
こんにちはコウカワシンです。
今回は、加藤昌治(かとう・まさはる)さんの著書『考具』から学ばせていただきます。
『考具』はどんな本?


『考具』は、ズバリ!「アイデアひねりの教科書」です。
本書はこのような本
コロナ禍で仕事を失う、もしくは、仕事が減り収入が少なくなっている方は、かなりいらっしゃるのではないでしょうか?
何をどうすれば、状況が良くなるのか? 先が見えない中、模索する毎日が続いています。けど、立ち止まっていても改善することはなく、ただただ、時間だけが過ぎていくだけです。
「何かアイデアが欲しい!」
「今、この状況を突破したい・・・」
そう考えるのは自然なことです。ましてや、今後AI化が進み、今やってる仕事がAIに奪われるなんてこともありうるわけです。つまり、「誰でもできる仕事は、AIに置き換わる」ということは覚悟しておいた方が良いかもしれません。
今後、AIに仕事を奪われず生き残るためには、「自ら考え企画できる」ことが求められます。
そこで、お尋ねします。皆様は「考えるための道具」を持っていますか?
「考えるための道具」といっても特別な道具をお店で売っているわけではありません。パソコンやスマホなど、「考えるためのヒントを得るのに補助してくれる道具」はあっても、「考えるための道具」は、自分の頭の中にしかありません。
「考えるための道具」、これを『考具』(こうぐ)と呼んでみましょう。
『考具』を手に入れると、思考力を生かしてアイデアを生み出せる企画型の人間になれます。今や、ありとあらゆるビジネスには必須のスキルだといえるのです。
「まるで、クリエーターじゃん。おれにはムリだよ」なんて、言わないでください。一流のクリエーターや広告マンでも最初はズブの素人です。
アイデアマンになれるかどうかはしだいに身に付くもので、年齢も関係ない、そしてなによりも「置かれた環境より、自分の意識の方が大事」と説く本が本書です。
本書は、実は2003年の初版で、15万部突破のベストセラーとなった本です。今もなお、アイデアを絞り出す教則本として多くのクリエーターさんたちに読み継がれています。
今回は『孝具』から学ばせていただきます。
本書は誰におすすめか?
『考具』がおすすめな人
- 企画担当者
- 販売促進員
- デザイナー
『考具』の要点は?


本書は、考えるための道具、すなわち『考具』を持つとあなたのアタマとカラダが「アイデアの貯蔵庫」「企画の工場」に変わる。という内容が書かれていて、アイデア出しの考具が21も紹介されています。



わたしの独断と偏見でポイントを押さえていきます
アイデアとは?
アイデアと企画は「WHAT」と「HOW」で成り立っている
これは、ビジネスに限ったことではなく、日常生活においてもものごとというのは「何を」「どうする」という2つの要素に分けられます。
言い換えると「WHAT」と「HOW」です。
アイデアや企画というものは、ものごとの大小は関係なく、それを形にするのが大切です。「何を」「どうする」をセットで考える習慣こそ必要なスキルだと言えます。
アイデアとは、既存の要素を新しい組み合わせにする以外の何ものでもない
アイデアって、どんなときに浮かんできますか?
そのアイデアのもとになったものはありますか?
もしかして今まで見たことも聞いたこともないようなアイデアが頭に浮かんだりしますか?
アイデアは真似ることから
常に新しいアイデアを作りたいと思うのは誰でも同じです。ですが、新しいアイデアのとらえ方として、「全世界的に新しい」とか「誰も考えつかない」なんていうのはあまり意味がないそうです。
アイデアの根本は「役に立つ」とか「実践的な」という目的にあります。言い換えれば「新しいアイデア」というのは、他のジャンルーでは当たり前でも自分の分野で未導入なら、それは「新しい」のです。
たとえば、本屋さんの業界にスーパーマーケット業界のノウハウを持ち込んだら、それは相当に「新しい」のです。そしてビジネスを向上するパワーもあります。これで十分ではないでしょうか。
つまり、真似ることや「カタ」を持つことは何ら恥ずべきことではないのです。それをもとに自分だけのオリジナルの企画を生み出すことができるのです。


