
こんにちはコウカワシンです。
今回は、山下誠司(やました・せいじ)さんの著書『年収1億円になる人の習慣』から学ばせていただきます。
『年収1億円になる人の習慣』はどんな本?


『年収1億円になる人の習慣』は、ズバリ!「年収1億円マインドのつくり方」教本です。
本書はこのような本
皆様、資産1億円以上のお金持ちって、日本にどれくらいいると思いますか?
資産1億円以上5億円未満の富裕層が約118.3万世帯、資産5億円以上の超富裕層が約8.4万世帯、合わせて約126.7万世帯ということだそうです。


(出典:武蔵コーポレーション株式会社 記事「資産家とは何?高所得者・富裕層との違いや金融資産額の目安を解説」より)
これを見て、多いと思うか少ないと思うかは別にして、1億円以上の資産を持つお金持ちになるというのは、多くの人にとって夢なのではないですかね。
本書の著者・山下誠司(やました・せいじ)さんは、株式会社アースホールディングス取締役、株式会社サンクチュアリ代表取締役。
1976年 静岡県生まれ。高校卒業後に上京し、19歳で年収180万円から美容師を始め、31歳で年収1億円を超えたということです。
山下さんは、「誰にでもできるけど、誰もやってない年収1億円への習慣」があると言います。それはいったいどのようなことなのでしょうか?
それを本書から学んでみたいと思います。
本書はどのような人におすすめか?
本書はこのような人におすすめです。
『年収1億円になる人の習慣』は、このような人におすすめ
- 起業家・経営者
- 自制心のある人
- ものごとの価値判断のできる人
『年収1億円になる人の習慣』の要点


山下さんによると、年収1億円の人の「習慣」には、ある「共通のルール」があるそうです。でも、その「習慣」を行うのに、特別な才能もいらないし、最初にお金が必要になることもないとしています。
年収1億円の人は、特別な能力があるように感じますが、山下さんに言わせれば、
「能力」の差は、小さい
「努力」の差は、大きい
「継続」の差は、とても大きい
「習慣」の差が、いちばん大きい
毎日、行う「習慣」こそが、明暗を分けるのだとされています。
本書では、36の「習慣」を紹介されています。
「先輩お金持ち」から学び、自分なりにアレンジする
誰も最初から「お金持ち」になる方法なんて知らないものです。いろんな人と関り、導かれ、悟っていくのです。そのような過程において「嗅覚」の優れた人が人的資産を増やし、お金を稼げれるようになるのです。
本書では、先輩の「お金持ち」から影響を受けた、刺激を受けたという話がたくさんあります。この中からわたしが心にグサッと刺さったものをあげさせていただきたいと思います。
目的外のお金は1円も使わない
まず、これを見てください。
- 「最新モデルのフェラーリ(これまでに7台購入)」
- 「桜に囲まれた、10億円の豪邸」
- 「目の前に海が広がる、3億円の別荘」
を持つ年収3億円の成功者!
それが、山下誠司さんの上司といえる株式会社アースホールディングス社長で創業者の國分利治氏なのです。
見るからに派手!って感じの國分氏なのですが、実際の生活は、
「1本3000円のワインは買わない」
「110円以上するおにぎりは買わない」
「飛行機はエコノミーのみ」
「新幹線は自由席のみ」
「出張先は、最安値のビジネスホテルに泊まり、朝食は無料なら食べる」
おまけに、牛丼屋でトッピングの生卵60円を「妥当性がない」と真剣に悩み、最終的には注文をやめたと言います。
そして、究極のマインドが、わかるエピソードがあります。
山下さんの車の助手席に國分氏が座り長野に向かっていた時のこと。
「ずいぶん燃費の悪い運転をするね。2000回転を超えると燃費が悪くなるから、もう少しアクセルを緩める方がいい。それに、目を血走らせて追い越し車線を飛ばしても、到着時間はそんなに変わらないから大丈夫」
たとえ「数百円」でもガソリン代を節約すれば、その分「目的」のためにお金を使うことができる。彼が経営者として、社員のためにお金をかけることができるのは、床に落ちている「輪ゴム1本」まで大切にする堅実さを持っているからなのです。
この國分氏・・・ただのケチではないのです。使う価値のあるものだけに「お金を使う」という方で、フェラーリや豪邸と派手な生活をしているように見えるけど、これは「目的」があってしていることなのです。
その「目的」というのが、國分氏の「100人の経営者をつくる」「100年以上続く会社をつくる」というビジョンのもと、フェラーリや豪邸で「夢を形として、社員に見せるため」であり、自分が欲しいから所有しているのではないのだそうです。
実はプライベートの國分氏は、通勤は電車。月の生活費は10万円以下で、フェラーリに乗るのは、「社内のイベント」のときのみ (年に2、3回)なのだそうです。
