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【頭がいい人の脳の使い方】から学び記憶力をアップさせ「物覚えが悪い」から脱却しよう

コウカワシン

こんにちはコウカワシンです。

今回は、小田全宏(おだ・ぜんこう)さんの著書【頭がいい人の脳の使い方】から学ばせていただきます。

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目次

【頭がいい人の脳の使い方】は、どんな本?

【頭がいい人の脳の使い方】は、ズバリ!「頭が良くなるバイブル」です。

本書はこのような本

本書の著者、小田全宏(おだ・ぜんこう)さんは、自信で開発した「アクティブ・ブレイン・プログラム」という脳の活性化メソッドを用いて、15年以上子どもから大人まで多くの人々に脳の使い方を教えていらっしゃいます。

小田さんは、「頭の良い悪いの差はほとんどない。頭が良いという人は、脳の使い方が上手なのだ」と言います。

しかし、うまく脳を使えていない人は、

「自分は頭が悪いから何をやってもダメ」

「どうせ頭の良さは遺伝で決まるはずだ」

「もう歳だから憶えたすぐそばから忘れてしまう」

「記憶できる脳の容量は限られてるんじゃないかなあ」

「暗記・・・、苦手なんだよなあ」

と、思い込んでしまっています。

でも、小田さんに言わせれば、これは間違った思い込みなのだそうです。しかも、脳の使いこなし方を知れば、人生はどんどんプラスになると提唱します。

ですので、「自分は頭が悪い、物覚えが悪い」と悩んでいる人は、ぜひ手に取って読んでみるべき一冊です

本書がおすすめな人

【頭がいい人の脳の使い方】がおすすめな人

  • 暗記が苦手だと感じている人
  • 記憶力を鍛えたい人
  • 頭の良さは遺伝だと思い込んでいる人
  • もっと効率の良い記憶法を知りたい人

【頭がいい人の脳の使い方】の要点は?

頭のいい人は脳の使い方が上手

著者は、「脳力の観点から考えると、人々にさほどの差はない」と言います。

つまり、世の中に頭が悪い人はいないということなのです。

それを踏まえたうえで、「頭が良い・悪い」は、「頭の使い方を知っているかどうか」、そして、「自分の心を正しく目標に向けることができるかどうか」によるとも言っています。

しかし、「自分は頭が悪い」という思い込みをして自分の脳をフル稼働させられていない人がたくさんいるとされています。

逆を言えば、「自分は頭が悪い」という人は、自分に自信をつけ、「正しい考え方」と「正しい技法」を身につけることができれば、誰でも記憶力をアップし、本来のパフォーマンスを発揮することができるようになるのです。

「頭が悪い」というのは間違った思い込み

まず、「自分は頭が悪い」と思い込んでいる原因としては、次のようなことがあげられるのではないでしょうか。

  • 「自分が頭が悪いのは、遺伝だから」
  • 「自分はもう歳だから・・・」
  • 「そもそも覚えるのが苦手」

著者によると、上記のようなことは理由でも何でもないとしています。

人間の脳力は遺伝ではない

頭の良さは親からの遺伝だとする意見があります。

たしかに「IQ200の天才児」というように優秀な人はいますが、それは遺伝というよりは、脳の神経細胞のつながりにい関係していると著者は言います。

たしかに記憶や学習は、脳の中にある神経細胞(ニューロン)間においてシナプス伝達効果が変化することで進むので、ニューロン間のつながりがよい遺伝子を持っている人が有利です。

でも、「正しい考え方」と「正しい技法」を身につけることができれば、人間の脳力は、遺伝を超えて開花できるというのが、著者の意見です。

記憶力が年齢を重ねるごとに衰えていくはウソ

「人間の脳細胞は20歳を過ぎると減っていく」という意見があり、実際に20歳のときの脳の重量は90歳になるころには15%ほど少なくなるとされています。

でも、90歳で15%減で済むなら、さほど影響はないはずなのに、とても大変なことととらえる人が多いです。

脳細胞にしても、20歳を過ぎると1日に10万個の脳細胞が死滅していき、80歳を過ぎると脳細胞はピークの半分くらいになる、または日本だけで1000万人超が認知症になるとまでいわれています。

認知症は世界的な社会問題ですが、そもそも認知症になる確たる原因はあまりわかっていないのが現状です。今の段階では脳細胞の減少と認知症の発生は必ずしもイコールではないのです。