出典:「ドラゴン桜」より
「ドラゴン桜」の桜木先生も「創造するってことはまず真似ることから始まるんだ!」と説いています。
こう考えられるようになるとアイデアの出どこって、身近に見つかるものがかなり出てくると思います。他社・他業界にちょっと目を向けるだけで自分たちのオリジナルを作れるようになったら儲けものですね。
アイデアは、情報収集から
カラーバス
「意識して見れば、向こうから目に入ってくる」
カラーバスとは、「色を浴びる」という意味です。色を浴びるといっても虹のようないろんな色が目に入ってくるというわけではありません。意識すればおのずと目に入ってくるのです。
たとえば、朝出かけるときに「今日のラッキーカラー」を決め、それが「赤」だったとしたら、外で見るものに赤いものが多いことに気づかされるのです。車、看板、標識、道行く人の服など・・・なんだかよくわからないけど妙に赤いものが目につくんです。
これをカラーバス効果と言います。たぶん統計的には赤い車の通行量はいつもと同じですし、看板だって標識だっていつもそこにあるし、道行く人が赤い服を着てるのはいつもは気づいてないのかもしれません。
「今日は赤」と意識しただけで、やたらと目につくなんて不思議な現象ですが、これは色に限ったことではなく、自分が気になっている事に関する情報ってなぜか向こうから自分の目に入ってくるのです。
このカラーバス効果をうまく使っていきましょう。使い方は2つあります。
カラーバス効果の使い方
- 自分にとって使えそうな何かを探すとき
- かなり切羽詰まっていて、目前の問題解決につながりそうなヒントを探すとき
どちらの場合も、通勤とか、どこそこへの移動とか、街中を動くときに有効です。
意識して見ていくと、ここでは色に意識をするとして、いろんなものが目に入ってきます。たとえば赤色という共通項でくくると、一見関係なさそうなものたちが自然と集まってくることにおどろき、気づきます。
街をひと回りするだけで新鮮なアイテムが登場したとしたらシメタものです。
先ほど、「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」という話をしましたが、「新鮮なアイテム」というのは、もともと既存の要素のひとつに違いありません。
ここでひとつ参考にしていただきたいのは、カラーバスは、注目する視点をいつもと違うジャンルで絞ると発見の幅が広がるということです。
「色」だけでは飽きるので、次は「形状」「位置」「音」など、何でもいいから、自分が気になる要素を意識してみてみることです。
たとえば、「形状」であれば、丸いもの、先のとがったデザインのものなど、「位置」であれば、視線の高さを変えるなどです。たとえば、ふだん天井のデザインって意識しませんよね。それを意識して見るとおもしろい発見があるかもしれません。
すべての「既存の要素」から、とっておきのアイテムを探すのにカラーバスをぜひ利用しましょう。
聞き耳を立てる
カラーバスは、目から入ってくる情報をつかまえる考具です。でも街中から得られる情報は視覚的なものだけでしょうか? それだけではないですよね。
そう!耳から入る情報も意識したら大切なアイテムになる「既存の要素」です。つまり「聞き耳を立てる」ということです。日常生活においては、意識すればおのずと向こうから耳に入ってきたりするものです。
たとえば、電車の中でおしゃべりをしてる人たちを見かけるのではないでしょうか。ふだんなら、他人のおしゃべりなんて気にならないし、うるさいだけです。
だけど、ちょっとだけ耳を傾けてみてはいかがでしょうか?
もしかしたら・・・秘密情報をやりとりしているビジネスマンたちがいるかもしれません。まあ、そんな場面に出くわすことがあるかはわかりませんが、アイデアのヒントを得るために人は「誰かと話をする」のです。
誰かと話すことで得られる情報は使えますし、わからなければ質問もできます。しかし、そのために時間を取ることってむずかしいですし、毎夜毎夜とはいきません。
だったら、他人の話をちゃっかりと聞き耳たてることは、とても有効なのです。聞けるときに聞いておく、耳に挟んだらそのまま聞いておく・・・いわば間接インタビューです。
ビジネスマン同士のけっこうマジメな話や、学生さんたちの会話から若い人たちのニーズやトレンドを拾うという、ナマ声リサーチができるとはアイデアのヒントそのものではないですかね。
そりゃ、このネット社会では、少しググっただけでかなりな情報が得られますが、自分の身の回りのニーズはこのようなナマ声がかなり役に立ちます。そして、自分が直に拾ってきたことの強みもあるんです。
そして、直接自分が話し相手、もしくは聞き手になることも有効です。でもその時は必ず「聞き上手」になりましょう。インタビュースキルを身につけると本当に聞くことが考具になります。
それには、メンタリストDaiGoさんの『超トーク力』がおすすめです。先日ブログにも書きましたので、ぜひそちらも読んでいただければうれしいです。


