
こんにちはコウカワシンです。
今回は内山葉子(うちやま・ようこ)さんの著書『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』から学ばせていただきます。
朝ごはんの定番ともいえる「パン」と「牛乳」ですが、これまでの研究で、知らず知らずのうちに体に大きなダメージを与えてしまうことがわかってきました。
著者の内山葉子さんは、内科医で医学博士。これまで原因不明だったり、原因はわかっていても既存の治療法ではなかなか治らなかったりする症状・病気はたくさんあり、その多くがパンと牛乳が関わっていると説かれています。
『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』は誰におすすめか?
本書はこのような人におすすめです。
『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』がおすすめな人
- 原因不明の体調不良に悩まされている人
- やせたい人
- 認知症になりたくない人




『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』はどんな本?
本書の目次
『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』
はじめに
第1章 なぜ私は「パンと牛乳」に着目したのか?
第2章 なぜ、パンをやめたほうがいいのか?
第3章 なぜ、牛乳をやめたほうがいいのか?
第4章 では、何を食べればいいのか?
第5章 パンと牛乳をやめて健康になった実例報告
おわりに
著者の紹介
内山葉子(うちやま・ようこ)
福岡県出身。 関西医科大学卒業。
葉子クリニック院長。医学博士。腎臓内科専門医。 ホメオパシー専門医。
大学病院、総合病院で腎臓内科・循環器・内分泌を専門に臨床・研究を行った後、福岡県北九州市で葉子クリニックを開設。現在、同クリニック院長。
なるべく薬は使用せず、食事や生活改善を行うことで病気の予防や改善に重点を置いた診療を行う中で、慢性疾患や難治性の疾患が改善することの手助けをしている。
全人的な医療に基づき、自然医療や漢方・機能性食品などの補完・代替医療と西洋医学、こころのケアなどを統合的に行っている。
主な著書
- おなかのカビが病気の原因だった/ マキノ出版 (2018/3/16)
- 毒だらけ 病気の9割はデトックスで防げる!/評言社 (2019/7/20)
- スマホ社会が生み出す有害電磁波デジタル毒 医者が教える健康リスクと超回復法/ユサブル (2020/12/3)
- この薬、飲み続けてはいけません!/マキノ出版 (2018/7/2)
- 子どもの病気は食事で治す 体質と発達にあわせた食養生と酵素食/評言社 (2014/9/1)
- 子どもの病気は未然に防ぐ 今からできる!食と習慣/評言社 (2021/7/6)
- 健康情報のウソに惑わされないで!/マキノ出版 (2019/9/7)
共著
発達障害にクスリはいらない/マキノ出版 (2020/3/8)
本書の内容
『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』はズバリ!「昔、体に良いって言われてきた食べ物が今もそうだとは限らないよ」てな内容です。
amazonの書籍紹介より
★パンは腸と脳をこわす! 牛乳は骨と血管を弱くする!
「パンと牛乳はやめてくださいね」
日ごろの診療で、私が患者さんにいう言葉です。
不調や病気は、いうまでもなく、さまざまな要因がからみ合って起こります。すべてがパンと牛乳のせいとは、もちろんいえません。
しかし、パンと牛乳を少しの間やめてみるだけでも、症状が明らかに改善する例が非常に多いのは事実です。
また現在では、パンと牛乳がどんなメカニズムで体に害を与えるかは、かなり科学的にわかってきています。
最近では、乳ガンの患者さんには、パンと牛乳をよく摂取する人が多いことが知られるようになってきました。
体に不調を抱えている人は、まず、パンと牛乳を3週間だけでもやめてみてはいかがでしょうか。



