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【要約】『バビロンの大富豪』❝富は「黄金の七つの知恵」よりもたらされる❞

コウカワシン

こんにちはコウカワシンです。

今回は、ジョージ・S・クレイソンさんの著書『バビロンの大富豪』から学ばせていただきます。

わかりやすいマンガ版はこちら!

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目次

『バビロンの大富豪』はどんな本?

『バビロンの大富豪』は、ズバリ!「お金持ちマインド」を教えてくれる本です。

本書の内容

『バビロンの大富豪』は、刊行以来80年以上経過している作品ですが、いまだにその人気は衰えることを知らず、欧米の多くの人に愛読され続けている名著です。

本書の書かれた1920年代と現代とでは、社会背景や経済情勢など表面的には大きな変化をとげていますが、しかし、本書の核心をなす「繁栄と富と幸福の原則」は全く不変であり、むしろ現在の日本においてこそ、学ぶべき内容といえます。

老若男女を問わず、ぜひ多くの方々に本書に綴られている「黄金の知恵」を知っていただき、日々の暮らしの中に活かしたい一冊です。

本書を読むことによる効果は次の通りです。

「黄金の7つの知恵」を知る
   ⇓
「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」の「お金にまつわる5つの力」が身につく
   ⇓
自分自身や家族を守る力が備わる
   ⇓
幸せな生活が送れる

今回は、この『バビロンの大富豪』から学ばせていただきます。

本書のターゲット

『バビロンの大富豪』がおすすめな人

  • 新社会人
  • 社会人
  • 学生

『バビロンの大富豪』の要点は?

黄金に愛される7つの教え

『バビロンの大富豪』黄金の7つの教え

  1. 収入の10分の1を貯金せよ
  2. 欲望に優先順位をつけよ
  3. 蓄えたお金を働かせよ
  4. 危険や天敵から金を堅守せよ
  5. より良きところに住め
  6. 今日から未来の生活に備えよ
  7. 自分こそを最大の資本とせよ

本書『バビロンの大富豪』では、この7つの教えが基本となり物語が作られています。

「黄金の七つ道具」ともいわれる7つの教えを解説してみたいと思います。

財布を太らせることからはじめよう

1.収入の10分の1を貯金せよ

財布に10枚のコインを入れたなら、使うのは9枚まででやめておく

10分の1貯金ですね。

単純なことだけど馬鹿にしてはいけません。

これにより財布が膨らみ始めていきます。

たとえば、月給20万円の人が毎月2万円貯めていけばいいということです。

けっしてちっぽけなことだと侮ってはいけません。

会社員の生涯年収は2億~3億円といわれてますよね。

するとその10分の1は2000万~3000万円ということになります。

そのように考えると望みが出てくるのではないでしょうか?

自分の欲求と必要経費とを混同するべからず

2.欲望に優先順位をつけよ

私たちがそれぞれ必要経費と呼んでいるものは、自分で気をつけていないかぎり、必ず収入と等しくなるまで大きくなってしまう。

必要経費と自分自身の欲求とを混同してはいけない。

戒めの言葉ですね。

人間は欲望のかたまりです。今の自分では叶えられない欲求があります。いわゆる「高望み」なのです。

収入の10分の1を貯金して、残りの10分の9で叶えられない欲求は諦めましょう。

そして欲求に優先順位をつけ、無理をせず、計画をたてましょう。

まずは財布を太らせることが先決です。

貯めた資金は寝かさずに増やすべし

3.蓄えたお金を働かせよ

貯めた金は最後の一銭にいたるまで働かせること

ある農家の主人が、最初の息子が生まれたとき銀貨10枚を金貸しのところに持ってゆき、息子が20歳になるまで預かってくれるように頼みました。

金貸しはこの金を預かり、4年ごとに4分の1の利息とすることで契約を結びました。

農場主は、この金はもともと息子のものとして取っておくものだからと、利息も元本に加算されるようにしました。

そして、息子が20歳になったとき、農場主は再び金貸しのもとに行き、例の銀貨がどうなったか尋ねました。金貸しはこの金が複利で増えたため、最初の10枚の銀貨は今や30枚半になっていると答えました。

