
こんにちはコウカワシンです。
今回は松田史彦さんの著書『薬の9割はやめられる』から学ばせていただきます。
『薬の9割はやめられる』はどんな本


『薬の9割はやめられる』は、ズバリ!「薬は毒だ!飲むのをやめよう」です。
本書はこのような本
今現在、病気で治療中の人は多いと思いますが、なかなか症状が改善しない人はいませんか?
それと同時に病院にかかり、いろいろと薬を飲んでいるのにその病気以外になんだか体調に違和感を感じる・・・はたまた悪化したなんて言う人も多いといわれています。
そのような人は一度読んでみた方がいいのではないかというのが、今回取り上げた松田史彦さんの書かれた『薬の9割はやめられる』です。
体を治してくれるはずの薬が、病気を治すどころか悪化させ、また違う病気をつくり出す原因にもなるという例をあげ、その対処法を教えてくれる一冊です。
なお本書はamazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」で読むことができます。
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本書は誰におすすめか?
本書はこのような人におすすめです。
『薬の9割はやめられる』がおすすめな人
- いつも大量の薬を飲んでいる人
- 処方された薬を飲んでいるのに症状が改善しない人
- 薬の副作用に苦しんでいる人
『薬の9割はやめられる』の要点は?


著者松田史彦さんの病院「松田医院和漢堂」には、「薬やめる科」があり、しかも養生訓というのがあります。
松田医院和漢堂「薬やめる科」養生訓
一、薬は毒と心得よ。
二、薬(=毒)が必要な事もある。上手に使うべし。
三、薬が病気をつくる事もある。恐れずやめてみるべし。
四、薬に使われるな。薬をうまく使え。
五、医者は単なる助言者である。患者は自らも考えるべし。
六、ネット、マスコミ、医者から与えられた情報を鵜呑みにせぬこと。
七、心と体の毒を出し、自らの治癒力を信じるべし。
八、心の毒は自らの心の言葉でつくられる。
九、健康は体の栄養と心の栄養でつくられる。
十、「病は気から」を肝に銘じるべし。
これを見てわかる通り、著者は薬に頼りすぎる医療に疑問を感じ、薬こそが病気をつくる原因にもなると説き、体も心も健康にするには飲んでいる薬を疑い、患者自らの治癒力をもって根治することを目指されているのです。
たしかに薬は必要ですが、薬だけに頼らない治療法を医師も患者も考えていくべきだということです。



そこで本書から、わたしの独断と偏見で要点を紹介させていただきます。
その薬は必要か?
病院に行ったら薬をもらう。これは本当に正しいのか?
病気になったら病院に行って診察を受けて、薬をもらう。
これって、すごくふつうのことですよね。でももし、医師が薬を出さずに「しばらく様子を見ましょう」と言ったら、おどろくしすごく不安になるのではないでしょうか。
そして、「先生、そんなこと言わずに何か薬をください」なんて言うかもしれません。それほど今は、「病院に行ったら、薬をもらうのが当たり前」になっています。
でも著者は、それは大きな勘違いだというのです。薬は治療の補助的なものに過ぎず、病気を治すのは、自分自身のなかにある「治癒力」であるというのが著者の意見です。
医師というのは、その「治癒力」を最大限引き出すように、生活習慣をどう変えればいいかを指導しながら、「治癒力」をサポートする必要がある場合、どうしても緊急に取り除くべき状況や苦痛がある場合は薬を処方するのが本来の姿だといいます。
でも、現実は・・・、何か症状を訴えれば、薬。検査の数値を見て、薬。医師はポンポンと薬を出し、患者を薬漬けにしてしまいます。
ここで、わたしも含めて、医師から処方された薬を本当に必要なものかを疑ってみる人が何人いるでしょうか?
