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『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』から学ぶさらなる高みを目指すためのメンタル強化の思考法

コウカワシン

こんにちはコウカワシンです。

今回は大谷翔平(おおたに・しょうへい)さんの著書『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』から学ばせていただきます。

2021年のメジャーリーグは、大谷選手の活躍に湧きましたよね。

日本人として大変誇りに思うのですが、大谷選手は投手に打者に大忙しでした。投手で登板した翌日には打者として試合に出たりして、よく体を壊さないものだなあと驚いてしまいました。

そのような大谷選手はいかにして育ったのかを知れる本に出会いました。それが 『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』です。

本書はまさに大谷選手の名言集で、大谷選手が野球にひたむきに取り組む姿勢がヒシヒシと伝わってくるのです。それは野球だけにとどまらず人間として大事なことも教えてくれます。

ですので、わたしのようなスポーツとは縁遠い人間でも学ぶところが多いと思い、今回本書を取り上げてみました。

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目次

『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』は、誰におすすめか?

本書は、このような人におすすめです。

『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』がおすすめな人

  • 大谷翔平が好きな人
  • 人生の目標・指針が欲しい人
  • 成果が出なくて悩んでいる人

『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』は、どんな本?

本書の目次

『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』

第1章 挑戦
第2章 苦悩
第3章 向上心
第4章 素顔
第5章 克己心
第6章 哲学

著者の紹介

大谷翔平(おおたにしょうへい)

1994年生まれ。岩手県出身。

身長193cm 体重95キロ。

プロ野球選手。米メジャーリーガー。右投げ、左打ち。

花巻東高校から2012年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団。近代プロ野球では不可能と言われた投手と打者を兼任する❝二刀流❞に挑戦し、注目を集める。

2016年は投打両輪の活躍でファイターズを日本一に導き、自身もパ・リーグMVP。

プロ4年間で投手として39勝13敗、打者では打率 .275、本塁打40本。

2017年オフにMLBのロサンゼルス・エンゼルスへ移籍。

2018年にア・リーグ新人王を獲得。

4年目となる2021年は本塁打王争いに加わり話題沸騰、本場メジャーで二刀流を貫く。

本書の内容

『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』は、ズバリ!「高い目標を達成するためのメンタルメソッド」です。

amazonの書籍紹介より

2016年、北海道日本ハムファイターズを投打に渡って牽引し、日本一へと導いた大谷翔平。
いまや、メジャーリーグから熱い注目を集める大谷の“二刀流”ではあるが、当初は各評論家から『不可能』『非常識』と批判的な意見ばかりであった。

しかし、この四年間、大谷は周囲の想像を超えた驚愕の成長を遂げいまでは誰もが“二刀流”を賞賛するまでの実力を手に入れた。

なぜ、大谷翔平は『不可能』と『可能』となしえたのか?
その鍵は、大谷が培ってきた彼の一流の思考にある。

挫折と向き合うこと、自分を信じ切ること、
孤独を恐れないこと、 謙虚でありつづけること、
そして夢を描き続けること…… 。

大谷の思考のひとつひとつが今日のワールドクラスの“二刀流”を育んだのである。

本書は、そんな大谷思考を彼自身の言葉で浮き彫りにした語録集である。

大谷語録を読めば大谷の成功のベースとなった思考を知ることができる。

同時に大谷思考を読み解けばそこには生きるためのヒントが散りばめられていることを感じとることができる。

コウカワシン

二刀流、170km、メジャー…大谷選手が挑戦し続ける姿には希望と夢であふれています。

そして大谷選手ならではの生きるヒントがあるメッセージ集が本書の内容です。

『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』の要点は?

スポーツは、「心・技・体」が伴わなければ、一流になれないとよくいわれますが、大谷選手の活躍はそれを物語っているのではないでしょうか。

特に投手と打者を両立する❝二刀流❞をあれぐらい高いレベルで実現できる選手は大谷選手以外にはいません。

グランドではひときわ華があり、プレーでは「日本初」「プロ野球史上最速」という派手なフレーズで表現されますが、あの大谷選手の落ち着いた、たたずまいにはおごり高ぶるふるまいはありません。

