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【要約】『Think Smart』(シンク・スマート)重要なのは「すべきでないこと」を排除すること

こんにちはコウカワシンです。

先日、『Thnk clearly』の記事を投稿しました。

著者はロルフ・ドベリ氏

テーマは「取捨選択してよりよい人生を送るための思考法」を学ぶでした。

とても衝撃的な内容でしたが、どれも素直に納得できるものばかりでした。

そのドベリ氏が出した第二弾が『Think Smart』(シンク・スマート)

この本のテーマは「間違った思い込みを避けて、賢く生きるための思考法」を学ぶです。

今回はこの『Think Smart』から学ばせていただきました。

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目次

『Think Smart』から学ぶこと

『Think Smart』の目次

  1. 新年の抱負が達成できないわけ【先延ばし】
  2. 「理由」がないといらいらしてしまうわけ【カチッサー効果】
  3. 比較しすぎると、いい決断ができなくなってしまうわけ【決断疲れ】
  4. 「自分は大丈夫」と錯覚してしまうわけ【注意の錯覚】
  5. 自分でつくった料理の方がおいしく感じるわけ【NIH症候群】
  6. 労力をかけたものが、大事に思えるわけ【努力の正当化】
  7. 第一印象が当てにならないわけ【初頭効果と親近効果】
  8. ボーナスがモチベーションを低下させるわけ【モチベーションのクラウディング・アウト】
  9. 「ありえないこと」を想像したほうがいいわけ【ブラック・スワン】
  10. 現状維持を選んでしまうわけ【デフォルト効果】
  11. ほかの人も自分と同じ考えでいるように思えるわけ【偽の合意効果】
  12.  自分より優秀な人を採用したほうがいいわけ【社会的比較バイアス】
  13. 地元のサッカーチームを応援したくなるわけ【内集団・外集団バイアス】
  14. 予定を詰め込みすぎてしまうわけ【計画錯誤】
  15. ほらで相手を納得させられるわけ【戦略的ごまかし】
  16. 計画を立てると心が安定するわけ【ゼイガルニク効果】
  17. 反射的に思いついた答えは疑ったほうがいいわけ【認知反射】
  18. あなたが自分の感情の操り人形なわけ【感情ヒューリスティック】
  19. 自分の考えに批判的になったほうがいいわけ【内観の錯覚】
  20. 最適なものを見逃す場合が多いわけ【選択肢の見過ごし】
  21. 「知らずにいる」ということに対する感情が存在しないわけ【瀉血効果】
  22. 数字は机上で改善できてしまうわけ【ウィル・ロジャース現象】
  23. 小さな店舗が突出して見えるわけ【少数の法則】
  24. 「スピード狂」の運転のほうが安全に見えるわけ【治療意図の錯誤】
  25. 平均的な戦争が存在しないわけ【平均値の問題】
  26. 「拾ったお金」と「貯めたお金」で扱い方が変わるわけ【ハウスマネー効果】
  27. 統計の数字よりも、小説のほうが心を動かすわけ【心の理論】
  28. 私たちが「新しいもの」を手に入れようとするわけ【最新性愛症】
  29. 目立つものが重要なものだと思ってしまうわけ【突出効果】
  30. 占いが当たっていると感じるわけ【フォアラー効果】
  31. 満月の中に顔が見えるわけ【クラスター錯覚】
  32. 「期待」とは慎重に付き合った方がいいわけ【ローゼンタール効果】
  33. 誰もヒトラーのセーターを着たくないわけ【伝播バイアス】
  34. あなたが常に正しいわけ【歴史の改ざん】
  35. 下手に何か言うくらいなら、何も言わないほうがいいわけ【無駄話をする傾向】
  36. 「王者」になったほうがいいわけ【ねたみ】
  37. 都合よく並べ立てられたものには注意したほうがいいわけ【チェリー・ピッキング】
  38. プロパガンダが効果を発揮するわけ【スリーパー効果】
  39. ハンマーを手にすると、何もかもが釘に見えるわけ【職業による視点の偏り】
  40. 成功の決定的な要因が「運」であるわけ【スキルの錯覚】
  41. 知識が転用できないわけ【領域依存症】
  42. お金を寄付したほうがいいわけ【ボランティアの浅はかな考え】
  43. 行き当たりばったりで物事を進めたがらないわけ【曖昧さ回避】
  44. 敵には情報を与えた方がいいわけ【情報バイアス】
  45. ニュースを読むのをやめたほうがいいわけ【ニュースの錯覚】
  46. 危機が好機になることがめったにないわけ【起死回生の誤謬】
  47. 頭のスイッチを切ったほうがいいわけ【考えすぎの危険】
  48. チェックリストに頼りすぎてはいけないわけ【特徴肯定性効果】
  49. 「いけにえ探し」はやめたほうがいいわけ【単一原因誤謬】
  50. 「最後のチャンス」と聞くと判断が狂うわけ【後悔への恐怖】
  51. あなたの船を燃やしたほうがいいわけ【退路を断つことの効果】
  52. 学問だけで得た知識では不十分なわけ【知識のもうひとつの側面】

