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『やり抜く人の9つの習慣』から学ぶ生産性爆上げ人間のつくり方

コウカワシン

こんにちはコウカワシンです。

今回はハイディ・グラント・ハルバーソンさんの著書『やり抜く人の9つの習慣』から学ばせていただきます。

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目次

『やり抜く人の9つの習慣』はどんな本?

『やり抜く人の9つの習慣』は、ズバリ!「目標達成率向上のバイブル」です。

本書はこのような本

著者のハイディ・グラント・ハルバーソンさんは、コロンビア大学でモチベーション理論を教える社会心理学者です。

「成功とは生まれつきの才能で決まるものではありません」

「成功する人には共通の思考や行動のパターンがあります」

と、このようにハンディさんは断言します。

そして多くの心理学者たちの数々の実験と、ハンディさん自身の研究成果によって証明ずみの「心理学的に正しい目標達成の方法」を著者がまとめたハーバードビジネスレビュー誌ブログの記事は、過去最大の閲覧数を記録する大反響を呼びました。

本書は、その話題の記事に加筆してつくられた1冊ということです。

本書は、聴く読書として「amazonオーディブル」と「オトバンクのオーディオブック」で、聴くことができます。

聴く読書は、スキマ時間に活用でき読書効率が上がるのでおすすめです。

本書は誰におすすめか?

本書はこのような人におすすめです。

『やり抜く人の9つの習慣』 がおすすめな人

  • 目標がありそれを達成したい人
  • 何をやっても長続きしない人
  • 今やるべきことの判断力をつけたい人

『やり抜く人の9つの習慣』 の要点は?

「成功者は才能があったから成功できたのではなく、成功者には思考や行動の共通点がある」

著者の ハイディ・グラント・ハルバーソン さんはこのように断言します。

つまり「才能があるから成功する」というわけではなく「思考や行動」によって、自らを成功に導いたのであり、その思考を9つの習慣として紹介してくれています。

その「9つの習慣」が下記のとおりです。

目標達成のための「9つの習慣」

  1. 目標に具体性を与える
  2. 目標達成への行動計画をつくる
  3. 目標までの距離を意識する
  4. 現実的楽観主義者になる
  5. 「成長すること」に集中する
  6. 「やり抜く力」を持つ
  7. 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
  8. 自分を追い込まない
  9. 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する

一覧で見る限り、「こんなことは知っている」と思う人もいるかもしれませんが、実際行動している人は少ないのではないでしょうか?

本書では、思考を行動に変えるしくみ作りも紹介してくれています。

コウカワシン

それでは、ポイントを絞ってわたしの独断と偏見であげてみたいと思います。

目標達成に大事なこと

目標達成するには具体性が必要です。具体的な目標は、「やり抜く力」を与えてくれるからです。

たとえば、ダイエットしたいときにただ単に「やせたい」という漠然とした目標よりも「5キロやせたい」という目標をかかげる方が成功しやすいということです。

では、目標を立てどのように達成させていくかポイントを押さえてシュミレーションしていきます。

どんな目標か(目標を紙に書く)

たとえば、「仕事で結果を出したい」という目標を立てたいとします。でも、これだけでは目標を達成するには漠然としていて「やり抜こう」という力を発揮するには弱いです。

そこで、「売上をいくら上げる」とか「出世する」と、仕事で結果を出すことを紙に書いて具体化してみるのです。

期日を設ける

具体化した目標ができたら、期日を設定してみます。

期日のない目標は、設定した目標より成功率が悪いのです。年収を上げたいなら「いつまでに売上を上げる」というように期日を決めれば励みになり簡単に妥協しにくいし、逆算して細かい目標が立てやすくなります。

たとえば、「年末までに今より100万円売上を上げる」とした場合に、「年末までの期間」、「月々」の目標、今月の各「週」目標、今日「1日」の売上目標と細かく立てることができ、売上目標自体を可視化して見ることができるのです。

達成方法を考える

「売上アップ目標100万円」をどのように達成するかの方法も重要です。具体的戦力を立て細かく細分化すれば、目の前に「今やらなければいけないこと」が可視化されます。

売上アップのためにできること「顧客管理」(ターゲット層をしぼれているか)、「商品管理」(商品は充分に確保できているか)、「商品資料の充実」(顧客層にわかりやすい商品資料を用意できているか)、「マーケティング」(売れ筋商品か)などを整理して、達成する方法を考えます。

たとえば、「この商品はお年寄り向けだから、さし絵のたくさん入ったわかりやすい資料を用意する」とか「今月これだけ売れたから来月にはもっと商品を拡充しよう」と売上目標達成のために考え得る方法を実践することが大事なのです。

メンタル・コントラストを活用する

「目標を達成して得られること」「そこに至るまでに考えられる障害」をそれぞれ2つずつあげます。

(例)目標:部長に昇進する。

得られること:①給料が上がる
       ②会社の戦略に関わることができる

障害:①ライバルの同僚
   ②上司の考えが今ひとつ、つかめないこと

メンタル・コントラストを深める

書き出した「得られること」を味わってみます。そして、書き出した「障害」を見直してみます。

  • それは本当に障害か?
  • なぜ障害になっているのか?