著者が、大半の薬が不要であるとする理由が大きく分けて3つあります。
薬が不要な3つの理由
- 病気ではないのに病気と判断され薬を飲んでいる
- 薬には副作用がある
- 薬が病気をつくる
1.病気ではないのに病気と判断され薬を飲んでいる
おどろくかもしれませんが、病気でもないのに病気と診断され、飲まなきゃ治らないということで薬を処方されるケースがよくあるといいます。
- 血圧
- コレステロール
- 中性脂肪
検診などで、気になる数値はこういったところではないでしょうか。
実は基準値が厳しすぎて、引っかかる人が多く❝健康な病人❞がどんどん増え、そしてみな不要かもしれない薬を飲んでいるといいます。
たとえば血圧は、1960年代では、上(収縮期血圧)は「年齢+90」までが正常とされていました。それが、1978年にWHO(世界保健機関)が、血圧の基準は年齢に関係なく「160/95以下が正常」と定めました。
そして今では、さらに日本高血圧学会は、その基準をさらに厳しくし「120/80未満が至適血圧」と推奨したのです。この至適血圧とは、あくまで動脈硬化が起きにくいベストと学会が提唱したものです。
この至適血圧を当てはめると、高血圧の人は推計4300万人が当てはまり、高齢者のほとんどが高血圧症ということになります。
さすがにこれはマズイと思ったかどうかですが、日本ドック学会が新しい基準を提示しました。「147/94以下ならOK」という数値です。
ただ、何らかの圧力があったのか・・・なかったのかですが、この「147/94」説は、トーンダウンしたもののこの数値は信頼できるものと著者は言います。
つまり、これらの基準値なんて、時のなんらかの❝鶴の一声❞で、変わってしまうということなのです。こんなことで健康体であるのに病気にされてしまうのです。
だから、血圧の数値を見て、厳しいほうの基準に合わせて「高血圧症ですね」などと診断されても気にする必要はなく、ましてや医師から処方された降圧剤無理に服用する必要などないということです。
なぜなら「高血圧症」は、基準値が作った病気なのですから。それは、コレステロールも、中性脂肪も同じです。基準値が厳しいばかりに病気ということにされてしまっているのです。
2.薬には副作用がある
薬にはほぼすべて副作用があるといいます。その副作用によって、体に新たな不調が発生します。つまり「副作用」という名の新しい病気を抱え込んでしまうのです。
これは特に長期間飲めば副作用はより出やすくなります。
なぜこのようなことが起きるかというと、一番大きいのは、ほとんどの薬が自然界にも、私たちの体にも存在しない化合物であるため人間の生体になじまないからです。
つまり、もともとの症状には効き目があっても、基本的には「毒」ということであり、症状以外の他所で副作用という悪さをしてしまうのです。
ですので、薬は必要なとき、緊急時、激しい痛みや苦痛を抑えるためだけに使用し、慢性的な不調、ちょっとした不調であるならば、わざわざ体に合わない薬を長期間飲むのは考えた方が良いということです。
副作用という新たな病気を生み出さないためにも心得たいことですね。
3.薬が病気をつくる
なぜか突然、○○症候群、○○病といった新しい病気が提唱され、テレビで宣伝され、まるでそれに合わせたかのように、新しい薬が準備されているそうです。
そして、新しい薬に合わせるかのように新しい病名をつけられた人が増え、その薬を飲んで多少は楽になっても副作用も増えていくという構図が成り立ちます。
これが「薬が病気をつくる」ということです。



わたしも以前、高血圧で降圧剤を服用していましたが、ときたま目まいに悩まされ、いつフラフラっとくるかわからない症状に不安になりました。
そこで、生活改善するべく『「空腹」こそ最強のクスリ』を読み、ダイエットをしたら血圧が「110/70」くらいで安定し、降圧剤の服用をやめることができました。
そして目まいもしなくなり不安のない生活を送れています。
頼るべきは「薬」ではなく、生活習慣の見直しなのだと感じました。
これはわたしの実体験ですから、自信をもって言えます。


一生飲みつづけなければいけない薬はほとんどない
薬を飲みつづけなければいけない場合というのはどういった症状でしょうか?
