
こんにちはコウカワシンです。
皆様、「明日、死んだらどうしよう?」なんて考えたことはありませんか?
今回、ひすいこたろうさんが書いた『あした死ぬかもよ?』を読み、自分なりに思い考え、大きな学びとなりました。
なお、『あした死ぬかもよ?』は、キンドルアンリミテッドで、読み放題です。
ぜひこれを機にご活用ください。
冒頭で、変なことをお聞きして申し訳ありません。
でも、「まさか、自分が死ぬなんて~」って、考えていらっしゃる方は、かなり多いのではないでしょうか?
実はわたしもその一人です。人間は必ずいつかは死ぬとはわかっていても、自分の死に関しては実感がわかないものです。けど、「明日、死んだらどうしよう?」って考えたら、残りの人生を有意義なものにしたいですよね。
本書は、限られた一度っきりの人生を、自分らしく、悔いのないものにするきっかけになります。




『あした死ぬかもよ?』はどんな本?
本書の目次
『あした死ぬかもよ?』
人生を終える日、どんな気持ちになっていたら最高ですか?
しつもん0 人生最後の日、なにに泣きたいほど後悔するだろう?
第1章 後悔なく生きる
第2章 ドリーム(夢)を生きる
第3章 ミッション(志)を生きる
第4章 ハートの声(本心)で生きる
ラストメッセージ
あとがき
著者の紹介
ひすいこたろう
新潟県出身。作家・コピーライター・漢字セラピスト。
日本メンタルヘルス協会の衛藤信之氏から心理学を学び心理カウンセラー資格を取得。
『3秒でハッピーになる名言セラピー』ディスカヴァーMESSAGE BOOK大賞で特別賞を受賞しベストセラーとなる。
他に『「心にズドン!と響く『運命』のことば』(王様文庫)、『漢字幸せ読本』(KKベストセラーズ)、『人生が100倍楽しくなる名前セラピー』(マイコミ)、『ココロの教科書』(大和書房)、『朝にキク言葉』(サンマーク出版)など多数。
インターネットにて、27000人が読む『3秒でHappy?名言セラピー』を無料配信中。
本書の内容
「人生を終える日、どんな気持ちになっていたら最高ですか?」
「本当にやりたいことをやる人生」と「本当はやりたくないことをやる人生」のどちらを選ぶかと聞かれると、ほとんどの人が「本当にやりたいことをやる人生」のほうを選ぶと思います。
けど、実際に90歳以上のお年寄りに「人生をふり返って唯一、後悔していることは何ですか?」と質問をすると、ほとんどの人が、「もっと冒険しておけばよかった」というそうです。
なるほど、この世の最大の不幸は「やり残したことがある」ということなのですね。
では、それをどうすれば避けることができるか?
そのことを自問自答するために本書では「人生最後の日に笑って死ねるための27の質問」を用意してくれました。
それに向き合うことにより、本当の自分(本心)に会いに行くことができるという内容になっています。
『あした死ぬかもよ?』は、誰におすすめか?
本書がおすすめな人はこのような人です。
『あした死ぬかもよ?』は、このような人におすすめ!
- 人生に生きる意味を感じていない人
- 人生に疲れている人
- これではいけないと危機感を感じている人



いつかはだれもが死を迎えます。
そのとき、笑って死ねるようにしたいものですね。
それはみんな同じだと思います。
ですので、ぜひ多くの人におすすめできると思います。
人生最後の日に笑って死ねる27の質問
まずは、本書に書かれている「人生最後の日に笑って死ねる27の質問」を取り上げてみたいと思います。
人生最後の日に笑って死ねる27の質問
- あと何回桜を見られるだろう?
- どんな制限を自分にかけているだろうか?
- あなたが両親を選んで生まれてきたのだとしたら、その理由はなんだろう?
- あなたの人生は、100点満点中、いま何点?
- 気がつきたい幸せはなんですか?
- これだけは失いたくないものベスト5は?
- いま抱えている悩みは、例え人生最後の日であっても、深刻ですか?
- あなたにとって理想の人生とはなんでしょう?
- あなたは、なにによって憶(おぼ)えられたいですか?
- 自分のお墓に言葉を刻むとしたら、なんて入れる?
- あなたの死亡記事が出ます。なんて書かれたい?
- あなたの大切な友達が、どんな夢を持っているか、知っていますか?
- 「いつかやる」。あなたの「いつか」はいつですか?
- 死ぬ前にやりたいことリスト10は?
- あなたがいきることで、幸せになる人はいますか?
- なんのために、この命を使いたい?
- おじいちゃん、おばあちゃんの名前をちゃんといえますか?
- あなたでないとできないことって、どんなことですか?
- 死後、あなたは、誰の記憶に残るだろう?
- あなたがホッとするときはどんなとき?
- 半年後に死ぬとしたら、いまの仕事をやめる?
- 誰になろうとしてるんですか?
- もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしたことをする?
- 今日飲むお茶が最高のお茶だと思ったら、いままでとなにが変わる?
- なにもかも大丈夫だとしたら、ほんとは、どうしたい?
- これまでの人生で一番うれしかったことはどんなこと?
- 理想の人生を生き切った「未来のあなた」が、「今日のあなた」にメッセージを贈るとしたらなんと伝える?



