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メンタリストDaiGoの『超トーク力』は、話しベタを克服したい人なら読んでみる価値ありの実践本

コウカワシン

こんにちはコウカワシンです。

今回は、メンタリストDaiGo(めんたりすと・だいご)さんの著書『超トーク力』から学ばせていただきます。

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目次

『超トーク力』はどんな本?

『超トーク力』は、ズバリ!「コミュニケーション・バイブル」です。

本書はこのような本

みなさまは、おしゃべりが好きですか?

わたしは、どうも人との対話が苦手で、営業職でありながらいつも四苦八苦しています。今思えば、なぜこの仕事をしているのかわからないくらいです。

でも、たとえ人と対話が少ない職に就いたとしても、他人と関わらない仕事なんてありません。どこかかしこで、必ず関わらなければいけません。

そんな時、「どうしたら人とうまく話ができるかなあ」とか「もっと説得力が欲しいなあ」とか思うことはないでしょうか?

特に、私のような「人と話すのが苦手」とか「なぜか意中の人と親しくなれない」と考える人は少なくないと思います。その原因はどこにあって、どうすれば改善できるのかを教えてくれる人がいたらいいですよね。

そんな中、最近出版されたメンタリストDaiGoさんの本『超トーク力』が目に入りました。

これは!と思い早速読んでみると、「なるほど!」とうなってしまう内容ではありませんか。

今回は、『超トーク力』から学ばせていただきます。

本書は誰におすすめか?

本書はこのような人におすすめです。

『超トーク力』はこのような人におすすめ!

  • 雑談で何を話せばいいかわからない人
  • 人とコミュニティを取るのが苦手な人
  • 新社会人

『超トーク力』の要点は?

『超トーク力』は、もともと「会話が得意ではない」というコンプレックスを持つDaiGoさんが、「話し方の科学」をテーマにした論文を読み、試行錯誤しながら「話し方」のスキルを突き詰めた内容が示されています。

本書により、オフィシャルな場面での日常会話、商談、プレゼン、会議、プライベートでの世間話、込み入った相談事、雑談など、どんな場面にも対応することができます。

コウカワシン

わたしの独断と偏見でポイントを押さえていきます。

科学的に最強な雑談力

雑談は人と人とのおつきあい

雑談を交わす最大のメリットは、話し相手との親密度を高めるきっかけになることです。

たしかに、雑談は相手と親しくなるために必ずしますよね。話してみて気が合いそうなら仲良くなっていくし、そうでなければ自然と距離を取るようになるのではないでしょうか。

カナダのウィンザー大学が調べた研究で、「雑談」を交わすメリットとして、オフィスで何気ない雑談をする人としない人が社内でどのような評価を得ているかを比較しました。

これによると、雑談をする人は、しない人に比べて

  • 周囲の人からの好意を持たれ、評価される
  • 能力を認められ、信頼を得られている
  • 助け合える関係を築きやすい

という結果となり、「ちょっとした雑談が仕事をしていく上で大きなメリットをもたらし、お金では買えない価値を生みだしている」と言えるのです。

こうした人間関係の恩恵を社会学や経済学では、❝ソーシャル・キャピタル❞(社会関係資本)と呼ばれています。ソーシャル・キャピタルは、日頃から積極的に交流を重ねることで生まれる人間関係があってこそ高まるものです。

もう一つ、面白い研究に「同じ人に何度も会うと相手に好意を持つという本能が備わっている」というものがあります。

アメリカのノートルダム大学では、男女200万人を対象に「相手の好意を維持する接触回数、行為が増す接触回数、行為が減る接触回数」を明らかにしました。

その分岐点と言えるのが、「15日に1回ということで、最低でも15日に1回のペースで接触しないと好意は薄れていき、逆にそれ以上の頻度でコンタクトを取っていると好意が増していくという結果になりました。

ちなみに、お互いに「この人と会いたい」、、、「一緒にいたい」と思い、積極的に共に過ごした時間が200時間を超えると、心を許し合える関係が結ばれることもわかっているそうです。

雑談には意味を持たせない

雑談の狙い

雑談のメリットや会う頻度については、わかりましたが、「それだけ重要な意味を持つ雑談だから、しっかりと考えて話さなければならない・・・・」と身構える必要はないとDaiGoさんは言います。

雑談は、あくまでも雑談とし、雑談で交わされる会話の内容そのものには、ほとんど意味がないのです。思い出してほしいのですが、あいさつなどを交わした後の雑談を覚えている人って、、、いますか? たぶん、多くないはずです。

それは、雑談というものが会話をスタートさせるときに欠かせないものですし、その回数が増すことで親密度も上がるという面があるものの、雑談がコミュニケーションの主役にはならないからです。

ではなぜ雑談は必要なのでしょうか?

