
こんにちはコウカワシンです。
今回は池上彰・佐藤優著『知的再武装60のヒント』を書評させていただきます。
この本はズバリ!
「人生において45歳、60歳という局面を迎えた人のための処世術」
です。
『知的再武装60のヒント』とは
教養ブームとして書店にはたくさんの関連書籍が乱立してますが普通の方は「何から読めば良いにかな?」と迷われる方も多いはず。まだ見ぬ未来に向け教養を身につけたい方、長年勤めた会社を退職し残された人生をよりよく生きるために勉強をし直したい方。
本書は人生の折り返し地点といわれる45歳、定年退職される60歳の方を中心にこれからをどう乗り越えるかを池上彰・佐藤優、両氏が対話形式により60もの提案と言いますか、ヒントを明かしてくれます。
著者の紹介
池上彰(いけがみあきら)
ジャーナリスト。
1950年 長野県生まれ。
慶応義塾大学経済学部卒業後、1973年、NHKに入局。1994年から11年にわたり「週刊こどもニュース」でニュースを解説し、人気を博する。2005年 NHKを退職後、作家、フリージャーナリストとして活躍、主な著書に『伝える力』『世界を変えた10冊の本』『おとなの教養』『池上彰の世界の見方』など多数。
佐藤優(さとうまさる)
作家・元外務省主任分析官。
1960年 東京都生まれ。
同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館などに勤務。その後、本省で主任分析官として活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴。2009年、有罪確定(懲役2年6カ月、執行猶予4年)。2013年に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。主な著書に『国家の罠』『獄中記』『自壊する帝国』『私のマルクス』『読書の技法』『調べる技術 書く技術』など多数。
本書のキモ
本書のターゲットとなる方の一例として
『知的再武装60のヒント』のターゲット
- 年齢的にまだ若いけど将来に不安を感じる方
- 45歳になり未来への展望が見えない方
- 人生後半に向けての準備が分からない方
- 知識欲に燃えているけど何から学べば良いかアドバイスの欲しい方
- 定年後に気をつけることを知りたい方
- 読むべき本を知りたい方
このような方におすすめです。
ですがこの二人の対談はそれを抜きにしても面白い!
すべての人におすすめできると感じました。
キモになる部分はですね・・・「人間は必ず死ぬ。時間的制約の中でしか、われわれは自由を行使することはできない。この時間を、どのように充実して使うか」と語る佐藤優氏の言葉に集約されると思います。
つまり「いらんことする時間はないで!」ってことです。やるべきこととやらない方が良いことの取捨選択をできる目安のアドバイスとして受け止めていただければよいかと思います。
目次
『知的再武装60のヒント』の目次
はじめに 池上彰
【第一章】何を学ぶべきか
【第二章】いかに学ぶべきか
【第三章】いかに学び続けるか
【第四章】今の時代をいかに学ぶか
【第五章】いかに対話するか
あとがき 佐藤優
本書のポイント
『知的再武装60のヒント』のポイント
- 何を学ぶべきか
- いかに学ぶべきか
- いかに学び続けるべきか
- 今の時代をいかに学ぶか
- いかに対話するか
何を学ぶべきか
要点
- 45歳の方はこれまでの自分の見つめ直し(今まで自分は何をやってきたか?)
- 根っこがあるところで勝負する(何を諦めて何を伸ばすかを見切ること)
- 「生命・身体・財産」の順番で考えてみる(退職する前にクレジットカードを作っておく)
いかに学ぶべきか
要点
- 自分の勉強場所作り(本棚を買い落ち着いて勉強できる場所を確保する)
- 教えるプロにお金を払って勉強する(素人が教えても身につかないことが多いから)
- 45歳を回ったら新しいことは頭に入らないのが普通(けどやり続けたら少しは溜まる)
いかに学び続けるべきか
要点
- あまり短期でできるものをやらない(勉強を長続きさせるコツ)
- 健康は衰えていくことを前提にする(持病とのうまい付き合い方)
- タイプの違う仕事に切り替える(「仕事=楽しいの構築」)
今の時代をいかに学ぶか
要点
- 定年を迎え自分の会社で延長する再雇用は考え直した方が良い(元部下との関わりあい)
- 若い人と付き合うのは非常に重要(反対に教わることが多い)
いかに対話するか
要点
- 聞き上手になる(伝える前に大事なのは相手の事を「聞く力」)
- 色々、聞き出したいときは相手をいい気持ちにさせる(琴線と逆鱗に気をつける)
大人としての処世術は上記のことがポイントになると思います。
アクション
私たちが特に参考にしたいのは学びの取捨選択です。
基本的に考えて「大人は好きなことだけ学べば良い」と思います。
なぜなら・・・我々には時間に限りがあるからです(笑)
そして学んだことを人に話しましょう。
人に説明することで学んだことが一層、自分の記憶として定着します。
つまり、「インプット&アウトプット」がとても大事ということです。
まとめ
この二人の対談・・・すごくおもしろかったです。
本書ではこの二人がすすめる勉強法とか書籍とかいろいろ挙げてくださってます。
私はその中でも「聖書」にすごく興味を惹かれました。それには古典的な教養を学ぶためと言います。
やはり世界史とかの見聞を広げたければ聖書は読んどくべきだと感じました。
それから学生時代に学んだことを復習し直すのもアリかなと。
とにかく大人の勉強は楽しくなければいけません。
楽しく勉強するには自分の学習スペースも確保しある意味集中して学習できるようSNSは見るだけにするとか工夫も必要ですね。
いつまでも意欲を持った人生を歩みたいと思わせてくれたことに感謝したいと思います。
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