
こんにちはコウカワシンです。
今回は、書評YouTuberアバタローさんの『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』から学んでみたいと思います。
アバタローさんのYouTubeサイトがこちら⇒アバタロー
ビジネス書、自己啓発書を中心にわかりやすく解説してくださっていて、わたしもよく視聴しています。
でも、もともとアバタローさんは、読書があまり得意ではなかったそうです。
でも読書により、「自己肯定感を高め、人生を好転させることができた」とされています。
『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』はどんな本?
本書の目次
『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』
プロローグ 読書は最大の贈り物
第1章 人生を劇的に変える読書の威力
第2章 超効率的OUTPUTフローが、無限の可能性を引き出す
第3章 OUTPUT読書術の具体的な方法
第4章 絶対失敗しない選書の方法論
第5章 何をINPUTするのか?
エピローグ 読書は想像さえしなかった、人生の扉を開く
本書の内容
本書は、アバタローさんの実体験から、読書を通じての、人生観の広がり(思考・行動)、得られる自己肯定感、アウトプットによる人生の変化、選書の方法論をやさしく解説されています。
『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』はどのような人におすすめか?
こんな人におすすめ
- 読書習慣がない人
- 読書は好きだけど、なかなか最後まで読み切ることができない人
- 自己肯定感(自分に自信が持てない)がない人



わたしも、もともと読書が得意ではなかったのですが、読書することにより知識が増え、自分に自信がついてきて、自分には難しいと思われる本でもチャレンジする意欲を与えてくれることに読書の重要性を感じます。
本書から読書のコツを得て、どんどん知識を高めていきましょう。
『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』の要点
読書を生活の一部にしよう!
読書は食事のように!
読書の驚くべき効果
まず、読書習慣のない人は、なぜ本を読まないのでしょうか?
たぶん以下のことが原因ではないでしょうか?
- 勉強っぽいし、なんか面倒
- ネットの方が早いし、読書は非効率
- 読んでいるとすぐに飽きてしまい退屈
これって、ありますよね!
わたしも元々は、飽きっぽい性格で、何時間も本を読むのは苦痛でした。
けど、マンガは面白いし、ネットだと目が疲れるし、飽きない本だってありますよね。
それからですね・・・本には悩みやストレスを解消させる効果があると言われているんです。
だれにでも悩みやストレスはあります。けど、本を読むことでそれを癒すビブリオセラピーというものがあります。
このビブリオセラピーという読書療法は、「人々が抱える問題の解決を本で援助する技法」として、2013年にイギリスの公的医療機関で始めたことが大きな注目を集めました。


これはネットとかでは得られないもので、ちなみに世界最古の図書館であるエジプトのアレクサンドリア図書館の入り口には「魂を治療する場所」という文字が刻まれていたそうです。
なるほど、先人たちも本に救いを求めていたのですね。
また、読書が人間の健康にどういった影響を及ぼすかという点についても、これまで多くの科学的検証がされてきました。
例えば、アメリカのイエール大学では「読書と長生きの関連性」について2016年に発表しています。


読書で健康寿命が増えるなんてうれしいですね~!
つまり、本を読むことは、人生そのものを豊かにするだけではなくて人生の長さすら変えてしまうほどの効果があるのです。
それでもまだ、読書が苦手だという人は、以下のことが心配だからじゃないでしょうか?
読書に関する3つの誤解
- 本は最後まですべて読まなきゃ意味がない
- たくさんの本を読まなくてはいけない
- 本を読むのが遅いから
いえいえ!
そんなことはまったくありません!!
- 本はすべて読む必要はない
- たくさん読めばいいわけではない
- 速く読めばいいわけではない
〇これが正解です!
もっと言えば、すべて理解する必要はないし覚える必要もありません。よくありがちなのが「せっかくお金を出して買ったのだから残らず読まなくてはいけない」という固定観念です。
そんな読書は少しも楽しくありませんよね。大切なのは食事のように「食べたいものを食べたいぶんだけ」といったように自分にとっての適量を守ることなんです。
とくにビジネス書のような実用書は、はっきり言って面白い内容ではありません。でも読もうという意欲を継続させるために、できるかぎり楽をしましょう。自分の知りたい情報だけ抜き取るだけでいいと思います。
そして、たくさん本を読むことは、良いことですが、「興味あることを知る」のが目的であり、多読することが目的ではないはずです。じっくり1冊の本と向き合い会話をするかのような読書が一番、読書習慣が身につく方法です。
それから、「速く読む」ですが、消化不良にはならないでしょうか? 「美味しい食事を摂るがごとく、ゆっくり咀嚼するくらいの感じが読書に対するモチベーションがアップする」と思うのです。