皆様は、すべて即答できますか?
わたしは、すべて即答することができませんでした。それは、いままで「死」を意識することなく生きてきた証拠であります。
この27の質問を見ることができただけでも、昨日よりは人生を前向きに考えることができたと思います。
『あした死ぬかもよ?』の要点は?



それでは本書の要点として、この「人生最後の日に笑って死ねる27の質問」の中から、特に気になったものを独断と偏見で選びたいと思います。
あなたの人生は、100点満点中、いま何点?
思いどおりになる人生なんて退屈なだけ
人生が思いどおりにいかないって悩んでいるあなたへ。
生きることって大変ですか?
当然ですって。
お釈迦様は約2500年前、「人生は苦(ドゥッカ:思い通りにいかないもの)である」と悟ったわけですから。
生まれてくることも、死ぬことも、病気になることも、肝心なことはすべて思いどおりにいかないのが人生です。
ここで、何が言いたいかを考えてみましょう。
「人生は思い通りにならない」=「将来のことはわからない」ということなんですよね。
では、将来がわかることは幸せでしょうか?
決してそんなことはありません。思い通りになる人生とは、ただ単に「退屈な人生」になりかねません。著者のひすいさんは、「実は、思いどおりにいかないからこそ、人生は面白い」と言われます。
面白いたとえがあります。
サッカーが面白いのは、手を使ってはいけないから。
ゴルフが面白いのは、ボールを手に握りしめて、手で穴にねじ込んじゃいけないから。
・・・・(中略)・・・・
どこに投げても、全部ストライクになる、思いどおりになるボウリング場があったら、行きますか?
想像するまでもなく、「退屈な人生」ですよね。このようにならないためにも自分自身の意識改革をすれば、もっとウキウキワクワクした人生が歩めそうな気がします。
生きるって大変ですか?
大変に決まっているじゃないですか。
大変だからこそ、面白いんです。
大変だからこそ、人は「大」きく「変」わることができるんです。
どのようなこともですが、「自分が変わったなあ」と思えるときって、まさに大変な状況に直面し、それを乗り越えた時ではないでしょうか?
先が見えない今だから、大変な今だから、「大変だから面白い」と転じる意識改革こそが、毎日をウキウキワクワクするものに変えられるパワーがあるのです。
でも、「大変なものは大変だし、なかなか気持ちの切り替えなんてできないよ」と思う気持ちもわかります。
ではどうするか?
大変な状況を少しでも軽減する方法があります。
苦しみや不安に点をつけてみる
「過去最高度の不安を10点とすると、この不安は何点?」って、
過去最高度の不安を10点とすると、この不安は8点かな。
だったら、余裕でしょ?
過去最高度の不安を10点とすると、今回の不安は6点かな。
だったら、余裕でしょ?
こんなふうに、「何点?」と質問をした瞬間に、「不安」が3秒で「余裕」に切り替わるんです。
図にするとこんな感じ。
不安→3→2→1→余裕
図にするまでもなかったですか?(笑)
嫌な感情は「数値化」すると、その感情を「客観的」に見られるようになります。
すーっとその感情が離れていくのです。
実は、われわれはもう「究極の逆境」をすでにくぐり抜けてきているそうです。
それは、「誕生の瞬間」です。
せまい産道を通って生まれてくる。このとき、約1.5トンもの圧力が体にかかるそうです。スペインの闘牛が約1トンですから、1.5トンというのはかなりすさまじいですよね。
なんといっても、頭蓋骨がゆがむほどの苦痛を乗り越えて産道を通り抜けて生まれてくるのですからね~。そのような苦痛はなかなか遭遇しないのではないでしょうか?
ですので、「人生では、いろんな大変なことが起きるけど、一番つらいことはもう、乗り越えている」と、このように考えてみることです。
生まれてくるときの苦痛を10点とすれば、生まれたあとに起きることなんてどれも「9」以下です。だとしたら乗り越えるのは余裕ではないでしょうか?
そう思い、「最後の日が来るまで思いっきり生きる」ことが、苦境や不安を乗り越えるパワーになります。なぜなら、生まれてくること以上に大変なことってこの世にはないからです。