雑談には、先ほどのソーシャル・キャピタル」をつくる上で、相手に、❝また会いたい❞と思わせる目的にあるからです。

雑談の目的

  • 相手といい雰囲気のやりとりができた
  • お互いに似たところもあって打ち解けた
  • 話していて気分がよかった

「いいやりとりができた」「打ち解けられた」「気分がよかった」といった印象を残すことができたら、相手はまた会ってくれるでしょうし、次の段階に進みやすくなります。

「トゥー・クエッション・テクニック」(2つの問いかけ)

雑談により相手に❝また会いたい❞という印象を残すことができたなら、できるだけ早い段階で、相手の感情を動かす問いを投げかけることが大事です。

雑談のアプローチとしては、「今日はいい天気ですね」とか「家から会社まではどの路線を使ってるんですか?」などから入ってもいいですが、このような話題では、話し手も聞き手も感情そのものが動きません。

そこで、相手の心を動かすために「トゥー・クエッション・テクニック」を活用します。「トゥー・クエッション・テクニック」とは、「ピーク・アンド・セオリー」を提唱したダニエル・カーネマン博士が導き出した「親密度を高める会話テクニック」です。

やり方は、

  1. 最近の出来事について尋ねる(内容はポジティブでもネガティブでもかまいません)
  2. その出来事によって、どんな感情になったかを尋ねる

この2つのステップを踏むことです。このことで、エピソードを話した相手の幸福度が上がり、聞き手への親近感が増すのです。

それでは本書から会話例をあげさせていただきます。

聞き手「最近、『これは事件だったなあ』と感じた出来事はありました?」

話し手「事件ね~。あ!結局、見つかったんだけど、スマホを落としてしまって」

聞き手「スマホを。それはドキドキしますね」

話し手「そうなんですよ。一瞬、頭が真っ白になりました」

聞き手「わかります。スマホなしの生活って考えられないですものね。大事な情報もいっぱい入ってますしね」

話し手「考えてみると、コンビニの買い物も、電車に乗るのも、スマホ決済だし、誰かと連絡を取る以上のことをしているなって、本当にドキドキしましたよ」

トゥー・クエッション・テクニックにより2つの問いかけをしただけで、話し相手の「感情」を引き出すことができます。相手が気持ちよく話してくれるほど、聞き手に対し好感度が上がるのです。

これは会話が苦手な人でも、「良い聞き手になる」ことで、社交性やおしゃべりテクニックをカバーできます。大事なのは、相手の感情を引き出し、ていねいに聞くことなのです。

雑談に悩む人は、「良い聞き手」になれてない可能性があります。それは陥りがちな3つの誤解があるとDaiGoさんはいいます。その3つの誤解とは、

雑談に悩む人が陥りがちな3つの誤解

  • 最初から会話の中身にこだわってしまう
  • 会話のネタを自ら提供しようとする
  • 会話をリードしようとする

つまり、話し出すと「自分が、がんばらなくては・・・・」と空回りして、失敗した経験が積み重なり、気軽に話出す勇気が持てなくなるケースが多いのです。

ですので、話の主導権をムリに取らずに「良い聞き手」になり、問いかけで話し相手からネタを引き出し、相手のペースで話してもらうのが一番だということです。

話題を広げる7つの会話スターター

それでは、どのような内容の雑談が「感情に乗る雑談」に向くかを、例にあげてみたいと思います。

感情に乗る雑談

  1. 最近のニュース [相手の考えを知ることができる]
  2. 最近、盛り上がっていること[相手の感情を引き出しやすい]
  3. 力を入れていること[相手のコアな部分を引き出せる]
  4. 知り合ったきっかけ(第一印象)[親近感がわく]
  5. 今日あったいいこと[話しやすい]
  6. 今週末の予定[誘いやすい]
  7. この場所の印象(過去)[相手の過去と感情が引き出せる]

