【要約】『ニトリの働き方』現状安定に満足しない「ニトリの考え方」はこれからの必須スキルです!

こんにちはコウカワシンです。

皆様、「お、ねだん以上。ニトリ」のニトリは、ご存知ですよね。

ニトリは、北海道札幌市に本社を置き、国内外合わせて600を超える店舗を持つ国内のインテリア小売の大手企業で、中国や台湾、米国にも展開しているそうです。

創業者似鳥昭雄(ニトリアキオ)氏は23歳で全身の似鳥家具店を創業し、その後、チェーンストア「ニトリ」として規模を拡大して築き上げました。

似鳥昭雄氏の著書『ニトリの働き方』には、似鳥氏の仕事への考え方、向き合い方、ロマンやビジョンなどがまとめられています。

これはですね、「働くことの本当の価値を見出し、素晴らしい人生を歩む」ためには大変、学びがあると思い、今回取り上げてみました。

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目次

『ニトリの働き方』から学ぶこと

『ニトリの働き方』の目次


はじめに ニトリが大切にする4つのC
序章 志で変わる仕事と人生の結果
第1章 チェンジ/現状に満足せず、より良いものを求め続ける
第2章 チャレンジ/前人未踏なことに挑戦していく
第3章 コンペティション/常に自分を成長させることを考える
第4章 コミュニケーション/右手にそろばん、左手に義理人情
おわりに 「世のため、人のため」に終わりはない

本書のターゲット

本書のターゲットは

『ニトリの働き方』のターゲット

  • 組織のビジネスパーソン
  • 若手社員
  • 小売業の経営者
  • 小売業の従業員
コウカワシン

あらゆるすべての仕事に従事する人にとっても、この考え方は大いに参考になると思います。

本書のポイント

ニトリが大切にする4つのC

社会をより良くしようとする崇高なロマンと、並大抵の努力では達成できない高いビジョンを掲げ前進するためには、ニトリで働く誰もが「自分自身とニトリ」を進化させ続ける人材を目指しています。
そのために大切にしている4つのCがあります。

ニトリが大切にする4つのC

  • チェンジ(Change、変化)
  • チャレンジ(Challenge、挑戦)
  • コンペティション(Competition、競争)
  • コミュニケーション(Communication、対話)

この4C主義で自己成長したい人が集まる会社、それがニトリなのです。

好調な時でも満足せず常により良いものを求め「変化」し続けることを信条とし、並大抵の努力では達成できないものに「挑戦」し、お客様、従業員、取引先や知人との「対話」から常に自分の能力を更新し、一人ひとりが自分自身と「競争」し、他者と切磋琢磨することでこそ人は成長できるという信念があるからです。

世のため、人のために行動する

日本の暮らしをアメリカ並みにする

ニトリは最初「似鳥家具店」として1967年、30坪の家具屋1店舗から始まりましたその5年後の1972年、アメリカへの視察旅行での見聞が運命を大きく変えることになります。

アメリカの家具店は、人生観を覆すほどの衝撃で、店内のトータルコーディネート、日本と比べて半額程度の価格設定の背景には、顧客の暮らしを便利に、豊かにしたいという顧客目線がありました。

「どれをとっても日本より50年は進んでいる。日本人の暮らしをアメリカ並みに豊かにすることを生きがいにしよう。」と決意したそうです。

その決意は、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」という「ロマン」は現在のニトリの企業理念となっていて、この「ロマン」が会社の存在意義であり、ニトリの社員の躍進の原動力でもあるのです。

ロマンは、判断・行動の指針

ロマンは、世のため人のために役に立とうという「志」と、自分自身でやり遂げる「覚悟」があって初めて成り立ちます。

ですので、「誰かがやるだろう。自分はそれに便乗すればいい」と他人任せの状態では成し遂げられないほど、ロマンは壮大な願いなのだそうです。

「世界中の人々の暮らしを豊かにする」という人生の目的を得て、物事の見方、考え方、働き方は180度変わりました。

ただ「売り上げをあげよう、儲けよう」という自己中心的な視点から、人々の幸せにつながる努力に変化したのです。

一生をかけるに値するロマンがあり、それに向けて仕事をしていると実感できたときにこそ、仕事はやりがいではなく「生きがい」になるのです。

高いビジョンを掲げ、それに挑戦する

「世のため、人のために貢献する」という社会的使命を根底とするロマンは、目指すべき状態です。

大きなロマンを実現に近づけるためには、「目標となる数字」とそれを「達成までの期限」を入れた、「具体的数値目標」なるビジョンが必要となります。

ただしビジョンは、「長期かつ達成不可能」と思えるほど大きいものでなければいけません。

基本は“100倍発想”です。

今の立ち位置から3、5年程度の将来では、見える景色はあまり変わりません。しかし、20、30年後を見据えて今の100倍の目標を立てると今とは違った景色が見えてきます。