なんとも慎ましい生活ぶりなのですが、これが年収1億円以上になる人の習慣であり、國分氏の決めた「ルール」なのだと言います。
細部の「本質」を見抜く
それから、影響を受けた方で、平野喜直氏を紹介しています。
平野氏は、株式会社プロワイズ(不動産業)の社長さんで、初めて訪れた場所でも、好感度のアンテナを張って「おいしいお店」を探し当てることができるのだそうです。これは別にガイドブックを見てるわけではないのです。
平野氏は、観察力を駆使して「お店の細部」を見ているのです。
たとえば、「あの店は、看板が汚いから期待できない」とか「あの店の店員の後ろ姿に覇気がないから期待できない」といったことです。
平野氏は、虫眼鏡で拡大するように「細部」を観察し、そこに出る「本質を切り取っていた」ということなのです。
その本質を見抜く目安として山下さんが、以下のことをあげられています。
- 性格は「顔」に出る
- 生活は「体型」に出る
- 本音は「仕草」に出る
- 感情は「声」に出る
- センスは「服」に出る
- 美意識は「爪」に出る
- 清潔感は「髪」に出る
- 落ち着きのなさは「足」に出る
これは作者不明で、2012年頃、FacebookやTwitterで大いに拡散されたそうですが、まさにドンピシャな「名言」ですね。ほんの小さなことの中に本質があるという証拠です。これを踏まえて山下さんが唱える法則があります。
【山下の法則】
- 人間性は「声」に出る
- 基本姿勢は「食べ方」に出る
- 生き様は「歩き方」に出る
- センスは「フィット感」に出る
- 前向きさは「肌質」に出る
- 本性は「弱者への態度」に出る
まさに美容師ならではの視点ですよね。観察力を磨く大切さは社員の皆様にも伝えていますし、自分自身にも徹底的に叩き込んでいるそうです。
稼ぐ人とは、「聞く」と「ほめる」ができる人
年収1億円以上のクライアントを50人以上かかえる、カリスマ・フィナンシャル・プランナーの江上治さんからの学び。
「契約が取れない保険の営業マンと、契約が取れる保険の営業マンの違い」ということで、契約が取れない営業マンの共通点は、「自分が売りたい保険(よく知っている得意な保険)を売り込み、一方、契約のたくさん取れる営業マンは「御用聞き」に徹しているということだそうです。
お客様の話をよく聞き、お客様の役に立てる保険(お客様の問題を解決できる保険)を提唱する。
美容室も保険と同じ
山下さんも美容師の立場でお客様の視点に立つといいます。スタイリストひとり当たりの売り上げは平均100万円/月だそうです。でも50万円/月しか売り上げられないスタイリストもいれば、500万円/月以上のスタイリストもいる世界です。
稼げないスタイリストは、技術(カット・ヘアカラー・パーマ)のバリエーションが少ないため、「自分が得意なヘアスタイル」をお客様に押し付けようとします。
反対に、稼げるスタイリストは、「へスタイルはお決まりですか?」「何かお困りのことはございませんか?」と御用聞きに徹するそうです。
お客様にとって、どちらが満足度が高いかは当然ながら御用聞きに徹するスタイリストですよね。
「3回以上ほめる」と稼ぐ人になれる
稼ぐスタイリストは、相手(あるいは、相手の好きなもの)を、よくほめるのだそうです。接客中だと「3回」は、ほめるといいます。なぜ「3回」かというと、1回や2回では、相手はお世辞と取るからです。
「3回」以上ほめると、相手は自分に対して好意的に接してくれて、その後の交渉もスムーズにいきます。
ですので、山下さんも朝礼で、スタッフに「ペアになって、交互に1分ずつ、お互いのことをほめてください」と指示することがあります。
いわゆる「ほめる訓練」ですね。これは「0秒思考」のメモと同じで、即座にどのような相手に対しても適応できるスキルになると感じました。
「譲っていい9」は、無視して、「譲ってはいけない1」を押さえる
「譲っていい「9」の波は、他の人に譲って、譲ってはいけない「1」の波に乗る」
この言葉は、サーフィン歴54年の日本を代表する「レジェンド・サーファー」河井幹雄さんから直接教えていただいた言葉だそうです。
どういう意味かというと、「誰でも乗れるやさしい波は、他人に譲って、自分はひたすら誰もが敬遠するような難しい波を待ち、その波が来たら絶対他人には譲らない」ということなのです。
なぜなら「やさしい波は、誰にでも乗れるから。それではサーフィンの技術が磨かれない。だから人に譲ってもいい。けれど、速い波や、切り立つような波(難しい波)は、譲ってはいけない。むずかしい波は自分を成長させてくれるから」
譲ってはいけない「1」を取り、残りの「9」を譲るとうまくいく
山下さんがフランチャイズのオーナーになったばかりのころ、自分にとって「絶対に譲ってはいけない1」を設定したそうです。それは「チラシ配り」です。なぜなら「チラシ配り」は、集客に直結する生命線だからです。
では「譲ってもいい9」は、何か?