たとえば、「高血圧」、「糖尿病」、「眠れない」などは、薬に頼りがちですよね。ですが、これらの場合でも一生飲みつづけなければならないようなことにはならないそうです。
薬の容量や使用頻度を少なくしていける減薬、そしてさらに断薬にまでもっていける可能性があるのです。
高血圧だからと、何種類もの降圧剤を飲んでいる患者さんはかなりいらっしゃるようで、本書の例では、大きな総合病院で処方された降圧剤を5種類も飲んでいるとありました。
症例 降圧剤5種類で頻脈(ひんみゃく)に
患者は、39歳男性で、お豆腐屋さんを営まれています。30代後半から血圧が上がったため、大きな総合病院の循環器科に通院。そのころの血圧は「180/100程度」。
処方された薬の内訳がこの通り。
- アムロジピンOD(カルシウム拮抗剤)5mg・2錠
- ニフェジピン(カルシウム拮抗剤)20mg・4錠
- オルメティック(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)OD20mg・1錠
- ビソプロロールフマル酸塩(β遮断薬)5mg・1錠
- トリクロルメチアジド(降圧利尿剤)2mg・1錠
- ベザフィブラートSR(脂質異常薬)200mg・1錠
まず血圧計の薬が5種類。ニフェジピンにいたっては、10mg・1錠でも血圧がドーンと下がるのに、容量の大きい20mgを4錠も処方されて著者はたいへんおどろいたそうです。
なぜこうなったかですが、おそらく総合病院の医師は、血圧の値しか見ていなくて、降圧剤を投与しても下がらない、もう一つ足してみようか、まだ下がらない。もう一つ、もう一つと増えていったのではないかというのです。
この5種類の降圧剤で副作用が出ないはずがありません。
実際、この患者は1分間120回と、ものすごい頻脈を起こし、加えて尿タンパクが「+」で、腎臓の調子が良くなかったこと、ベザフィブラートのためか筋融解を起こしていたことなど、多くは薬剤性によるものが疑われました。
さらに尿糖が「4+」と高く、糖尿病が疑われる状態でしたが、その診断はされませんでした。つまり、この医師は血圧以外のことはすべて見逃していたのです。
血圧を決めるのは自律神経
血圧の薬は多種多様で、1960年代は利尿剤が中心。現在ではARB( アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 )とカルシウム拮抗剤が主に使われています。さらにACE阻害薬、β遮断薬などもあるということです。
「拮抗薬」「阻害薬」「遮断薬」の文字からわかるように。人間の生理反応を抑えて血圧を下げるというものです。そして、「血圧を下げる」だけの目的のために、全身の細胞を犠牲にしたり、多大なストレスにさらしたりするのです。
前項でも言ったように、高血圧には「基準値がつくりあげた病気」という側面があります。
多くの人が「高血圧になると、血管が破裂して脳溢血(のういっけつ)になる」みたいなイメージを持っていますが、それは脅しのようなものだといいます。
血管が破れる理由は血圧が高いことだけではなく、ストレスや有害物質、体の酸化・糖化などによって血管内皮が傷つけられて血管が弱くなっていることが大きな原因です。
実際、血管は血圧が200を超えたくらいでは破れたりしないそうです。
たとえば重量挙げの選手はバーベルを持ち上げるとき、瞬間的に血圧が300を超えるといいます。また実験的には「1500にも耐える」そうです。
日本自律神経病研究会終身名誉理事長だった安保徹先生が言うには「血圧を決めるのは自律神経だ。人間ではない」とのことです。
つまり、自律神経が活動に必要な血圧をその都度決めて、上げたり下げたりしているということです。
朝、血圧が高いのは、これから活動を始めるための準備であること。怒ったり、心配したり、不安になったりするときに血圧が上がるのは、血のめぐりを良くしてストレスに対処しようとするからです。
逆に、心穏やかに過ごしているとき、くつろいでいるとき、笑っているときなどは、血圧が自然と下がります。
ですから、薬で血圧をコントロールするより、多少高めでも気にせず、「血管内皮がより丈夫になるような、血圧が急に上がったり下がったりしないような穏やかな生活習慣」を持つことのほうが大切だということです。
