
こんにちはコウカワシンです。
今回は、白神典明(しらかみ・のりあき)さんの著書『冷えない人はやっているシャワーお灸』から学ばせていただきます。
わたしは、昔から冷え性でとても冬が辛いのですが、同じ冷え性で悩んでいる人が多いと聞きます。
足が冷たくて眠れないときもありますし、肩こり、腰痛、眼の疲れなど、さまざまな症状が出やすいです。
あまり、サプリを飲むのも好きではないし、身体を冷やす食べものもあまり食べないのに改善しません。
人から、「お灸がいいよ」と言われましたが、鍼灸院に通うのがなんだか敷居が高くて・・・。
でもまあ、市販のお灸でも試してみようと検索していたら「シャワーお灸」なるものが目に飛び込んできました。
「シャワーお灸?」
❝仙骨シャワー・シャワーお灸で不調改善! 子宮や内臓の働きが活性化❞など、やはり冷え性は女性に多いですから、そのような情報がかなり出てきます。
このサイトの中で、このシャワーお灸を提唱する名古屋市の人気サロン「鍼灸マッサージありがとう」院長・鍼灸師の白神典明先生を見つけました。
白神典明先生がすすめるシャワーお灸は、
- 毎日続けやすい
- シャワーを当てる位置をはずしにくいから誰でもできる
- 自律神経が整う
- 冷えだけでなく睡眠の改善にも利く
など、いいことづくめです。
白神先生が、シャワーお灸のことに書かれた本というのがこれです。
『冷えない人はやっているシャワーお灸』
『冷えない人はやっているシャワーお灸』 はどんな本?
本書の目次
『冷えない人はやっているシャワーお灸』
はじめに
第1章 お灸と冷え
第2章 シャワーお灸で体が変わる
第3章 シャワーお灸をやってみよう
第4章 シャワーお灸を部位別にやってみよう
第5章 自分の症状に効くツボを温めよう
おわりに
本書の目的とターゲット
本書の目的
誰でも簡単にできる自己メンテナンス法のひとつとしてシャワーお灸で症状を改善し生活の質を上げること。
ターゲット
- 冷え性に悩む人
- 肩こりや頭痛に悩んでいる人
- 便秘に困っている人
- 肌荒れが気になる人
- 腰痛に悩む人
- 生理痛など女性特有の症状に悩む人



わたしも冷え性で悩んでいる一人です。本書で少しでも改善できればうれしいです。
『冷えない人はやっているシャワーお灸』 の要点
それでは、本書からシャワーお灸の目的とやり方を抑えてまいります。
冷えとシャワーお灸
冷え性について
いつも手足が冷えている、体が温まりにくいというのが冷え性ですね。調査では、女性の約8割が冷え性という悩みを抱えているそうです。
冷え性は、一般に血行が良くなくて起こります。
血流が悪いために体調を崩したり、血行不良によって身体のリズムが乱れ、原因不明の不調や不眠に悩む人はかなり多いのではないでしょうか?
たぶん、そのような方は、体温も低めです。
ですが、冷え性ということを自覚できず、体調不良の症状だけを頼りにサプリメントを試したり、病院をいくつも尋ねまわったりする人が実際にいます。
そこで、白神先生が提案するのが「身体の血行を改善し、適切な血流コントロールを取り戻せば、誰でも体調が良くなり健康になれる」です。
効果ある治療法は、人によって違いますが、お医者さんの西洋医学だけではなく、はり灸マッサージ、整体、カイロプラクティック、漢方医学、中医学、ヨガ、気功などで症状が軽くなり、救われているのも事実なのです。
白神先生は、まず家庭で簡単にできる「シャワーお灸」をやってみることをすすめています。
シャワーお灸について
シャワーお灸のメリットは、
- 自宅や出先のホテルなど、どこでもできる。
- 一般的なシャワーを使うので、誰でもできる。
- シャワーは毎日お風呂で使うため、無理なく続けられる。
お湯で温めるだけなので、デメリットがほとんどありません。
お湯がもったいないと思うなら、浴槽の中に立ってやってみるのが良いと思います。
ちなみに白神先生は、お風呂の浴槽に栓をしてシャワーお灸を行い、お風呂の足し湯としたり、溜まったお湯を洗濯に再利用されているそうです。
気になるシャワーの水道光熱費は、目安として、おおむね1分あたり7円ほどかかります。
シャワーお灸は、身体の4~5カ所に10秒ずつのシャワーを、各3回行います。
合計で120秒~150秒といったところですね。
おしりの上辺りの仙骨は少し長めの1回あたり30秒を3回当てるため、90秒プラスすると、総合計で210秒~240秒となります。
大ざっぱな計算ですが、1回あたり25円~28円、1ヵ月だと750円~840円くらいでしょうか。
自宅のシャワーで、できますのですぐに始められます。
冷え性グッズや治療院で治療を受けるよりもリーズナブルではないでしょうか?