この話には続きがあって、息子が50歳になるころには銀貨163枚になっていたとのことです。

つまり50年で16倍に増えたのですよね。

これを「お金を働かせる」といいます。

たとえば現在で言えば、インデックスファンドへの投資で年利3~7%ぐらいを狙うといった感じでしょうか。

溜めたお金は現金のままにしておかず、適正な投資をすれば増えていくということですね。

損失という災難から貴重な財産を死守すべし

4.危険や天敵から金を堅守せよ

落とし穴の可能性があるところに投資する際には、自身の判断にあまり自惚れないようにすることです。

望ましいのは、金を操り利益を生むことに経験を積み、知恵のある人に相談することです。

そうした人の勧告は、頼めばいくらでもただでしてもらえるものですし、時として、投資しようと考えている金額に匹敵するだけの価値を備えていることでもあるのです。

その勧告のおかげで損失を免れたとすれば、勧告の価値はまさに当初投資しようとした金額と同じなのです。

せっかく貯めたお金を詐欺などで失ってはいけません。

最近では詐欺だかどうだかわからないような投資対象がありますよね。あの「かんぽ生命」の不正契約だけでも、18万件以上にものぼるのをニュースでも周知のとおりです。

小さな詐欺から大きな詐欺まで、身の回りにはいたるところに危険な話があります。騙されないためには常に信用ある情報を取り続けるしかありません。

消費者庁などのHPを常にチェックしましょう。

消費者庁HP https://www.caa.go.jp/

自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ

5.より良きよころに住め

自分自身の住まいを持ち、誇りをもって手入れできる庭を獲得することで、人は自信を持ち、何をするにしてもいっそう努力するようになります。

ですから、すべての人々に、自分とその家族を守ってくれる家を持つことをすすめます。

たしかに、自分自身の住まいを持つことは大事ですよね。それが持ち家であっても借家であっても。

外国では、家は購入した金額よりも高く売れる可能性が高い場合があるそうですが、日本では購入と同時に値下がりする場合が多いです。

そして購入金額をローンで支払うことも多いでしょうし、何年か先には、修理も必要ですし、手放さなければならない可能性もないとはいえません。

持ち家と借家は、それを踏まえて自分自身の価値観で決めることが大事ですね。

とにかく、自分と家族を守ってくれる良質な住まいを手に入れることです。

将来の保証を確実にすべく、今から資金準備に取り掛かるべし

6.今日から未来の生活に備えよ

自分がもはや若くないときには、将来に備えて相応の所得を用意しておくこと、たとえあなたが死んでも家族が快適な生活を続けられるように準備しておくこと。

老後の備え・・・ということですね。そうでなくても歳をとればとるほど能力が衰え稼げなくなります。

蓄財をしておけば、もし働けなくなっても助けになるし、いざという時に家族を守れます。蓄財をするだけでなく、自身の健康を保つことも大事です。

将来の安定に今日から取り組みましょう。

明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし

7.自分こそを最大の資本とせよ

小さなものでも明確な望みを実現するやり方さえ身につければ、より大きな望みを実現するための訓練となってゆくのです。

自分の仕事を申し分なく果たせるようになれば、稼ぐ能力もまた増えることになります。

人間の活動は常に変化し前進しています。人は誰でも自らの技量を高め、相手の求めによりよく応じられるよう努力しているからです。

私はどんな人にも、立ち止まらずにいつも進歩の最前線にいるようにしなさい、とすすめています。

やはり何事も自分自身が最大の資本なんですよ。

自分自身の気持ちとか健康状態が整ってないとバランスよく成長しないんですよね。特に自分自身に向上心がないと「稼ぐ力」は身に付きません。

行動する人は「富」を得る、行動しない人は「富」から遠ざかる。

昔からあった考えなんですね。

『バビロンの大富豪』からの学び

「お金が欲しい!!」

そのように思わない人は少ないと思います。

「お金だけが人生ではない」

その気持ちもわかります。

でもお金が「生活の充実度」を高めてくれるのはまぎれもない事実ですよね。

外国では「お金の教育」は子どもの頃から受けるのに、日本では子供に対してやらないですよね。

昔から借金地獄とかでお金に苦労をする人が絶えないのは『バビロンの大富豪』を知らず、マネーリテラシーが低いまま大人になったからだと思います。

本書の要点は!

