こんにちはコウカワシンです。
アメリカ大統領選挙の開票もあらかた終わり誰が次期大統領になるのかがだんだん見えてきてますよね。
アメリカ大統領は世界でも発言権の強いということは皆様よくご存じでしょうけど、新大統領がどのような思想の持ち主でどのような発言をしていくかを読むのはなかなか難しいところですよね。
そういった時に頼りになるのは新聞や雑誌、ネット、書籍など、いろいろな媒体を利用して情報を得ることです。
私なんかは無知の塊のようなものですから新聞や雑誌、はたまたネットや書籍を読んだところで「どの情報ををどう活用すればよいか」が分からずに今までいました。
今思えばこれはすごくもったいないことであると感じています。
どのようにすれば有効に情報を得ることができるのかは先日ブログ「【書評】『知的再武装60のヒント』(45歳、60歳の人生バイブル60の知恵)」でも書きましたがの著者であるジャーナリストの池上彰さんと作家の佐藤優さんのノウハウを身につけたいと思いました。

池上彰さんや佐藤優さんが毎日やっている「知識と教養」を身につける方法が書かれた本が『僕らが毎日やってる最強の読み方』(新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意)という本です。
この本はズバリ!
「適切な情報を少ない労力で効率よく知ろうね」的な本です。
『僕らが毎日やってる最強の読み方』の概要・内容とは
まずこの本のコンセプトですが、表紙をめくると目に入ってくるのが「大切な時間を、ネットばかり見てムダにしていませんか?」の文字・・・わたしもハッとしました。
知らず知らずのうちにちょっとした調べものからニュースに至るまでネットばかり見ていましたね。そこで以下のことを指し、この本を読めば日々の過ごし方が変わってくるというのです。
具体的には
- どのサイトを見ればいい? スマホやパソコン、SNSはどう使う?
- 「グーグル検索」「ヤフーニュース」がおすすめできない理由は?
- 気になる記事はどう保管する? クラウドを「ゴミ箱」にしない秘訣は?
- 「世の中を知る」には新聞がベスト、どの新聞をどう読めばいい?
- 「世の中を理解」するには書籍が不可欠、読み方・選び方のコツは?
- 「自分の興味や関心、視野」を広げる 雑誌の上手な活用法は?
- テレビ・映画・ドラマは、何をどう見ればいい?
これにつき池上彰・佐藤優両氏が「知の源泉」を知り、自分なりの技法を磨け!
と説いています。この中から少し紹介したいと思います。
池上彰氏・佐藤優氏がやってる「読み方」を公開
新聞の読み方
新聞はいまも「世の中を知る」基本かつ最良ツールです。ネットが普及しても、新聞情報の重要性は変わらないということです。
その新聞ですが全国紙1紙だけでは情報収集として不十分、最低でも2紙に目を通さないとニュースの一部しか拾えないということです。
なぜなら新聞によってバイアス(傾向)が違うからです。ちなみに池上氏は毎日11紙を読んでいるとのこと。定期購読では「朝日新聞」「毎日新聞」「読売新聞」「日本経済新聞」「朝日小学生新聞」「毎日小学生新聞」「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」。駅売りなどで「東京新聞」「産経新聞」「中国新聞」「信濃毎日新聞」。
確かに11紙をくまなく読むのは不可能に近くて池上氏は「新聞を読む時間を朝晩に分け、ひとつの記事を丁寧に読むというよりは、ざっと見出しに目を通してどんな記事が載ってるかをチェックし各新聞の紙面構成を比較する感覚で読まれているとのこと。
これを朝の時間にし、夜には、朝に興味を持った記事を中心に全体に目を通すそうです。この11紙を読むのに費やす時間は朝晩合わせて1時間20分程度とのことです。なるほど、このような感覚なら自分にもできそうかなと思えますね。
新聞を効率的に読む方法
「全国紙」
全国紙レベルでも「新聞=客観報道」の前提が崩れているそうです。なぜなら、新聞社の「本音の部分」が違うからです。
例えば保守系の色の濃い「産経新聞」「読売新聞」「日本経済新聞」とそうではない「朝日新聞」「毎日新聞」「東京新聞」などはそれぞれの立場や姿勢があり、一定の方向に世論を誘導するための表現をするからです。
では新聞社の本音の部分を知るにはどうしたら良いか?それには各紙の「社説」と「コラム欄」を見るのが、いちばん手っ取り早いです。
朝日新聞でいえば「天声人語」、読売新聞なら「編集手帳」、毎日新聞では「余録」、産経新聞の「産経抄」などです。世の中の出来事や問題に対して新聞社としての公式意見を述べる枠で「新聞の顔」とも呼ばれています。
でも、意外なのは毎日新聞の「記者の目」コーナーで、ときおり社説とは異なる意見を堂々と載せているときがあるそうです。
他の新聞社では「会社の方針に逆らってまでは書けない」という中で異色で面白いと感じますね。
「地方紙」
私もそうですが地方紙を取っている家庭は多いのではないでしょうか?