最近の研究で、脳の寿命は120歳くらいだろうと言われています。ということは死ぬまで脳を元気に保つことができるということです。

「歳をとると物忘れが激しくなる」というのも大きな誤解で、老人も子どもも物忘れをする数は変わらないのだそうです。

実際に著者の講座を受けられている88歳の人は、1日の研修が終わるころには、100個近い単語を覚えることができたそうです。

ここでも「正しい考え方」と「正しい技法」を身につけることの大切さが証明されたということですね。

「覚えるのが苦手」は覆せる

「暗記はつらい」

「暗記は苦手」

「暗記はたいへん」

「暗記できない自分は頭が悪い」

おそらくはほとんどの人がこのように感じているのではないでしょうか。

しかし、この苦手意識こそが、自分の能力をあきらめ、良き結果となる可能性を摘んでしまう最たる原因だと、著者は言います。

でも、考えてみれば好きなことや興味あることに対しては、苦労をしなくても知識を深めることができますよね。

人間は楽しいことが大好きで、興味あることの知識が増えるのは楽しいため、脳も張り切って動きます。だから、苦もせずに覚えることができるのです。

一方で、興味がないことを憶えるのは誰もが苦痛です。苦痛を感じることは脳が受け付けません。だから憶えられないのです。

つまり、「暗記は苦手」「暗記できない自分は頭が悪い」と思えば思うほど、脳に思い込みバイアスがかかり、本来の力を発揮することができず、結果、間違った思い込みをしたまま生きていくことになるのです。

頭を良くするために心がけたいこと

体調を万全にする

疲れていたり睡眠不足であったりすると、どんなに集中して脳力を高めようとしても効果は上がりません。

まずは「体調を万全にする」ことを心がけましょう。

睡眠の質を高めることも大事ですし、日々、ストレスを溜めないことも必然です。

また生活習慣を見直すことでしだいに脳力が上がっていき、集中力も高まっていきます。

記憶をつかさどる3つのフェーズ

記憶に関しては、次の3つのフェーズを意識しましょう。

  • 記銘(きめい)
  • 保持(ほじ)
  • 再生(さいせい)
記銘(きめい)

記銘とは、情報を頭に入れ「憶える」ことです。

一般に「記憶力がいい」というのは、いかに速く、たくさん、正確に情報を頭に入れることができるかを表しています。

保持(ほじ)

保持とは、文字通り「憶えている」ことです。

どれだけの時間、記憶を頭の中に溜めておくことができるかを指します。

再生(さいせい)

再生とは、「思い出す」ことです。

脳に入れた情報を、必要なときに組み合わせながら必要な形で引っ張り出せる能力を指します。

「頭が良い」というのは、「たくさんの情報を、速く正確に憶え、長い期間溜めておき、必要なときにパッと取り出せる」ということです。

記憶する対象というのは、言葉や数字だけでなく、画像、音、味、匂い、感触、感情など五感に触れるものすべてです。

記憶するだけなら、記録としてスマホに取り込むだけで代用が利きます。

しかし、脳を利用して、記銘・保持・再生の3フェーズをうまく整合させることで、頭の中の膨大な記憶が情報のネットワークとなり、クリエイティブで、新しい発想をすることができるようになるのです。

記憶を飛躍させる6つの考え方

著者の講座では、記憶法について学ぶ前に、まず「記憶力が飛躍する6つの基本的考え方」を説いています。

たしかに人間の脳は、遺伝的な要素で「頭が良い」を完全に無視することはできませんが、きちんと使うことで脳が本来持っている力よりも、はるかに大きな結果を生み出すそうです。

うまく脳の持つ最大限の力を引き出し、さらに伸ばしていくためにも、次の6つの考え方を意識しましょう。

  1. 自分の脳に対する自信を持つ
  2. 好奇心と集中力を高める
  3. イメージ力と感受性を磨く
  4. 目的とビジョンを持つ
  5. 反復する
  6. 頭で理解するのではなく、腹落ちする納得を!

1の「自分の脳に対する自信を持つ」はとくに重要で、自分の脳に自信がないと、常に何かをやろうとするとするたびに「無理」というバイアスがかかります。

こんな状態で取り組んでも、その「無理」というバイアスが邪魔をして素直に記憶・知識の吸収ができませんし、チャレンジしようという気持ちすら持てないでしょう。

そうならないために次の3つの心構えを持つことが肝心です。

  • 自分ができ(てい)ることを徹底して挙げてみる
  • 人との比較をやめる・しない
  • 小さな成功体験を心から喜ぶ

この3つの心構えから、自分の脳力、そして可能性を改めて知ることができます。あとはそれを信じるだけです。

自信は自分を信じることで保つことができるのです。

頭の使い方が上手になる「記憶力を高める8つのメソッド」

それでは、頭の使い方が上手になる技法について実践方法を紹介したいと思います。

著者は記憶力を飛躍的に高めるために8つのメソッドを用意しています。

それは次のようなことです。

  1. 言葉を常に「イメージ化」する
  2. 情報を「リンク」させる
  3. 「ロクス」に情報を貼りつける
  4. 課題対象を「分解」する
  5. 記憶の定着に必要なのは「本当の理解」
  6. 「成功感情」を揺り動かす
  7. 「アウトプット」しながら記憶する
  8. 「反復」のタイミングを意識する

