「ギブ・アンド・テイク」
❝何かを与えたら何かをもらう、何かをもらったら何かを与える❞という関係を意味しますよね。仕事でもプライベートでも、ほどよい人間関係を保つには、大事な考え方です。
では、「ギブ・アンド・テイク」で、人間関係をうまく保つには、どうすればいいのでしょうか?
それはズバリ「与えること」だと、本書には書いています。
日本のことわざには、「情けは人のためならず」(人に対して情けをかけておけば、巡り巡って自分に良い報いが返ってくる)がありますが、本書で書いてあることはまさにそれです。
そこで、本書から「与える」コツを深掘りしてみましょう。
なお、本書はAmazonの聴く読書「アマゾンオーディブル」とオトバンクの本効き放題サービス「audiobook.jp」で聴くことができます。
スキマ時間などにぜひ活用してください。
『GIVE&TAKE』は、誰におすすめか?
本書は、このような人におすすめです。
『GIVE&TAKE』がおすすめな人
- いつも人の役に立とうと思っている人
- 自分はいつも与えられてばっかりだと思う人
- 成功者を目指している人




『GIVE&TAKE』は、どんな本?
本書の目次
『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』
PART1 あなたは、まだ「ギブ&テイク」で人生を決めているのか
PART2 「名刺ファイル」と「フェイスブックを見直せ
PART3 チームの総力を活かせる人
PART4 荒野で❝ダイヤモンド❞を見つける方法
PART5 「パワーレス」の時代が始まった
PART6 「与える人」が気をつけなければならないこと
PART7 気づかいが報われる人、人に利用されるだけの人
PART8 人を動かし、夢をかなえる「ギブの輪」
PART9 「成功への道」を切り拓(ひら)く人たち
著者の紹介
アダム・グラント
1981年生まれ。アメリカ合衆国ミシガン州出身。
ペンシルベニア大学ウォートン校教授。組織心理学者。同大学史上最年少の終身教授。
『フォーチュン』誌の「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」、『ビジネスウィーク』誌の「Favorite Professors」に選ばれるなど、受賞歴多数。
「グーグル」「IBM」「ゴールドマンサックス」などの一流企業や組織で、コンサルティングおよび講演活動も精力的に行なう。
本書は24カ国語以上で翻訳され、世界中の人びとの「働く意義」を変えたといわれる大ベストセラーになっている。
本書の内容
『GIVE&TAKE』は、ズバリ!「与える人になり自分も相手も幸せになろう」です。
amazonの書籍紹介より
「ギブ&テイク」とは、この世の中を形成する当たりまえの原理原則に思える。
しかしこれからの時代、その“常識”が果たして通用するのかどうか
著者の問題提起が、アメリカで大論議を巻き起こしている。
人間の3つのタイプである
●ギバー(人に惜しみなく与える人)
●テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)
●マッチャー(損得のバランスを考える人)
もっとも成功するのは誰だろう。
このそれぞれの特徴と可能性を分析したするどい視点。
世界No.1ビジネス・スクール「ペンシルベニア大学ウォートン校」史上最年少終身教授、待望のデビュー作!!
全米トップ・ビジネススクール「ウォートン校」の史上最年少終身教授でもあり、
気鋭の組織心理学者が教えるビジネスの成功の秘訣。
他人に優しくしていたら、厳しい競争を勝ち抜けない?――それは大きな誤解だ。
これからは、他者志向の思いやりの発想とコミュニケーションが、
あなたの仕事に大きな成功をもたらす。
リーダーシップ、営業、交渉、事業の立ち上げ、昇進まで……
ありとあらゆるシーンで この考え方が役に立つだろう。
一橋大学大学院教授・楠木建
(『ストーリーとしての競争戦略』『経営センスの論理』)の
監訳と解説で、日本初デビュー!
「世の“凡百のビジネス書”とは一線を画す一冊だ!」



誰もが成功者になり、幸せな生活を送りたいと願っています。
そして世の中の人々は、ギバー(与える人)、テイカー(奪う人)、マッチャー(損得のバランスをとる人)に分けられます。
成功者の多くは、ギバーが多いそうです。つまり、与える人は最強ということですが、与える人というのは、なぜ成功できるのでしょうか?
それから、与えてばかりの人は、損しないのでしょうか?
他者から奪ってばかりの人は幸せになれないのでしょうか?
この『GIVE&TAKE』は、そのようなことをいろんな事例を通して教えてくれるのです。
ですので、社会人、とくに新社会人になられる人にはぜひ本書を読んで、自己犠牲で、疲弊するのではなく自分自身を大切にする気持ちを持っていただきたいものです。
『GIVE&TAKE』の要点は?
「ギブ・アンド・テイク」という概念は、持ちつ持たれつといった意味で言えば、「平等・公平」のイメージが強い言葉ですよね。
「何かしてあげたら、何かで返してもらう」、「見返りのないことはできない」、「与えるだけの人生なんて考えたくもない」などと、人は自分中心にものごとを考え、バランスをとる人が多いです。
しかしながら、この『GIVE&TAKE』では、❝「与える人」こそが成功する❞ということを主題にしているんです。
たしかに「与える」ことが成功への架け橋になるのですが、中には「ただ単にいい人」で終わる人も多いといいます。成功者と「ただ単にいい人」では、どこがどのように違うのでしょうか?
「与える人」・・・本書ではギバー(GIVER)として、いろんな事例からギバーが成功者へ歩むための最強な方法として紹介しています。



そこで、本書の内容をかいつまみ、わたしの独断と偏見で、要点を押さえてみようと思います。
世の中にはギバー、テイカー、マッチャーの3種類の人間がいる
世の中の人は、「ギバー」「テイカー」「マッチャー」の3種類に分けられます。
- ギバー(人に惜しみなく与える人)
- テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)
- マッチャー(損得のバランスを考える人)
ギバーの特徴
自己犠牲を払ってでも他人に対し惜しみなく与える人をギバーといいます。ギバーは見返りを求めません。
まずギブしようとします。相手のことを考え、まっ先に相手に与えるのです。
その時点で見返り(テイク)があるわけではないのですが、それでも結果「どこからかお返しをもらえる」のもギバーなのです。
昔話の「かさじぞう」が、ギバーのよい例ですね。
『GIVE&TAKE』の感想・まとめ
「お人よし」のままでは、損ばかりする。
「お人よし」、つまり「ただ単にいい人」は、テイカーに搾取され続ける人生を送る羽目になります。
この『GIVE&TAKE』では、いろんな事例を取り上げ、ギバーの優位性を紹介されています。ただ、いいところばかりではなく、自己犠牲型ギバーの悲惨な現状も取り上げているのです。
できるなら、他者志向型ギバーとなり、自己肯定感を高めたいものですよね。
そのためにはテイカーを見極め排除することも必要となります。
ギバーといえど、自分自身を大切にできない人は、幸せから遠ざかってしまうのです。
そういった意味でも、本書は人生で大事なことを教えてくれます。ぜひ、手に取って読んでみてください。




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