
こんにちはコウカワシンです。
今回はROLAND(ローランド)さんの著書『君か、君以外か。 君へ贈るローランドの言葉』から学ばせていただきます。
ROLANDさん(以下ローランド)は、ホストで実業家。著書の『俺か、俺以外か。』では「発する言葉のすべてが名言」と言われ、大人気を誇ります。


そんなローランドさんの自著第二弾が『君か、君以外か。』です。
前作の『俺か、俺以外か。』では、自分形成に必要なマインドを教えてくれました。この『君か、君以外か。』では、自分で自分を守るために大事なことを教えてくれる一冊です。
なお、本書はamazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」の対象本です。
キンドルアンリミテッドは、ビジネス書からマンガまで幅広いジャンルの本が読み放題です。ぜひこの機会にご検討ください。
『君か、君以外か。』がおすすめな人は?
本書は、このような人におすすめです。
『君か、君以外か。』が、おすすめな人
- 頑張っているのに報われないと感じている人
- 自分が誰よりもみじめだと感じている人
- 自分を孤独だと感じている人




『君か、君以外か。』は、どんな本?
本書の目次
『君か、君以外か。 君へ贈るローランドの言葉』
プロローグ
第1章 ローランド流 ポジティブシンキング
第2章 ローランド流 仕事論
第3章 ローランド流 トップの在り方
第4章 ローランド流 ミニマリズム
第5章 ローランド流 デジタルデトックス
第6章 ローランド流 俺の生き方
第7章 ポジティブになれる ローランド名言集
エピローグ
著者の紹介
ROLAND(ローランド)
1992年7月27日生まれ。東京都出身。
ホスト、実業家。株式会社 ROLAND GROUP HD代表取締役社長。
高校卒業後、大学をすぐに中退し、18歳で歌舞伎町のホストとなる。歌舞伎町の売上記録を更新し続け、26歳で起業。自身がオーナーを務めるホストクラブ「THE CLUB」を立ち上げ独立。
現在は実業家として脱毛サロン、美容室、アパレルブランド経営などの傍ら、TVや雑誌などメディアでも幅広く活躍中。
初の著書『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(KADOKAWA)は、30万部超えのベストセラー。
本書の内容
『君か、君以外か。』は、ズバリ!「ローランドが贈るわたしたちへの応援メッセージ」です。
amazonの書籍紹介より
現代ホスト界の帝王ローランド、待望の自著第二弾!
ローランドがあなたを全力で肯定し、応援する!
コロナ禍で元気のない世界を、ローランドが「言葉の力」で明るく照らす。
ローランドのポジティブな言葉、元気のでる「名言」を多数掲載。
ポジティブになりたい方にはもちろん、自分のことを好きになれない方にも、
後押しをしてくれる言葉が詰まっている。
ポジティブシンキング、仕事術、トップの在り方、生き方、
メディアでは見せない一面も、自著では語っている。
公言している「ミニマリスト」「デジタルデトックス」などについても書き下ろした。
本書でも、やはり唯一無二の存在感を放っている。
「伝えたいことはすべて書き記した」という本書。是非、ご一読を。
ローランドの言葉がある限り、世界は永遠に明るい。
「やはり、世の中には二種類の本しかない。ローランドの本か、それ以外か」



「頑張ったのに報われない」
「自分がみじめだ」
「自分のせいで誰かを傷つけてしまった」
人生にはさまざまな場面があり、その中でわたしたちは日々葛藤をくり返しています。
しかし、時間は非常にも刻々と過ぎ去っていきます。
時間は貴重な有限資産です。
なるべく有意義に使いたいものですが、気持ちが落ち込んでいてはそれもままならないのではないでしょうか?
そんなときは、迷わずこの『君か、君以外か。』を読みましょう。
ローランドさんの応援メッセージで自分を奮い立たせることができますから!
『君か、君以外か。』の要点は?
本書はローランドさんが、世界を少しでも明るくしたいと思って書いた本です。
ですので、誰もが落ち込んだときにすぐ横で寄り添い励ましてくれる感覚になれる言葉が満載です。
たしかに気休めかもしれませんが、「言葉の力」って、かなり効果があると思います。