本書では、大谷選手の口にする言葉120から自身の内面を掘り下げて歩んできた「思考力」が記されています。

コウカワシン

その中から、わたしの独断と偏見で、大谷選手のグッときた言葉を取り上げてみました。

挑戦

❝誰もやったことがないことをやりたい❞という気持ちがすごくあります

大谷選手は、高校時代からずっと❝前人未踏❞を成し遂げてきました。

高校時代にアマチュア野球最速の160キロをマークし、プロ入り後も「史上初」の連続です。新人初登板では新人最速の157キロ、その後、日本球界最速の165キロを投げ、打者としても開花し「10勝、100安打、20本塁打」に到達しました。

ベストナインは投手、指名打者の2部門ダブル受賞。いずれも日本プロ野球史上初の快挙だったのです。

それでも最初に❝目標160キロ❞と言った時は「無理じゃないか」という人もいました。でもそう言われると燃えてくるのが大谷選手です。

「絶対やってやる」という気持ちになり、刺激というか、やる気にしたのです。いわば反骨心ということですが、これは自分の限界を突破するエネルギーとなり、現在の大谷選手を作り上げた源泉ともいえるのではないでしょうか。


160キロを目標にした時出来ないと決めつけたら終わりだと思って3年間やってきました

高い目標を掲げることは誰にでもできますが、すべてが可能となるわけではありませんよね。

夢破れて去る人もいれば、志半ばであきらめる人もいます。どちらにも言えるのは、「夢を描かなければそれに近づくことはできない」ということです。

大谷選手の目標「160キロ」は、高校時代の恩師・花巻東の佐々木洋監督からのアドバイスでした。大谷選手自身、当初の目標は「150キロ」でしたが、佐々木監督は、さらに上の数字を目指すべきとしたのです。

少年時代から、スポーツを教われば飲み込みが早く、「もっとうまくなりたい」と熱中。持って生まれた素養の上に、本人が積み重ねた努力があってこそ目標達成がかなったということです。

大谷選手は言います。

「できないと決めつけるのは嫌でした。ピッチャーができない、バッターができないと考えるのも本当は嫌だった。最後に160キロを投げられたのは自信になったと思います」

そりゃ、誰もがやったことがないことなので、努力しても報われる可能性があるとはいえません。二刀流ならではの調整・練習量、メンタルの整え方などは手探りの中で培われていったことでしょう。

ですが、そのような大谷選手を支えたのが、佐々木監督から教わった「高い目標を持つ意義」160キロを達成したという過去の自分が築き上げた自信であるといえるのです。

苦悩


メンタルを切り替えるためのきっかけを常に求めている部分はあるかもしれません

大谷選手は大変な読書家で、小説、ビジネス書からマンガまで幅広く本を読んでいるそうです。

メジャーの先輩である元広島の黒田博樹さんの著書クオリティピッチング日本ハム監督・栗山英樹さんの著書未徹在などの球界関係者の本やトレーニング本、車椅子バスケットのマンガなど、お風呂に入りながら読むこともあるといいます。

そのような大谷選手は自身を「マイナス思考」と分析しているそうです。

「良かった試合より、失敗してしまった試合の方が心に残るんです。もう少し、こうできたんじゃないか。もっとこうすれば良かったとか」

そんな大谷選手を支えるのが読書であり、「読書は心の財産」であるとしています。

本、映画など野球以外のさまざまなジャンルに接しながら、迷いから脱出する方法を模索する、そして今の自分と照らし合わせ、進むべきヒントを得るという誰がでもお手本にしたいような意識を持っているのです。

今年やったことは絶対無駄にならない。そこに限っては、絶対に間違いないと思います

日本ハム入団直後から大谷選手の二刀流挑戦を周囲は口をそろえて「無理じゃないか」と言いました。

それでもプロ1年目の成績は、投手として13試合登板で3勝無敗、防御率4.23。打者として77試合に出場、打率 .238、3本塁打20打点という上々滑り出しでした。

大谷選手自体は、「両方やるのは自分にとって自然なこと」とし、1軍と2軍を行き来する調整、そのたびにイレギュラーとなる生活サイクルであっても、決して弱音は吐かなかったそうです。

「どっちも1軍でやらせてもらって、すごくいい経験になりました。これから何年もこういうふうにやっていくかもしれないですし、2~3年で、どっかで片方になるとしても」

本人はこのように仮説を立てていたのですが、年々レベルアップし二刀流に異議を唱える人は少なくなっていきました。大谷選手のこの取り組みは並大抵ではないけど、積み重ねた努力は無駄にならないし財産になるということを物語っていますね。

