
こんにちはコウカワシンです。
今回は、堀江貴文さん、橋下徹さんの共著『生き方革命』から学ばせていただきます。
コロナのパンデミックで、世界中がパニックに陥っています。ようやくワクチン接種が始まってもいつになったらコロナが収束するのか誰もわかりません。
「未来なんて予想できない」
今さらながらこのことを、実感している人は少なくないのではないでしょうかね。
こんな状況で「平均寿命が100歳を超える」なんていわれても、どうやって生きていけばいいのかわからないのは当たり前のように思います。
不安をあおったり希望を唱える情報は、たくさんあふれていますが、果たして何を信じ、何を除外すればいいのかがわからないのが本当のところではないでしょうか?
そんな時、軸になる思考法を知りたいと思う人は少なくないでしょう。だから、最近ではいろんな成功者や評論家の発信する情報が心のよりどころになったりするのです。
でも思うに、共感できない意見は受け入れがたいです。明らかな情報を基にわかりやすく解説してくれる人物の意見を参考にしたいと考えます。
そんな時に、見つけた本が『生き方革命』!
著者は、堀江貴文さんと橋下徹さん!
このお二人は、テレビなどのメディアでもおなじみで、発信力も強く、ともに政治家を目指したイノベーター(革新者)で、世の中に一石を投じた方たちです。
このお二人のすごいところは、自分の持論を押し通す発信力と押しの強い馬力!
でも、ご存知のように堀江さんも橋下さんも最初から変革者を目指したわけではなく、「日々の歩みから世の中を知り、必要に迫られ、自分のなすべきことを知り、世に名が出るころには、天命を知る」のような、すべてが「小さな歩みを重ねてなし得たこと」なのです。
だから、お二人とも経験値から語ることはあっても、知らないことをさも知ったようなことは言わないのです。そのような「知」と「ノウハウ」を知り尽くした両氏の話を聞いてみたくありませんか?
今回は、堀江貴文・橋本徹両氏の『生き方革命』から学ばせていただきます。


『生き方革命』はどんな本?
本書の目次
『生き方革命』の目次
はじめに 堀江貴文
第1章 個人と組織
第2章 働き方
第3章 お金
第4章 都会の暮らし、地方の暮らし
第5章 学びと情報収集
第6章 教育
第7章 夢中に生きる
おわりに 橋下徹
本書の内容
『生き方革命』は、堀江貴文・橋本徹両氏によるこれからの時代に生き残るための心得を伝授してくれる内容です。
本書により、これからの時代に生き残るための方向性がわかります。
長らく日本は、終身雇用の影響で、会社員に自由はなく、ブラックな環境でも企業戦士として生き抜いてきました。しかし自由がない分、企業が会社員の雇用を守ってきたともいえるのです。
しかし、終身雇用は終焉を迎え、雇用形態も変わりつつあります。
昔と違って、自分がプレイするフィールドを、自分自身で作っていかなくてはいけないけど、それはそれでやりがいのある生き方になるのではないでしょうか。
ピンチをチャンスに変えれる思考法を学ぶのに最適な情報が詰まっていると言えます。



堀江さんと橋下さん! まさに日本を代表するイノベーター2人の話は、ぼくらでもわかりやすいよね!



そうだよね! それはなぜだかわかる?
あの2人は、自分の経験値で話をされるからなんだ。実体験でもないのに難しいことをウダウダ言ってる評論家とは違って、あの2人は、まず行動してる。行動して経験してるから、深く人に訴える力がある。だから共感を得ることができるんだよね。
『生き方革命』は誰におすすめか?
本書は、このような人におすすめです。
『生き方革命』はこのような人におすすめ!
- 自分自身で生き方をデザインしたい人
- 未来に希望を持つ人
- 新社会人



2人のイノベーターが、いろんな視点から先が見えない未来に向かっていく心得を示してくれてます。その未来に対して不安を抱くのは仕方ありませんが、それを面白がれる人は、きっとこの本に共感します。
『生き方革命』の要点