時と場合で、いろんな問いかけパターンがあります。大切なのは、こちらの感想は伝えずシンプルに「どう思います?」と質問することです。

「科学的に最強な雑談力」のポイント

雑談は良い聞き手」に徹すること

「今日、何かいいことありましたか?」

「あなたが熱心に取り組んでいる活動は何ですか?」

「最近、何かわくわくするような出来事はありましたか?」

といった内容の問いかけで、相手の感情や価値観を引き出す。

気になる人と親しくなるために必要なこと

みなさまは、今「気になる人」とか「仲良くなりたい人」はいますか?

なぜか、大人になると友達を作りにくい

「大人になると、友達が作りにくい」と思ったことはないですか?

アメリカのカンザス大学の研究チームは、新しい街に引っ越し、これまでのコミュニティとは異なる場所に身を置いた429人を対象に、その後の人間関係の変化を追跡しました。すると、誰かと友達になるための時間が明らかになったそうです。

平均して、会う時間が、

  • 50時間/カジュアルフレンド(時々、顔を合わせ、世間話をする程度の友達)
  • 90時間/気の合う友達
  • 200時間/親密な友達

と、分けられました。

ただし、自然になるのではなくて、親しくなるには1つの条件がありました。それは「選択的人間関係」であることです。

選択的人間関係とは、

「あの人と会いたい」「一緒にいたい」と自分の意思で誘ったり、誘いを受け入れたりする関係

ということです。

つまり、自分から求めて積み重ねた時間が200時間に達成すると、親密な友達になっているというわけです。口で言うのは簡単ですが、200時間もつき合うなんて言うのは、かなりハードル高いですね。

学生時代のように一緒に活動する時間が長ければ、「なんとなく気の合うヤツ」から「かけがえのない親友」になる可能性はありますが、大人になると、お互いが忙しいですから、なかなかうまくいかないことの方が多いでしょうね。

そこで、そんなジレンマを乗り越える「親しくなるための話し方」を実践してみてはいかがでしょうか?

相手と親しくなるために、人間としての自分を知ってもらう

親しくなるために一番良い方法は、「わたしはこんな人間です」を伝え合うことです。よく「初対面では当たり障りのない失礼のない会話をしましょう」と言われます。たしかにマナー違反はダメですが、それでは親しくなるのに時間がかかり効果的ではありません。

必要なのは、いかに早く抵抗なく相手とプライベートに踏み込んだ会話ができるかどうかです。相手のことが早く理解できれば、親密度も上がります。そして大人になってからできた信頼のおける友達は、確実に人生の質を高めてくれます。

では、「プライベートに踏み込んだ会話」とは、何を話すべきでしょうか?

まず言えることは、

  • 自分と相手の心の奥にある本音
  • 考え方
  • 価値観
  • 物事の見方
  • 人生に大きな影響を与えている過去の出来事

などのパーソナルな話題をお互いに話し合うことですね。

初対面の会話としては、かなりハードル高いですが、お互いに踏み込んだ話ができるなら、

  • この人とは、他の人とは違う話ができる
  • 信頼できる存在だ
  • こいつのためなら力を貸したい

というような、いい方向に人間関係が深まります。

ただし、気をつけたいのが会話のバランス!

それは、一方的に自分の話題を打ち明けるばかりにはならないことです。一方通行になり相手が聞き役になってしまうと、自分はスッキリしても、相手に重荷を渡すことになりかねないからです。

先に「わたしはこんな人間です」と自己開示するのは、あくまで相手にもパーソナルな話題を打ち明けてもらうためで、その呼び水として話しているという意識は忘れてはいけません。