そして、著者のアドバイスとして「食事と運動で血管を若返らせてあげればいい」とされています。



これは他の病気でも同じで「糖尿病」にしても、糖質を控えた瞬間から減薬できます。糖尿病で問題なのは血糖値の急激な変動です。
まず何よりも行うのは「糖質制限食を実行すること」。それだけで、多くの人はすぐに血糖値が下がり、糖尿病薬を減薬することができるのです。
あとは、適度な運動を加えれればOK
重症度によりますが、血糖値は自然に下がってきます。
睡眠薬にいたっては、中毒性があり離脱するのがたいへん困難ですが、脳や体に多大な影響が出ますので、覚悟をもって薬を断ったほうが良いといえますね。
自分でできる「薬やめる科」
松田先生の持論をもう少し紹介しますと、
- 健康診断は受けなくても良い
- ワクチンは、権利はあるが義務はない
- ❝健康オタク❞に健康な人はいない
- セルフケアで一番大事なのは「楽しく続ける」こと
です。
健康診断は受けなくても良い
❝健康診断を受けなくても良い❞というのは何だか悪魔のささやきのようにも聞こえますが、これには前にも書いた通り、健康の「基準値」のハードルが厳しすぎるからです。
たしかに「早期発見、早期治療」という面では健康診断は意味があることですが、年齢性別、その人その人の立場状況を無視した「基準値」という名の値にしばられるのはピンピン元気な人でも簡単に病人にしてしまいます。
つまり、わざわざ病気をつくりに行くようなものだから行く必要はないといわれているんですよね。
病院というのは基本的に、具合が悪くなってから、もしくは何らかの思わしくない自覚症状が出てから行けばいいということです。
でも「健康診断を受けないと不安でしかたがない」という人もいます。そのような人は心の安定を最優先すべきなので、健康診断を受ければいいと思います。
ただ知っておくべきは、「健康診断というシステムは、健康になるための診療というよりも、病気を探し出して病院に送り込み、薬を飲んでもらうように仕向ける」という側面があることです。
ワクチンは、権利はあるが義務はない
冬になると盛んに「インフルエンザのワクチンを打ちましょう」と喧伝し、果てには「ワクチンが足りない」と騒ぎ、国民をあおります。
最近では、テレビCMまで流して「65歳以上の高齢者は肺炎予防のために、5年に一度、肺炎球菌ワクチンを打ちましょう。今年の対象者は・・・・・」などとアナウンスをします。
しかし、ワクチンが本当に必要で、それが効くかはわかりません。
現実にワクチンを受けたおかげで罹患率(りかんりつ)が下がることもなく、それどころか重篤な害が起こった事例が紹介されています。
そして、今の人は生まれたから1歳までの間にもう、定期摂取だけで10回も接種します。その後もまだまだワクチンは続き厚生労働省の勧めに素直に従うと7歳までに30回以上も接種することになります。
なかには、ポリオ、ジフテリア、日本脳炎などのような日本では根絶されている病気の予防接種もあります。もちろん海外の汚染地帯に行くときはした方がいいですが、そうでないなら不要なものが少なくないのです。
医学と人体の基本中の基本なこととして「人間が異物(食物など)を外から入れていいのは口からだけ」ということです。
なぜなら、扁桃や胃腸で免疫が働き、さらに肝臓で解毒されて初めて体内に入っても良いと判断されるからです。注射や点滴はその過程をすべて飛び越して体内に入ってきます。
だから、注射や点滴は完全に殺菌された比較的純粋な物質を使います。
それに比べて、ワクチンは殺菌こそされているでしょうけど、種々雑多な物質です。それを免疫や解毒も通さず、直接体内に入れるのです。
ですので、本当に必要なワクチンかどうかは、自分で調べ、接種するかしないかは、自分で判断するべきだということなのです。
判断材料のポイントとしては、肯定的意見と否定的意見の両方を聞いてみることですね。
マスコミでも話題になった「子宮頸がんワクチン」は、さすがにおすすめできないとされています。
ワクチンを打っても子宮頸がんにかからないとは限らないし激痛やけいれん、湿疹、重度の後遺症など、多くの害があるそうです。


本書でも著者の患者での症例が紹介されています。
これはぜひ目を通していただきたいと感じました。
❝健康オタク❞に健康な人はいない
健康に気を配る・・・大事なことですが、「健康」「健康」と❝健康オタク❞と呼ばれる人はいませんか?