これまでのプロセスで、目標を達成する自信とやる気が高まると同時に、決意が固まるのを感じることができます。そしてさらに、具体的に何をやるべきかも明確になるということです。

if-thenプランニング

if-thenプランニング とは、「もしこうなったら、こうする」という意味で、事前に「いつ」「何を」やるかを、はっきり決めておくことです。これだけでも実行できる確率は2倍から3倍も高くなるとされています。

目標達成の切り札とされ、たとえばダイエット、フィットネス、そして交渉から時間管理に至るまで、「どんな行動をするかを事前に具体的に決めておく」ことで実行される確率が高まるのです。

基本形として、

①(if)もし、Xだったら、②(then)Yをする

①(if)もし、午前中にプレゼン資料を作れなかったら
②(then)午後最初の仕事は、その資料を作り上げることに専念する

①(if)もし、仲間とのおしゃべりで仕事がはかどらないなら
②(then)おしゃべりタイムを5分と決めて、5分後には仕事に集中する

①(if)もし、午後6時になったら
②(then)英会話教室でレッスンを受ける

など、取り決めておくのです。これを意識せず、毎日着実に行動することが重要です。

if-thenプランニングの効果は絶大です。なぜなら脳は「XならY」という文章を記憶しやすいからです。そして無意識のうちに従って行動することができるようになります。

重ねていえば、事前にするべきことをはっきりさせておくことで、意識しなくても行動すべきときに自動的に行動できるという仕組みづくりをすることで迷うことがないということでもあります。

if-thenプランニング の使い方としてこのようなときに活用しましょう。

「いつもやるべきことがありすぎて、結局何もできなかった・・・・・」
「時間管理・目標管理がどうしてもできない・・・・・」

このような悩みがあっても対処するには難しくないと言います。

まず、やるべきことをはっきり決めること。
それを if-thenプランニング に落とし込むこと。

これで、時間を有意義に使いつつ、目標達成への行動を着実に実行することができます。

成長するために大事なこと

目標を達成するためには「自分には成功する力がある」と信じることと同じくらいに「今はできなくても、できるようになる」と信じることも大切です。

つまりは「成長する」という実感を持つことが目標達成には重要であると言えるのです。

そのために肝に銘じることがあります。

「成長すること」に集中するために心得ておくこと

  • 能力は伸ばすことができる
  • 新しいことに挑戦する
  • 「証明ゴール」と「成長ゴール」
  • 興味を持つことが活力を高めてくれる

能力は伸ばすことができる

多くの人が「知能・性格・身体能力は生まれつき決まっていて、自分の努力ではどうしようもない」と考えています。たとえば、「がんばっても頭は良くならない(性格は変わらない、身体能力は上がらない)」と信じて疑っていないのです。

そうすると「今の自分ができると思える範囲で目標設定する」ことになり、つまりは「すでに自分の能力を証明する」ためのものだけになってしまうのです。

これを著者はとても勿体ないことだというのです。

なぜなら、「能力とは生まれつき決まっているもので、変えることはできない」という考え方は間違っているという研究結果がたくさんあるからです。

つまり、どんな分野の能力でも、一般に思われているよりもずっと柔軟性があり、能力は努力次第で伸ばせるということなのです。

「私は、自分が望めるように変わることができる」なんて思えたらどれだけモチベーションが上がるでしょうか。かんがえるだけでもウキウキしてくるのは、わたしだけではないでしょうね。

新しいことに挑戦する

目標設定の第一条件は、「これから、何ができるようになりたいか」です。なぜなら、目標は自分の能力を証明するためのものではなく自分を向上させるためにあるからです。

何ができるようになりたいか」は、たぶん新たな課題への挑戦するといった意味合いがあると思います。誰でも新しいことに取り組むのは怖いし失敗する確率も高いです。

そんなときは、「失敗してもいい、と開き直る」ことにしましょう。といっても、「失敗してもいい」なんて器用に考えられないですよね。

「成長ゴール」を重視する

でも、「失敗してもいい」「失敗なんて何でもない」と考えると、実際に失敗する確率は大幅に低くなるそうです。それには「成長ゴール」というものが大きく関わっているといいます。

