人。だからこの人に秘密を話した」という感情が起こるのです。
でも、なかなか相手の秘密を聞き出すのは難しいですよね。
そこで著者がすすめるのが、徹底的な「自己開示」です。
仕事の内容、仕事の悩み、これまでの経歴、プライベートの過ごし方、収入・貯金額、欠点、弱点、コンプレックスなど、ポジティブなことだけでなくネガティブなことも含めて相手に開示するのです。
ふつうなら人に言わないことでも意中の相手には何でも語る・・・相手は自分の秘密を知る・・・自己開示をすることで、自分という人となりが相手に伝わります。
そのうえで、「○○ちゃんはこんな悩みないよね?」と相手に振ると相手も素直に話してくれるようになります。これを「行為の返報性」という心理的効果だそうです。
こちらがなんでも話すから、相手もなんでも話してくれるということです。
この3つのステップのポイントは、
相手にとって特別な存在になるにはステップがある。
最終的には「秘密を共有」し、なくてはならない存在になる。
です。
相手との距離感をしっかり測り、適切な方法で深い仲になっていきたいものですね。
さらに上の人生を手に入れるために (まとめ編)
ここで言えるのは、「奇跡が起こるのは偶然ではなく、必然だから」という感覚です。
というのも準備編、実践編を通して、人と関係をつくり、人に引き上げてもらい、自分の人生を大きく変化させるというのは、自分自らが行動するからです。行動するからには何か結果が残るものです。
その結果が、もし失敗だったとしてもそれは貴重な経験として自分の糧になります。とにかく自分の理想の姿を演じ続ければ、夢見たことはやがて現実化します。
「理想の自分を演じ切る」というと、なんだか難しく感じますが、理想が現実化するまで、成功をしているフリをして自分の脳をダマし続けるというのが大事です。
それによりしだいに現実になっていくという心理現象が起こります。
たとえば、初めて子どもを出産して不安だった女性が、すぐに母親らしくなるように、役割を演じ続けることで、その役割にあった自分に変わることができるということです。
ですので、目標が年収1億円ビジネスマンなら、そのビジネスマン像を愚直に続けていくことです。すると自分の脳がだまされます。その結果、演じている自分が本当の自分と思い込むことができるのです。
そうなれば、周りが変わり、演じている自分に合った人が引き寄せられるようになるのです。つまり、年収1億円の人たちに波長を合わせた結果、その人らが引き寄せられてきたということです。
ですので、大事な意識として心得るのは「今を変えること」です。
未来を変えるとは今を変えることなのです。つまり現状では年収1千万だけど、年収1億円を目指したいなら「今」を変えるしかありません。
現状の自分を受け入れたうえで、「自分は年収1億円の人間だ」と演じ続けます。理想の人間を演じ続ければ、やがて未来は近づいてくるということです。
ここでのまとめはこうです。
人とつながりたいなら、相手と波長を合わせること。
自分の理想像を演じ切り、波長を合わせられる存在になろう。
先ほど、「奇跡が起こるのは偶然ではなく、必然だから」と言いましたが、自分の理想に近づける努力をしたからこそ奇跡を起こせたといえます。
つまり「必然」です。
しかし、奇跡を妨げる「外力」というのも存在します。
その「外力」とは、不安、不満、執着、怖れ、諦め、拗ね(すね)、固執、拒絶、妬み(そねみ)、やっかみ、勘違い、力み、歪み」などです。
仏教用語でいうところの「煩悩(ぼんのう)」、つまりネガティブなエネルギーです。このようなネガティブなエネルギーが自分にあると、本来ならつながるものとも、つながることができなくなります。
その外力を取り除くために意識することは、
ニュートラルな状態になること
です。
ありのままの自分を受け入れ、認めて、無理に頑張ろうとせず、執着心やプライド、分別心、妄想など、自分がとらわれているすべての思い込みを捨ててしまうことが大事なのです。
大切なのは「野心」ではなく「無心」。
「無心」になることで、心から余計なものが取り除けて、目の前のものがクリアに見えてきます。煩悩を捨て去り、「無」になれば、心がリセットされて、新たな自分の進化が始まるのです。
外力がないことで、他人から批判されたりバッシングされたりすることがあるかもしれません。でも動じる必要はありません。そのブレない安定感が自分の魅力になっていくからです。
そのようになれば、周りに同じ価値観の人が集まります。周りに助けられながら、人生はどんどん好転していきます。
もちろん、すべてが成功するというほど人生はたやすくありません。でも心を「無」にし、自分の未来を信じて行動し続けることで、自分の能力を上げワンランク上のステージに上がっていけるのです。
まとめます。
奇跡は偶然ではなく必然に起こる。
奇跡を妨げる外力を捨てるにはニュートラルになること。
外力を外すには、何を信じるかがとても大切です。信じたものとつながり、それが現実となるからです。
そのためにも信じるものを視覚化、言語化するなりして自分の目標に定め、「何があっても大丈夫」と思えるような自信を持つことが大切ですね。
『凡人の人生が劇的に変わる出会いの技術』の感想・まとめ
人との出会いこそが自分の人生を変える
社会は、「人と人とのつながり」です。自分ひとりで生きていくことはできません。どこにいても人間関係が存在するなら、自分にとって優位になる人脈を持ったほうが良いですよね。
自分にとっての目標、それは収入でも、居住する場所でも、興味ある分野でもいいと思います。自分にとって目標、ビジョンがあるなら、それを見つめ直し実現する方法を模索して行動しましょう。
行動こそが、自分を変える一手になりますし、周りの環境が自分を変えるきっかけになります。ですので、現状を打破したいなら、目標とする環境に身を置くことが効率的に自分をそのステージに高めてくれるということです。
そういった意味で、本書はその方法をおしみなく教えてくれる一冊であります。
ぜひお手に取って読んでみてください。




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