本書すべてがローランドさんの名言で埋め尽くされているのですが、この中から、わたしの独断と偏見でピックアップしてみました。
「自分の人生、自分が主役だ」
この世に人間として生まれてきたことにあまり喜びを感じていない人が言うセリフがあります。
「ぼくなんて・・・・・」
「わたしなんて・・・・・」
というネガティブ思考な人たちが、ついつい使ってしまうのが、この口ぐせなのです。
そのうえ、こうも言うかもしれません。
「親がこう言っているから・・・・・」
「先生がこう言っているから・・・・・」
「世間がこう言っているから・・・・・」
そんなことを言いながら、やりたいことも夢もぜんぶあきらめ、ただなんとなく、死んだように生きているような人がたくさんいます。
ローランドさんは、これを「実にもったいない!」と、なげいているのです。
まるで自分の人生をエキストラのように生き、主役不在の舞台を演じているかのようです。
自分の人生の主役は、親でも先生でも世間でもなく、自分よりもかわいい人や頭がいい人でも、運動神経がいい人でもありません。
間違いなく主役は「自分」なのです。
周りがなんと言おうと関係ありません。
たとえ平凡で小さなストーリー作品であっても、途中でセリフを間違えたりしても、最後まで主役を演じ切ることが大事なのです。
人生という作品において最も恥ずべきことは、セリフを間違えることでも、演技が下手なことでもありません。誰かに主役を譲り渡し、脇役として生きるという選択を受け入れることです。
ですので、自分の人生という作品で、何があっても主役を誰かに譲ってはいけないのです。
ローランドさんの前作『俺か、俺以外か。』と同じように本書のコンセプトを述べさせていただくと「世の中には二種類の人間しかいない。『君か、君以外か。』」。
どんな優れた人でも自分の人生には脇役のひとりなのです。
ですので、心高らかに宣言しましょう!



自分の人生、自分が主役だ。
「裏口だって煙突だって、実は入口はたくさんあるものだ」
まず、「自分の人生の主役は自分」と宣言しました。
そこで、お聞きしますが、みなさまはあきらめが早い人ですか?
たとえば、どうしても働きたいレストランがあるとします。
履歴書を持って面接に行き、「残念ながら、君はうちでは不採用だ」と言われてしまったら、あなたならどうしますか?
たぶん、大半の人は、ここであきらめることでしょうね。
そこで、ローランドさんならどうするかですが、財布を持たずに、このレストランに食事に行きます。もちろん腹いせに行くわけではありません。自分の希望をかなえるために考えてのことです。
無銭飲食で捕まるかもしれない恐れもあるけど、「もしかしたら皿洗いで何とか勘弁してくれないかと必死に懇願すれば、キッチンに入れてもらえるかもしれない。皿洗いをスピーディにやって見せたら、見習いとして使ってくれるかもしれない。
確かにこれは極端な例ですけど、「リスクを背負ってでも、そのわずかな可能性に賭ける。本当につかみたいものなら簡単にはあきらめたくない」という意志を持つというのが大事なのです。
正門から入れなかったらお行儀よくあきらめる人はたくさんいます。ですが、探せば、裏口だって煙突だって立派な入口です。
そこで言いたいのが、「あきらめの悪さや、少しのずる賢さが、成功のカギである」ということなのです。
どんな手を使ってでも(もちろん犯罪はダメです)、自分が絶対に曲げたくない信念があるのなら、どうしても叶えたい夢があるのなら、ちょっと冒険するのも悪くはないということです。成功したなら、それも美談となります。
一度や二度否定されたぐらいで、あなたのそのかけがえのない信念や夢を簡単に手放さないようにしましょう。
もし心が折れそうになったらこうつぶやくのです。