それは、スタッフのあいさつ、身だしなみ、技術などの不満に関することです。そりゃ、あまりにもひどいのはいけないのでしょうけど、ある程度のことは、歯を食いしばって、目をつぶることにしたそうです。
そのかわり「とにかく、1つだけ、チラシ配りだけは、全力を尽くそう!」とされました。その結果として、「お店全体の客数」を順調に伸ばすことができたといいます。
「客数」が伸びると、スタッフの経験値も上がります。技術が磨かれ、接客態度も向上し、身だしなみにも気をつかうという相乗効果も表れ、本来なら山下さんがスタッフに注意するべき部分についても改善されました。
このような効果を生み出したのも「譲ってはいけない急所の1」を、なにがなんでも死守されたからだということです。
最初は「不純な動機」でいい。特に大切なのは「物欲」を持つこと
「時間をかけて本物をたくさん見なさい」
「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京)で、知られる古美術評論家の中島誠之助さんの著書『真贋のカチマケ~鑑定士の仕事』の中で、述べられている言葉です。
山下さんは、「億万長者」の世界も、「古美術」の世界に似ていると感じているそうです。
「億万長者になりたいのなら、目を見開いて、本物の億万長者をたくさん見ればいい。ニセモノの億万長者も、たくさんいるから、要注意」ということです。
山下さんは、これまで1000人以上の億万長者を見てきて、その人生観やビジネス観には、共通するひとつの「原理原則」があることを知ったそうです。
それは、「自分の欲求に正直なこと」です。「自分が欲しがっているのだから、他の人も欲しいだろう」と解釈して行動するのです。これはまさに直感で動くって感じですね。
「科学的なマーケティング」に頼らない・・・いやいや、そのようなものに頼っていたら、億万長者にたどりつく「情熱」など、決して出てこないというのです。
ここで、前出の國分利治氏の例をあげさせていただきます。
アースホールディングス社長の國分氏は、もともと縫製工場の社員だったそうです。その國分氏が美容師になったのは、「経営者になりたい。そのためにもっとも近道な職業は美容師であり、カッコよさそう!」という思いからです。
- 経営者になりたい動機は「人に命令されるのが嫌!」だったから。
- 店舗数を増やしたのは、「ナメられたくない!」という思いがあったから。
つまり、そこには「科学的なマーケティング」による建設的な理由からではないのです。いや、むしろ動機的に、かなり不純ともいえるのではないでしょうか?
でも、「それもあり」だと山下さんは言います。それは多くの億万長者から「何かを始める動機は、不純でもいい!」と教わったからです。
「ビジネスの結果」さえ清く正しくあればいいのであって、社会通念上、許される範囲であれば、「最初の動機は不純」でも良いという解釈なのです。
それは、たぶん多くの人が共感するのではないでしょうか?