たとえば、
- 「菜食、それも無農薬野菜が健康にいい」となると、それしか口にしない。
- 「歩くのが健康にいい」となると筋肉が悲鳴を上げるくらい長距離・長時間のウォーキングを日課にする。
- 「ビタミン・ミネラルを豊富に摂取するのが健康にいい」となるとさまざまなサプリを買い求める。
- 「7時間睡眠が健康にいい」となると、ちょっと眠れない日があるだけで睡眠薬に手を出してしまう。
などなどです。
そんなふうでは、健康に良いことをしながらも、どんどん追い詰められていきます。結果、健康から遠ざかるばかりということです。
悲壮感すら漂う顔つきで取り組んでも、逆に健康を害するだけということになります。だから、❝健康オタク❞は卒業するべきなのです。
実際、著者の患者さんで❝健康オタク❞系の人は一様に顔色が悪く、表情に不安と恐怖がにじみ出ているとされています。そのような経験から❝健康オタク❞に健康な人はいないと断言されます。
少しくらい不健康でも大丈夫ってことですね(笑)
セルフケアで一番大事なのは「楽しく続ける」こと
セルフケアで健康を意識し維持することはとても大事です。
ですが、ちょっとさぼったくらいで自分を追い詰める必要はないと著者は言います。
どんなに良いセルフケアでも、どこかにムリがあると、長続きしません。それは「イヤな仕事をムリにやらされると疲れるけど、好きな趣味なら何時間でも楽しくできる」のと同じだからです。
セルフケアの中に「楽しい!」と思えるものを見つけることが長続きさせるコツということですね。
そのときの注意点として、毎日の「ノルマ」を決めてきっちり行わなくても大丈夫と自覚しましょう。気分が乗らない日はさぼってもいいし、ノルマをこなせなくてもいいのです。
ちょっとさぼったくらいでは病気になりません。それよりもさぼった自分を責めることのほうが、体調に悪影響を及ぼす原因になるからです。
それでは、著者おすすめの手軽にできるセルフケアを紹介します。
これらをすべてやる必要はなく、「これはいいな。楽しんでやれそうだな」と思えるものを2、3種類選んで、楽しくトライするのがいいということです。7~8割程度できれば上出来だそうです。
- 食事療法(少食療法+糖質制限+食べ順ダイエット)
- 鼻うがいとあいうべ体操で鼻すっきり
- 電磁波の発生源から離れる
- 部屋の換気を良くする
- 半身浴+靴下の重ね履きで冷え取り
- 20~30分程度のウォーキングを生活に取り入れる
- みずぼっと体操で肩こり知らず
食事療法(少食療法+糖質制限+食べ順ダイエット)
食事療法はいろいろありますが、著者が紹介しているのが「少食療法」「糖質制限」「食べ順ダイエット」です。なぜなら、現実的で費用があまりかからない方法だからです。
「少食療法」は、「半日断食」とも呼ばれ、1日の食事を1~2食にするものです。最初は空腹感に悩まされるものの、だいたいは数日で慣れます。
「糖質制限」は、ご飯、パン、麺などの炭水化物と、砂糖などの糖類、イモ・デンプン類を大幅に制限するだけ。
「食べ順ダイエット」は、最初に野菜や海藻などの食物繊維をたっぷり食べて、次に肉や魚などのタンパク質、最後にご飯やパンなどの炭水化物を食べるという方法です。
それぞれの効能やメリットはここでは省きますが、実際にわたしも実践して大幅なダイエットに成功しました。ですので、ぜひおすすめです。
鼻うがいとあいうべ体操で鼻すっきり