一つひとつをこの記事で説明するのは省略しますが、まずは1つでも2つでもできることから実践し、自分の記憶力や脳力に対する自信をつけることが必要です。

この「8つのメソッド」を自分なりに咀嚼してまとめ、人に話すなど「アウトプット」を繰り返すことで、記憶の定着が進み、今までとは違う記憶の体験をすることができると著者は言います。

【頭がいい人の脳の使い方】の感想・まとめ

自分を信じ、「正しい考え方」で「正しい技法」に取り組めば、自ずと頭がよくなり、さらなる自信につながる

本書のエピローグで、「引き寄せの法則」を著者が説かれています。

「引き寄せの法則」とは、マイナスを思えばマイナスのことが起こり、反対に、プラスのことを思えば、プラスのことが起こるというものです。

これは、脳のしくみにおいても大事な考え方ですし、マイナスのことを思えば脳の働きもマイナスモードとなり、プラスのことを思えば、脳の動きもプラスモードとなるのです。

まるで磁石のようなことが脳の働きに大きく影響するのです。

だったら、プラスに転じなければ、損ですよね。

でも急にプラス思考とか、ものごとをポジティブにとらえろと言っても無理な話かもしれません。

著者は「陽転思考」という、「ものごとを太陽のように明るく転じてとらえる」考え方も合わせて説いています。

「人生に起こるあらゆる出来事をあるがままに受け止め、感謝の心を抱きつつ、ベストを尽くして生きる」というものだそうです。

このように考えると、目の前にある苦しいことやネガティブなことも、また違った見方ができそうですよね。

そうすることで精神的な負担を軽くし、脳にとって良いコンディションを提供できるのではないでしょうか。

なんといっても自信がないから「自分は頭が悪い」と思うのだし、いつまでたっても不安がぬぐえないのです。

ですので、できるだけ体調管理に努め、日々のストレスをのぞく努力をし、生活習慣さえも見直すことができれば、なにごともあるがままに受け止め、感謝の心を持つことができると思います。

そして、いつもベストを尽くしていけば、越えられない困難もなくなるでしょう。

そういった意味で、社会人ならもちろんのこと、本書が理解できるなら小学生からでもぜひ読んでいただきたい本です。

ぜひご一読ください。

【頭がいい人の脳の使い方】の概要

本書の目次

【頭がいい人の脳の使い方】

CHECK! あなたはどれくらい、脳を上手に活用できていますか?
はじめに 自分の「脳」に自信がありますか?

第1章 誤解されている「脳」の常識
第2章 「脳力」の基本は質のよい記憶
第3章 記憶力を高める8つのメソッド
第4章 「脳力」の効果は集中で変わる
第5章 「脳」と心を活性化させる情動マネジメント
第6章 シチュエーション別脳の使い方

エピローグ 陽転思考で成功を引き寄せる
おわりに

著者の紹介

小田全宏(おだ・ぜんこう)

一般社団法人アクティブ・ブレイン協会会長。(株)ルネッサンス・ユニバーシティ代表取締役。

1958年滋賀県彦根市生まれ。

東京大学法学部卒業後、(財)松下政経塾に入塾。経営の神様、松下幸之助翁の薫陶を受け、人間学を研究。

1986年より人間教育の研究所を立ち上げる。

1991年(株)ルネッサンス・ユニバーシティを設立し、陽転思考を基本理念とした講演・研修活動を展開。

主な著書

最高の人生教科書 易経 「陽転易学」で道をひらく PHP研究所 (2016/1/22)
一瞬で人生が変わる!アウトプット速読法』SBクリエイティブ (2013/4/24)
1分間松下幸之助 逆境を力に変える不屈の人生哲学77』SBクリエイティブ (2011/9/27)
脳のしつけ』サンマーク出版 (2016/10/15)
なぜ富士山は世界遺産になったのか』PHP研究所 (2013/8/26)
松下幸之助翁 82の教え』小学館 (2001/11/1)
地球を守るために いまあなたができること しなければならないこと 』サンマーク出版 (2008/4/10)
新・陽転思考―前向きに生きるための77の知恵』日本コンサルタントグループ (2003/9/1)
日本人の神髄―8人の先賢に学ぶ「大和魂」』サンマーク出版 (2003/6/1)

コウカワシン

最後までお読みいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

四国在住。
ミニマリスト。趣味は映画観賞と音楽鑑賞、読書、野球観戦。
映画は特に好き嫌いなくほとんどのジャンルーを観ます。音楽はジャズとクラシックが大好きです。読書は歴史書が好きでよく読みます。

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