あきらめの悪さは、成功の始まり!
「明けない夜はないと言っている暇(ひま)があれば、俺は東へ走る。東の空は明るいのだから」
励ましの言葉として「明けない夜はない」というのがあります。これはいつかは夜が明けるのだから、くよくよせずに時間が解決するのを持とうという意味ですよね。
ローランドさんは、「運命はいつだって、自分の力で変えるもの」と考えています。
そこで、「明けない夜はない」なんて悠長なことをいう暇があるのなら、とにかく東へ全力で走る。地平線の向こうは明るいのだからと、行動に移します。
そこで考えてみましょう。
今の世の中はコロナ禍で、みんなが身動きできない困難な状況にあります。まさに「夜」なんです。
「いつも通りの世界が戻ってくるのは、いつになるのだろう?」
「よりによって、なんでわたしの生まれた時代に・・・・・」
このように嘆く人は大勢います。しかし、こう嘆いていても、状況は変わりません。
それでも、わたしたちは、この世界を生きて、立ち向かわなければいけないということです。
コロナ禍で、仕事を奪われ、または思うように業務ができなくなり、これまでのような生活ができなくなった人はたくさんいます。
ローランドさんも例外ではなく、かけがえのないホストクラブを無期限で閉店するという事態になり、今もまだ再開のめどは立っていないそうです。
けど、ここでへこたれないのがローランドさんです。
上等だ。受けて立ってやる。
俺は誓った。絶対にあきらめないと。自分の力でなんとかする。
ローランドは、絶対に屈したりなんてしない。
そして、今までホストクラブにウェイトを置いていた時間を、ほかの会社の事業拡大に充てられました。新規事業もいくつか立ち上げ、また空いている時間に語学の勉強も始められたのです。
ここでのローランドさんの思考が優れているんです。それは、
二流は、状況に左右される。
一流は、状況に左右されない。
じゃあ、超一流は?・・・・・その状況を利用するんだ。
素晴らしいですよね!
わたしも50年生きてきましたが、目からうろこが取れるとは・・・このことだと感じました。
話は戻りますが、このポジティブシンキングと行動力で、ローランドグループホールディングス全体の業績は、前年度より格段に上がったそうです。
ここでいえるのが、「どれほどの逆境が立ち向かってこようが、負けない気持ちとむしろ逆に利用してみせるという思考力」の大事さということですね。
これが、ローランドさんの言う「苦しくて心折れそうなとき、逆境の中、光を目指して東の空へ全力で走る」ということなのです。
なんだか元気・勇気が湧いてきませんか?
そこで、こう言って自分を奮い立たせましょう!



どんな逆境だって負けないぞ!
いや、逆境おまえなんかなあ、逆に利用してやる!
見ていろよ!!
「コンプレックスが強いのは、向上心が強い証(あかし)だ」
「コンプレックス」・・・ネガティブな響きですよね。
自信満々、完全無欠な人には、わからないでしょうけど、なにかしらコンプレックスを持っている人は多いと思います。
でもローランドさんはこう言います。
コンプレックスが強い自分に悩む人は多い。でもそれは恥ずべきことなんかじゃない。
実は、ローランドさんもコンプレックスが強い人間なのだそうです。でも、そのコンプレックスこそが自分をここまで成長させてくれたというのです。
サッカーをやっているときに誰よりも練習できたのは、才能あふれる選手に対して感じていたコンプレックスがあったからだし、ホストの世界に入りトークスキルや接客スキルを磨いたのもしゃべり下手というコンプレックスがあったからなのです。
しかも、容姿にもコンプレックスがあったため、自分の顔にメスを入れてまで、コンプレックス克服に努めてこられました。
コンプレックスに向かい合い、必死に悩んで、出した答えです。その事実を隠さないし恥じてもいないとローランドさんは言うのです。
「ありのままの自分を好きになれ」と、名言集でも見ることはありますが・・・しょせん綺麗事です。
でも、「本当に頑張って頑張って頑張った先に、大好きな自分が待っている」というのは正直なところ納得できるのではないでしょうか。
自分のコンプレックスから目を背けて、「これでいいんだ」なんて無理矢理言い聞かせて生きたって、永遠に自分のことを好きにはなれないでしょう。
だから、「徹底的に向き合う」んです。
そこで心配なのが、コンプレックスを克服しようと頑張っている自分に対して、笑ったり、「そんなことしてもムダムダ」とか「カッコ悪い」などとネガティブな意見をぶつけてくる人です。
そんなときは、ローランドさんの言葉を思い出してください。
一番カッコ悪いのは、立ち向かわずにあきらめることだ。
努力することは、カッコ悪いことなんかじゃない。
頑張っていない人ほどよく笑います。それが何です。その人たちは、すでにコンプレックスに負けていて、自分ができなかったことを成し遂げられるのが怖いんです。そんな人たちは相手にする必要ありません。
ここで、「コンプレックス」の意義をアップデートしましょう。
「コンプレックス」とは、自分に対しての理想が高いというなによりの証で、上を目指している証です。そして現状に満足していない証でもあります。
なにも恥ずかしがることはなく、むしろ誇るべきことだと自覚しましょう。