わたしも昔は、朝食のみならずおやつでパンと牛乳を食べてきました。
なんといっても「あんぱんに牛乳」は最高に美味いですよね(笑)
本書では、あんぱんのような菓子パンだけでなく、ふつうに食事として食べている「食パン」も食べない方が良いとしています。
そして、「パン」と「牛乳」という人気食ながらも避けるべき理由、食べても良いもの、パンと牛乳をやめて健康になった実例などを記した内容となっています。
『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』の要点は?
パンと牛乳というと、朝ごはんの定番でもあるし、日常的によく食べられるものですよね。
甘い菓子やジュースなどにくらべると、ヘルシーなイメージなのですが、最近の研究で「小麦全般」が健康に悪いことがわかってきました。牛乳もそれほどの健康をもたらすものでもないのだそうです。
なぜならパンには「グルテン」、牛乳には「カゼイン」という物質が入っているからです。
世界屈指のテニスプレーヤーであるノバク・ジョコビッチ氏も「小麦」の害に蝕まれ、体調不良で思うような成績を残すことができずに悩んでいたところ、グルテンをとらない食生活をすることで克服し世界ランキング1位を勝ち取りました。
このことを書いたジョコビッチ氏の著書『ジョコビッチの生まれ変わる食事』は15万部を超えるベストセラーになったので、ご存知の方も多いでしょう。
なんと、ジョコビッチ氏の実家はピザ屋さんで、小さい頃からおいしいピザを食べて育ち体内にグルテンの抗体ができたことが原因なのですが、小麦の除去食を摂ることで「小麦の害」から逃れることができたのです。
ジョコビッチ氏のようなシビアな世界で生きるアスリートだから、体を作る「食」を大事にすることは当然なことですが、そのような立場でなくても、原因不明の体調不良の原因が、「パン」と「牛乳」である可能性があるのです。
完全にやめることは無理でも、控えることは可能です。
そのような方法を知ることができる本なのです。



それでは、本書の中から、わたしの独断と偏見でポイントをあげさせていただきます。
パンをやめるべき理由
まず最初にその理由を述べさせていただきます。
- パンの原材料「小麦」にはたくさんのグルテンが入っている
- パンには問題のある添加物がたくさん含まれている
- 昔の小麦よりも品種改良により多くのグルテンを含むようになった
それでは、ご説明します。
パンの原材料「小麦」にはたくさんのグルテンが入っている
パンにはたくさんの「グルテン」が入っています。
グルテンとは、小麦粉に水を加えてこねることでできる成分のことです。小麦粉には「グルテニン」と「グリアジン」という2種類のたんぱく質が含まれていて、こねることで絡み合って「グルテン」に変化します。


もちろん、パスタやピザ、うどん、ラーメン、そうめん、冷や麦、ほうとう、お好み焼き、そしてケーキやクッキーなどのお菓子類など小麦を使用している食品にはほとんどグルテンが含まれています。
グルテンには食品に粘り気と弾力を与える効果があり、パスタやうどんのもちっとした食感や、パンのふわふわとした食感は、すべてグルテンがあるおかげなんです。
つまり、グルテンは食べ物の美味しさのもととなる、大切な成分だと言えます。
ですが、このグルテンが体に不調を引き起こす元になっているのです。
それをまとめてみました。
- 今の小麦は消化しにくい。未消化のグルテンは体内で「異物」とみなされ攻撃する対象となる。
- 人間の臓器には、小麦のたんぱく質とアミノ酸配列が似ているものがある。
- 脳、神経細胞、肝臓、甲状腺、すい臓、心臓などがグルテンと間違われて攻撃される。
- 腸のトラブル、神経系の異常、精神疾患、自己免疫疾患、皮膚疾患、慢性疾患、生活習慣病などの病気を引き起こす。
- パンを多く食べて未消化物が増えると、内臓脂肪がふえやすくなる。
- 欧米人でお腹周りが太いのはパン食のせい。
つまり、小麦の食品は食べない方がいいのです。
その中でもパンは日常的に食べる機会も多いです。菓子パンや油っぽいスナックパンが体に悪いのはわかりますが、食パンのような主食で食べられるようなものも食べない方がいいと著者は言います。
なぜなら、パンに使われている小麦粉はグルテン含有量の多い強力粉だからです。
それに比べうどんやラーメンなどの麺類、お好み焼きやたこ焼きは、グルテン含有量の少ない中力粉や薄力粉が使われます。おまけに麺類は小麦と塩くらいが原材料です。
しかし、パンには小麦粉以外にもいろんな添加物を含めて作られます。その添加物が問題となってくるのです。
パンには問題のある添加物が多く含まれている
製品にもよるのですが、ある食パンの原材料表示をご覧ください。