そう考えるとなんだか気持ちが軽くなりますよね。「生きてるだけで丸儲け」とは、明石家さんまさんの座右の銘として有名ですが、まさにその通りだと思います。つらいときはそれを思い出しやり過ごすことが大事ですね。
「いつかやる」。あなたの「いつか」はいつですか?
人生のタイムバケットをつくろう!
江戸時代の平均寿命って、38歳前後だそうです。縄文人は平均31歳くらいです。現在からするとあまりにも早死にだと思いませんか?
「この世に生まれたら、いつかは死ぬ」これは、誰もが避けることはできない真実です。だから、死が不幸ではないということです。反対に「生きていることが奇跡」だとひすいさんは言います。
もし、死がなければ、今日やるべきことはすべて明日にまわされるでしょう。そして、明日になれば、また次の日にというようにダラダラと時は流れ、すべては、いつかやるべきことになり、そのいつかは永遠に来ないでしょうね。
そんなことが起こらないように、神様は、命を完全燃焼させるためのスイッチとして、「死」を発明したのだそうです。命を最大限に輝かせるための締切日ということで「死」はそのために創造されたのです。
まるで夏休みの宿題みたいですね(笑)
「どうせいつかは死ぬんだから、やるべきこと、やるべきことって、意味なくね?」と思う人もいるでしょう。たしかにワクワクしないことに締切日をつけるのは無意味です。
ですが、「やりたいこと」、「自分の夢」がある場合はいかがでしょうか?
たとえば、「アラスカにオーロラを見に行きたい」という夢があるとしましょう。けどそれを漠然と思っていても「いつ行けばいい」という思いのまま、10年、20年と過ぎていくのが予想できますよね。
「死」という締め切り日に限らず、体が元気なうちに夢は実現したいものです。そんな場合は、カレンダーに先に書き込んでしまいましょう。
実際に行く日まで予定し、カレンダーに書き込めば実現率が飛躍的に上がります。
時間は「現在」→「未来」というふうに流れていきますが、未来を先取りすることで「未来」→「現在」へと時間の流れを逆にできるんです。
このような考え方を「自分のタイムバケットをつくる」として両学長も提唱してります。


ひすいさんは、「やりたいこと」や「自分の夢」を実現するために、先に予定に入れ、カレンダーに書き込むことをすすめています。
いつかやる。あなたの「いつか」はいつですか?
いつかやるの「いつか」を「今日」にした日、あなたの運命が変わります。
そして「いつまで」にやり遂げるか。
夢に締切日をもうけるのです。



ぜひ自分のタイムバケットをつくり、実現に向けて「いつか」を「今日」にできるようにしていきましょう。
誰になろうとしてるんですか?
どう死ぬかとは、どう生きるかということ
人間は誰しも、頭の中で「私は死にません」という思いで生きています。だからでしょうか、何かのきっかけで「死ぬかもしれない」と思ったとき、恐怖が現れるといいます。
だから、「私は死にません」という思いを早く消してしまったほうがいい、人は死ぬものであると自覚することから正しい見方が生まれ、明るい哲学が生まれるとスリランカの偉いお坊さん言いました。
仏教では「ヤター エータン タター イダン」という言葉があるそうです。
お通夜で遺体と対面したときに、「ああ、こんなふうになったのか」(ヤター エータン)「私もこのようになるのだ」(タター イダン)と、人の死を通して自分の死を見つめるということだそうです。
だから、ペットの犬が死んだときにお母さんが子どもに「ワンちゃんは天国で、いつもあなたのことを見守っているよ」とごまかすのではなくて「生きているものはみんな死ぬのよ」としっかり教えるべきだとも言われます。
どう死ぬかとは、どう生きるかということです。
そして、どう生きるかとは、
どう、ありのままの自分を受け入れるか、
そこが出発点だと僕は思っています。
「死を見ない」というのは,「ありのままを見ない」ということです。
「自分の嫌なところを見ない」という生き方です。
それでは自分に素直になれるわけがない。
それではどんなにがんばっても、一番身近な存在である自分にくつろげるわけがない。
ありのままを見ずに到達できる真理などなく、ありのままの自分に素直になれたときに、心が解放されるということです。
誰かになる必要はない
「ありのままの自分にフォーカスする」
憧れの人がいることはステキなことですが、そのままそのようになる必要はない、世界でただひとりの、❝自分❞として生まれてきたのだから、堂々と胸をはればいいとひすいさんは言います。
自分じゃない自分を偽って成功するよりも、むしろ、失敗しても、ありのままの自分で生きたほうがかっこいいですよね。欠点こそ個性、自分らしさと思うことで「ありのままの自分にフォーカス」できます。



「どう死ぬかとは、どう生きるか」「どう生きるかとは、どう❝ありのままの自分❞を受け入れるか」ということですね。
よくもわるくも自分の人生は自分だけのものです。
ありのままの自分で生きたほうがかっこいいと納得がいきました。
『あした死ぬかもよ?』の感想・まとめ
後悔しない人生のためのメソッド
映画「最高の人生の見つけ方」をご存知の方は多いと思います。


(出典:MOVIE WALKER PRESS)
タイムバケットということで「やりたいことリスト」をつくるのですが、二人の老人が子どものように夢中になって「やりたいこと」に挑んでいく姿に自分にもワクワクする思いを感じた人は多いのではないでしょうか?
ホンキで夢に向かうとき、ホンキでそれを支えてくれる人との出会いがあります。
ホンキで人生に向き合うとき、感謝の気持ちが自然に湧き上がります。
この思いこそ、死ぬ前に思い出したいワンシーンになるはずです。
90%の人は90歳を超えて人生をふり返ったときに、「もっと冒険しておけばよかった」と思うそうです。ならば、人生を冒険として生きると決めることは、「いまが何歳だから」なんて躊躇せずに即実行するべきです。
なんといっても「今日が一番若い日」なのですから。
こんな思いに賛同いただけるのならぜひご一読いただきたい一冊です。




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