【書評】『生き方』稲森和夫著(あなたに伝えたい大切なこと)

コウカワシン

こんにちはコウカワシンです。

今回は稲森和夫氏の著書「生き方」を読み感じたことを書かせていただきます。

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この本は副題にもある通り

「人間として一番大切なこと」

を教えてくれる本です。

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目次

著者の紹介

稲森和夫(いなもりかずお)

1932年、鹿児島県生まれ。

1952年に京セラを設立。社長、会長を経て1997年より名誉会長。

その他、KDDI設立、2001年より最高顧問。

2010年には記憶にも新しい経営破綻した日本航空を京セラで培ったアメーバ経営で業績を急回復。

1984年には稲森財団を設立し「京都賞」を創設。

毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。

著書に「京セラフィロソフィ」「心。」「働き方」「考え方」など多数。

まさに日本が誇る「THE 経営者」です。

今回は著書「生き方」から学ばせていただきました。

目次

この本の構成はこの通り

『生き方』の目次

プロローグ

第1章 思いを実現させる

第2章 原理原則から考える

第3章 心を磨き、高める

第4章 利他の心で生きる

第5章 宇宙の流れと調和する

あとがき

からなります。

まず冒頭はこのように始まります。

私たちはいま、混迷を極め、先行きの見えない「不安な時代」を生きています。

2004年の出版ながら今年2020年のコロナ禍を暗示してたかのようにも思えますね。

稲森氏は「人間は何のために生きるのか」と問います。

この本は稲森氏を介して自分自身を見つめなおすチェックリストなんだと感じました。

稲森氏は先ほどの問いに「生まれたときより少しでもましな人間になる」と答えられました。

わずかなりとも美しく崇高な魂をもって死んでいくため」ともつづられています。

このような心境に達するにはどのような思いがあるのでしょうね?

まずは経営者稲森和夫氏の指針から4つほど学んだことがこれです。

考え方を変えれば人生は180度変わる

人生をよりよく生き、幸福という果実を得るためには

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

だとおっしゃられています。

「考え方」「熱意」「能力」の3つの要素は足し算ではなく掛け算で得られるというのです。

掛け算ですから能力が高くても熱意がなければよい結果(成果)は出ません。

ですが能力が低くても熱意があればその逆となる可能性が大だというのです。

この中で1番大事な要素は「考え方」。

考え方には心の在り方や生きる姿勢、理念や思想、哲学が含まれます。

その考え方の方向性が間違っていたら現在の稲森氏は存在しなかったということですね。

その考え方で参考になる話がありまして

稲森氏は大学卒業後、京都の碍子(がいし)製造会社に入社、その会社は給料の遅配は当たり前、経営者一族が内輪もめしているようなオンボロ会社だったそうで同期入社の社員と愚痴不満、いつ辞めるかの相談ばかりしていたそうです。

しかし、同期が皆辞めて一人ポツンと取り残されるとかえて吹っ切れた思いになり考え方を180度切り替えて仕事に精を出し必死に研究に取り組まれたそうです。

その結果、当時普及しはじめたテレビのブラウン管の電子銃に使用するファインセラミックス材料の開発を日本で初めて成功されました。

当然、周りからの評価も上がり、身につけた技術の蓄積や実績がもとになり京セラを興されたそうです。

コウカワシン

これを読み考えさせられました。

どんなに悩み苦しんでも状況が変わるわけでなし、吹っ切れて考え方をコロッと変えてしまう潔さがないとこの先の見えない社会でやっていけないんだろうなと。

求めたものだけが手にはいるという人生の法則

稲森氏は「心が呼ばないものが自分に近づいてくるはずがない」と説かれてます。

これにもエピソードがありまして

40年以上前(この本が2004年発行なので56年前)、松下幸之助さんの講演会に行かれた時のこと、松下さんが「ダム式経営」の話をされました。

ダムを持たない川は大雨が降ると大水が出て洪水を起こし、日照りが続けば枯れて水不足を生じてしまう。

だからダムを作って水をため、天候や環境に左右されることなく水量をつねに一定にコントロールする。

それと同じように経営も景気の良いときに備えて蓄えをしておく、そういう余裕のある経営をすべきという話をされました。

それを聞いた何百人という中小の経営者たちが口々に「そのダムを作る余裕があったら誰もこんな苦労はしない」と不満をもらしたそうです。

そしてその中の一人が「ダム式経営ができれば理想です。しかし現実にはそれができない。どうしたらそれができるのか、その方法を教えてくれない事には話にならないじゃないですか」と問うと。