小麦粉の他に砂糖、ショートニング、マーガリン、イーストフードなどの添加物が見て取れますね。
マーガリン、ショートニングは、トランス脂肪酸を多く含みます。トランス脂肪酸は、とりすぎた場合は肥満などによる生活習慣病や心臓病のリスクを高め、人の健康に悪影響を及ぼすと問題になっています。
そして、牛乳から作った脱脂粉乳などの乳類、フワッとさせるためのベーキングパウダーやイーストフードなど、食パンには使われています。
これらの添加物の危険性は、こちらのサイトをぜひご覧ください。


昔の小麦よりも品種改良により多くのグルテンを含むようになった
パンの害の1番の理由は、グルテンを大量に含むことです。ですがパンは、西洋では古代から食べられてきました。
「パンのグルテンが体を蝕むのであれば、西洋の人はみんなその被害に遭っているのでは?」と思うのがふつうですよね。
実は、現代の小麦は、古代の人が食べていたものとは大きく違い、小麦の品種改良を重ねて、肥料に対する反応がよく、すぐに収穫できるように成育期間を短いものにしました。
そして、品種改良によりパンのフワフワした食感を引き出せるように、多くのグルテンを含ませてしまったのです。それで、もともと人間が持っている消化酵素では、消化しにくいものへと変化してしまったということです。
そして注目すべきは、日本と欧米のパンの違いです。
日本では、特にフワフワ感やもちもち感のあるパンがもてはやされます。そのことから、グルテンや添加物のオンパレードのようなパンが目立ちます。
そういった意味で、欧米よりも日本の方が条件が悪いということは認識するべきことですね。
牛乳をやめるべき理由
牛乳をやめるべき理由をあげるとこうです。
- 牛乳を含め乳製品には「カゼイン」が入っている
- 昔は牛乳が体にいいと言われてきたが、現代の研究でそうではないことがわかってきた
- 牛乳のカルシウムは、人の体では吸収されにくい
牛乳を含め乳製品には「カゼイン」が入っている
人間の体にとって、牛乳や乳製品に含まれるカゼインは非常に消化しにくく、腸と体に負担をかける物質だというのがわかってきました。
ヨーグルトやチーズなどは、発酵食品なので、発酵によってカゼインがある程度分解され、多少は消化が良くなっていますが、ヨーグルトも体質的に合わない人もいますし、チーズもナチュラルチーズではなく、プロセスチーズは加工品ですのでおすすめできない食品ということです。
バターはほとんどが脂質でカゼインは少ないので、摂取してもカゼインによる害はほとんど受けなくてすむということです。
図に示すとこんな感じです。