なんといっても地元の情報が多いのが魅力ですね。その地方紙でビジネスパーソンが注目すべきなのは広告だそうです。特に「死亡広告」「不動産広告」「書籍広告」は、注意して見ることが大事です。
地方は住民同士の結びつきが深いので知人の葬儀には、参列します。外せない広告ですよね。それと「不動産広告」でその地域の経済状況がわかります。
新築マンション広告が多いということは経済が活発であることがうかがえます。「書籍広告」などはその土地柄が分かる他、住んでる人の読書水準などもはかり知ることができます。
「通信社」
先ほどの地方紙につけ足しますが通信社のニュースをカバーしていることもメリットです。
それは全国紙では通信社の記事をほとんど扱わないからなのですが、海外の新聞では事実関係については通信社の記事を最大限に扱い、自社ではそれ以外のコメントや独自で抜いてきた記事に注力するなどとすみ分けているそうです。
通信社の良いところは、とにかくニュースが速く、速報性が非常に高いことです。地方紙だけでなくNHKや民放各社も共同通信から原稿を受け取ってます。
共同通信だけでなく時事通信も注目です。世界的に強い影響力を持ち、内外情勢調査会は国際情勢に関して政府の立場を地方のエリートに理解させるために始めたところで、内閣情報調査室と直結しているそうです。
このような点が通信社の強みであり注意して見てみる要所になるということです。
〈新聞の選び方〉
全国紙1紙だけというのは偏りができてしまいます。
全国紙1紙と地方紙1紙が基本的な考えですが、1紙は保守系、もう1紙はリベラル系という組み合わせも良い選択と言えます。
「朝日新聞」「読売新聞」「毎日新聞」の読み方
「朝日新聞」の論理は好き嫌いがはっきり分かれますが、国会議員や官僚といったパワーエリートが好んで読み、その影響下にあるのは紛れもない事実です。「朝日新聞」の論調が嫌いな人もせめて「朝日新聞デジタル」には目を通す習慣をつけた方が良いということです。
「読売新聞」は特色として海外関係の記事が充実してたり、生活面、特に「人生案内」(人生相談)の欄は参考になるとの声が多いそうです。
「毎日新聞」は個々の記者のパワーがありオピニオン面の「記者の目」は注目すべきところです。
「日本経済新聞」を読むときの注意点
まず日頃から新聞を読む習慣のない人がいきなり「日本経済新聞」を読むのはハードルが高いです。
つまり向上心の高い人ほど読もうとしてあまりのい情報量の多さに挫折してしまうんです。若手ビジネスパーソンや就活を始めた大学生が陥る可能性のある「日本経済新聞」の罠というものです。
経済専門紙だから当たり前なのですが攻略する方法としては読書と同じで「自分の知識レベル」を客観的に見極め一般紙から知識レベルを上げていき少しずつ日本経済新聞の記事に慣れていくのが良いということですね。
定期購読1紙と駅売り紙の活用
定期購読する1紙は自分と相性の良いものでいいです。
駅売りの1紙ですが論調の違うものを読むのがいろんな角度から物事を見れます。いつもいつも駅売りとかを購入するのではなく自分の興味のある記事に注目して複数読むのが無理のなく習慣化しやすいですね。
溜まった新聞は、1面と見出しだけ目を通す
新聞を読む上でどうしてもやりがちなのが時間がなくて読めなくなってしまい溜まるということ。
溜まった新聞は1面と見出しにだけ目を通すというのも一つの手です。目を通すだけで記憶に少しでも残ります。
〈新聞の読み方〉
新聞は「飛ばし読み」が基本
新聞はあくまで「読み飛ばし」が基本です。