ビジョン達成のためには常識の呪縛から抜け出さないといけません。

例えば、今まで歩いていたものをロケットに乗り換えるような異次元の発想の転換がなければ、企業は成長しないからです。また、一人ひとりがリスクを恐れず挑戦し、実現するまであきらめない覚悟を持つことも大切です。

常識を超えた挑戦から生まれる成功と失敗は、他にはない自分を成長させてくれる経験となります。

チェンジ(変化)

現状を否定するところから仕事は始まる

企業も個人も、常に成長、進化し続けなければなりません。成長するための原点は、過去と現在とを徹底して否定することにあります。

現状は到達点に至るまでの途中の段階にすぎないと考え、必要ならためらいなく過去の成功を否定していかなければ大きな成長することはできません。

しかし、好調な時は安定志向になり現状肯定になりがちです。一見、好調に見えても重要な問題が隠れていても目をつぶってしまいます。

それでは油断が生じ、怠け心が芽生え、人と企業の成長が実現しません。何かひとつの事業で急成長した企業が、一挙に衰退し始めるのはそのためです。

現在の方法に固執せず、より良い方向を模索し、未来に向かっていく、それがニトリの「現状否定」です。

もっと良い品質・より低い価格をめざしヒット商品をも更新していく、それが今よりさらに価値のある商品が生み出せるしくみなのです。

「観察・分析・判断」する力を磨き上げる

ビジョンの達成に特別な方法はないそうです。

その日に行うべき業務について、「観察・分析・判断」を意識して継続的に徹底することが重要です。

順序を追ってみると

  1. 「観察」とは定量的に問題点を発見すること。
  2. 「分析」は観察で得た問題点を掘り下げ、原因について立てた仮説を実際に現場で確認して調べ上げること。
  3. 「判断」は、観察と分析から、具体的で正しい改善改革案を立てることを指す。

ただ漫然と業務をこなし、やみくもにやり方を変えるのでは、ビジョンを達成できません。

日々、自分で問題の発見からあらゆるプロセスを工夫して改善改革していく、これを繰り返し、それによって観察眼が磨かれる。

これは能力に関係なく誰でもできることなんだそうです。

観察・分析・判断の行動の3つのクセをつけさせるため、ニトリでは毎週、品目や部門、店舗ごとに客数や利益を数値化し、新たな対策を週ごとに講じていく「ウィークリー・マネジメント」を導入しています。

「現場・現物・現実」三現主義を徹底する

ヒット商品を企画できる人には、「現場・現物・現実」を絶えず自分の目で見て、体験して情報収集を行う、三現主義を徹底してもらいます。

なぜなら、インターネットの調査だけでは暮らしの実体が見えないし、データを集めても机上の空論では間違った判断を生むリスクも高いからです。

これは問題解決においてもいえることです。

課題の解決には頭で考えるだけでなく、現場に赴いて現物、現実にもとづいて改善改革案を出すことが必要です。新しい問題解決の方法は、結局、自身が経験してきたことの中から導き出すしかありません。

ニトリには全国に広がる店舗網という強みがあり、データからは、何が売れているかは本部で把握できても、「なぜ」売れているかまではわかりません。

そして、その「なぜ」に顧客のニーズや不満が隠れています。三現主義によって導きだされる改善改革は、データと店舗があるからこそ実行できるのです。

だからこそ店舗は多くを学べるニトリのビジネスの根幹なのだということです。

チャレンジ(挑戦)

「即断・即決・即行」でなければ、成功はつかめない

新しい仕事には失敗がつきものです。しかし失敗を恐れていては成長しないでしょう。1勝9敗だったとしても、挑戦したことで得られた1勝には大きな収穫です。

世の中の変化のスピードが段違いに上がっている今日では、せっかちでないとタイミングを逃してしまいます。だからこそ、今がチャンスだと感じたら「即断・即決・即行」で挑戦するのです。