このように見ていくと、人体で消化が難しいカゼインを、そのままで取るの牛乳が、最も害が大きいといえ、なおかつ多くの人が「体に良いと思い込んで継続的に飲んでいる」というのが牛乳の最大の問題点です。
ヨーグルトにしても、食べていて調子のいい人はそのまま継続しても大丈夫ですが、毎日のようにヨーグルトを食べて腸の状態が悪く、便秘や下痢をくり返している人は、ヨーグルトを控えるほうがいいみたいです。
それでは、本書からあぶり出した牛乳における害をまとめてみました。
- 牛乳のカルシウムは人体ではほとんど利用されない
- 以前の牛乳と製法が変わり、今の牛乳は「危険な食品」になっている
- 今の牛乳は酵素活性が失われ、たんぱく質が変質している
- 人は、牛乳に含まれるカゼインを分解する酵素を持っていない
- 牛乳のアレルギー症状は、特に鼻周辺のリンパ組織に出やすい
- 牛乳・乳製品をとると、パンと同様に中毒症状が起きる
- 精神不安や神経障害、便秘や排尿障害、呼吸障害なども起こる
- 牛乳が胃酸と反応すると「乳餅」ができる。乳餅は栄養素の吸収を阻害し鉄不足になる
- 牛乳を飲むと骨からカルシウムが溶け出し、骨が弱くなる
- 日本人は、牛乳の摂取量の増加とともに、骨粗鬆症の発症率が上昇している
- 日本の成人の80%は、乳糖を分解する酵素がない乳糖不耐症である
- 乳糖不耐症でなくても血糖値上昇による害がある
- 動脈硬化や腎不全など、血管の障害を招くリスクを高める
なんということでしょうね。
「牛乳は健康食」といった概念がくつがえされた感じです。
学校給食ではコッペパンとともに牛乳がつくのが定番中の定番でした。最悪な組み合わせを食べ続け、大人になってしまったのかなあと思ったらちょっと残念な気持ちになってしまいます。
ではなぜ、「牛乳のウソ」が定着してしまったのでしょうか。
昔は牛乳が体にいいと言われてきたが、現代の研究でそうではないことがわかってきた
「牛乳は健康にいい」という固定観念は非常に強く、このような誤った認識が、なぜこんなにも広がったのかを探るには第二次世界大戦直後にまでさかのぼらなければいけません。
1946年、アメリカの小児科医、ベンジャミン・スポック博士の『スポック博士の育児書』という本が発売から6年の間に世界的なベストセラーとなりました。日本でもこの育児書が翻訳され出版されたのです。
その本の中に「生後3カ月から母乳からの断乳」「子どもには牛乳や乳製品を積極的にとらせる」などの指導内容が記され、日本では、この内容が栄養士教育に利用され、母子手帳もこれを基盤に作られたのです。
この『スポック博士の育児書』も第1版が出版されてから40年以上、日本での出版から20年以上たったとき、スポック博士は第7版の改訂をしました。
その改訂版では、6版まで「とるべき」としていた牛乳・乳製品を、「とるべきではない」として、菜食を推奨する内容に変わっているとのことです。
日本で昭和40年代以降に生まれた子どもたちの多くはこの『スポック博士の育児書』の初版の内容にのっとって育児をされ、牛乳を与えられました。
そしていまだに「牛乳神話」を信じ込み、栄養士たちはこぞって子どもに牛乳を与えたがる実情は変わっていないのです。
実は「牛乳・乳製品を摂取すべきではない」といった内容を記した第7版は、日本では出版されていないのです。ですので、その訂正内容が広く知られることなく今日にいたっているというわけです。
牛乳のカルシウムは、人の体では吸収されにくい
私たちの体では、骨の成分の66%がリン酸カルシウムであり、カルシウムの99%が骨に貯蔵されています。このことから、「骨や歯=カルシウム」というイメージで、特に戦後はカルシウムの重要性が認識されるようになりました。
そのうえで、「健康を保つにはカルシウムが必要→カルシウムの豊富な牛乳・乳製品をとるべき」という図式が植えつけられたのです。
しかし、そのカルシウムは人体ではほとんど利用されず、それどころか骨からカルシウムを溶け出させることがわかったそうです。つまり、「牛乳は骨を強くするどころか弱くする」ということです。
なぜそうなるか説明します。
牛乳が骨を弱くするメカニズム
牛乳を飲むと、消化されにくいたんぱく質を多くとることになります。腸の中にはたんぱく質の構成物質である窒素の残留物が増えます。
この窒素残留物が吸収されて血液中に増えると、血液が酸性に傾きそうになるので、体はそれを元来の弱アルカリ性に戻そうとします。
血液を弱アルカリ性に戻すために、体は血液中のカルシウムを増やします。体内のカルシウムは、血液を弱アルカリ性に保つ役割もしているため、そのために必要なカルシウムを骨から取り出すのです。
2014年に話題となった、スウェーデンの大規模研究では、牛乳を多く飲んだほうが寿命が短く、女性では骨折が増えるというデータが出たそうです。
また日本でも、少人数のデータながら、ほぼ毎日、牛乳・乳製品をとる人に比べて、ほとんどとらない人の方が、体内のカルシウム量が高い傾向にあるという研究報告があるのです。


少数とはいえ、このようなデータがありますし、日本人の骨粗鬆症(こつそそうしょう)の発生率は、現在ではアメリカよりも低いものの、牛乳の摂取量が増えるにつれ発症率が上昇しているそうです。