なんせ朝刊の文字数は20万文字です。じっくり読む時間の持てる人はなかなかいません。見出しを見て、興味のある記事だけしっかり読み、読むかどうか迷った記事は読まないという取捨選択する必要があります。一つの目安として
- 見出しだけで済ませる記事
- リードまで読む記事
- 最後の本文まで読む記事
の3段階に分けて読むのがコツですね。
〈記事の保管・整理〉
気になる記事はページごと切り取ると日付なども載ってますし後で時系列に並べることができます。
記事をしばらく寝かせておいて、そのニュースバリュー(重要度)を時間に判断してもらうのも工夫の一つと言えます。
あとはジャンルーごとに整理してファイルに収めるといいですね。溜まったら時間がある時にスキャナーなどでデジタル化し「エバーノート」に保管すれば整理にかける時間と労力を最小にできるとのことです。
雑誌の読み方
まず、雑誌の大前提として「電子雑誌の定額読み放題サービス」の活用です。
ドコモが提供する「dマガジン」。ソフトバンク系の「ビューン」。(ちなみにコウカワシンは「楽天マガジン」を愛用しています)どれも雑誌一冊分、あるいはそれ以下のコストで多種多様な雑誌を読めるという大革命です。雑誌との付き合い方が劇的に変わるといっても過言ではないですね。
「週刊誌」
週刊誌のキモは「世の中で何が話題になっているか」を知ることができます。
週刊誌の特徴として人間のドス黒い感情をすくい取るのがうまいです。ですが鵜呑みにしてはいけません。週刊誌の問題は「情報の真偽」が分からない点です。
ですのでできれば「信頼できる書き手の記事」を中心に読むのが基本です。そもそも週刊誌は大まかな世間の雰囲気をつかむ「読書人階級のための娯楽」として息抜きのための読みものという捉え方がいいと思います。
「経済紙・ビジネス誌」
「週刊東洋経済」など経済紙・ビジネス誌の読み方
経済紙やビジネス誌の特徴は「特集主義」編集されていることですね。週刊ものなどは週ごとに企画し幅広い取材をして大きな特徴を毎号組んでいます。
経済紙・ビジネス誌の特徴は「特集主義」編集されていることですね。週刊ものなどは週ごとに企画し幅広い取材をして大きな特集を毎号組んでます。
不思議なことに同じテーマを取り上げていても編集部が違ったら内容まで違うので複数の経済紙を読むことには意味があるといえます。そして良い点と言えば書籍よりも情報が早いことです。
「月刊誌」
文藝春秋は論壇カタログ
情報収集という点では重要ではないものの周辺知識習得にはかなり便利です。ノンフィクション・小説・エッセイ・座談・人事情報・書評などありとあらゆる情報が1冊に盛り込まれている総合雑誌は世界を見渡しても存在しません。日本人らしい情報感覚を反映したものとして捉えると良いですね。
「国際情報誌」
国際情勢を知るためのおすすめの媒体
会員制ウェブフォーラムの「フォーサイト」は、良質な情報が得られるとのこと。
「クーリエ・ジャポン」は、国際政治で国際政治で何が問題になっているかを正確にとらえることができるということです。あと国際情報誌のおすすめとして「フォーリン・アフェアーズ・リポート」があげられます。これはアメリカの外交問題評議会が出しているそうです。
アメリカと旧ソ連の冷戦のきっかけとなった「X論文」や、冷戦後の世界を予測した「文明の衝突」が発表された雑誌で、なかなか鋭い論文を載せているということです。
アメリカの立場や外交政策について知るには格好の媒体です。
「専門誌」
マニアックな専門誌の意外な効用