本書の目的とターゲット

本書の目的は

間違った思い込みを避ける
  ⇓
「すべきでないこと」を排除する
  ⇓
賢く生き抜く

です。

本書のターゲットは、

『Think Smart』がおすすめな人

  • 経営者
  • 組織のトップ
  • 多忙なビジネスマン
コウカワシン

その他、選択判断することの多い方も当てはまると思います。

本書のポイント

本書のテーマは「間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法」です。

それでは「52の錯誤」から抜け出す方法の中からピックアップして取り上げていきたいと思います。

比較しすぎると、いい決断ができなくなってしまうわけ

なぜかというと【決断疲れ】をしてしまうからです。

ではシチュエーションをあげてみます。

プレゼンの「開始時間」は心理学的に何時がよいか?

プレゼンや会議の開始時間は午前中が良いということです。

これは脳科学的に言えることで、脳というのは、1日のうちに数万回もの決断をしているそうです。

プレゼンとかの集中して決断をする場合の「意志力」は、1日のうち決断をあまりしていない午前中のほうが消耗していないのです。

そのことを考慮するとプレゼンとか会議は午前中のほうが効率がいいのです。

IKEAのレストランが「順路の真ん中」にある理由

IKEAの店舗には「順路の真ん中」にレストランがあるそうです。

なぜかというと、たくさんある商品を見て、吟味して決断をするとかなり疲労困憊します。

それを解消するには休憩を取ったり、リラックスしたり、何か食べて血糖値をあげてやる必要があります。

消費者の決断疲れを解消するために順路の途中に休憩場所を設置する・・・IKEAのアイデアは素晴らしいですね。

「時間帯」によって裁判の判決が変わる

裁判の判決も時間帯によって変わるそうです。

数百件の裁判所の判決を対象にした調査では

大胆な判決が出る割合として

  • 時間が早いうち 65%
  • 時間の経過とともに 0%に近くなる

そうです。

そして、休憩をはさんだら65%に戻るという結果になりました。

判決を判断する裁判官にも、先ほどの「プレゼン」や「IKEA」で生じたような決断疲れにより、しっかり罪状を吟味する意志力が減少していたからと思われます。

コウカワシン

人間というものは「決断回数が多いほど「決断疲れ」を起こすと考えましょう。この状況を避けることが「賢く生き抜く」コツなのです。

「ありえないこと」を想像したほうがいいわけ

誰にも予想できないことが起こるのが人生

生きていれば「ありえないこと」に遭遇する機会があるのではないでしょうか?

このような人生において大きな影響をおよぼす予想外の突発的なできごとを「ブラック・スワン」といいます。

この語源は、「白鳥はみな白い」とされていた通説が1697年オーストラリアで発見された「黒い白鳥」により❝ありえそうにないこと❞をあらわすシンボルとされたことによります。

たとえば

  • 突然落ちてきた隕石に当たって命を落とす
  • カリフォルニアで金の発見
  • ソビエト連邦の崩壊
  • トランジスターの発明

などは、当時ありえないこととして、大変驚かされました。

イラク戦争当時のアメリカ国務長官ドナルド・ラムズフェルド氏は、

ものごとには、

  • 私たちが知っていること(知っている事実)
  • 私たちが知らないこと(知られていないと知られていること)
  • そして私たちが知らないと知らないこと(知らないと知られていないこと)

の3つがあるのだ

と言われました。

この中の「知らないと知られていないこと」に注目しますと、今の生活にスマホが関わる重要度など、十数年前には誰も想像できなかったのではないでしょうか?