『バビロンの大富豪』の要点

  • 「黄金の7つの教え」を知る
  • その教えに沿った行動をとる
  • マネーリテラシーを高める


ポイントは!

  • 「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」の5つの力を身につける
  • 最新情報を入手し資産を守る
  • 将来設計をする
コウカワシン

以上、大きな学びとなりました。

『バビロンの大富豪』の感想・まとめ

250ページの本なので、読むのに時間がかかるかな?と思っていましたが、スラスラと吸い込まれるように読むことができました。

本書は、バビロンの市民に大富豪アルカドが大富豪になるための心得を説き、自分の経験をもとに大富豪になった様が繰り広げられていきます。

大富豪には一朝一夕でなれるはずはなく、失敗談も含まれます。

これを見ると、現在でも同じことが言えるんだなあ。と感じますね。

他にも、「大富豪アルカドの息子ノマシアの苛酷な試練」や「富豪の金貸しメイソンの忌憚なき忠言」「老戦士バンザルの確固たる自信」などおもしろい話が満載で読みものとしても楽しめました。

本書は1926年に初版され90年以上もの間、ベストセラーを記録し、その人気はいまだに衰えない「不朽の名作」です。

中身はお金の話だけでなく、自己啓発、蓄財哲学にも通じ、当初は銀行・保険会社といった金融業界の人々や、企業の経営者の愛読書としても名高い名書となりました。

時代は移り変わり、ものの価値も変わりゆく中、現代にも通じる金融道を説く本書は欠かせないのではないでしょうか?

よろしければぜひ手に取っていただきたい一冊です。

『バビロンの大富豪』の概要

本書の目次

『バビロンの大富豪』

はじめに/古代都市バビロンの市民は、世界で最も裕福な人々だった
プロローグ/こんなに働いているのに、どうしてお金が貯まらないのだろう
第一話/財産を築くには不滅の「原則」があった
第二話/富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは
第三話/「幸運の女神」が微笑む人間とは
第四話/金貨の袋か、「知恵の言葉」が刻まれた粘土板か
第五話/自ら稼いだ資金の運用は、こうして決める
第六話/「強固な城壁」は、人々を恐怖や不安から守ってくれる
第七話/奴隷に成り下がっても、「人間としての誇り」を忘れなかった男
第八話/「バビロンの知恵」は現代にも通用するか
第九話/幸福ーそれは「労働の喜び」を知ること
おわりに/富が支えていたバビロンの繁栄

著者の紹介

ジョージ・S・クレイソン(George Samuel Clason)

1874年、米国ミズーリ州生まれ。

大学卒業後、1898年の米西戦争に陸軍兵として参加。

兵役後、出版社を設立し、米国とカナダの道路マップを初めて刊行する。

1926年より、バビロンを舞台にした一連の寓話シリーズをパンフレットの形で発行。

銀行や保険会社、一般企業の経営者たちを中心に評判が広がり、やがてそうした人たちによって何百万もの人々に紹介され、膨大な読者を生むことになった。

1957年、カリフォルニアにて没。

『バビロンの大富豪』は、現在でも蓄財哲学・自己啓発の名著として多くの人に支持され、職業・地位を問わず、あらゆる層の人たちに愛読され続けている。

コウカワシン

最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

四国在住。
ミニマリスト。趣味は映画観賞と音楽鑑賞、読書、野球観戦。
映画は特に好き嫌いなくほとんどのジャンルーを観ます。音楽はジャズとクラシックが大好きです。読書は歴史書が好きでよく読みます。

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