本書の要点をわたしの独断と偏見で選んでみました。
収入が増えるかどうかは、業界構造で決まる
一生懸命働いているつもりでも、作業は楽にならず、給料も上がらない仕事はたくさんある。
コロナ禍では、医療・介護、物流、小売、公共交通などのエッセンシャルワーカーにしわ寄せが行ったことがクローズアップされました。
特に医療関係者は、コロナ対策で四苦八苦の状態なのに、賃金的には上がっていません。それには、もともと多くの病院の経営が非常に悪かったり、看護師が比較的高給であったことの経営課題が一因しているそうです。
改善策は2つ
- その業界をもっと効率的な労働が行える構造に変える。
- 現状維持に甘んじて、収入が上がる見込みもないような業界だったらいっそやめてしまう。
実は医療の現場では手術で使う消耗品の医療器具の支出ががどのくらいなのか把握されていない場合が多いそうで、それをバーコードで一括管理できるようにして効率化を図れば作業はずっと楽になるといわれています。
それにより、今まで無駄な作業に投入していた人員を削減でき、結果的に収入も上がるという見込みです。そして、現状維持に甘んじて、収入が上がる見込みもないような業界だったらいっそやめてしまう。
なぜなら、いくら頑張ってもメリットがないからです。
ここでのポイントは、
「収入が増えるかどうかは、業界構造で決まる」のポイント
構造的に無理なら、しがみつくメリットはゼロだ。by堀江貴文
お金のリテラシー(知識)を身につければ不安は消える
2019年6月に金融庁が公開した「老後資金2000万円不足問題」は、大きな話題となり「2000万円なんてとても用意できない」といったヒステリックな反応が巻き起こりました。
でもまあ、考えてみればその人その人で、生活スタイルも違うし資産をどれくらい持っているかは様々なので、いちがいに老後資金がいくら必要かを図るのは難しいですよね。
そこでクローズアップされるのは、「投資」だ、とされています。政府が、「貯蓄から投資」をアピールするようになり、iDeCo(個人型確定拠出年金)や、つみたてNISA(少額投資非課税制度)などの制度も整備しました。
しかし、「投資」というと、二の足を踏むのが日本人です。なぜなら、外国と違って子どもの頃から金融教育というものを受けてきていないからです。
かつては郵便局(ゆうちょ銀行)にお金を預けておくだけで年利6%ついた時もあり、投資をしなくてもその恩恵を受けれたからというのも理由の一つですね。
ですから、貯蓄から投資へのマインドを転換するのをうながす必要があります。それには、お金に関する基本的なリテラシー(知識)を身につけるべきです。
お金に関する基本的リテラシーとは、
- 国のGDP(国内総生産)が増えていくとは、どういうことか
- 株式会社はどんな仕組みになっているのか
- 複利とはどういうことか
- 複式簿記とはどういう仕組みなのか
だいたいこのようなことを知っていれば、無理な借金もしないだろうし、少しずつ積み立てて資産形成をすることもできます。
「お金のリテラシー(知識)を身につければ不安は消える」のポイント
貯金での資産形成は難しい。「投資」について考えよう。by橋下徹
貯めるべきは、お金ではなく信用だ
お金は、生活基盤を維持するために必要ですが、今の日本は必要なだけのお金をすぐに借りられます。だから、不要なお金を貯めこんでも、自分はおろか世の中の役には立たないと堀江さんは言います。
お金よりも大事なものは、「信用」です。ふだんから「信用貯金」をしていないと、必要なときにお金も貸してもらえなくなります。
信用とは、きちんと約束を守ることです。
誰でもそうですが、約束をきちんと守らない人とまともな付き合いをしたいとは思いません。約束をきちんと守っていくだけで、人間関係は良好になり、信用は増していきます。
人間は、ひとりでは生きていけないものです。他人の力を借りることもあります。信用が増すほど、多くの人から力を貸してもらいやすくなり、ひとりではできなかった大きなこともできるようになるのです。
でも、薄っぺらな信用はいくら積み重ねてもしかたがありません。自分の大事にしたい人のことには全力で対応することが大事です。そういう姿勢が相手からの信用を得て、信用貯金を増やしていけます。
「貯めるべきは、お金ではなく信用だ」のポイント
普段から信用を高めておけば、いざというときお金も貸してもらえる by堀江貴文
「健康」に投資しよう
「信用」さえあれば、お金はいらない!
たしかにそうです。良好な人間関係を築くには「信用」がなくてはいけません。ですが、「信用」と同じくらい大事なものがあります。
それは、「健康」です。
健康は、人間の行動において絶対大事なものです。仕事のパフォーマンスだけでなく、人生を楽しむためにも健康な身体を保つことは重要です。
そこで、今を楽しむために、予防できる病気などにはできるかぎり手を打つべきで、それには運動習慣が最適です。人間、歳を重ねると、ある時期を起点にガタが来ます。ですので、定期的に健康診断を受けることが必要です。
健康診断などで生活習慣病のたぐいが見つかったなら、生活そのものを見直し、よい食生活、よい運動を心がけるだけでリスクをかなり下げることができます。
生活習慣病の予防とともに大事なのが「歯」のケアです。
「歯は2000万円以上の価値がある」と歯医者さんも言っています。なぜなら、歯周病にでもなれば心筋梗塞や脳梗塞、認知症などのリスクが高まり、歯をなくしたら食事の楽しみも半減するからです。
堀江さんは、毎日フロスなどで丁寧にデンタルケアをし、どんなに忙しくても3カ月に1度は歯科検診を受けられているそうです。