つまりこれが、「ブラック・スワン」なんですよね。

「ブラック・スワン」をコントロールしよう

なぜ、「ブラック・スワン」と表される❝ありえないこと❞に意識しなくてはいけないかですが、そのありえないことが出現する回数が増えてきています。

いわゆる想定外なできごとです。

私たちは物事を進めるにあたり計画を立てます。

しかし、ありえないことで計画を台無しにされる可能性があるのです。

人間は、変則的なできごとがあると対応を誤ることが多い生き物です。

ではどうするか?

ネガティブな「ブラック・スワン」を避け、ポジティブな「ブラック・スワン」にうまく乗ることができる状況に身を置くことです。

たとえば、

  • 量産できる作品を作るアーティスト
  • 量産できる製品の発明者
  • 量産できる製品を扱う企業家

とかになり、バズる可能性を待つなどがあります。

ネガティブ「ブラック・スワン」に距離を置くには、なるべく平常からリスクを避けるべきです。

リスクを避けるには、

  • 借金をしない
  • 蓄えを投資するときはバランスを考え保守的に
  • 成功しても贅沢しない

などが、いざという時に力を発揮します。

コウカワシン

最近のコロナ禍は、なんといってもネガティブ「ブラック・スワン」です。日頃から蓄え、コロナ感染のリスクのあることから距離を置く姿勢が生活を守ってくれます。

自分より優秀な人を採用したほうがいいわけ

人間は、自分より優位に立つかもしれない人を推すのを嫌がる傾向があるそうです。

たとえば、部下に自分よりも能力の高い人がつくのを嫌がるなどです。

でも、能力の高い人がチームにいた場合、成果を出すのに時間がかからないはずです。

その反対に、自分よりも能力が劣る人ばかりでは、そのチームは、成果を出すのに時間がかかることが考えられます。

長い目で見た時、どちらが結果的に良いかはわかりますよね。

「Aクラス」の人は「Aプラス」の人を採用してる

オンラインデザイン作成ツール「キャンバ」のチーフ・エバンジェリストであるガイ・カワサキ氏は、

 「Aクラスの人は、Aプラスの人を採用するものだ。つまり、自分よりももっと優秀な人を雇おうとする。だが、Bクラスの人は、自分の部下としてCクラスの人を採用する。そのCクラスの人は自分の部下にDクラスの人を採用し、Dクラスの人はまた自分の部下にEクラスの人を採用する。そうすると結局、その会社は数年後にはZクラスの社員ばかりになってしまう」

このことから、人を雇うときは自分より優秀な人を採用したほうが、会社が成果を出し発展していく可能性にあふれています。

コウカワシン

経営の話ではありませんが、万有引力の発見者ニュートンが25歳の頃、自分の研究を当時の教授アイザック・バローに見せたところ、バローは教授の座を即座にニュートンにに譲ったそうです。なかなかできないことですよね。「自分より優れた才能を持った人を支援する」、難しいことですが、優秀な人はどのみち追い越していきます。その人と良い関係を築くことが結局は得策なんですね。

