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【要約】『繊細さんの本』(繊細さんは「天才」さん。胸を張り、突き進もう!)

コウカワシン

こんにちはコウカワシンです。

今回は武田友紀著『繊細さんの本』から学ばせていただきました。

まずは皆様、下記の質問にいくつご自身が当てはまると思われますか?

繊細さん度アンケート

  • 自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づくほうだ。
  • 他人の気分に左右される。
  • 痛みにとても敏感である。
  • 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃げられる場所にひきこもりたくなる。
  • カフェインに敏感に反応する。
  • 明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音に圧倒されやすい。
  • 豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい。
  • 騒音に悩まされやすい。
  • 美術や音楽に深く心動かされる。
  • 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気がつく。(例えば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
  • 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ。
  • ミスをしたりものを忘れたりしないようにいつも気をつける。
  • 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている。
  • あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不安になり神経が高ぶる。
  • 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる。
  • 生活に変化があると混乱する。
  • デリケートな香りや味、音、音楽などを好む。
  • 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している。
  • 仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる。
  • 子どもの頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた。
  • とても良心的である。
  • すぐにびっくりする。
  • 短期間にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう。

この質問のうち12個以上に「はい」と答えたあなた。
おそらく「繊細さん」であります。

そもそも「繊細さん」とは、「敏感すぎる人」とか「とても敏感な人」とされ、あまり良い意味で扱われない部類に思われがちです。

でも、敏感すぎることがいけないことなのでしょうか?

よく気がつく人が報われないのでしょうか?

そんなことはありません。

あなたは「あなたが」いいんです。

その繊細な感性はあなたに与えられた個性です。

いけないのはあなた自身がその繊細さを重荷に感じているところです。

でもご安心ください。

本書は「繊細でストレスを感じやすい人が、繊細な感性を大切にしたまま、ラクに生きる方法」を教えてくれる本です。

どうすればラクに生きていけるか・・・一緒に学んでまいりましょう!

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目次

『繊細さんの本』から学ぶこと

『繊細さんの本』の目次


第1章 繊細さんがラクになれる基本
第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ
第3章 人間関係をラクにする技術
第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術
第5章 繊細さんが自分を活かす技術

第1章 繊細さんがラクになれる基本

「繊細さん」が反応してしまう要因ですが

  • 人といると疲れる
  • いちいち細かすぎる
  • 他人の機嫌に左右される

などがあげられます。

❝人といると疲れる❞のは繊細さんの「神経システムが反応している」ことが考えられます。

❝いちいち細かすぎる❞のも「ただ気がついたから対応しているだけ」。

❝他人の機嫌に左右される❞のも「相手の感情の変化に見て見ぬふりができないから」。

など、繊細さんが小さなことに気づくのは自然なことで、「気づいたことに半自動的に対応し、振り回されている」状態と言えますね。

そこで繊細さんに対して言えるのは、「気にしない」ということではなく、「気づいたとき」にどう対処したらいいかということなのです。

そこで提案されたのが「気づいたとき」に踏みとどまることです。わずかでも踏みとどまって「私はどうしたいんだっけ?」と自分に問いかけ、対応するかどうか、また対応するならその方法を、自分で選ぶことが必要であり、この考え方が「ラクになれる基本」であります。

「繊細さんがラクになれる基本」の要点


繊細さんの特性を知り、自分の本音に耳をすますことが必要。


第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ

繊細さんはたえず刺激を受けて反応します。

例えば、人の感情や小さな音、わずかな光まで、様々な情報を感じ取るため反応し疲れやすい状態になります。

では反応しにくい状態にもっていける状況にすれば刺激はいくぶん緩和されますよね。

刺激を受ける部分にフィルターをしてみてはどうでしょうか?

本書ではその予防の参考として「五感」の鈍感化を取り上げています。

「五感」の鈍感化

  • 視覚にはメガネやコンタクトの度を落とすなど。
  • 聴覚にはノイズキャンセリングイヤホンをするなど。
  • 触覚には肌の露出を減らすなど。
  • 嗅覚にはマスクをするなど。
  • 味覚には刺激の強い食べ物を避けるなど。

それから、十分な体の休養も必要です。

日常生活において辛い日もあれば楽しい日もあります。

楽しい日はテンションも高いため無理をしがちです。ですので楽しかった日の後も休日を入れましょう。

「全くの空白日」を入れることで余裕のある日々が送れます。

「毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ」の要点

刺激を避け、十分な休養を取ること。

第3章 人間関係をラクにする技術

繊細さんを含め「人間関係の問題」は人類共通の悩みだと思います。

私のような鈍感な人間でさえ「人間関係」で悩みがあります。

ここではその問題をクリアとまではいきませんが、ラクにする方法を学んでいきましょう。

まずは、「自分」を表に出していきましょう!ということです。

人間関係の基本構造って、「表に出している自分」に合う人が集まってきます。

つまり、「本当の自分」を抑えて殻をかぶっていると、その「殻」に合った人が集まってくるんです。

中には都合よくその「殻」を利用する人もいると思います。

繊細さんはその「殻」を都合よく利用する人の対処に疲れるのではないでしょうか?