向上心


自分で納得していいもの、悪いものを区別して取り入れたい

この考え方は、自分に軸がないとできないですよね。

大谷選手は注目選手になるにつれ、野球経験者、評論家、❝自称・評論家❞という大人たちからアドバイスという名の意見をたくさん受けてきました。

すべての意見が良いとか悪いとかの選び取る力がなければ、最短距離で目標に近づけず右往左往してしまいます。実際、アドバイスを聞き入れすぎて潰れた選手も山のようにいます。

大谷選手がそうならなかったのは幼少時代に社会人野球で活躍していた父の指導があったからです。その指導を基に自分なりに工夫をしながら進化していきました。

つまり、父の適切な指導から軸を作り、自分で納得して実践すれば、自分の責任ということです。

これはスポーツの世界だけではなく、幼少期に関わる大人の声というのは、それそのものが今後の成長に影響を与えるということですね。そして、「選ぶ力を育てる」のも大人の役目なのだと思います。


自分で設定した数字はひとつでもふたつでも超えていきたい

大谷選手は2016年のシーズン前、目標は漢字1文字で「超」としました。

「昨年(の成績)は超えたい。優勝することが前提で、その過程でオフ中の肉体改造が必要だったと、終わったときに思えれば、いい年になると思う」と言いました。

そしてさらに数字は「20勝&20本です。20勝は軽く言える数字ではないですし、1年目じゃ言えなかった。20勝して、20本打てば」、日本一にも近づくんじゃないかと思いますし、そう言って喜んでもらえるなら言いますよ」

自分自身で目標のハードルを上げ、それを超えたら、またさらなる目標ができる。

このように常に高い目標をかかげることが、自分のモチベーションを維持するためのエネルギーになっているのでしょうね。

素顔


イラっときたら、負けだと思ってます

今年、大谷選手は27歳。大活躍してもそれに甘んじるところがなく、世論に動じない大人の風格というのが漂っている気がします。

元々が負けず嫌いでストイック。お酒を飲んでハメを外すことはなく、睡眠時間は1日7時間を確保する。声を荒げて他人に怒ることはなく、笑顔をたやさない。日ハム時代でも高級車を買うような派手な生活もしていないという大谷選手。

「オフはあまり出かけない。休日になると練習したくなるタイプで、寮でトレーニングとか。お風呂が好きで、マンガを読みながら長風呂したりしています」

このような大谷選手は「イラっときたら」の対処法という難しいセルフコントロールも難なくかわすということです。

マイペースともいえますが、「何が大事で何を守るべき」という価値観をしっかり持ち、常に軸のブレない生活を送っているからだと感じました。


他人がポイッて捨てた運を拾っているんです

みなさん、自主的に「ゴミ拾い」ってしてますか?

わたしは恥ずかしながら自主的に「ゴミ拾い」をしたことがありません。

経営者であれ、スポーツ選手であれ、究極までやり尽くそうとすると掃除に向かう傾向があるそうです。カレーショップCoCo壱番屋創業者の宗次徳二氏も毎朝、名古屋の大通りを掃除されているそうです。

逆に言えば、掃除をおろそかにする一流はいないということです。

大谷選手は高校時代から、当時目標「160キロ」「8球団からドラフト1位」にたどり着くために必要な要素として「ゴミ拾い」を挙げています。

ゴミを「運」に例え、「他人が捨てた運を拾ってる」というのは心の持ちようでいろんなことに前向きになれるということですよね。

何でも「負」に考えてはいけないという教訓を得ました。

克己心


食事内容はどこに行っても変わりません。トレーニングの内容も変えたくありません

2016年の優勝旅行先はハワイ。おおやけに認められた1週間の休暇ですが、大谷選手はハワイでもトレーニングを計画したそうです。

本人いわく「そんなに満喫ということはないと思います。例年以上にない時間をどう充てるかも大事です」

旅行中の行事の合間を縫って自主練習に精を出し、帰国前夜に開催された球団主催のパーティー後もウェートトレーニングで締めたとのことです。

たしかにプロの世界は厳しくて、今シーズンは絶好調でも来シーズンもそれが維持できるとは限りません。しかも優勝旅行に余計な時間を奪われたのでは時間がいくらあっても足りないはずです。

だから、他人が見たら大谷選手の行動は異常に見えるかもしれないけど、怠惰とは無縁、最優先はコンディション作り、余った時間だけが、文字通りの余暇と考え、規則正しい生活を過ごしているということですね。