早く読書習慣を身に付けようと焦る気持ちはとてもよくわかりますが、あくまでも「読書は楽しい」と思えることが、良い読書習慣だと思います。
読書習慣が身につけば、徐々に読書に対する❝欲❞も増していき、読める量も読みたいジャンルーも自然に増えていきます。
ですから焦る必要はありません!
読書は、4つの基本骨格(準備・読解・要約・発信)を押さえることで効率アップする!
読書習慣を身に付けるうえで、やるべきルーティーンがあります。
それが「準備」「読解」「要約」「発信」です。
これをやることで、読んだ本の理解が高まります。
読書術の4つの基本骨格
1.「準備」(読解に入る態勢を整える・集中力を高める)
⇓
2.「読解」(自分の足跡を残す・全体構造を理解・著者の主張を整理)
⇓
3.「要約」(自分の足跡をたどる・構造化・分かりやすく編集)
⇓
4.「発信」(発信先を設定し出力・行動する・話す・書く)
「準備」
まず、読むための「準備」です。
本を手に入れたら、すぐにでも開いて読みたいところですが、グッとがまんしてください。
なぜなら、すぐに読みだすと本の内容が右から左へ抜けて頭に残らない可能性があるからです。
現代病と言えるのかもしれませんが、スマホやITテクノロジーに囲まれた生活をしている私たちは、その利便性と引き換えに「集中力」を奪われるということを2015年5月にマイクロソフトの研究チームが発表しました。


集中力の持続時間は約8秒。これは現代人の集中力のなさを物語るものであり、警鐘を鳴らしているのです。
読書にはやはり集中力が必要です。注意力散漫な状態で本を読んでも、あまり内容が頭に入ってきませんし、効率的ではありません。
ですので本をいきなり読む前に、まずは集中できる環境を整えることを第一に取り組みましょう。
たとえば、スマホを遠ざけたり、静かな場所で集中できる態勢を整えることがベターです。
「読解」
読書環境が整ったら、「読解」に移ります。
ここでもいきなり本を開いて読み始めてはいけません。
まずは「著者の主張」を理解するところから始めます。「著者の主張」を理解するとは、「本の内容をあらかじめ知っておく」ということなのです。
やり方は、表紙や帯、それから目次などをチェックし、話のオチを押さえてしまうのです。そして自分なりの仮説を立てます。そうすると自分が読み解きやすく、読んでいけます。
さて、いよいよ読み始めます。「著者の主張」を見失わないために、重要と思う箇所に線を引いたり、メモを残したりしながら読み進めていきます。これを自分の「足跡」と言います。それによりたくさんの情報が整理され、著者の主張や、全体構造が理解され、次の「要約」に入りやすくなります。
「要約」
「読解」が終わると「要約」していきましょう。「要約」とは、本文中の無駄な枝葉を削ぎ落し、重要な幹の分だけを整理し、まとめ上げる作業のことです。
読了及び「自分の必要な情報」を得たなら、もう一度、本文に戻り、自分の「足跡」をたどりましょう。線を引いた場所やメモを頼りに著者の主張をまとめていくのです。
そうすると幹だけになった文章のかたまりができ、誰かに伝えるようなイメージで編集していきます。本の内容がまとまったら、もうこっちのものです。最終段階の「発信」(誰かに話す・ブログに書く・SNSに投稿する)をすることで自分の頭に記憶されます。
「発信」
本書の最終目的であるOUTPUT(発信)は、重要です。
「発信」はトレーニングであり、実践しただけ❝血や肉❞になります。人間の記憶は発信するごとに高まり自分自身を作り上げていくのです。
まず、読書習慣のない人でも新聞やニュースで得た情報を知人と話すことはあるのではないですか?
自分なりに整理し、要点をまとめて、相手が興味を抱くように話をするのはかなり高度な「発信」です。それから「発信」で気をつけるべきは何を「発信」するか、しないかの「発信題材の取捨選択」です。
相手にとって有益ではない情報は、お互いに時間の無駄になります。両者にとってwin-winになることを心がければ意義のある時間が過ごせることでしょう。
「発信」力のある人は、自分にとって意味のある発信の機会を、日常の中で瞬時に見きわめ、そのうえで話したり、書いたり、表現したりしているのです。
では、発信する機会を探っていきましょう。自分が得意とする分野は何でしょうか?
たとえば、「話す」「書く」「描く」という中だったらどれか?ですが、それに優先順位をつけていき、自分に合っているものを選びましょう。発信するプラットホームはネット上ではいかがでしょうか?
- 「話す」が得意な人であれば、「YouTube」や「Voicy」
- 「書く」が得意な人は、「ブログ」「書評サイト」「note」
- 「描く」が得意な人は、「Twitter」「Instagram」
など、あります。
自分に合ったプラットホームで、自分が楽しめる範囲で試すことが大事なのです。