では、どうするべきか?それは、

ズバリ!「素の自分」を出すことです。

出せば出すほど、合わない人は去っていきます。けど、自分に合う人が集まってラクになるのです。

その中には、「あなたの気持ちや意思を尊重する人、あなたを大切にしてくれる人」が残ります。

そして、繊細さんは「人を嫌えない」ジレンマを抱えている人が多くいます。

繊細さんでなくても古くからの友人とか、自分には合わないのに無理して付き合うことが普通の人にもあることでしょう。

根底には「誰かを嫌ってはいけない」「人を嫌う自分がイヤ」があるのだと思います。

でも、正直な話、「キライ」生きていく上で大切なセンサーなんです。

動物が危険に敏感なのと一緒で、人間にも「この人は、自分に不利益をもたらす気がする。嫌な予感がする。」とキライセンサーが発動しているのです。

もう、ぶっちゃけた話・・・「人を嫌っても」いいんですよ!

著者の武田さんは

キライな相手は避けていいし、可能ならその人の相手は誰かに任せるほうが、お互い幸せな時間が増える

と説きます。

そしてその他にも嫌いじゃないけど、苦手な人もいることでしょう。

「自分とタイプが違う人」や「自分とペースが違う人」など、一緒にいると相手のエネルギーに飲み込まれてしまう人は必ずいます。

「嫌いな人」と同様、境界線を引き自分のペースを守るべきです。

「人間関係をラクにする技術」の要点

素の自分を出し、嫌いな人との境界線を引き自分のペースを守ること。

第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術

いろんなことにセンサーが反応してしまう繊細さんは「疲れている」のは体ではなく「頭」の方です。

そんな繊細さんは自ら肩の力を抜いてのびのび働ける環境を作らなければいけません。
それには

  • マルチタスクを避ける
  • 「気づく」と「対応する」を分ける
  • 「葛藤疲れ」をなくすマイルールを作る

が大事です。

マルチタスクを避ける

誰でもだと思いますが「いろいろな仕事が同時に重なる」と焦りますよね。

ふつうの人でもパニクってしまうのに繊細さんならどのような心理状態になるか想像がつきません。

繊細さんは、様々なことを感じとり、深く考えながら仕事をします。

一つ一つの仕事に集中して丁寧に仕上げるのが得意です。

ですがマルチタスクのような意識を向ける対象をパッパッと切り替えて仕事をする状況は不得手です。

でもやらなくてはいけないとしたらどうするか?

この答えは「一つ一つやっていこう」です。あれもこれもいっぺんにはやめましょう。

「気づく」と「対応する」を分ける

繊細さんはどのような事でも「気づく」反応をします。

これは自分の意志でもコントロールできない部分です。

けど、「やるやらない」は踏みとどまって考えることはできます。

考えた上で「やれる」と判断したなら「やる」、「やれない」と判断したら「やらない」。

心身ともに健康に働くには「対応すべきことを自分で選ぶ」ことが大切です。

「葛藤疲れ」をなくすマイルールを作る

日常的に「やる」、「やれない」の判断ですが、いっそのことマイルールを作ってしまってはいかがでしょうか?

