
こんにちはコウカワシンです。
今回は前田裕二(まえだ・ゆうじ)さんの著書『人生の勝算』から学ばせていただきます。
本書は、現在(2022年9月22日)amazonの本読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」の対象本です。
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『人生の勝算』は誰におすすめか?
本書がおすすめなのはこのような人です。
『人生の勝算』がおすすめな人
- 営業スキルを上げたいビジネスマン
- 仕事の意味を失ってしまった社会人
- 人生のコンパスが欲しい人



人間だれでも、ついつい凹んでしまうことがありますが、本書を読めば、悩んでいるのがウソのように勇気元気をもらえます。
著者の前田さんのパワフルな活動をぜひたくさんの人に知っていただきたいものです。
『人生の勝算』はどんな本?
本書の目次
『人生の勝算』
プロローグ 経営はストリートから始まった
第1章 人は絆にお金を払う
第2章 SHOWROOMが作る新しいエンターテイメントのかたち
第3章 外資系投資銀行でも、求められたのは「思いやり」
第4章 ニューヨーク奮闘記
第5章 SHOWROOM起業
第6章 SHOWROOMの未来
エピローグ コンパスは持っているか
著者の紹介
本書の内容
『人生の勝算』は、ズバリ!「前田ビジネスメソッド」です。
amazonの書籍紹介より
今、最も注目される若き起業家が生きていくための路上ライブで身につけた人生とビジネスの本質をすべて明かす―。
SNS時代を生き抜く為に必要な〝コミュニティ〟とは何か。
SNSの次の潮流である、ライブ配信サービスの最前線はどこか。
アーティスト、アイドル、モデルなどの配信が無料で視聴・応援できる。そして、誰でも配信者になれる。画期的な仮想ライブ空間の「SHOWROOM」を創り出した前田裕二の全思考。
「勝算なんて何の根拠もないことを、この若き経営者は知っている。だから、前田裕二を信じた。」
――秋元康
秋元さんが〝堀江以来の天才がいる〟というから会ってみたら、本当だった。
――堀江貴文



前田さんはご両親のいない子ども時代を過ごされ、「誰にも頼らない生き方」を模索されてきました。小6のときから始めた路上ライブではビジネスにおける重要なことを学ばれ、それがSHOWROOM創業の根幹となりました。
大学卒業後に就職した投資会社UBS、その後入社したDeNAでの経験が今の活動に大きく影響しています。つまり本書は、前田さんの自叙伝&ビジネスマインドを知ることができる内容となっています。
『人生の勝算』の要点は?
前田裕二さんは、かなりな苦労人です。
物心ついたときには父親はいなく、8歳のとき母親まで亡くしました。10歳離れたお兄さんと親戚の家に引き取られますが、馴染めるはずもなく不規則にとがったガラス片のような心で過ごされていたそうです。
でも、親戚のお兄さんが譲ってくれたギターで路上ライブを行っておひねりもらうようになり、音楽で人に感動をさせたり、人との交流が大事ということを学び、それが現在のSHOWROOMの運営に大きく影響をしているのです。
その他にも、大学卒業後に入社した外資系投資銀行やその後、籍を置くことになったDeNAでの貴重な経験が今の前田さんを支えているのです。