シャワーお灸で期待できる効果
シャワーお灸は、以下のような効果が期待できます。
- 良質な睡眠が得られる
- 身体のリズムが整う
- 腰痛・肩こり・筋肉の張りが穏やかになる
- 運動前に行えば、ケガの予防ができる
- 髪や爪が美しくなる
- 美肌効果
血流が改善し自律神経の調整が身体の中で自然と行われれば、良質な睡眠や、身体のリズムが整います。
血行が良くなると筋肉もほぐれ腰痛・肩こりの症状が和らぎます。
運動前に行うことで体が温まりウォームアップ運動の効果が高まります。
シャワーお灸で冷性体質を改善すると血流が良くなり、その人が持つ本来の肌や髪、爪の美しさがよみがえります。
シャワーお灸をやってみる
シャワーお灸4つのルール
- 温める順序を守る(必ず足の先、身体の下から上へ向かって行う)
- 温める目安を知る(目安は、肌が赤くなるまで)
- 全身にかけない(シャワーお灸のあとに全身に熱いシャワーをかけたり浴槽に浸からない)
- こんな時はやらない(飲酒した後、熱がある時、けがをしている時)
シャワーお灸のポイント
- 血液を集める(すべての場所にシャワーお灸をしない。温める部分は厳選する。)
- 「キモチ熱い」コントロール(温度の目安は「熱いけど耐えられるくらい」、温度調節をこまめにする。)
- あるべき所に身体は落ち着く(シャワーお灸は、朝晩浴びると効果的)
シャワーお灸で最重要のツボは仙骨
シャワーお灸の効果を手軽に試してみたいが、ツボの位置を覚えられない場合は、まず「仙骨」にやってみましょう。
場所は、おしりの割れ目のいちばん上、おしりの穴のあたりに上から手の中指を当てて手のひらが当たる部分が「仙骨」です。
お風呂、湯船に浸からない派の人も多いですけど、本当は浸かった方が断然良いですよ。体温が上がりやすいし、毛穴の汚れも落ちて汗腺が塞がれにくくなります。
— 白神 典明 (@hug_yama) January 7, 2018
お風呂の時にオススメしたいのが、仙骨(お尻の割れ目の骨)辺りに熱めのシャワーを当てて内臓を温める「シャワーお灸」 pic.twitter.com/0wByWxCtVn
白神先生のツイートから引用しましたが、この部分が「仙骨」です。
仙骨には骨盤内蔵神経ろいうものが通っていて、人間がリラックスする時に活発になる「副交感神経系」という役割を持っています。
その他のツボ
ツボというのは、正式な呼び名を「経穴(けいけつ)」と言い、361あるそうです。
本当は、毎日決まった経穴をお灸したいものですが、経穴の場所ってわかりにくいのだそうです。
ですので、シャワーをおおまかな部分当てるだけで効果があるシャワーお灸が手軽で簡単なのです。
シャワーお灸を当てる部位
- 足の親指
- かかと
- ひざ
- おしり
- おへそ
- わきばら
- 首
- ひじ
- 手首
この9つのポイントにはそれぞれ「お灸をすると効果のある経穴」が複数存在するそうです。
自分の気になる症状に合わせて、9つのポイントにシャワーを当てるだけで手軽に温熱療法の効果を得られます。
夏の冷えと冬の冷え
「冷え」とは、寒い冬だけではありません。
夏や秋にも、体調の悪い部分には冷えが出現します。
現代では、夏でもエアコンや冷たい飲み物、薄着などで、身体は常に冷やされているとは思いませんか?
夏場の冷え性の特徴として、むくみが出やすいということがあります。
熱というものは、上にのぼりやすい性質があり、下半身は冷えやすいのだけど、熱が首から上に集中し、血流が悪くなり、下半身の血が足に溜まってむくんでしまうのです。
真夏の冷えには、下半身を温めることが有効です。
夏場の疲れは、秋から冬にかけて体調を悪化させます。
寒くなるにつれ気温が下がるので、筋肉もこわばりやすく、血圧の上昇が起こりやすくなります。
季節の変わり目には、目に見えない負荷が、かかっていると言えます。
冬場になると、夏場よりもこってりしたものを食べたりしますし、季節柄飲み会なども増えるため、胃もたれや便秘などの症状が多くなります。
冷たい風が吹く頃には、首筋がゾクッとした後、風邪を引いた方も多いのではないでしょうか。
首筋や手首を温めることで、初期の風邪につながるゾクゾク感を予防することができます。
本書からの学び
本書では、日常に取り入れやすい「シャワーお灸」の有効性をわかりやすく知ることができました。
本書の要点は、
- シャワーお灸は、手軽に始めれる療法
- 血行改善が図れ、筋肉がほぐれる
- 血行が良くなると体調不良も改善する
ポイントは、
- シャワーお灸、4つのルールを守る
- シャワーお灸のポイントを守る
- 最重要のツボである仙骨をまず試してみる



わたしも仙骨を試しましたが、たいへんリラックスできてぐっすり眠れました。
これは本当に実学ですね。
大きな学びとなりました。
『冷えない人はやっているシャワーお灸』の感想・まとめ
病気ではないけど、体調不良に悩まされることは日常的によくありますよね。
たとえば、
- 頭が痛い
- 顔がこわばる
- 眼が疲れる
- 肩がこる
- おなかが痛い
- 生理痛、生理不順、PMS
- 腰が痛む
- 足が火照る
- 夜、ぐっすり眠りたい
- 朝、眠気を覚ましたい
- 夜の飲み会に備えたい
- 落ち込んだ気分を解消したい
などです。
いろんなサプリメントなどに頼るのもいいですが、まずこのシャワーお灸を試してみるというのもひとつの手だと感じました。
なによりコスパがいいですよね。
今回、ブログでシャワーお灸をする部位までは紹介しましたが、自分の症状に利くツボまでは情報が多すぎて紹介していません。
本書ではイラスト入りでくわしく説明していますので、ぜひ手に取って読んでみてください。
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