マニアックな専門誌というと昔からある「CQ ham radio」や「軍事研究」「丸」とかがあげられます。マニアは必ず読むでしょうけど、一般の人が読んでも得るものが多い部分があるというのです。「軍事研究」では中国の空母についての分析や武器ビジネスの最新情報が載っていて、それが世界の動きを知る上で結構役に立つというのです。軍事や戦争・・・一般の方なら目をそむけたくなる部分も多い中、ビジネスパーソンに役立つ内容がかなりあるというのです。「丸」では漫画「のらくろ」の戦後編が連載されていたとか。のらくろは軍隊では出世したのに戦後、軍隊での経験は役に立たない。世渡りの上手いやつ、嫌なやつがいることも見事に描かれている。そのような作品が「丸」には載っていたのです。戦後編は復刊ドットコムで「のらくろ放浪記」「のらくろ捕物帳」「のらくろ喫茶店」が買えるとのことです。
専門雑誌だけでなく書籍でも
あと書籍でおすすめなのが「失敗の本質」と「組織の不条理」です。
「失敗の本質」では日本の組織というものは昔も今も変わらない、陸軍海軍が現代の官僚や役所と同じということが読み取れます。
「組織の不条理」も組織というものは抜本的な改革はできないのだということが解る内容になってます。
このように時代や一般的ににそぐわないと思われる内容の専門書でも読めば学びがあるのです。
〈雑誌の選び方〉
「読みたい記事が2~3本あれば購入」が基本方針
新聞と違って雑誌は定期購読しなければいけないということはなく、「興味がある記事や特集があれば購入する」という付き合い方で良いです。めやすとして新聞広告や電車の中づり広告で「読みたい記事が目にとまれば購入」というスタイルが良いですね。
注意しなければいけないのは、中吊りとかで見て記事を判断しない事です。
実際に読んでみると内容が違うこともあり、それだけで知った気になる恐れがあるからです。
〈雑誌の読み方〉
雑誌も読む時間の「器」を決めて、「拾い読み」が基本
雑誌も新聞と同様、「拾い読み」が基本です。
時間がない中の情報収集には限りがあります。ある程度、読む記事を絞り込んで隙間時間に雑誌、まとまった時間に書籍を読むとメリハリよく情報収集できます。
ネットの使い方
ネットは「非常に効率の悪い」メディア
ネットの情報は玉石混淆(ぎょくせきこんこう)で、そこから「玉」(上質な情報)だけを選ぶのは、かなりな知識とスキルが必要と言えるそうです。
確かにネット情報は「速報性」にも優れ誰でもが情報発信できるのは素晴らしい点ですが、それが反対に情報の真偽を見極めにくくしています。
個人のサイトやSNSの投稿の中には専門家が書いた優れたものもある中でデマや思いつき、偏見も数多く存在し正しいフィルターを持たない人には苦痛でしかありません。だったら新聞や雑誌を読むほうが効率的です。
ネットには「プリズム効果」がある
おまけにネット情報では特定のものが大きく見えたり、別のものが見えなくなったりする「プリズム効果」があります。
でも逆に自分が知りたい事や自分の考えを補強する情報が欲しければ、いくらでも見つけ出すことができます。取捨選択といえば聞こえがいいですが関心があることについてはどんどん詳しくなる一方で、それ以外はまるで知らないままという・・・こともあります。
「知りたい事だけ知ることができる」というのがネットの長所でもあり短所でもあります。
「ネットの論調が主流とは限らない。ネットでは、不特定多数に向けて情報発信している人は全体で見ればまだ少数派だ」くらいに考えておいた方がバランスよくネットに向き合えます。
「ニュースサイト」
ニュースサイトはどこがおすすめか?