「親しくなるための話し方」2つのポイント

相手と親しくなり良い人間関係を作るために話し方のポイントを押さえていきます。それは自己開示の適切な使い方と、話す前にやっておく事前準備です。

親しくなるための話し方、2つのポイント

  • お互いに自己開示をする
  • 事前準備として、自分の内面を整える

これまでの「雑談力」強化で、相手の感情を引き出すことができ、距離感が縮まったはずなのですが、多くの人がここから先になかなか進めないと言います。

「もっと相手のことが知りたいなあ~」
        ⇓
「こんなに気軽に話ができるようになったのに、それを聞いて関係が崩れるのが嫌だなあ」

「相手の本音は何だろうか?」
       ⇓
「しかし、本音を聞いて、心のシャッターを下ろされたらどうしよう」

「もしよかったら悩みを聞いてほしいなあ」
       ⇓
「重い話は、引かれるかなあ・・・」

といったように、「うまくいかないかも・・・」と不安となり、相手に悪いかもしれないと遠慮し、尻込みしてしまうからです。このよけいな気遣いもまた、大人になると友達が作りにくい原因となっているのです。

でもそれも、自己開示をする前にやっておくべき準備をすれば大丈夫です。

「自分の内面を整える」

アメリカのトーマス・ジェファーソン大学ミルナ・ブラインド統合医療センターの医師で脳神経学者のアンドリュー・ニューバーグ博士の研究チームは、「信頼関係が増すコミュニケーションについて、人と人とが親しくなる会話の鍵はどこにあるか」を探りました。

それによると、不可欠な要素として第一にあげたのが、話し方や話す内容ではなく、意外にも「内面の静けさ」ということでした。

なぜなら、不安や遠慮が親しくなるための踏み込んだ会話を尻込みさせるように、ネガティブな感情が他の人とのコミュニケーションの妨げになることがわかっているからです。

また、内面がざわついたまま踏み込んだ会話を始めると、一方的に自分が話し続けたてしまったり、相手の話をきちんと聞けずに信頼できないと思ってしまったりというトラブルも生じることになります。

このことから、勇気をもって自己開示するためには、ネガティブな感情を遠ざけ、メンタルを整え、内面の静けさを保つことが必要なのです。

「内面の静けさ」を作る3つのトレーニング

これは、先ほどのニューバーグ博士の研究チームが提唱する方法で、すべてをやる必要はなく、その場その時の状況に合わせて使いたいものを実践すればいいということです。

「内面の静けさ」を作る3つのトレーニング

  1. 1分リラクゼーション
  2. 右手のエクササイズ
  3. 思い出エクササイズ
1.1分間リラクゼーション

椅子に座る、もしくはベッドや床に横になって、目を閉じます。そして、自分の中で最も緊張している部位を感じ取っていきます。

1分リラクゼーション

椅子に座るか、ベッドや床に横になる。

  • 目を閉じる
  • 緊張している部位を意識する
  • ストレス度合いを10点満点で採点する

  • 深く息を5秒吸う。そして10秒かけて吐く。
  • 3回繰り返す

  • 目を閉じる
  • 緊張していた部位を意識する
  • ストレス度合いをもう一度採点する
2.右手のエクササイズ

「1分リラクゼーション」ができない場合にやるエクササイズです。

右手のエクササイズ

① 右手を開いて、その存在に注目
② 30秒、強く握る
③ パッと開く。握った時の指先の痛みや、開いた時の力が抜ける感覚を味わう。

3.思い出エクササイズ

「思い出エクササイズ」は、話を始める前に過去のポジティブなできごとを思い出し、緊張をほぐすエクササイズです。

緊張がほぐれていると同じ話をしても堂々として自信があると感じますし、聞いている相手も正しい知識なのだろうと信頼を得やすい傾向があるのです。

逆に相手から緊張感を感じると、「うそを言っているのではないか」とか、「自分でも腹落ちしていない話をしているのではないか」と疑いをまねくことがあります。

「内面の静けさ」を作る3つのトレーニングの意味

話す内容も大事ですが、聞き手は、相手から発せられた言葉以上に非言語の情報に反応するそうです。それは相手の話しぶりや態度に注目するということです。

話し手が、「リラックスしているか、緊張しているか」により、話す内容の信用度も左右されるのです。だからこそ内面の静けさが重要になってくるのです。

話を始める前に、この3つのどれかを行うと、自然と目の周りの緊張がほぐれ、落ち着いた表情を浮かべやすくなります。話し相手はそのリラックスした表情に安心感を覚え、こちらの話を信用し、信頼します。

そして、相手もたくさん話してくれるようになり、結果的に会話が盛り上がりやすくなるのです。「この人と親しくなりたい」「関係性を深めたい」と思っているときは、会話の内容に意識を向けがちですが、それよりもメンタルを整え、リラックスした状態を作りましょう。