高いアンテナを張り巡らせ、状況の変化を素早くキャッチし、調査に基づいて即座に対応を決め、準備が4割か5割であってもすぐに進み始めることが大切です。

大事なのは方向を決め、計画を立て、進み始めることです。計画がうまく進まなければ、朝令暮改、いやいや、もっとスピーディーに「朝令昼改」で変更します。

他が3カ月かかることを1カ月でやれば、市場で圧倒的な一番になれるかもしれません。他に先んじて挑戦することが未来を切り拓くのです。

指示に対してすぐに動かない社員、「忙しいので1週間待ってほしい」と言い訳する人は、考えるだけで何も行動に移せません。

経験は年数ではなく、多くを考え、挑戦し、どれだけ失敗をしてきたかなのです。

「お客様が第一」に徹すれば、利益は後からついてくる

次から次へと出てくる新ビジネスは、その大半が短期間で姿を消してしまいます。

それは、提供する商品やサービスと顧客のニーズとの間にギャップがあるからです。

自分たちの利益だけを追い求め、お客様の立場から考えるという当たり前のことに真剣に取り組んでいません。お客様にトクしていただくことが次の購買につながります。

お客様が求めるものを真剣に考えたところに生まれる商品やサービスは、顧客の暮らしをガラッと変える力を持っています。

ニトリの教訓として、世の中の変化によってお客様が求めるものは刻々と変化しても、一つだけ動かないことがあります。「お客様にとって、値段が安いことが一番うれしい」ということです。

給料が同じでも商品やサービスの値段が半分になれば、給料が2倍になったのと同じです。

暮らしをガラッと変える新しい機能、適正品質の商品を、お手ごろ価格で提供するためにどうすればよいかだけ考える、そうして挑戦を重ねれば利益は後からついてくる、すると、儲けるのではなく自然に儲かる、という好循環が生まれます。

このことを「ブーメラン現象」と呼び、「儲けたい」という思いを捨ててお客様に尽くせば逆に儲かるという状況をつくり出すことが理想なのです。

20代から自己投資して学び、一番を目指す

会社も個人も、過去の成功体験の延長上の取り組み方では、他社やライバルと大きな差がつくことはありません。常に、だれもやらなかった、新しい道をあえて選ぶべきです。

そして、どんな仕事も「先制主義」で、先陣を切り、必ず一番になることを目指しましょう。

これは個人の考え方でも同じで、何らかの技術でとびっきりの一番になる、そこから世界一に向かう向上心を持つことが自分自身を高めてくれます。

経験が浅い20代であれば、20代なりに必要な自己育成の方法や時間の使い方があります。

さまざまな場所、店、展示会などを回ってみて、繁盛している店の要因を分析しまとめてみる、そして社外にも交友関係を広げ、社内外の競争相手と互いに交流する。

若い時は、自分の成長につながること、経験を増やすことに時間やお金を投資する方がいいのです。

そして大切なのは、得た知識を実行に移すことです。会社はチャレンジのための絶好の場と考えればいいのです。

コンペティション(競争)

一歩先を意識することで、どんな仕事も面白くなる

人間には、3つのタイプがあります。

  • ①自ら仕事に積極的に取り組む力のある人
  • ②他者に刺激されて積極的になる人
  • ③消極的で変化しない人

最もチャンスを与えられる①のタイプは少なく、多くは②のタイプです。

②のタイプの人が刺激してくれる上司や先輩などに出会えない場合もありますが、自分に与えられた仕事を意識的に努力して好きになることが大切です。

仕事の面白さというのは努力しないと分からないのですから。

仕事を好きになるためのポイントは、自分が計画し、実行することで、問題が解決し、あるべき状態へと変わる・・・つまり成功を体験しその楽しさを知ることです。

その上で、「できません、無理です、面白くない、やりたくない」などの否定的・消極的な言葉を使わず仕事に打ち込むことが大事です。

そうして成果が出れば、褒められて、次のチャンスが与えられ仕事が面白くなる、その好循環を自分で生み出すことが大事なのです。

ニトリでは入社後、店舗勤務からスタートします。その間も自分が希望する部署との関連を考えて業務にあたれば、一歩踏み込んだ仕事ができるようになります。

現場から得られる学びは無数にあるということです。

いいと思うことをすぐ採り入れる素直さが、人の成長を促す

新しい商品づくりにチャレンジするなら、より幅広い知識があるほうが有利です。知識を得るため、常にアンテナを張れば、おのずと知識は増えていきます。

伸びる人は、得られた知識のなかで良いやり方があればすぐに切り替える人です。得た情報や知識に少しでも良いものがあれば素直に採り入れ、過去の成功や今のやり方をスッパリ切り捨ててしまうのです。

ポイントは「いいとこ取り」ではなく100%採り入れ、問題があればその部分を切り捨てます。ニトリの品揃えは、最初は米国を100%真似し、日本に通用する部分を残して今に至るのです。

人から何かを学ぶときも同様です。素晴らしいと思う人の一挙一動を真似してみるのです。まだ師匠と思う人がいないなら、自分で探して見つけましょう。

短所を直すよりも先に、長所を伸ばせばいい

「人は不得意なことを克服すると成長する」、これは確かに一理あります。

しかし、コンプレックスを気にしすぎると、不要な心配や回避するための回り道で、なかなか結果に結び付けられません。それより重要なのは長所で、自分の長所を早く見つけるべきです。