頑張るって、めちゃくちゃカッコいい。
コンプレックスこそ、原動力の塊(かたまり)。
このようなマインドになるべきだし、なれば新たな自分が見えてくるでしょうね。
「メッシに野球をさせない」
「メッシに野球をさせない」・・・これは、苦手分野には手を出さず、自分の得意とするところで勝負しようということです。
これは、「自分を知る」ということにもつながる大事なことです。
ローランドさんもそれを知ったのが、起業してからだそうです。起業したはいいけれど、経営の知識もない自分がいかに未熟な経営者であるかを日々痛感されたのです。
いざ、ECサイトを立ち上げるにしても「ECサイト」が何たるかを知らない。パソコンが使えない。利益率をささっと暗算してみせたりなんてできない。そんな自分に少し後ろめたさを感じていたそうです。
ですが、とある先輩経営者から言われた言葉が、目の前の霞(かすみ)を取ってくれたそうです。
「君がうらやましいよ。君には僕にはない、発信力という強力な武器があるんだから」
その人はキャリアも長く、ローランドさんに足りないものをたくさん持った経営者ですが、その人から言われたこの言葉が意外だったし、「自分には武器がある。その強みで勝負すればいい」と自覚させてくれたのです。
ここで整理すると、ローランドさんの武器はパソコンや経理などのデスクワークではなく、「発信力とマネジメント力」です。それを活かさずに、苦手なことばかりやろうとしていたのです。
つまり、「メッシに野球をやらせていた」ということになっていたのです。
自分の足りないところを補うためにスタッフがいるのです。スタッフがいないなら外注する手だってあります。
ここでわたしたちも自分を見つめ直し、何が得意で、何ができない、ということを知る必要があります。そして、自分の得意とする分野で力を発揮すればいいのです。
すべての短所を補うには、人生はあまりにも短すぎます。自分の強みで勝負するというスタンスが大事なのです。



俺は、○○が得意だ。
そして✕✕は苦手。
だから○○を頑張って、✕✕はやらない。
「大切なのは、何を持つかじゃない。何を持たないかだ」
ローランドさんは、ミニマリストです。必要以上に物を持っていると、頭がごちゃごちゃになるということを熟知しているのです。
ごちゃごちゃな頭は、決断が遅く、集中力もありません。世の中の成功者が意外に物を持たないミニマリストなのは、このような頭をすっきりさせ思考がクリアになっているからといわれています。
ローランドさんも「何を持たないか」という観点から、服もモノも、家具も家電も、一度すべて捨てたそうです。そして自分にとって最高と思えるものを各ひとつだけ買い直されたといいます。
このことが、「大切なことだけにフォーカスし、今という瞬間を大切に、人生を丁寧に生きる」きっかけになったとされています。
「モノを所有せず、最小限で最高級な生き方をする」
たくさんのガラクタに囲まれるくらいなら、唯一の最高と、徹底的に向き合って過ごしたい。自分にとっての最高のモノをひとつだけ持てば、毎日自分にとって最高の装いができる。
このようなことが自己満足感を高めるのではないでしょうか。
たしかに「そんないいモノを買うお金がない」という人もいます。ですが、身の回りのそのガラクタ達を買っていなければ、質の良いものがひとつ買えてたはずです。
ここで、ローランドさんの例えを紹介しますと・・・「たくさんのシラスを食べるより、マグロを一匹食べるほうが満たされる」です。
納得ですよね(笑)
わたしもミニマリストとして必要なもの以外は持たないようにしています。そのおかげでかなり、頭の中がスッキリ整理されている自覚があります。
つまり、頭とクローゼットの中はつながっているのです。
うそだと思われたのなら、ぜひ試していただきたいものです。
頭の中をすっきりさせるためにやるべきことのひとつとして。