おすすめのニュースサイトは
- NHKオンライン(ニュースをまとめてチェックするのに適してる)
- 東洋経済オンライン(読む価値のある分析が豊富に載っている)
- ヤフーニュース(日本最大のニュースサイト)
- ハフィントンポスト(アメリカのリベラル系ネット新聞)
ヤフーニュースについてですが、アクセス数を稼ぎたいがために芸能やスポーツなどの一般の人が関心を寄せるニュースが上位表示される傾向があるので娯楽で見る分にはいいけどビジネスパーソンとしては使い勝手が良いとは言いがたいようです。
NHKオンラインの特徴としては情報の速さですね。
それから注意する点としてどのニュースサイトもアクセス数を稼ぐために「タイトル」「見出し」が大げさになりがちです。だからそれらを見ただけで終わりがちになるのが良くない点ですね。タイトルで判断せず中身まで読むクセをつけたいものです。
「検索」
グーグル検索が不便な理由
なぜかというと以前はページを進めていくと古い情報にもヒットしていたけど、いまではごく最近の情報しか出てこないという点。
グーグルによるアルゴリズムの更新が検索効率を悪くしてしまうという悪循環に陥っているとも言えます。
ウィキペディアが信用できない理由
これには面白い事実があります。佐藤氏も池上氏も経歴を間違えられていたということでウィキペディアに修正を何度もされたということ。ということは他でも間違っているのではと思いますよね。ウィキペディアの信用性には裏を取る必要があるとのことです。
おすすめなのが「ジャパンナレッジ」というインターネット辞書・辞典検索サイトを使うということです。有料ですが優良です。
「SNS」
ネットサーフィンの罠、SNSの罠
ネットサーフィンの良くないところは、時間の浪費に加えて、そこで見た情報がほとんど記憶に残らない事です。
ついつい余計なサイトをみてインプットの効率を下げてしまうことも要因です。そしてSNSも確実にインプットの時間を蝕む存在です。そういった点で「デジタルデトックス」はある意味必要なことだと思います。
意識的に「ネット断ち」をしていつもいつもスマホに支配される状況を断ち切らなければ自分の時間なんて作れないでしょう。
けど、SNSが悪いというわけではなく使いようによっては意思疎通ツールとして機能してくれます。そこで活用したい使い方にアウトプットがあります。つまり情報発信です。
インプットが大事なのは確かですがインプットしたものを完全に自分のものにするにはSNSなどでアウトプットすることにより効果が上がります。
実際、私もインプットした情報をブログを通して発信しています。これは全て自分のためなんだなあと感じることが最近多くなりました。良い効果だと思います。
「スマホ・ガラケー・タブレット」
タブレット活用のすすめ
ネットにつながるデバイスとして「スマホ」「タブレット」「パソコン」などがあります。どれでアクセスするかによって状況も変わってきます。
やっかいなのは「スマホ」です。
なぜなら、同じ情報にアクセスしてもスマホ専用に情報自体が簡略化されていることも多く、たえず持ち歩くことの多いスマホは、ネットサーフィンやSNSの誘惑が強いからです。
知らず知らずのうちにスマホを触っている方はかなり多いのではないでしょうか?これはあきらかに依存症です。歩きスマホが問題視されていますがパチンコ依存やアルコール依存に似て等しいです。
池上氏も佐藤氏も以前まで「ガラケー+タブレット」という組み合わせを使用していたそうです。タブレットをネットにつながる情報収集ツールとして使われて通話はガラケー。
これにより、程よい距離感でネットと付き合えるメリットがあります。今ではアイフォンも使われているそうですが急ぎの時以外は見ずに、本などを読む時間を確保している姿勢は見習いたいですね。
「おすすめサイト」
公式サイトはおすすめ
ネット断ちするべし!と言ってはみてもやはりネットは便利です。危険性については承知の上で「具体的にどのようなサイトを見るのが良いのか」ですが、ネットで特に重要なのはマニアックなサイトよりはむしろ公式サイトです。
そこには基本データが、しっかり書かれています。
例えば創価学会のことを知りたい場合、創価学会の方向性が世界宗教に向かっていて、その中で平和主義が本物であるという見通しが立てれることを公式サイトの資料から得ることができたと佐藤氏は言います。