松下さんは苦笑いしながら「そんな方法は私も知りまへんのや。知りませんけども、ダムを作ろうと思わんとあきまへんなあ。」とつぶやかれました。

ほとんどの人は失望しましたが稲森氏は体に電流が走るような大きな衝撃を受けたそうです。松下さんのつぶやきに「まず思うこと」の大切さを教わったということです。

コウカワシン

まさに「求めなければ手にはいらない」ですね。

細心の計画と準備なくして成功はありえない

これには稲森氏の計画実行に向けての戦略があります。

いままで誰も試みなかった前例のないことに挑戦するときは周囲の反対や反発は避けられません。

それでも自分には「できる」という確固たる思いがあり、すでに実現するイメージが描けるならば大胆に構想を広げていくとのことです。

その計画を進める上で大事なことは「楽観的」に構想し「悲観的」に計画する、そして「楽韓的」に実行しなければならないということ。

そのために構想するときは楽観論者を集めアイデアの飛躍を図り、計画するときは悲観論を基盤にしてあらゆるリスクを想定し慎重かつ細心の注意を払って厳密にプランを練る、そしてその計画をいざ実行するときは再び楽観論に従って思いっきり行動する。

これが物事を成就させ、思いを現実に変えるのに必要だということです。

コウカワシン

稲森氏の根底にあるのは「かならずできるはずだ」ということです。それを実現するには周りの反発を押し返すだけではなく実現に向けての協力要請なのだと思います。それには戦略が必要ですね。

「六波羅蜜」を心に刻め

稲森氏の生き方を思うにお釈迦様が説く「六波羅蜜」が大きく関わっていると感じます。

「六波羅蜜」は心を磨き、魂を高めるために不可欠な修行ということです。

布施 (ふせ)     世のため人のために尽くす利他の心をもつこと

持戒 (じかい)    仏教徒たるべき戒律を保つこと

精進 (しょうじん)  何事も一生懸命取り組むこと

忍辱 (にんにく)   苦難に負けず耐え忍ぶこと

禅定 (ぜんじょう)  多忙な中にあっても一時の時間を見つけ心を静めること

智慧 (ちえ)     物事の筋道がわかり、うまく処理していける能力のこと

コウカワシン

稲森氏は1997年に得度(出家)されました。

が、これまでの生き方が「六波羅蜜」そのものではないかと思います。経営者である前に「人格者」であると誰もが思うことでしょう。

まとめ

この本の内容はまだまだこんなものじゃありません。

ブックオフでは社員教育にも用いられているとか。

まだまだ中小企業であった時の京セラがIBMからの注文でその仕様の厳しさからいったん諦めかけるも必死に食らいつき成功させた話などは圧巻でした。

それから他にも苦難ともいえる難業を耐えながらやり通す姿勢はとても真似はできないけど自分の心に火をつけるには充分です。

今後もぜひ繰り返して読んでいきたい本であります。

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『生き方』を聴こう!

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1日何時間も存在する「耳のスキマ時間」読書時間に変わります。

音楽を聴くように気軽に人気のビジネス書を楽しめます。語学や資格試験の勉強にも最適です。

文芸作品は、朗読からドラマ形式の作品まで、幅広い形式で楽しめる人気のジャンルとなっています。

『生き方』はaudiobook.jpで聴くことができます。

コウカワシン

最期までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

四国在住。
ミニマリスト。趣味は映画観賞と音楽鑑賞、読書、野球観戦。
映画は特に好き嫌いなくほとんどのジャンルーを観ます。音楽はジャズとクラシックが大好きです。読書は歴史書が好きでよく読みます。

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