想定内で発揮できる力が自分の実力。計算出来ない部分はあまり必要じゃないかなって思うんです。

確実性のあるものが実力。偶然はその限りにあらず。

大谷選手は、事前に頭の中でシュミレーションして、不安を払しょくし、打ち取るイメージを描いて試合に臨むそうです。まさに用意周到で、たまたまのラッキーは、実力のうちにカウントするものではないとしています。

たまにマウンド上で見せるガッツポーズですが、あの場面は自分の予想を上回るパフォーマンスできたということで、大谷選手はそれを実力とはカウントしていないということですね。

大谷選手はこう言います。

「本当は吠えたくないんですけど・・・・。吠えるということは、自分の予想を上回るパフォーマンスが出来たときなので、想定内を超えているというか。想定内で発揮できる力だ自分の実力なので、計算できない部分はあまり必要ないんじゃないかなって思うんです」

運も実力のうちと言いますが、運を引き寄せるには実力ありき。確実な自分を確立していけば、向こうから運が近寄ってくる。

大谷選手の想定内の幅を広げる努力は今後も続き、マウンド上で吠えるというシーンはなくなってくるかもしれません。それはそれで寂しいですけどね(笑)

哲学


見るポイントは相手のいいところだけ。相手の弱点を突くより自分がどう成長するかの方に興味があります

大谷選手は、研究熱心で、グランド以外でも、動画によるフォーム研究に余念がないそうです。見ている動画は自分のフォームだけではなく、他選手の動きを観察し、自分に取り入れるポイントを探しているといいます。

「タブレット動画で、いろいろな選手の投げ方や打ち方を見て、❝次の練習でこういうことをやってみよう❞❝この人のこういうところを真似してみよう❞と研究しています。こういう時間がすごく好きですね」

どこまでも野球が大好きな大谷選手ならではのことですが、見るポイントは「相手の長所」だけです。すべては自分の成長のためですがこのような貪欲さが今の大谷選手を作っていったといえます。


まだ21歳。しかし、もうプロ4年目です。

プロならば、期待は応えるものではなく、超えるもの。

「翔平はここまでやってくれるだろう、監督は思う、もうひとつ上をいけたらいいんじゃないかなと思います」と大谷選手は語ります。

大谷選手の成長は、日本中から注目を集め、21歳で開幕を迎えた2016年には開幕投手を任されました。この年は、球速で日本最速の165キロをマークしたのは記憶に新しいところです。

「いい意味で自分の期待を裏切ってくれた」と語る大谷選手はもうすでに次の目標を見据えているのです。

4年目で165キロなら、1年後、2年後は・・・・・。

人類最速となる170キロについては「まだ肩回りの筋力が追いついていない」と現状を冷静に分析しつつも常に大きな夢に向かって足りないものを補っていく大谷選手の姿勢にこれからも目が離せません。

『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』の感想・まとめ

僕は、もっともっと、出来ると思います

年々積み上がる努力と経験。

経験が自信になり、またさらなる高い目標をかかげる。

誰よりも、自分が自分に期待している。

その期待を裏切りたくないからこそ、走り続けることが出来る

このような思いが、大谷選手のモチベーションとなりさらに努力する原動力になっています。

まさに「プロの鏡」であり、「優等生だからできるんだろ?」なんて思いますが、我々が大谷選手の思考を取り入れることはできないのでしょうか。

いやいや決してそんなことはなく、「高い目標をかかげ、それに向かって最適な努力をする」ことは我々にもできます。

「自分には才能がないから絶対に無理」と思っている人では、これ以上の成長は難しいでしょうけど、「自分にはできる」と信じて努力する思考さえ持てば、おのずと道は開けるとわたしは思います。

今後の大谷選手の活躍を応援すると同時に、「大谷選手に負けていられない」と自分なりの努力をしていきたいと思いました。

本書は、今をときめくメジャーリーガー大谷翔平が考える人生観を学ぶことができ、自分自身の弱さをこれでもかと見せつけられた気がします。

本当にいい本です。

よろしければぜひご一読ください。

コウカワシン

最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

四国在住。
ミニマリスト。趣味は映画観賞と音楽鑑賞、読書、野球観戦。
映画は特に好き嫌いなくほとんどのジャンルーを観ます。音楽はジャズとクラシックが大好きです。読書は歴史書が好きでよく読みます。

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