けど、自分で自分の長所は気づきにくいものです。適性や向き不向きは、いろいろな仕事に挑戦して経験を積むことで徐々に見えてくるものだからです。

まずは、上司に聞いてみるとよいでしょう。

だから上司がすべきことは、部下の短所をわざわざあげつらうことでなく、得意なことをどんどんさせることです。長所を伸ばすことは組織を強くする一番の基本なのです。

コミュニケーション(対話)

具体的な数字の入らない会話は趣味、遊びと一緒である

ビジネスでは常に数字を分析する力が求められます。

現実を正しく把握し、科学的かつ論理的な考え方がなければ、ギャンブルと同じです。仕事(進捗、完了時間、成果など)の報告数字を入れると、平等に評価することができるようになります。

新しい商品を作る時、スペックや使い勝手について雰囲気で説明せずに、商品の良さを数字で証明することは必須条件です。数字的な根拠がないと、売れなかった場合に「何が悪かったのか」を検証することすらできないからです。

新しい提案は3つ、松竹梅ではなく、「松を3つ」出す

ビジネスで何かを提案するときは、少なくとも3つ、さまざまな視点から立体的に考えた案が必要です。

コップを例に出すと、

  • 正面から見ると円錐台の筒形
  • 上から見ると円形
  • 下から見ると二重の円に見えるかもしれない

に見えてきます。

提案も同様に、物事の一面だけを見た決め打ちではなく、さまざまな切り口を起点とする3つの案が必要なのです。

そして、その3つを選択した理由について、それぞれに共通したコンセプト、案ごとの特徴や違い、長所と短所を論理的に説明する必要があります。

さらに提案の際には、客観的や事実の分析と自分なりの解釈を区別します。それは、混同してしまうと筋が通らなくなるからです。

1つの案を自信を持って提案することもあるでしょうけど、それで簡単に通るほど会社は甘くないですし、提携先の上司にも失礼です。

とっておきの3案つまり松竹梅ではなく「松だけを3つ」を用意することをくり返す、そうすれば、社員一人ひとりのの企画力やプレゼン力が向上するはずです。

本書からの学び

本書についての学びをまとめました。

本書の要点

  • 「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」という「ロマン」はニトリの企業理念
  • 個人も企業も、現状を否定するところから仕事は始まる。
  • 「観察・分析・判断」を磨き、「現場・現物・現実」を徹底する。
  • 「即断・即決・即行」でなければ、成功はつかめない。
  • 「お客様が第一」に徹すれば、利益は後からついてくる。
  • 人材育成

人材育成において人が成長するために必要なことのポイント

本書のポイント

  • 一歩先を意識する
  • いいと思うことをすぐ採り入れる素直さ
  • 短所克服ではなく、長所を伸ばせばいい

『ニトリの働き方』の感想

ニトリというお店は雰囲気も店員さんも感じが良くてとても好きなのですが、そう思わせるには「何が大事か?」というのがよくわかりました。

店舗も多いのに、これほどの統一感は、よほど社員教育を徹底されているのでしょうね。

似鳥会長は、店舗を訪ねた時に社員の方に「何か困ったことはありませんか?」と尋ね、「何もない」との答えだと落第という話を聞き、「現状に甘んじるな」の姿勢がひしひしと伝わりました。

そしてから20、30年先後を見据えて今の100倍の目標を立てるということについて、「ありえない」と考えていたら、もうその時点で成長は止まってしまうんですよね。

これは個人でも同じことが言えて、「目標を立て日々もがく」という姿勢が、自分の希望する道に一歩一歩近づいていくことでもあるのだ、得意なことを活かし、即実行すればいいんだ、と気づかせていただきました。

ありがとうございました。

まとめ

著者で創業者の似鳥昭雄氏の言葉を主に取り上げましたが、本書では、ニトリの最前線で働く社員の方の貴重な声「39の具体的な仕事術」が載っています。

似鳥昭雄氏の33の仕事論に応える形での社員自らの体験談は、「これぞ生きた教科書」と言えるのではないでしょうか。

これらのことから、これからも発展成長していく企業のノウハウや意気込みが伝わってくる良書です。

ぜひ手に取って読んでみてください。

コウカワシン

最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

四国在住。
ミニマリスト。趣味は映画観賞と音楽鑑賞、読書、野球観戦。
映画は特に好き嫌いなくほとんどのジャンルーを観ます。音楽はジャズとクラシックが大好きです。読書は歴史書が好きでよく読みます。

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