そもそもゴールには2つあり、一つは「証明ゴール」そして「成長ゴール」です。

証明ゴール」は、「自分にはそれをする能力がある」「「自分はやり方を知っている」ということを証明するための目標です。

成長ゴール」の狙いは、「能力を伸ばして、今までできなかったことをできるようにする」という点です。

新たな課題は困難を伴うものですがその困難を「学び」という視点で捉えるのです。失敗しても「また、ひとつ学んだ」と思えば、がっかりすることもなくモチベーションを維持することができるのです。

つまり「成長ゴール」は失敗の落胆から自分を守ってくれる味方となるのです。

興味を持つことが活力を高めてくれる

どんな仕事でも、困難や混乱、思いがけない障害はつきものです。そんなときにやる気を出してくれるものは、「興味を持って、仕事を楽しむ姿勢」と「自分の仕事には価値があるのだという信念」だと著者は言います。

これは誰でも共感できるのではないですかね。「楽しいことなら何時間でもやれてしまう」とか「自分の仕事にある種の使命感を持つ」なんて思えたら疲れなんか感じないものですよね。

実際に最近の研究で、「興味ある課題に取り組む人は活力の高い状態を維持できる」ということがわかってきているそうです。

さらに研究で「興味を持つこと」と「ご機嫌でいること」が、仕事にどのような影響を与えるかについての実験では、「ご機嫌でいること」は多少、仕事をする上でエネルギーの維持に貢献したものの度合い的に「興味を持って」仕事をする時とは比べものにならなかったそうです。

つまり、「機嫌の良し悪し」よりも「興味の有無」の方が圧倒的に人の活力を高めるということなのです。

そして、ひとつ付け加えるなら「最初から自分自身に完璧を求めない」ことです。どのようなことでも習得には時間がかかります。少々の失敗で芽生えた興味を阻害してはいけないということです。

『やり抜く人の9つの習慣』 の感想・まとめ

❝成功者❞と呼ばれる人になるには「共通する思考や行動パターン」を意識しよう

『やり抜く人の9つの習慣』ということでしたが、実は誰でも実践可能な思考法なんですよね。それには「正しい選択」「正しい戦略」「正しい行動」をすることが成功の近道となります。

もう一度、成功者の9つの習慣を列記しますが、

  1. 明確な目標を持っている。
  2. if-thenプランニングで「いつになったらやる」と計画している
  3. 現実と目標までの距離に目を向けて「目標に近づくために何をすべきか」に焦点を当て、モチベーションを維持している
  4. 成功できると信じている。同時に成功は簡単には手に入らないと考えて、努力をおこたらない。
  5. 最初から完璧を目指さない。失敗を恐れることなく、少しずつでも進歩することを考えている。
  6. どんな能力でも努力で身につけられると信じている。どんな困難でも「やり抜く力」を持って当たることができる。
  7. 意志力も鍛えれば強くなることを知っていて、習慣的に鍛えている。筋力と同じように、意志力も使いすぎれば消耗することを知っている。
  8. 誘惑をできるだけ近づけないようにしている。意志力で誘惑に打ち勝とうとはしない。
  9. 「やらないこと」でなく「やること」に焦点を置く。

この9つのことが自分に自信を与え「達成できない目標などない」と思わせてくれると感じます。

まだ、疑問を感じるという人はぜひ一度読んでみてください。

『やり抜く人の9つの習慣』の概要

本書の目次

『やり抜く人の9つの習慣』

はじめに

第1章 目標に具体性を与える
第2章 目標達成への行動計画をつくる
第3章 目標までの距離を意識する
第4章 現実的楽観主義者になる
第5章 「成長すること」に集中する
第6章 「やり抜く力」を持つ
第7章 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
第8章 自分を追い込まない
第9章 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する


おわりに

著者の紹介

ハイディ・グラント・ハルバーソン

1973年生まれ。

社会心理学者。コロンビア大学モチベーション・サイエンス・センター副所長。

コロンビア大学で博士号を取得。モチベーションと目標達成の分野の第一人者。
「ハーバード・ビジネス・レビュー」「ハフィントンポスト」「サイコロジー・トゥデイ」「フォーブス」などへの寄稿多数。

本書のほか『やる気が上がる8つのスイッチ』(ディスカヴァー)『やってのける』(大和書房)『だれもわかってくれない』(早川書房)などのベストセラーがある。

コウカワシン

最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

四国在住。
ミニマリスト。趣味は映画観賞と音楽鑑賞、読書、野球観戦。
映画は特に好き嫌いなくほとんどのジャンルーを観ます。音楽はジャズとクラシックが大好きです。読書は歴史書が好きでよく読みます。

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