人生で大切なのは、何を持つかじゃない。
何を持たないかだ。
「聞かない耳を持て」
「聞く耳を持つ」という言葉があります。周囲からの意見、助言などを真摯に受け入れることが、成長に大きく作用し、人間としての器の大きさを測るバロメーター的な意味で使われますよね。
でも昨今は、インターネットの普及により、SNSなどで誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)に悩んでいらっしゃる人が大勢います。
そこで、ローランドさんが声を大にして言いたいのが、
「聞かない耳を持て」
なのです。
ネット社会になり、便利になった反面、それを気に病んでしまう人も多く、中には自ら命を絶ってしまう人までいます。
たとえば、コロナウィルス感染症の出始めには、「コロナ=悪」の図式が成り立ち、「なぜ自分が感染してしまったのか?」の原因がわからないまま、ネットなどで情報が出回り、大勢の心ない人からバッシングを浴び命を絶った人が何人いたことでしょう。
そして記憶に新しいのが、女子プロレスラー木村花さんが、SNSで中傷され22歳の若さで命を絶ちました。いくら精神力が強くても、有名人であっても、耐えられない心の痛みはあるのです。


それ以外でも、自分には直接関係がないにもかかわらず、正義感ぶって、その人や家族、関係者の素性などをネットで公開拡散する輩が一定数います。
そんなニュースを目にするたびに、わたしたちだって、つらくなってきますよね。
「エゴサーチ」と呼ばれるものがあります。
自分の名前やハンドルネームなどをインターネット上で検索して、その評価や評判を調べる。企業なども広報やマーケティングなどの目的で自社のサービスや商品名を検索し、その動向などを調べたりします。
それにより、改善点を見つけ、修正するといった良い使い方をするのだったらいいけれど、中には心ない書き込みなどに心を痛め、思い悩むのだったらどうでしょうか。
ローランドさんは、エゴサーチを絶対にやらないと決めているそうです。
それは、ホストとして少し売れ始めた頃の苦い経験があるからです。
個性的な接客だったこともあり、掲示板などで他人から批判を受け、無意識に批判されないような無難な言動や接客をしたところ自分がどんどん個性のない人間になっていきローランドさんらしさがなくなってしまったのです。
そこで、直接顔を合わせて、目を見て言われた意見ならまだしも、必要以上に周りの意見を聞かないという「聞かない耳を持つ」べきだとされたのです。
本当にもっともなことだと、わたしも思います。有名人であれ、一般人であれ、ひとりの人間です。たしかに好意的な意見もあるかもしれません。でも、直接顔を合わせて言われていないものにどれだけの価値があるのでしょうか。
ですので、声高らかに宣言しましょう!