計画を立てると心が安定するわけ

記憶から「終わったこと」がすぐ消去される仕組み

レストランのウェイターはどんなに特別な注文も覚えるし、ひとりひとりの頼んだものも覚えているが、その接客が終わるとお客の顔までも忘れるそうです。

この不思議な現象を「ゼイガルニク効果」というそうです。

ゼイガルニク効果とは、「未完の課題は完了した課題よりも想起されやすい」ということ。

そう言えばですね。わたしたちにだって似たようなことがありますよね。

たとえば、

  • テレビドラマなどの「続きはCMのあとで」
  • メールやLINEの返事待ち

とても気になって覚えてますよね。

つまり、

  • 人間は中断することなく終わったことは忘れやすい
  • 途中で打ち切られた事はよく覚えている

このように自分の中で「解決」してないものは、いつまでも覚えているものなのです。

このような時の心って安定していないものなのです。

では、解決するように「計画」を立てるとどうでしょう。

試験のプレッシャーに勝てたのは「計画」のおかげ

フロリダ州立大学のロイ・バウマイスターの研究チームによって解き明かされたのです。

バウマイスターは難易度の高い期末試験を数か月後に控えている学生たちを3つのグループに分けてこのような実験を行いました。

  • ①グループ「学期中に開催されるパーティのことを集中する」と指示する
  • ②グループ「期末試験のことを集中して考える」と指示する
  • ③グループ「期末試験のことを集中して考え、明確な学習計画を立てる」と指示する

そしてその後、学生たちに、1文字提示して、決められた時間にその文字に続く言葉を完成させるように求めました。

「パ」からはじまる言葉で「パニック」を思いつく人もいれば、「パーティー」「パリ」を思いつく人もいたということです。

この結果から、指示された内容を無意識のうちに考えてることを突き止めました。

肝心の結果とわかったことは、

  • ①グループ 頭に中には試験のことはほとんどない
  • ②グループ 頭の中はほとんど試験のことだけ
  • ③グループ 試験のプレッシャーを感じされる言葉が一切なかった

この後のいくつかの実験で明らかになったのは、その課題に「どのように対処するか明確なイメージ」があれば、進行中の課題で頭がいっぱいになることがないということ。

「ゼイガルニク効果」で「人間は中断することなく終わったことは忘れやすい」とされてましたが、課題が終わっていなくても、それに対処するためのきちんとした「計画」さえ立てていれば十分なのです。

「計画の立て方」

頭を澄みきった状態に保つこと

これが前提です。

つまり、生活のすべてを整理整頓しなければならないということではなく、頭を悩ませているはんざつな課題に対して、詳細な計画を立てて対応することです。

段階を追って計画をひとつずつメモに取り、課題として詳細に把握しておけば、心を平静に保てます。

コウカワシン

つねにかたわらにメモ帳を置き、自身を煩わせている課題への対処法を細かく書き留めるだけで頭の中がスッキリするはずです。

私たちが「新しいもの」を手に入れようとするわけ

最近よく、「2030年とか2050年の世界はこうなってる」といった本を見かけるようになりました。

「50年後の世界」ってどうなっていると思いますか?

空飛ぶ車、ガラス張りの超高層ビル群の間を通り抜けるリニアモーターカー、もはや居住地は海底都市になっているかもしれません。

書いてある内容を見るとなるほどと思えるものもありますが、わたしは未来予想などまだピンとこないのが正直なところです。

では50年前ってどんなだったか?

実は今と変わらないものが、ちゃんとありましたよね。

イスとかテーブルとか、洋服、靴、メガネ・・・これらは大昔からあるにも関わらず現在でも使われています。

これらのものは形は変われど50年後も存在すると思われます。

つまり数百年ものあいだ技術革新の荒波を乗り越えてきたものは、これから先も生き残るに違いないのです。

「新しいもの=よいもの」ではない

ここで大事なのは、未来を創造するとき、今の最先端の発明に必要以上に重きを置いていることです。

これにより「昔のものは古い」という観点で過小評価してしまうことがいいことでしょうか?

たとえば、1970年代にプラスチックがもてはやされ、いずれプラスティックの家に住むようになるだろうと考えられていましたが、現在でも木造の家が多いのは事実です。

いつの時代も、最新技術の役割を一貫して過大評価する傾向にあるのです。

そこで、思うのですが「50年後」の日常も現在と変わらないと予想します。

そりゃ、魔法のようなテクノロジーは今後も発明されていくでしょうけど、それもまた「時代のフィルター」によって淘汰されていくと考えられます。

その魔法のような最新技術を過大評価し追い求める人は、「最新性愛症」にかかっている可能性があります。

その人たちは、そのテクノロジーの有益性に着目してるわけではなく、ただ単に「新しいから」が重要なだけという見方もされています。

たしかに、そのような人たちの熱狂も大事なのですが、はっきりしているのは、窓からあまり身を乗り出さなくても未来を予想することはできるということです。

コウカワシン

けど、最新のものには興味惹かれますよね。最新のiPhoneが出たら夢中になっちゃいますものね。

都合よく並べ立てられたものには注意したほうがいいわけ

製品のカタログとか企業のパンフレットって、すごく優位性をアピールしてますよね。

それは、できる限りよい印象を持ってもらうための戦略なのです。

しかし、どのようなものでも長所ばかりではなく短所も存在します。

「都合の悪いものは極力見せたくない」心理がある

でも、カタログやパンフレットには短所らしいものの掲載ってないと思いませんか?