あやしげな裏情報ではなく公開情報だけを使ってそれくらいの分析はできるとも言われてます。それは創価学会の公式サイトだけに限らず外務省や首相官邸のサイト、外務省や財務省の会見記録、国会の議事録など公式サイトには資料が「原文」として記載されていてそれを簡単に誰でもが見れるようになっています。
そのうえでメディアの情報で何か気になるものがあればネットで「原文」にあたってみると良いと両氏とも言われてます。
「海外メディア」
海外メディアの使い方
海外メディアの情報についてはネットが速くて便利です。
おすすめのサイトは
フィナンシャル・タイムズ(イギリスの経済紙)
LEARNING ENGLISH(BBCが英語学習者向けに出しているサイト)
CNNj(CNNの放送が日本語で見れるサイト)
アジアでは
人民網(中国共産党の機関紙ネット版)
朝鮮日報(韓国の最大発行部数新聞)
中央日報(韓国の大手新聞)
中東情勢
ParsToday(イランのニュースサイト)
書籍の読み方
「書籍の大前提」
世の中を「理解する」には書籍が基本ツール
いくら新聞、雑誌、ネットを熱心に読んだところで土台となる基礎知識が抜けていると、自分の頭でニュースや記事を深く理解することはできません。
それらを知る土台になるのが書籍なのです。
基礎知識を身につければニュースを見た時も因果関係がすぐに理解できます。確かに基礎知識を身につけるのは大変ですがそれをやっておくのとしないのでは大きな差が出てくることは間違いないです。
「本の選び方」
リアル書店に行って、知りたいジャンルの棚を見る
ネットで本が買える時代にはなりましたが、できればリアルの書店に出向き自分の欲しいジャンルの本を実際に手に取って読んでみるのがおすすめです。
自分に相性が良いかどうかは実際に読んでみないと分かりませんから。それから、本選びのコツに「書店員の知識」や「帯情報」を参考にするのも良いと思います。
「古典」
ニュースで聞いたワードを「古典作品」で深掘りする
日々入ってくるニュースでよく知らないことがあったなら、その分野の古典を抑えておくのはとても大事だそうです。例えば以前、捕鯨問題がニュースになった時はメルヴィルの「白鯨」を読むとか。アメリカ人の捕鯨に対する感覚はこの50年で大きく変わりましたが、それより前はどうであったのか?その教科書のような存在が「白鯨」なのです。確かに国によって考え方は違いますし一方的に否定はできませんが、それを踏まえたうえでこの古典ともいえる「白鯨」の話ができること大きな武器になることは間違いありません。
日本にも世界に誇れる古典があります。色々ありますが夏目漱石などは外国人にも愛好家が多い作家さんです。「坊っちゃん」や「こころ」くらいは読んでおかないと笑われるかもですね(笑)
著者の紹介
池上彰(いけがみあきら)
ジャーナリスト。
1950年 長野県生まれ。
慶応義塾大学経済学部卒業後、1973年、NHKに入局。1994年から11年にわたり「週刊こどもニュース」でニュースを解説し、人気を博する。2005年 NHKを退職後、作家、フリージャーナリストとして活躍、主な著書に『伝える力』『世界を変えた10冊の本』『おとなの教養』『池上彰の世界の見方』など多数。
まとめ
最強の知識人である池上彰氏と知の巨人である佐藤優氏の本はこれで2冊目を読みましたが、お二人の豊富な知識はすべて闇雲ではなく取捨選択しきちんと整理された正しい情報から得られているということがよくわかりました。
何事も偏ってはいけませんし裏付けする根拠も必要です。でも、それを調べるのに時間はいくらあっても足りません。だからこそ情報ソースは吟味しなければいけないし無駄な時間を削る努力も必要ということですね。
お二人の情報収集ノウハウを知りえたことで自分も正しい判断の基、良質な情報が手に入れられると思うとうれしい限りです。
新聞一つにしても考え方次第で内容の濃いものが得られることがわかり、それを気づけたことを本日の学びにしたいと思います。
『僕らが毎日やってる最強の読み方』を聴こう!
「聴く読書」ってご存知な方もいらっしゃいますよね。
1日何時間も存在する「耳のスキマ時間」が読書時間に変わります。
音楽を聴くように気軽に人気のビジネス書を楽しめます。語学や資格試験の勉強にも最適です。
文芸作品は、朗読からドラマ形式の作品まで、幅広い形式で楽しめる人気のジャンルとなっています。
『僕らが毎日やってる最強の読み方』はAudible (オーディブル) で聴くことができます。
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