わたしは本を読んで得たことを「ブログ」を書くことで発信しています。間違いなく発信することで読んだ本の内容が記憶として残るようになりました。本から得た情報は特に貴重です。発信することで「自分のものになる」をぜひ体験してみてください。
読書の楽しみは選書!
読書の有用性は、わかっていただけたと思います。けど、何から読めばいいかわからないですよね。
何を基準に本を選べばいいのでしょうか?
世界一の投資家ウォーレン・バフェットから「選書」を学ぶ
これには2つほど、誰でも取り入れやすい方法があります。
- 投資家的選書(自分の目的を最優先する)
- 直感的選書(自分の知的好奇心を最優先する)
直感的にっていうと少しハードルが高いので、投資家的選書から始めていきましょう。
世界一の投資家ウォーレン・バフェットは、大の読書家としても有名ですが、事業への投資をする際に3つのことをこころがけています。
- 自分が理解できるレベルの内容であること
- 信頼性が高いと判断できる根拠があること
- 経年的に価値が下がりにくい内容であること
これって、そのまま選書の目的に当てはまります。
この3つのフィルターを通すと自分が読むべき本に当たる可能性が極めて高いと思われます。そしてもう一つ大事なのが、自分の目的に合った本であること。でないと、自己投資にはなりません。「よく売れてる本だから買う」とか「誰かに勧められたから買う」というのは他者から押し付けであり投資家目線の選書ではなくなるからです。
選書は自分を知ることから
投資家目線の選書を極めるためにやるべきステップがあります。
投資家的選書の3ステップ
ステップ1「読むべき本の方向性」
⇓
ステップ2「読むべき本のテーマ」
⇓
ステップ3「読むべき本の予算」
「読むべき本の方向性」
自分がどんなジャンルを読むべきかですが、次のことをチェックしてみましょう。
- 自分の本心を紙に書きだす
- グルーピングして方向性を導きだす
1.自分の本心を紙に書きだす
(例)
- 誰かの役に立っているという実感がない
- サラリーマンのまま一生食べていけるのか不安だ
- 老後の暮らしが心配だ
- 会社の同期と比べては自信を失っている
- 嫌われるのが怖い
- 飲み会に行きたくない
- 上司の顔を見たくない
- 生きてる価値を見出せない
自分が悩んでいること、困っていることなどを想像して思いついたことを書き出してみる。
2.グルーピングして方向性を導き出す
1.自分の本心を紙に書きだすであげたことをグループ分けしていきましょう。
【グループA】
- 誰かの役に立っているという実感がない(自己肯定感)
- サラリーマンのまま一生食べていけるのか不安だ(自己肯定感)
- 嫌われるのが怖い(自己肯定感)
- 生きてる価値を見出せない(自己肯定感)
【グループB】
- サラリーマンのまま一生食べていけるのか不安だ(お金)
- 老後の暮らしが心配だ(お金)
【グループC】
- 飲み会に行きたくない(人間関係)
- 上司の顔を見たくない(人間関係)
これは、アバタローさんが入社3年目に悩んでいたことだそうで、こういったことがない人は「自分の成し遂げたい事を書く」ことで、選書する目安が見えてきます。
アバタローさんの場合、「自己肯定感」「お金」「人間関係」といったグループ分けができました。
自分の中で解決したい問題は、そっくりそのまま「読むべき本の方向性」に置き換えることができます。
「読むべき本」のテーマをしぼり予算を決める
「読むべき本の方向性」が決まったら「読むべき本のテーマ」を決めます。
グループ分けした「自己肯定感」「お金」「人間関係」の中で最も優先順位の高いものを1つ選択します。
「3つのテーマの本をすべて買う」という選択肢もありますが、あまり勧められないそうです。というのも、自分にとって一番大事な問題を解決すると、その他の問題も連鎖的に解決することがあるからです。
たとえば、「人間関係」に関する悩みが解消されたら、仕事にも身が入るようになるだろうし、漠然とした将来的な不安も消え、本来の自分を取り戻すことができたとすることがあるからです。すなわち「自己肯定感」や「お金」といった問題も解消しやすくなると言えます。
テーマが決まったら本にかける予算も決めましょう。
「人間関係」な関する本にいくらかけるか? 「5千円までだったら出せるかな」と思えば、5千円が本にかけれる予算となるのです。
投資家的選書とは、あくまで投資であり、明確な目標を立て、その達成を第一とする方法論ですので、仮に5千円分の書籍投資を行い、人間関係の悩みを解消するという範囲内でベストな選択をしましょう。
テーマも予算も決まった。で、どの本がいいの?
投資家的選書の醍醐味はリスク分散です。「せっかく買ったのに読むのが難しい」とか「つまらない」では、いけません。
どのような本が良いかの目安をあげます。
選書の目安
- 第一人者の代表作
- 分かりやすい本
- ベストセラー本
- 古典的名作
- 最新作
最近は、ネットとかで情報があふれています。アマゾンなどのレヴューを参考にしたり、本の要約をしてるYouTuber(アバタローさん・サラタメさん・中田敦彦さん、など)から情報を得るのもいいし、書評ブログも良い参考材料になります。