メンタルが整い、リラックスした状態に相手はポジティブな印象を持ち親しみを感じてくれ、関係性を深めてくれる助けになるのです。

会話がうまくなる技術

話し下手、聞き下手に潜む無自覚のクセ

「自分ではまあまあ」うまく話しているつもりなのに、どうも人間関係が広がらない」

「職場やコミュニティで浮いている気がするなあ」

「話し相手が、なんだかたいくつそうな顔をしてるなあ」

「やっぱり話すことが苦手なんだよなあ」

「グループ内で集まった時に会話の主導権が取れないなあ」

こんなふうに思ったことはないですか?

うまく話せない人には3つの弱点がある可能性があります。それは「聞き下手」「不安」「発声の知識不足」です。この3つの弱点はすべて必要な知識を学び、対処法を施せば克服することができます。

ポイントは、「傾聴」「インナースピーチ観察」「アフェクト・ボーカライゼーション」です。

「うまく話せない」を克服する3つのポイント

聞き下手」⇒「傾聴
不安」⇒「インナースピーチ観察
発声」⇒「アフェクト・ボーカライゼーション

「聞き下手」の克服

「自分ではまあまあ」うまく話しているつもりなのに、どうも人間関係が広がらない」

「職場やコミュニティで浮いている気がするなあ」

「話し相手が、なんだかたいくつそうな顔をしてるなあ」

こうした問題ですが、この悩みの原因は、話し方ではなく、聞き方にあるということです。うまく相手の感情を引き出せてなく、聞き手に徹しきれていないとされています。

そこで、聞き下手な人の残念な会話パターンを例にあげてみますと

①空想:相手が話している話題と無関係なことを考える
②議論:相手の言っていることに対して、心の中だけで反論する
③判断:ネガティブ思考に影響されたまま、相手の意見を判断する
④問題解決:求められてもいないのに、アドバイスしようとする
⑤偽傾聴:本当は聞いていないのに、あいづちだけは打つ
⑥リハーサル:次に話したいことを考えてしまう
⑦独占:自分の目標達成のために、会話の流れを変えてしまう
⑧不意打ち:会話の相手に対抗するために情報を集める
⑨選択的傾聴:自分が興味のある内容にだけ反応する
⑩防衛的傾聴:相手の話がこちらへの批判だと考えながら聞く

この10項目は、アメリカのヴァージニア州にある人材育成や組織開発に関する世界最大級の会員制組織「全米人材開発機構」が調査し、まとめた聞き下手な人がやっている会話パターンです。

この自覚のある人は、「聞き下手」を克服するために、自分にも当てはまるところがないかチェックしてみるべきですね。自覚がない場合は、人に聞いてみることが改善への道です。

定期的に「聞き方」のクセをチェックすれば、何歳からでも聞く力は上げられる。つねに「相手目線で聞く」ことを忘れないことが大事です。

「不安」を遠ざける

「話し相手が、なんだかたいくつそうな顔をしてるなあ」

「やっぱり話すことが苦手なんだよなあ」

「話すことが苦手とかコンプレックスである」と悩んでいる人は、自分から積極的に話しかけることもできず、会話をしていても、話しているうちに「相手に伝わっているかなあ?」と自信がなくなってくるのではないでしょうか?

この悩みの背景にあるのは「不安」です。

つまり、不安があることで自分の心の声(インナースピーチ)に耳を傾けすぎてしまい、目の前の話し相手に集中できなくなり、悪印象を与えてしまうという悪循環になっています。

ネガティブ思考が不安をあおるような図式が頭に浮かびますが、人間は、心の声に正直な面がありますから困ったものです。けど、それが認識の違いだとしたらいかがでしょうか? もったいないし損した気分になると思います。

話が弾まず、相手の反応が薄かったとき、「わたしの話がつまらなかったからだ」というインナースピーチが起きたとしても、実際にはそれが正しいかはわかりません。ただ単に相手がもともと機嫌が悪く、話を聞いていなかった可能性があるかもしれません。