例えば、職場で電話が鳴るたびに、とるかとらないか悩み、聞こえないフリをしても罪悪感から電話に出てしまうという状況。

このような葛藤はすごく疲れます。

そこでマイルールを作って実践してみましょう。

「電話に出るのは3回に1回だけ出る」とか。

小さな工夫にすぎませんが葛藤疲れを起こさないためにはマイルールが必要です。

「肩の力を抜いてのびのび働く技術」の要点

何事も「がんばりすぎない」環境を作る

第5章 繊細さんが自分を活かす技術

結論として繊細さんの完成は「性格」によるところが大きく、無理やりに変えれるものではありません。

というか「変えない」選択をするべきです。

繊細さんはストレスを感じやすく大変な面もありますが、感受性が人一倍強く、「きもちいい」「うれしい」など幸せを深く味わえるとてもいいものです。

こうなったら、とことん自分の「性格」を好きになりましょう。

まず、繊細さんの利点です。

「繊細さんの強み」5つの力

感じる力

人間関係では

  • 相手の話を深く受け止めながら聞ける
  • 相手のニーズを感じ取り、細やかにケアする
  • 相手のいいところを見つける

仕事では

  • 他の人が気づかない小さな改善点に気づく
  • リスクを察知する
  • 相手の動作を見て、いつの間にか自分もできるようになる

趣味では

  • 小さな仕掛けやこだわりに気づいて楽しめる
  • 日常の小さなうれしさをキャッチする

考えつくだけでもざっと、これだけあります。

特にいいのが「聞き上手」です。

相手の信頼を得るのにこれほどの特技がありますかね?

考える力

深く考えるのも繊細さんのいいところです。

他の人が当たり前だと思っていることでも疑問や興味を持ち、想像力を広げていけるなど特技以外の何物でもありません。

  • 深く考察する
  • 当たり前になっていることに疑問を抱き、改善する
  • 興味を持つと、とことんはまる
味わう力

世界の美しさや優しさ、人の温かさ。「いいもの」を受け取り深く味わうことは、繊細さんの得意技です。

そしてその「いいもの」を生みだせる感性も繊細さんに多い特徴です。

  • 「いいもの」を受け取り、深く味わう
  • 味わったものを出力する(絵や写真や音楽などで表現する)
良心の力

礼儀正しく良心的、困っている人を見たら手助けする、相手を思いやるなど、親切で優しい繊細さん。

「自分の納得」と「相手に誠実」、両立した時の仕事で大きな力を生みだします。

  • 信じることに真摯に取り組む
  • 自分の納得と相手への誠実さを両立させて、大きな力を発揮する
直感の力

感受性の強い繊細さんは直感においても他の人を圧倒します。

直感は、自分に合うものを見つける時や仕事においても役立ちます。

論理的思考を駆使して結論にたどり着くよりも直感で「怪しい」部分に一発で探知するのも繊細さんなのです。

  • 自分に合うものを探し当てる
  • 仕事の問題点を見抜く
  • ものごとの本質にたどりつく

「5つの力」は繊細さんの武器です。

この武器は「心と体」を土台に発生します。

全力を出すには、自由で感じていていい、安心できる場所にいることが大切です。

「繊細さんが自分を活かす技術」の要点

繊細さんの強みを上手に使うためには、

  1. 5つの自分の強みと掛け合わせて使う
  2. 心と体をのびのびと自由にしておく

『繊細さんの本』の感想

とても読みやすく「ソフトタッチ」です。

著者も「繊細さん」ということで、そのこまやかな心遣いが伝わる本でありますし、繊細であることを誇っていい内容になってます。

私自身、多少の「繊細さん」気質があるので大変学びがありました。

なによりも参考になる・・・というかうれしかったのが「変わらなくていい」という肩の力が自然と抜ける言葉です。

「自分のままで元気に生きる」

これをモットーに頑張っていきたいものです。

『繊細さんの本』は中田敦彦さんのYouTubeでも取り上げられています。

さすがは敦ちゃん、説明うまいわ!!

まとめ

「繊細さん」・・・このような部類に入る方は数多くいると思います。

鈍感なようで私も自分は「繊細さん」の要素が多分にあると思いました。

ある意味、ネガティブにとらわれがちですが、そんなことはなくてその感性を武器にもできると知り、なんだか気持ちがラクになるのがわかりました。

この感覚をぜひ他の「繊細さん」に感じて欲しい!

そのような一冊です。

『繊細さんの本』を聴こう!

「聴く読書」ってご存知な方もいらっしゃいますよね。
1日何時間も存在する「耳のスキマ時間」が読書時間に変わります。

音楽を聴くように気軽に人気のビジネス書を楽しめます。語学や資格試験の勉強にも最適です。

文芸作品は、朗読からドラマ形式の作品まで、幅広い形式で楽しめる人気のジャンルとなっています。

『繊細さんの本』はaudiobook.jpで聴くことができます。

コウカワシン

最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

四国在住。
ミニマリスト。趣味は映画観賞と音楽鑑賞、読書、野球観戦。
映画は特に好き嫌いなくほとんどのジャンルーを観ます。音楽はジャズとクラシックが大好きです。読書は歴史書が好きでよく読みます。

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