鼻腔、副鼻腔、上咽頭、扁桃の環境改善は、健康に欠かせません。「鼻うがい」+「あいうべ体操」で、すっきりさせましょう。
「鼻うがい」は、生理食塩水を片方の鼻の穴から吸い込んで、もう片方の鼻の穴から出すうがい方法です。ほこり、花粉、ウィルス、鼻水を根こそぎ洗い流してくれます。
ちょっとコツがいるので、慎重に練習するといいとされます。間違って耳に水が入ると、中耳炎になるのでちゅういがひつようですね。
「あいうべ体操」は、「あ」と言いながら口を大きく開く、「い」と言いながら口を横に開く、「う」と言いながらタコのように唇を突き出す、「べ」と言いながら舌先を下あごに伸ばすように出す・・・・というこの4つのプロセスでワンセットです。
これをできれば1日に30セットほどやると効果的です。
この運動の意味は「顔の筋トレ」です。自然と口呼吸から鼻呼吸にシフトできます。風邪予防にもなり唾液もたくさん出るので口内を清潔に保ってくれるのです。


電磁波の発生源から離れる
電磁波は体に毒です。ですがもはや電磁波を浴びずに生活するのは不可能です。そこで、ちょっとした工夫で影響を少なくしていきましょう。
- 就寝中はとくに頭部をコンセントや電化製品から1メートル以上離す
- ベッドはコイルスプリングや金属のワクなどを使っていないものを使用する
- 使っていない電化製品はコンセントから抜いておく
- 電気配線は天井裏や壁内に多いので、可能なら寝室は1階にし、壁から離れた部屋の真ん中あたりに床をとる
- 冷蔵庫や洗濯機など、アースできる電化製品はかならずアースをつける
- できるだけ金属製品は身につけないようにする
- 洋服は静電気を発生しやすい化学繊維ではなく綿製品を中心に
- 裸足で土や芝の上を歩いたり、ミネラル塩の入った風呂に入るなどして、人体の放電をする
- ミネラルサプリやにがりでミネラル補給をして、静電気を中和する
まだまだありますが、可能な範囲で電磁波の発生源から離れるか、遮断するか、放電するかを工夫すると良いということです。
部屋の換気を良くする
最近の住宅は密閉性が高いので、とくにカビが発生しやすい環境になっています。換気をすると同時に、掃除も適度にやりましょう。
抗菌・抗カビ効果のある市販のも木酢液などを活用するといいですね。
半身浴+靴下の重ね履きで冷え取り
体の冷えを取り、体温を上げるには「半身浴」と「靴下の重ね履き」が最適です。
「半身浴」は、足を伸ばして浴槽に座ったときに、ちょうどみぞおちに水面があたるくらいのお湯につかること。ぬるめのお湯に20~30分程度が目安です。
「靴下の重ね履き」は、シルクのソックスと綿またはウールのソックスを重ね履きすることで、足を温める方法です。また冬場は寝るときに湯たんぽやレッグウォーマーを併用するのも一つの方法です。
20~30分程度のウォーキングを生活に取り入れる
骨格や筋肉のトラブルは多くの場合、運動不足やムリな姿勢に原因があります。それを改善するには日頃から適度な運動をすることが大事です。
もっとも手軽なのがウォーキングです。別に早足でなくてもいいし、長時間やる必要もありません。近所に買い物に歩いていくとか、散歩に出るとかで、自分のペースで20~30分も歩けば十分ということです。
みずぼっと体操で肩こり知らず
日本みずぼっと体操協会が提唱するのがこの「みずぼっと体操」です。
水を入れたペットボトルを中指と薬指で持ち、そのまま腕をだらりと下げて、肩・ひじ・手首を同時にゆっくりと回すだけでOKです。