企業側にとって都合のよいことばかりを並べ立てるのは「チェリー・ピッキング」といわれる手法です。

ちょっと目の利く人だったら見やぶってしまうことでしょう。

けど、企業や財団、公的機関の業務報告書などを見て内容を疑う人は少ないのではないでしょうか?

しかしそう思うのは間違いで、そういう組織でさえチェリー・ピッキングをしているというのです。

話は変わりますが、プレゼンなどで「達成できた目標」の説明は誇らしく雄弁に行うのに、「達成できなかった目標」については伏せられている場面に遭遇したことはないですか?

これもチェリー・ピッキングですね。

「達成できなかったこと」のほうに目を向けてみよう

どんな分野ででもですが、自分たちの「よい面」しか見せたがりません。

達成した業績を示すのは得意ですが、自分たちがもたらせなかった利益については語らないでしょう。

もし監査役などを務めているなら率直に質問するべきです。

たとえば、

  • 失敗に終わったプロジェクト
  • 実現できなかった目標
  • 達成できなかったこと

などを聞くことで、成功談よりももっと深く組織のことを知ることができます。

コウカワシン

個人間、たとえば友人の話なども得意げな話は根拠も合わせて聞いた方がいいですね。

ニュースを読むのをやめたほうがいいわけ

インターネットの普及で、世界中のニュースを瞬時に得ることが可能となった今、ニュースから距離を置いた方が自分自身のためという人が増えてきました。

本書の著者ロルフ・ドベリ氏も3年前に「ニュースを遮断する」ことにしたそうです。

実験とはいえ最初はつらかったそうですが、しばらく経つといろんな面に変化があらわれ、3年経った今は思考明晰、洞察力は増し、決断の質も上がり、時間が以前より自由になったというのです。

それなのに「ニュースに触れなくても大事な情報を逃すことはなかった」というのです。

これにはドベリ氏の「社会的ネットワーク」が作用しているということ。

つまり、友人・知人といった「生身の人間との結びつき」が必要なニュースだけを選別してもたらすというフィルターの役割をしてくれたからだそうです。

では、なぜニュースから距離を取った方がいいのでしょうか?

ニュースからできるだけ距離を置くべき3つの理由
  • スキャンダルなニュースが多い
  • ニュースと自分たちは無関係
  • ニュースは時間の無駄

ニュースを見る弊害にはこのようなものがあるとのことです。

たしかに納得ですね。

他人のスキャンダルなんて知りたくもないし、そもそもニュースって遠いところで起きてますし、ひとつひとつニュースを吟味して見るのってそもそも時間の無駄なのかもしれません。

なんだかスッキリします(笑)

情報の「背後にあるもの」にこそ目を向ける

シンククリアリーでもありましたが、情報過多の現在、必要なニュースを選別することが必要です。

いわゆる「ニュース・ダイエット」です。

そのかわり、出来事の背後関係を詳しく書いた長文記事や本などを読むことで深くしることができます。

たとえば「ガソリン価格の高騰」はよくニュースで取り上げられていますが、「なぜ、そうなったか」まで知っている人は少ないと思います。

産油国間、政治、経済、産業など、いろんな要因が重なってのことなのです。その背景を記した記事などで情報を得ることが必要です。

そして「中東の問題」や「タリバン」などはイスラム教の本を数冊読めば理解できます。

コウカワシン

世界を理解するにはニュースよりも本ほど適したものはありません。

あなたの船を燃やしたほうがいいわけ

紀元前三世紀、楚の武将だった項羽は、秦軍と戦うために軍を率いて黄河を渡った。そして兵士たちが眠っているあいだに、川を渡るときに使った船をすべて燃やし、その翌日、兵士たちにこう言った。「おまえたちに残された道は、勝つまで戦うか死ぬかの、どちらかしかない」

項羽は兵士たちの帰路を断って、彼らの意識をたったひとつの重要なこと、戦いに集中させたのだ。

このエピソード・・・いかがですか?