それでは、わたしの独断と偏見で要点を押さえてみたいと思います。
絆を大切にする
路上ライブでの絆
前田さんは小6のとき、お金を稼ぐために路上ライブを始めました。最初は自身が作ったオリジナル曲を歌っていたのですが誰も足を止めて聴いてくれなかったそうです。そこで、誰もが知っている曲をカバーすることにしたら次第に足を止め聴いてくれる人が増えるとともに収入も増えていきました。
次にリクエストを受けて歌うということをされましたが、中には知らなくて歌えない曲もあったりします。そのときに「来週までに歌えるようにするのでぜひ聴きに来てください」と約束を取り付けます。
1週間後、そのお客さんの前でリクエスト曲を歌いました。そしてお客さんがおひねりとしてギターケースに入れてくれたのがなんと1万円!
そのお客さんにしてみたら、「一週間一生懸命に練習してきてくれた・・・どこで覚えたのかなあ?楽譜はどうしたのかなあ?きっとお金もないだろうに・・・」と、考えさせるストーリーが1万円という破格な価値にまで跳ね上がったのでした。
こういうことの積み上げが、お互いを一人の人間と認め合い、「ヒト対ヒト」の絆を作るのです。
最初は0だったお客さんと自分との絆が、時間をかけて、じっくりと育っていく。いくつものストーリーを共有するうちに、お客さんは決して裏切ることのない常連さんになっていく、そしてそれが「コミュニティ」と呼ばれる絆の集合体に成長する。
現在のSHOWROOMの原点ともいうべき下地が前田さんの少年期には育っていたということですね。
人に好かれるよりも人を好きになる
前田さんは大学卒業後、外資系の投資銀行UBSに入社します。
もともとモチベーション高く、起業精神旺盛な前田さんは、「誰よりも努力して成果を出す」ということに心血を注ぎました。
朝は、誰よりも早く(午前4時半~5時) 出社 し、日経新聞をすみずみまで読み、資料の下調べをし、海外のマーケット情報をアップデートしたりと実務の下準備を完了させておく。
このことを教えてくれたのがUBSの先輩社員である宇田川さんという方です。その宇田川さんはすごい人で毎週日曜日に「日曜勉強会」と名づけた自分のチームの強化をされました。
それはなぜかというと、「いくら優秀でも一人でたどり着ける高みはたかが知れている」と、個人でやれることの限界を感じ、より高みを目指すためには部下の育成とチームプレーが欠かせないという持論からでした。
その宇田川さんが何回も前田さんに伝えた言葉が「前田くん、仕事で大事なのは人に好かれることだ」です。
実際、宇田川さんという方は社内はもちろん、社外でもファンがいるほど人から好かれた人だったそうです。その極意が「人に好かれるよりも人を好きになる」といったことでした。
宇田川さんという方は人に好かれる天才でしたが、それ以前に「人を好きになる天才」でもあったそうです。他人と接するとき、相手のいいところや感謝できるポイントを見つけ、まずは自分から好きになってしまうという特技を持っていたのです。
ビジネスの相手はもちろん、秘書やアシスタント、ショップの店員、タクシー運転手に対しても最大の好意で接すると、今度は逆に好意的な人が集まってくる、そして宇田川さんを助けたくて仕方ない状態になるというそうです。
「スポーツなら個人プレーで良いかもしれない。でも、ビジネスという団体競技において大きなスケールで高いステージに到達するには組織を強くする必要がある。だから人に好かれなさい。」という宇田川さんからの教えは今も前田さんの心の奥にあるのです。
人生のコンパスを持つ
人生には試練がつきものですが、何度も壁にぶち当たっても、それを打ち破っていく過程で、二つの大事なことがあると前田さんは言います。
それは、
- どんなときも揺らぐことがない、深く大きな愛情を持つこと
- 人生の価値観、向かうべきベクトルを明確に持つこと
です。
組織においても個人的においても他者に対する創造力、共感力といった思いやりの気持ちを持つこと。つまり心からの深い愛情を持つことで、それはきっと組織を崩壊から救い、自分も助けてもらえます。
人生の価値観と向かうべきベクトル、つまり「人生のコンパスを持つ」ということですが、そのコンパスって、なかなかに難しい概念です。なぜならとことんまで自分と向き合って、自分の心と深く対話する必要があるからです。
これを「人生を通じて追い続けたい夢や志」と前田さんは表現しています。
明確な根拠など必要なく人生の幸福度を上げるための「夢や志」が、「人生のコンパスを持つ」であり本書の題名「人生の勝算」へとつながるのだと思います。
そのために自分自身の幸せと事業や自分が思う理想が世に果たす価値を結び付けることが重要であるとされています。
『人生の勝算』の感想・まとめ
モチベーション×コンパス×思いやり=勝算ある人生
この本を読んで、テンション上がりまくりの自分がいることに気づきました。
まず自分が前田さんと同じような境遇だったら卑屈な人生を送るだろうと予想しますが、前田さんはすべてを跳ね返しプラスにされました。その跳ね返し方がパワフルすぎて突き抜けてますよね。
本書は、『メモの魔力』とともに現代の「ビジネスメソッド」だと思います。私が紹介した以外にもキラッとした名言がちりばめられ、どこの部分から読んでも学びがあるのです。
とくに若くこれからの将来を自分で切り開いていきたいと考えている人には響く一冊だと思いますし、志は高くても今ひとつ行動力のない人にもモチベーションアップのために読んでいただきたい一冊です。




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