それから、おすすめしたいのは、本はやっぱり書店で実物を見て選ぶのがいいとわたしは思います。
お目当ての本をセレクトして実際に書店で手に取ってみてパラパラと読んでみる(真剣に読んではだめ。あくまでも自分が読めそうかのフィーリングを感じるだけでいい)と、なんとなく感覚がつかめてくるのではないでしょうか。
ブックメディアの活用
自力で、本が選べない・・・書店に行くひまがない・・・ときは、本の要約サービスや、おすすめ本紹介サイトを活用するのもいいと思います。
- flier(フライヤー)本の要約サイト
- BOOK-SMART(ブック・スマート)本の要約メディア
- SERENDIP(セレンディップ)書籍ダイジェストサービス
- HONZ(ホンズ)おすすめ本紹介サイト
それから、「本が聴ける」サービスも活用すれば、通勤や通学時のスキマ時間を活用して耳読書できます。
おすすめはアマゾンの「オーディブル」とオトバンクの「オーディオブックaudiobook.jp」です。



わたしもflierのサービスを使わせていただいてます。長編の書籍でも短く要約してくれてますので要点がわかり本選びの参考になります。
『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』の感想・まとめ
「読書の習慣化」「読書の4つの基本骨格」「選書」
この3つの作業は、読書の習慣化にすごく大事です。
たぶん、読書する習慣を身につけたいと思ってる人は、なにかしら目的とか目標があると思います。
それの達成のために、ぜひ本書『自己肯定感を上げるOUTPUT読書』を読むと読書することの意味や有益性を知ることができ、効率のよい読書のやり方、本の選び方もわかるようになります。
読書が苦手な人は、ただ単に「読書のやり方を知らなかった」ということなのです。
「読書は人生を好転させる」
この言葉を胸に秘め、少しでも読みすすめてください。きっと、新しい何かがつかめるはずです。
ですので本書をぜひ手にとって読んでみてくださいね。
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