人の話を聞くことのもう一つのメリットは、他の誰かの生活のほんのヒトコマを共有できることです。なぜそれが大事かというと、今の世の中は常に変化が激しく、ものの価値観が多種多様となったからです。
自分ひとりの考えだけでは、思いつかないことも他人を巻き込むことでビッグデーターを得るチャンスがあるのです。たとえ一時的であっても、他の人の感情や体験を共有できれば、出てくるアイデアの領域がググっと拡がります。
こう考えると仕事で成果を出したり、日常生活をほんのちょっと良くするために必要なことって、案外近くにあるものなんです。ちょっとだけ、目を向ける、耳を立てるに意識して見るのも大事なことですね。
ちょいメモ
皆様にお尋ねします。今朝見た夢って覚えていますか?
わたしは覚えていません。というか今朝見た夢でも家を出るころには忘れてしまってます。そもそも人間の脳はとにかく忘れるそうです。
ここで必要なのが「メモを取ること」
つまり「自分の外部ハードディスクを持つ」ってことですね。でもそんなにマジメやらなくてもいいそうで、なんとなく気になったものだけちょこっと書いとけば忘れません。
ちょいメモの特徴は、意識して手を動かすことで頭の片すみに残すこと。
だから書くものはきちんとしたメモ帳やノートでなくてもよくて、手にした新聞、読んでた本の余白、紙の切れっぱしとかスマホのメモ機能に保存するもよし、あげくの果てには手のひらでもいいとのことです。
メモするやり方も人それぞれですが、短いメモでも十分役に立つのです。一言だけとかイラストをちょこんと描くもよし、書いとけば、それを見ただけでそのとき思ったことが引っ張り出されます。
でも、思い出さなかったらどうする?
それで思い出さなかったら、それまでの情報ということで、今はあまり重要ではなかったと割り切りましょう。メモをすることの効用は、頭の中にあるものを外に出す作業をすることにあります。
頭の中が整理されることが第一なので、スッキリした頭は思考力を高める武器になります。
アイデアに行き詰まったときは?
アイデアマラソン
アイデアを出すのに行き詰ることは、多くの人が経験しているのではないでしょうか?
そこで「スランプだ」とか「自分はダメだ」とか思うのは早計です。アイデアなんて、出るときは噴水のようにあふれてくる時ってないですか? そしてそのアイデアをメモにきちんと書き留めてますか?
きちんと書き留めてるなら大丈夫!それを見返してヒントにすればいいのです。
先ほどのちょいメモは、自分の頭を整理するためにやるメモで、このメモは自分が生み出したアイデアをノートに書いていきネタ本にするメモです。これを「アイデアマラソン」といいます。
アイデアっていうけど何を書けばいいの?
良い質問です。仕事や日常生活などで感じること。「ああなったらいいのになあ~。こうしたらいいのに・・・」とついつい思ってしまうことでいいのです。
たとえば、自社や他社に対して思うこと(不満など)、自分自身の生活や行動の周辺(ああ~また寝坊しちゃった~。どうすれば寝坊しない仕組みが作れるかなあ~)、住んでる地域の行政や環境(ゴミ分別などの簡素化や道路環境の改善など)をズバズバ本音で書いていくのです。
なんだか不満ばかり書いてしまうかもですが、改善策も合わせて書けば、さながら革命家気分も味わえます。日頃思うことを文章にして残しておく、これはたいへんなネタ帳ができあがります。
メモの取り方は、前田裕二さんの『メモの魔力』が大変参考になると思います。ほんの街のヒトコマでも気になったらメモに残し、抽象化して、さらにアイデアに昇華していくやり方が親切丁寧に書かれていますのでおすすめです。