何かあった時のために生命保険に入るよりも、歯科検診や人間ドックに費やしたほうが、今生きるための健康を維持するのに有意義なお金の使い方だとしています。
「「健康」に投資しよう」のポイント
体調はパフォーマンスに直結する。何はなくとも定期検診は怠るな by堀江貴文
人生なんてハチャメチャでいい
「人生100年時代、あなたならどう生きますか?」
このような質問は、すごく抽象的で返答に困りますよね。なぜなら、将来のことはわからないからです。でも、あえていうなら、「その時、その場面の自分と向き合ってみる」ではないでしょうか?
橋下さんの人生も、そのような感じですね。物心ついたときから「世の中を変えてやろう!世間をアッと言わせてやろう」なんて考えていたわけではないのです。
橋下さんは、小2のときにお父さんが亡くなりそれまでいた東京から大阪に引っ越し、高校時代にはラグビーにのめり込み、高校の日本代表候補に選出されるほどの名選手だったそうです。
早稲田大学には、政経学部に進むも講義に面白みを感じず、在学中にちょっとしたビジネスを始めます。そのビジネスで、不渡り手形をつかまされ訴訟を起こします。
その時、独学で学んだ手形法や民事訴訟法がきっかけで法律家を目指すことになります。弁護士として事務所を構え、ガリガリ働く毎日を過ごしてきたところ、あるラジオ番組のディレクターを務める高校時代の先輩から、ラジオ番組の出演依頼をされました。
その時の出演で、ふつうの弁護士なら言わない意見を言ったことを評価され、さまざまなテレビ番組の出演依頼が来るようになります。
革ジャンにGパンの弁護士らしからぬスタイルで全国ネットの番組にレギュラー出演するようになり、人気を博したのは記憶に新しいところです。
テレビにコメンテーターとして出演する際にも、いいかげんなことは言わないよう、自分の持論を意識して勉強を欠かさなかったことが、やがて政治の道へ進むきっかけになります。
政治家への転機になったのが、作家の故・堺屋太一さんとの出会いでした。堺屋太一さんから、大阪府知事選へ出馬しろと熱心に勧められ、チャレンジすることになります。
大阪府知事に当選した橋下さんは、大阪のために自分の持てる力をすべてぶつけてみようと決意されました。その後の活躍、特に「大阪都構想」は全国を巻き込むくらいの関心を集めたことはまぎれもない事実です。
自身の人生をふり返って思うことは「どれもこれも、小さな偶然の積み重ねの結果にすぎない」ということです。そんな偶然に出会ったら、「大胆なほう、おもしろいほう、チャレンジなほうを選んでほしい」と橋下さんは言います。
橋下さんは、「未経験なことにチャレンジする不安はあるが、今の日本ならそんなに心配する必要もない。人生はハチャメチャなほうが自分を伸ばしてくれる」と言います。
「人生なんてハチャメチャでいい」のポイント
迷ったら、大胆なほう、おもしろそうなほう、チャレンジなほうに舵を切れ by橋下徹
『生き方革命』の感想・まとめ
「未来予測に意味はない」
by堀江貴文
最近では、「2030年には、このような世界になる」といった内容の本や情報が飛び交い、心配や希望を持つ人がたくさんいます。
たしかに、そのような未来があることを予測することが悪いことではありません。しかし、今たちまち慌てふためくより、やるべきことがたくさんあります。
まずは、何が起こっても大丈夫なマインドを作ることが大事なのではないでしょうか。たとえていうなら、情報をいっぱい浴びても、さまざまな選択肢をすぐに思いつける思考力を磨くことなどが、そうです。
「大胆だから動けるのではない。動くから大胆になれるのだ。」
by橋下徹
本書の中で橋下さんが多く使った言葉に「流動性」があります。やはり物事を動かさないと状況は変わらないのです。最初は熱意が空回りしてもいい、行動することで共感を生み、大きな熱を帯びた活動になるのです。
「大阪都構想」だって、とにかく大阪を変えたいという思いから始まり、熱意だけで住民投票にこぎつけたのです。動けば、人と出会い、共感を生んだら、熱が生まれ、その熱がさらに人を動かして、より大きな熱を生む。
橋下さんは、「日本が外国に比べて立ち遅れるのは「流動性」が低いから」と言います。「流動性」を高めるには、社会の流動性を高めるべきだと言います。
たとえば、日本の流動性の低い理由のひとつに「解雇規制」があります。これは会社側が社員を勝手にクビにできないことを意味します。
正社員にとって有利であるとともに、それが逆に苦しめている元凶にもなっているのです。もっと「解雇もしやすい、転職もしやすい、副業もしやすい」という環境になれば、人材がぐるぐる回り出し、経済も動いていくのではないでしょうか。
経済が動くとは、人・物・金が動いて熱を発する現象です。流動性なきところでは、経済も止まったままになります。社会人一人ひとりが、行動することで何かが生まれる社会が日本を救うと言えます。
とにかく自分個人として、チャンスがあったら、大胆に乗ってみる。無理だと思ったことをあえてやってみる。失敗しても、繰り返してやってみる。
そういうハチャメチャを繰り返して流動性が高まれば、熱が出て周りを巻き込むきっかけになり、流動性の海を泳ぐうちに自分自身の価値も高まっていくということです。
堀江さん、橋下さんの意見を合わせていけば、少なくとも将来の不安は軽くなり、希望を持ち大胆な行動を取れるようになり、情報をうまく取り入れ、何事もうまく自分で処理できる思考力が身につきます。
まだまだ本の内容を書ききるに至りませんが、興味を持たれたなら一度お読みになることをおすすめします。


コメント