それなのに、勝手に自分に原因があると思い込むのは、ただの自己批判です。まず、相手のリアクションを見て「伝わっていない」と感じたら補足説明をすればいいだけです。

「自己批判のインナースピーチに引きずられる」・・・こんな状態を放置しておくと、うつ病の人のはんすう思考と同じように苦手意識が苦手意識を呼び込み、話すことへのコンプレックスはより強くなってしまいます。

実は人間って、自分の能力や生活にまつわる満足度などを直感で決めてもらうと、7割以上の人たちが「自分は平均より上だ」と感じているそうです。これは「レイク・ウォビゴン効果」というバイアスの作用です。

ところが人間関係においては、「平均以上だ」と考えるバイアスが働きにくくなるとされています。特に会話中、わたしたちは「相手に嫌われていると思い込むバイアス」の影響を受けます。これは会話がうまい人にも当てはまり、いい人間関係を築いているのに「嫌われているかも?」と不安になります。

「インナースピーチ観察」

そんな人間関係の不安の悩みに、ドイツのアーヘン工科大学を中心とした研究チームが提唱する「インナースピーチ観察」というテクニックが役立ちます。

インナースピーチ

インナースピーチとは、脳内で自然にわき起こる自己との対話のことです。

多くの人は、誰かと会話している間もインナースピーチに気を取られていて、そのせいで話し相手とのコミュニケーションの質が低下しています。

中でも悪影響が強いのが、自己批判的なインナースピーチで否定的な言葉が脳内で繰り返される状態にとなり、ネガティブな思考に引っ張られ、相手との会話がスムーズにいかなくなってしまうのです。

自己批判的なインナースピーチを止める

アーヘン工科大学を中心とした研究チームは、自己批判的なインナースピーチを減らす5つのステップを提唱しています。その狙いは、自己批判的なインナースピーチ受け取り方をポジティブな方向に変えることです。

自己批判的なインナースピーチを止める5つのステップ

  1. 静かな場所で』紙とペンを用意してリラックス(深呼吸)する
  2. リラックス状態で座り、しばらく沈黙。そのあと頭にわき上がってくる思考の断片を観察する
  3. 浮かんできた思考の断片の1つを観察。そこにくっついている感情と感覚を紙に書き出す
  4. また、わいてくる思考を観察する
  5. 書き出したインナースピーチを見て、ネガティブな思考を無理矢理ポジティブに変える

ちょっと強引な気がしますね(笑)

でも、紙に書き出す方法って『ゼロ秒思考』の時にも書きましたが、書くだけでスッキリする感覚があるだけに、割とポジティブに気持ちが切り換えやすいのでしょうね。

その他にも、インナースピーチ観察で自己批判的なインナースピーチの影響を減らしポジティブなメンタルを作る習慣を身につけるサポートテクニックも紹介されています。

ポジティブなメンタルを作る2つの方法

  • 毎朝「今日は楽しい行動を選ぶように心がけよう」と自分に言い聞かせる
  • 何かつらいことがあったときは、深呼吸する

この方法はアメリカのテキサス州にある南メソジスト大学の研究チームが「内向的な性格」を変えたいと考える人たちを対象に15週にわたる実験を行い、メンタルへの好影響があった方法です。

シンプルだけど、誰でもが行える方法ですね。やってみる価値ありだと思います。

発声を変えよう

「グループ内で集まった時に会話の主導権が取れないなあ」

グループで集まったとき、話したいことがあっても、なかなか話の主導権が取れないと悩んでいる人は、もしかすると「」に原因があるかもしれません。

「議論は声のでかいヤツが勝つ」という言葉がありますが、発言の気化器が均等ではない場合、声が大きく、よく話す人の意見が通りやすい傾向があるそうです。

ここで、DaiGoさんの動画を見ていただきたいのですが、DaiGoさんの特徴は、「高い声と早口」です。これは新しい知識を多くの人にひとり語りで伝えるためで、一般的にはやらないレアケースです。でも、しっかり覚えてほしいポイントにはスピードを落としたしゃべり方が効果的という技法を使っています。

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この記事を書いた人

四国在住。
ミニマリスト。趣味は映画観賞と音楽鑑賞、読書、野球観戦。
映画は特に好き嫌いなくほとんどのジャンルーを観ます。音楽はジャズとクラシックが大好きです。読書は歴史書が好きでよく読みます。

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