俺は、他人の意見を聞かないと決めた!
「続けるコツは、続けること」
「習慣が人をつくる」・・・多くのビジネス書や自己啓発書にはそう書いています。
わたしも愛読書にしているコヴィー先生の『7つの習慣』は、そのことを教えてくれます。
たしかに素晴らしい習慣は、良い人格をつくると思いますし、実行すべきです。
ではそれらをどうやって習慣化すればいいのでしょうか?
ローランドさんの答えがこれです。
「続けるコツは、続けること」
では、この「続けるコツは、続けること」の意味をご説明します。
たとえば、フルマラソンを走っているとして、最初の500メートルで、脚が痛くなったら、迷わずにリタイアするのではないでしょうか。500メートルしか走っていないので、喪失感も少ないと言えます。
では、40キロを走り終えた段階で脚が痛くなってしまったら、そこでリタイアするでしょうか?
たぶん、「ここまで走ったのだから、完走する」という思いが芽生えて、足を引きずりながらでも、あと2キロを走ると思います。
つまり、継続すればするほど、あきらめにくい環境ができあがるということです。
そうはいっても、何かひとつのことがなかなか続けられないという人はたしかにいます。でも落ち込む必要はないのです。なぜなら、なかなか続けられないのは、「あきらめにくい環境」ができていないからだけなのです。
長年ストイックに何かを継続している人も、実はただ偶然に、「あきらめにくい環境」が、できているだけなのです。
マラソンでたとえると、最初の500メートルを走り抜くことができ、いつの間にか20キロを越えていて、気づいたら40キロ付近でいるだけなのです。
同じ継続でも、始めて3日の人と3年ほど経た人とでは、継続することの難易度が格段に違います。
つまり、「続ければ続けるほど、続けることが楽になる」ということなのです。
ここでいえるのは、「苦しいのは最初だけ、その最初が頑張りどきで、始めたてはキツくても、それを乗り越えたら、どんどん楽になっていく」ということなのです。
ですので、「最初が、一番の頑張りどき」とものごとを始めたときの苦しさを頑張って乗り越えましょう。そうすれば、見えてくる景色も変わってきます。
「でもなあ」とか「それでも自信がない」という人にローランドさんからアドバイスがあります。
それは「初期コストをかける」という方法です。
たとえば、マラソンやトライアスロンに挑戦するなら、ランニングシューズやウェア、自転車などを高額なものに揃えてみる。英語を習得するなら高い教材を購入するか、思い切って語学留学するといった感じです。
高いものは質もいいだけでなく、「これだけ高い出費をしたのだから、いまさらやめられない」という気持ちにさせてくれます。
つまり、「あきらめにくい環境」ができるわけです。
まあ、とにかく「続けるコツは、続けること」を実践できる下地を自らつくることに意味があり、継続することで、また新たな自分が発見できるというのは、わたしの経験上と合わせても十分に納得いくものです。
ですので、三日坊主にならないための呪文を唱えましょう。



続けるコツは、続けること
『君か、君以外か。』の感想・まとめ
「自分は、常に自分の味方であれ」
完璧な人間なんて、この世には誰ひとりいません。それでも誰もが日々なにかと闘い、現状の非情さに悩んでいます。
ローランドさんもホスト時代に、周りは全員ライバルで、毎月毎月順位を争うという世界で闘ってきました。中には蹴落とそうとしてくる者、だまそうとしてくる者、利用しようとしてくる者もいて、味方なんて誰ひとりいない気がしたそうです。
そんな環境の中で、「自分が自分の味方でいられなかったら、誰が俺の味方をしてくれるんだ?」という結論に行きつき、何があっても自分の味方でいると決められたのです。
たとえ、救いようのないミスをしても、頑張ったのに結果が出なくても、周りから人格を全否定されても、どんな四面楚歌な状況でも、自分だけは自分の味方であり続けたということです。
「そんなときだってあるさ」
「うまくいかなかったけど、おまえはよくやっているよ!」
このように、どんなに自分が悪くても、自分を励まし、自分の肩を持ち続けたのです。
わたしは、これこそが本書のキモになる部分だなと感じました。
人間は弱いものです。心折れそうな場面が、いくどとなく襲ってきます。けど、それでも闘わなければいけません。
しかし、しんどいことに負けそうなときは、本書を繰り返し読みましょう。ローランドさんは、常にわたしたちの心に寄り添ってくれるはずですから。
そういった意味でも本書は存在意義があり、ぜひ読んでいただきたいおすすめの一冊であると思います。




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