ふつうの人間なら「できるだけ多くの選択肢を残しておこう」と考えます。

それの真逆ですからね。

どの可能性も排除せずに保留する人は、成功できない

まず言えることは、一つの目標に集中できることですね。

選択肢が多いというのは迷いも生じますし、時間も取ります。

つまり、コストがかかるということです。

それから、もうひとつ、「どれにも決められない」ことになるかもしれません。

結果、成果があげられないことになります。

ビジネス戦略においても、人生戦略においても、特定の選択肢を除外するための意思表示をすることが成功に導く道なのかもしれません。

コウカワシン

似たような言葉に「背水の陣」がありますが、「退路を断つ」とは意味合いが違うものの「覚悟を決める」という点においてはとても心に響く言葉ですね。

本書からの学び

「賢人が目指すべきは、幸福を手に入れることではなく、不幸を避けることだ」アリストテレス

最近の状況変化の激しさになかなかついていけないとき、排除した方がいいものはたくさんありますね。それは体の健康にも心の健康にもいいものだと思います。本書は、いろんなケースで排除すべき考え方を教えてくれました。

本書の要点

  • 決断疲れを避ける
  • 想定外を想定する
  • 優秀な人を仲間に入れる
  • 計画を立てる
  • 新しいもの=よいものではない
  • 都合のよいものだけ見ない
  • ニュースを見ない
  • 覚悟をもってひとつのことに集中する


ポイントは

  • 脳の仕組みを知り効率のよい時間に作業し、十分な休憩を取る
  • ポジティブ「ブラック・スワン」にうまく乗る
  • 自分より優れた人を支援する
  • 計画を立て心の不安を減らす
  • 50年前を知り、50年後を想像する
  • 都合の悪いものにも着目する
  • いらない情報を排除して必要な本を読む
  • 選択肢が多いとコストがかかる
コウカワシン

以上、大きな学びとなりました。

『Think Smart』の感想

本書はリスク管理のマネジメント色が強いハウツー本ですね。

まさに人生の羅針盤だと思います。

たしかにこの数年は災害にコロナにとリスクが発生する頻度が高くなってます。

そのとき、物質的なものは用意できますが、メンタルは備えることができるでしょうか?

そんなときに間違った思い込みをしていたなら立ち直ることが困難であると思います。

メンタルを平常に保つために本書で備える必要性を感じました

まとめ

52の中から8つほど取り上げてみました。

そこで皆様に質問です。日々の生活で間違った思い込みにとらわれている自覚ってありますか?

チェックの意味においても52の思考法が扱うテーマを読んでみる価値はあると思います。

わたしも少しずつチェックして不幸を避ける努力をしたいと思います。

本書で仕事や家庭、投資の決断ミスや失敗を避けるために、思考の誤りのメカニズムを学び、スマートに人生を楽しめたらいいですね。

そのためにもぜひご一読ください。

『Think Smart』を聴こう!

「聴く読書」ってご存知な方もいらっしゃいますよね。
1日何時間も存在する「耳のスキマ時間」読書時間に変わります。

音楽を聴くように気軽に人気のビジネス書を楽しめます。語学や資格試験の勉強にも最適です。

文芸作品は、朗読からドラマ形式の作品まで、幅広い形式で楽しめる人気のジャンルとなっています。
『Think Smart(シンク・スマート)』はhttps://audiobook.jp/product/247330で聴くことができます。

『Think Smart』のサンプルが聴けます。⇓
https://audiobook.jp/product/247330

コウカワシン

最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

四国在住。
ミニマリスト。趣味は映画観賞と音楽鑑賞、読書、野球観戦。
映画は特に好き嫌いなくほとんどのジャンルーを観ます。音楽はジャズとクラシックが大好きです。読書は歴史書が好きでよく読みます。

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