外回し・内回しを各1分くらい、左右両手で行います。
この体操をすると、水のゆらぎと体内の水分が同調し、肩、首などのこりや痛みが改善されます。





自分でできる「薬やめる科」。
自分なりに「取り入れるべきもの」と「取り入れないもの」を調べて判断し、ムリな健康法は体にとって「毒」だと悟るべきです。
そして「薬いらずの気持ちいい暮らし方」ができるようにしていきたいものですね。
『薬の9割はやめられる』の感想・まとめ


医療ビジネスのカモにならないために大事なこと
言い方は悪いですが、大量の薬を投与され、「薬漬け」にされるということは医療ビジネスのカモにされているとしか思えないのです。
先ほどの高血圧の降圧剤を5種類も処方する症例についてですが、その医師は正気だったのでしょうか?
だから、何でも疑ってかかり、自分が納得するまで説明を求めることが大事ですね。そして自分でもいろいろと調べてみることが身を守ることにつながりますね。
医師に悪意はなかったにせよ、判断ミスというのは誰にでもあることなので、自分自身が泣きを見ないためにも、本書や他の書籍から知識を深め、薬害に備えたいものですね。
そういった入門書として本書はおすすめです。ぜひご一読ください。
『薬の9割はやめられる』の概要


本書の目次
『日本初「薬やめる科」の医師が教える 薬の9割はやめられる』
はじめに/薬と体調の悪化、負の連鎖に歯止めを!
1章 薬が病気をつくる/薬を飲む前に知っておきたいこと
2章 その薬はいますぐやめられる/薬の副作用こそが問題
3章 減薬から断薬へ/一生飲みつづけなければいけない薬はほとんどない
4章 薬に頼らない「薬やめる科」の挑戦/代替療法を組み合わせて体調改善
5章 自分でできる「薬やめる科」/薬いらずの気持ちいい暮らし方
エピローグ 医療の今後に向けて、7つの提言
おわりに/病院はパワースポットであるべきだ
著者の紹介
松田史彦(まつだ・ふみひこ)
1962年生まれ。熊本県出身。
1987年聖マリアンナ医科大学卒業。
同年 熊本大学医学部麻酔科入局。
1993年 熊本大学医学部第2内科入局。
1997年 東京女子医科大学附属東洋医学研究所勤務。
2000年~現在 松田医院(現 松田医院和漢堂)勤務。
2000年~2003年 熊本赤十字病院健康管理センター漢方専門外来担当。
2002年~2012年 NTT九州病院漢方専門外来担当。
2007年5月、「松田医院」から21世紀の医療を実践する「医療法人社団 東医会 松田医院 和漢堂」に。
ストレスや生活習慣、環境汚染からの慢性病のアレルギー疾患、免疫異常疾患、がん、こころの病などが急増しているなかで、それに対応すべき現代西洋医学が見過ごせないほどの薬害、医原病を起こし、医療全体が機能不全となっている現実を前に、食事、生活の改善など基本を指導しながら伝統の漢方、針灸に加え、気功、減・断薬指導、矢追インパクト療法、温熱療法、栄養療法など特殊治療を組み合わせ、さまざまな疾患に対応していく統合医療を行っている。
悩みを抱えた患者さんに真摯に向き合い、「仁」のこころで対応する医院。
松田医院 和漢堂ホームページ
http://www.matsudaclinic.com/


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