実はわたしも「楽して稼げればいい」という感覚でブログを始めましたからね(笑)
でも言えるのは「楽して稼げる仕事はない」ということです。ブログの執筆もそれなりの苦労があります。でも今では「ブログなしの生活は、わたしにとってありえない」のです。
だから言えるのは、「最初の原動力は「不純」でないと、「燃えるような情熱」が、出てこない」ということなのです。
「物欲」こそが、年収1億円の原動力
山下さんが採用したスタッフさんで、美容師を目指した動機が「異性にモテたいから」と言い切った人がいるそうです。だから「異性にモテる」ための努力は、1ミリも惜しまなかったそうです。
真夏でもスーツを着こなし、お客様に合わせて香水を変える。チラシ配りのときは、速く配り終えないと残業になって「合コン」に間に合わなくなるので、道行く人に「チラシをもらってください!」と土下座をする。
そのスタッフさんの「異性にモテるためにし続けた、圧倒的な努力」は、やがて美容室の接客にも生かされてくるようになりました。
自宅で折り紙を折ってきて、毎回、お客様に「折り鶴」を渡したり、旅行に行ったときは、必ず「小さなお土産」を買ってきて、お客様に配るようになったそうです。
今ではなんと!そのスタッフさん、「モテるための気づかい」=「不純な動機」をプラスに転化して、ついに「フランチャイズオーナー」となり、5店舗を展開。年商5億円まで登りつめたそうです。
人間は所詮、俗物・・・(失礼)
モチベーションを維持し、そして上げていける「不純な動機」は、必要なのではないでしょうかね。もちろん、人間的に、社会的に、間違わない範囲でということですが(笑)
『年収1億円になる人の習慣』の感想・まとめ


山下誠司さんの「1億稼ぐイズム」が満載の本でありました。
やはり、突き抜ける人というのは、「誰よりも感じ」「誰よりも考え」「誰よりも行動」する人ばかりなのです。その原動力は「意欲」であり、それを「継続」できる人こそが、稼ぐチャンスに恵まれるのではないでしょうか。
実際に山下さんは、美容師になった19歳から23歳まで、ほぼ休みなく仕事をし、24歳で、EARTH銀座店の店長になったときから39歳までは、始発から終電まで365日、15年間、1日たりとも休みなく仕事をされたそうです。
さらに40歳からは、仕事と遊びの壁が、完全になくなるという・・・。
その間、出世もし、いまではアースホールディングスのナンバー2まで登りつめられました。
この本では、まだまだ語りきれない話題が満載です。
一度手にして読んでみてください。
『年収1億円になる人の習慣』の概要


本書の目次
『年収1億円になる人の習慣』
はじめに
第1章 基本の習慣
第2章 仕事の習慣
第3章 生活の習慣
第4章 学びの習慣
第5章 人生の習慣
おわりに
著者の紹介
山下誠司 (やました・せいじ)
(株)アースホールディングス取締役
(株)サンクチュアリ代表取締役
日本最大級の240店舗を展開する美容室「EARTH(アース)」を運営する、(株)アースホールディングス取締役[スタッフ3000名、年商180億円]。
うち70店舗をフランチャイズ展開する、(株)サンクチュアリ代表取締役も兼任。
(株)サンクチュアリは、自社から輩出したフランチャイズ30社とともに、関東、甲信越、東海、北陸、北海道、福岡で展開[スタッフ900名、年商50億円]。
1976年、静岡県生まれ。
高校卒業後に上京し、19歳で年収180万円から美容師を始め、31歳で年収1億円を超える。
19歳から23歳まで、ほぼ休みなく仕事をし、24歳から39歳までは、始発から終電まで365日、15年間、1日たりとも休みなく仕事。
40歳からは、仕事と遊びの壁が、完全になくなる。
24歳でEARTH銀座店の店長になり、25歳で月間の個人売上が500万円を超える。
26歳で、(株)サンクチュアリを設立し、激戦区である銀座でフランチャイズオーナーとなり(のれん分け独立)、EARTH銀座店の月商は2700万円を超え、地域一番店として磨き上げ、全国展開の本拠地として「礎」を築く。
27歳で、東海エリアを皮切りに、全国各地の本部づくりに着手。
関東、甲信越、東海、北陸、北海道、福岡など、10エリア、16都道府県に、14拠点の本部を創り上げる。
30歳で、(株)サンクチュアリから、初めて経営者を輩出。
子会社、孫会社、ひ孫会社、玄孫会社と、5世代にわたり、38名の経営者を輩出。
フェラーリを所有する経営者を、4名輩出。
31歳で、(株)アースホールディングスが設立され、取締役に就任。
愛車は、フェラーリ488スパイダー。
趣味は「仕事」。


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