これって、わたしも思うのですけど、たんたんとアイデアマラソンを続けることでアイデアのネタ切れなんて起こさなくなると思いますね。「メモを残す」習慣は、自分自身の鍛錬とモチベーションを高めるのに大きな作用があると思いますから。
こうやって、自分専用のアイデアバンクを作っていきましょう。
自分だけの「孝具」を見つける
自分だけの武器ともいえる「孝具」を持つことは、これからの人生に深みを作ってくれます。ちょっと意識するだけでアイデアが噴水のように湧き上がる・・・ちょっと想像しただけでウキウキしませんか?
そのような自分にピッタリの「孝具」を見つけていきましょう。
考具にもいろいろあって、インプット系のものとアウトプット系のものに分けられます。
インプット系考具
インプット系考具とは、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせの何ものでもない」の定義から考え、
- いま抱えている課題に有効
- 将来的に有効
な、「既存の要素」をどれだけ発見し、インプットできるかが、重要になります。
面白くて新しいアイデアを作り、効果的な企画を立てるために周辺にあるアイデアの素をうまく取り込める考具を発見し持ち歩く習慣をつけましょう。
アウトプット系考具
アウトプット系考具とは、アイデアを展開し、企画へと収束させるためのツールです。時間と予算の許す限り、手に取って試してみるのもいいですね。
持ち歩くためのアウトプット系考具としての条件は、「扱いやすいこと」です。ポッと浮かんだアイデアをすばやく定着させられる手軽さ、簡単さが必須条件です。
情報メディア
情報メディアの考具
- 本
- 新聞・雑誌
- テレビ・ラジオ
- ウェブサイト
- 広告・記事
- 写真集・辞書・年表・地図・カタログ・データベース
本
「既存の要素」を凝縮したものとしては破格の価値があります。誰かが必死になって研究してきた成果をその何十分の一、何百分の一の時間で取り込むことができるからです。
本を読むことは疑似体験をするということです。
新聞・雑誌
新聞・雑誌は、書籍に比べたらスピード感抜群。雑誌は、ターゲットとしている読者をセグメントして個性的、新聞は全生活者に向けての情報発信ですが、新聞によって個性があります。同じ話題でも取り上げ方や見出しはかなり性格が違うと言えます。ですので、時々いつもは読まない新聞に目を通すのも何か発見があるかもしれません。
同じく、雑誌も自分がターゲットでないものも新たな発見があるかもしれません。たとえば、男性ならたまには女性ファッション誌に目を通すくらいの冒険をすれば面白いアイデアの素ができるかもです。
テレビ・ラジオ
テレビはのような映像情報には、非常に多くの情報が盛り込まれています。しかもスピードも速いメディアです。たぶんいつも見ている番組だけでも情報の引き出しは多いと思いますが、たまには違う番組にも目を向けてみるべきでしょうね。
ラジオの場合は、ボーッと聴いているときにフッとおいしい情報が飛び込んでくることがあります。そうなるとラッキーですね。
テレビもラジオも音声を含むメディアは一定の時間、拘束されるデメリットがあります。本のような活字メディアは速読などの時短手段がありますが、音声メディアも一旦録画・録音しは速や聴きする工夫が必要なときもあるかもしれません。
ウェブサイト
いまやインターネットを活用していない人を探すのが難しいくらいではないでしょうか。でも、あまりにも情報が多様化しすぎていて扱いがむずかしいメディアでもあります。
そしてフェイクニュースなど、信用性があやしいものもありますので、同じ情報でも他の情報と照らし合わせ、根拠ある情報の取捨選択が必要でしょうね。
広告・記事
ほとんどのマスメディアは広告と記事で成立しています。広告と記事はいろんな視点を見せてくれる情報源です。ここでも他業種の広告や記事にも目を向け、使えそうなアイデアはサクッといただいちゃいましょう。
写真集・辞書・年表・地図・カタログ・データベース
情報のストックメディアともいえるこの分野は、いつも変わらぬ情報を提供してくれます。ですが、自分の求める問題意識が違うと新しい発見があるのではないでしょうか。
たまには、興味がなくてもチラ見しておくだけでもいつか役に立つかもしれません。
プロダクト
プロダクトの考具
- デジタルカメラ
- 携帯電話
- 文房具
- ICレコーダー
プロダクトの考具は、とにかく自分自身が使いやすいのが一番です。「高価=高機能=効果あり」の方程式は成り立たないことを心のすみにでも置いておきましょう。
身の回り
身の回りの考具
- かばん
- いす
- つくえ
- 洋服
身の回りのものも考具として捉えてみましょう。かばんや家具、服などのデザインや機能に目を向けると、人間工学的な世界と伝統工芸の匠の技、最先端のデザインなどが同居しています。少し視点をずらすだけでアイデアのヒントがたくさん埋まっているともいえるのです。
リアルな環境
リアルな環境の考具
- 人間
- 空間
- 音楽
- 嗜好品
リアルな環境からは、身体全体で受け取るナマな情報が満載です。そういう環境に五感をフル活用して出かけていくと自然にアイデアの素が入ってきます。
ここでもいつもはしない行動をすると新発見があるかもしれません。
たとえば、踊りが下手なので、いつもなら絶対に行かないであろうクラブに行ってみたりすることもアリなのです。踊らなくていい、雰囲気を味わい、取材するような感覚でのぞいてみるのもいいと思います。
その他、いまはコロナ禍でできませんが、食事に行き、一緒にいる人のオーダーした料理を「ちょっと食べていい?」「そのカクテルはどんな味?」など興味を示し試してみるのもアイデアの具をつかめそうですね。
オリジナルアイテム
オリジナルアイテムの考具
- チェックリスト
- スクラップブック
- 情報ファイル
- データベース
- テンプレート
気になったことを記録していくツールですね。アイデアマラソンに近い考具です。集めた情報たちは見返すのに活用しやすい仕組みを作らないといけません。
「ああ、あの情報どこにあったっけ?」と言わなくてもいいように大まかでもいいから分類しておくと便利です。几帳面に丁寧にするのもいいですが、なんといってもいざという時に使いやすいのが一番です。
自分なりに工夫してみるといいですね。
『考具』の感想・まとめ