牛乳のカルシウムは、人体でうまく利用できないうえに、現在ある骨のカルシウムも溶け出してしまうという事実がわかりました。ですので、なるべく取らないようにしましょう。
カルシウムは、小魚、海藻、緑黄色野菜、大豆製品、干しエビなどで摂るようにしましょう。
何を食べればいいのか?
まずは3週間、パンと牛乳をやめよう
たしかに今までの食生活から「小麦食品」、「乳製品」すべてをやめてしまうのは無理があると思います。ですので、とりあえず「3週間、パンと牛乳をやめてみる」ということを著者はすすめています。
3週間というは、パンや牛乳がもとになって体にできた抗体が、体から消えていく目安の期間だからです。もし抗体のでき方がひどい人なら半年ほどの期間が必要になる場合がありますが、まずは3週間で区切って取り組むことが大事だといいます。
抗体が取れて得られる効果は、
- おなかの張りが取れてスッキリする
- 日中の眠気が消えて頭がクリアになる
- 気持ちが落ち着く
- 疲れにくくなる
などの他、「ハッキリした症状ではないけど、日ごろ気になっていた」というような不調の取れることが多いとのことです。
なかなか「パンと牛乳」をやめられない人は、食べる頻度をへらすだけでもいいとされています。
たとえば、「パンを週に7日食べていたのを3日にした」とか「毎日飲んでいた牛乳を週3日にし他の日にはフレッシュジュースを飲む」といったことでも大きな進歩です。
完全除去がベストながら、それが無理でもあきらめないで、少しでもへらすことにチャレンジしていけばいいといわれています。もし食べてしまっても、また始めればいいだけです。
急がず、自分のペースでやってみることが重要ですね。
シンプルなご飯食で体をリセット
パンをやめて食べるものといったらやはり、シンプルなご飯食がベターです。小麦製品から身体を効率よくリセットするには「ご飯+野菜+たんぱく質」という3要素がそろった食事をとりましょう。
その際には、血糖値を急激に上げないように、「野菜」→「たんぱく質」→「ご飯」の順番で食べるのがおすすめとのことです。
主食=ご飯
白米でもいいですが、できれば分つき米(玄米)や雑穀米にすると、さらに良いとされています。白米に入れて炊くだけで簡単に雑穀米ができるパックが便利です。
分つき米は、精米度を下げたお米で、3分づき、5分づき、7分づきなどがあり、数字が小さいほど玄米に、大きいほど白米に近づきます。
お米屋さんやインターネットで買えるので、自分の好きなつき方を選ぶのが良いとのことです。
主菜=たんぱく質
メインのおかずは肉・卵・大豆製品(納豆、豆腐、その他)などをとります。その際、なるべく小麦粉やパン粉、牛乳などを使わない調理法にすることが大事です。
調理法として、小麦粉や牛乳などを使わないほうがよいとのことです。
副菜=野菜
野菜を意識的に摂ることで、血糖値の急上昇も妨げますし、酵素もとれるので、体がリセットされやすくなります。
汁物や鍋
必須ではありませんが、できればみそ汁やスープなどの汁物をつければいいとのことです。野菜をたっぷり入れた具だくさんのみそ汁や、イモ類をミキサーで混ぜて豆乳を加えたスープなどにすると、ボリュームと栄養たっぷりの一品になります。
鍋料理も、肉や魚と各種の野菜を入れれば、主菜と副菜を同時に摂れ、栄養のバランスもよくなります。
おやつは何を?
食事のほかに「おやつ」も脱小麦、脱牛乳を実施してみましょう。
こんな場合におすすめなものをあげてみます。
最初の3週間におすすめのおやつ例
- 旬のくだもの(糖質の多いものは避ける)
- ドライフルーツ
- ナッツ
- ふかしイモ
- わらび餅
- ところてん
- 玄米ご飯のおにぎり
- グラノーラ
- ゼリー類
3週間以降に加えてもいいおやつ例
- 化学調味料を使っていないせんべい、ポテトチップス、コーンチップ、グリーンピースチップ
- オーガニックのポップコーン
- 米粉のワッフル、マフィン、パンケーキ、クレープ、シリアル



本書では簡単にできる手作りのおやつや軽食などを紹介してますので、ぜひご参考になさってください。
『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』の感想・まとめ
あくまでも参考に。
著者が言いたいのは、「ぜったいにパンと牛乳をやめろ」ということではないのです。
事実は事実として知っておけば、自分自身に判断基準ができるから、少しでも身を守る対策を考えることができるということに尽きます。
現実問題、「小麦全般」「乳製品全般」を食べないと決めるのは、どの方も無理に近いのではないでしょうか。
著者も、それがわかっているから、体調不良で悩む患者さんにとりあえず3週間「パンと牛乳をやめる」ことをすすめているのです。
すべてが無理でも、パンと牛乳なら一時、食べるのを控えることができます。それで、体調が良くなったとしたら原因がハッキリしますよね。
本書を読むと、食が体にもたらす影響を知ることができます。
ぜひご一読ください。




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