まず「好奇心」を持つこと。
これがアイデアマンになるための必須条件だと思います。
アイデアの素をたくさん仕入れ、引き出しに整理してストックしておく、やがてアイデアのストックは、いろんな組み合わせで企画化されていく、そしてその企画力こそが、どのような時代にも必要とされるということです。
加藤さんが最後にアイデアマンになるための近道を教えてくれました。それは、自分の理想となる「考える人物像」を見つけて、勝手に自分の肩書にしてしまうということです。
「わたしは〇〇〇に考える人」を掲げてしまうのです。
その〇〇〇を埋めれるとシメタものです。
たとえば、「朝、会社に着くまでになぜかアイデアが10個見つかってしまう人」「実施企画の最終段階で、漏れがないようにバッチリまとめられる人」といった感じです。
自分の特徴、個性、職種などを見つめ直してキャッチフレーズを持てると、自然と〇〇〇が埋められ、自分のゴールイメージが決まるのではないでしょうか。
つまり、自分自身をアイデア・企画を考えだせる人、定義したときから、自分が変わり始めているのです。いままでインプットしてもほったらかしだった頃からすると大きな変化です。
やがて、このような思考力が習慣化し、システム化されれば、特別な考具がなくても、同じように頭が勝手に動いてくれて、新たなアイデアが生まれてくるようになります。
そうしたら、自分自身の市場価値というものは無限大に向上すると思いませんか?
この考えに賛同していただけるならぜひ一読してみてください。
『考具』の概要


本書の目次
『考具』
序章 広告会社でも最初は「ただの人」。今からでも全く遅くない!
第1章 「アイデア」「企画」を考えるとは、何をすることなんだろうか?
第2章 どうしたら❝必要な情報❞が入ってくるのか?
第3章 展開・展開・展開!
第4章 企画=アイデアの四則演算!
第5章 時にはスパイスを効かす!
第6章 あなただけの『考具』を見つけよう!
終章 頭の動き方がシステム化することこそ、本当の『考具』かもしれない
著者の紹介
加藤昌治(かとう・まさはる)
1994年(株)博報堂入社。現在同社コーポレートコミュニケーション局勤務。
情報環境の改善を通じてクライアントのブランド価値を高めることをミッションとし、マーケティングとマネジメントの両面から課題解決を実現する情報戦略・企画を立案、実施する毎日。
主な著書
『アイデアはどこからやってくるのか』CCCメディアハウス (2017/2/28)
『チームで考える「アイデア会議」』CCCメディアハウス (2017/2/28)
『発想法の使い方』日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2015/4/1)
共著
『アイデア・バイブル』ダイヤモンド社 (2012/2/16)


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