
こんにちはコウカワシンです。
今回は、八木仁平(やぎ・じんぺい)さんの著書【世界一やさしい「才能」の見つけ方】から学ばせていただきます。
【世界一やさしい「才能」の見つけ方】は、どんな本?


【世界一やさしい「才能」の見つけ方】は、ズバリ!「自分の才能を見つけて正しく活かす」ためのマニュアルです。
本書はこのような本
本書の著者八木仁平(やぎ・じんぺい)さんは、「才能を見つければ、その瞬間から人生は変わる」と言います。
というのも、才能を見つけられると自己肯定感も上がり、人間関係も良くなり、収入も上がり、人から尊敬されるなど、望んだとおりの人生をつくり出していけるからです。
それについて八木さんは、八木さん自身が才能について真剣に向き合ってきた経験と、1000人以上の「才能を見つけられていない人たち」を「才能が見つかった人」へと導いてきた経験から提唱します。
才能を見つけ、本当の自分を肯定することができれば、本当の自信がつき、自分の生き方に迷いがなくなることでしょう。
それから八木さんは、「誰にでも才能がある」と言います。
その才能の見つけ方、活かし方、育て方も本書には、ていねいに説明しています。
本書がおすすめな人
【世界一やさしい「才能」の見つけ方】がおすすめな人
- 自分には才能なんてないと思っている人
- すべてに自信がなく気持ちが沈みがちな人
- 他人からダメ出しをされすぐ凹んでしまう人
【世界一やさしい「才能」の見つけ方】の要点は?


誰にでも必ず才能がある
誰にでも必ず才能があります。
なぜなら、著者自身がそれを痛感した経験があるからです。
著者は、学生時代にコンビニのアルバイトをたった2カ月でクビにされました。
「アルバイトすらできない自分は社会不適合者だ」と感じ、自信を失っていましたが、一方で「自分にも何かできることがあるはずだ」という希望も持ち、「才能」の研究を始めたそうです。
著者は、もともと「人見知り」というコンプレックスを持っていて、それを克服するためにコンビニやテレアポのアルバイトをしました。
ですが、コンビニでは数多くの仕事をなかなか把握できないし、それを人見知りな性格から先輩にもうまく質問できず、テレアポではうまく電話をすることができないという有様で、うまくいきませんでした。
つまり、それらの仕事は著者にとっては、まったくと言っていいほど才能から180度ズレたものだったのです。
それでも「人見知り」を克服したい著者は、ヒッチハイクにも挑戦しました。
ネットカフェに寝泊まりしながら初対面の人の車に乗せてもらって、なんとかコミュニケーションを取るということを3週間ほど、毎日毎日「怖い」と心臓をバクバクさせて人見知りを克服しようとされていたのです。
ヒッチハイクの経験が100回になったころ、「自分の人見知りは何も変わっていない」ということに気づきました。
そのヒッチハイク実行と並行して、「ヒッチハイクの成功法」を体系化したブログを書いていました。
ブログに関しては、著者にとって苦ではなく無理なくできることで、毎日でも、人からバカにされても夢中になれるものでした。ヒッチハイク以外にも自分の知っていることをブログにまとめて発信していかれたそうです。
すでにヒッチハイクでは、著者のブログがトップに上がってくるようになっていて、「高田馬場の美味しいラーメンまとめ」という記事ではいくつかのニュースサイトにも取り上げられるようになったのです。
つまり、ブログを通じて「文章を書く」ことが自分の才能であると自覚し自信を持たれたのです。
そのブログは日に日にアクセス数が伸びていき、開始から1年半で月100万円を稼ぐことができるようになりました。
その「文章を書く」ことが自分の才能と確信を深めた著者は、次に本の執筆を開始、初めて執筆した本は、一気に10万部を突破し、20万部、30万部と重版され、日本の2021年年間ベストセラーランキング(ビジネス書)でトップ10入りしたのです。


つまり、才能は誰にでも必ずあり、その才能に気づかなければ現状はまったく変わらないし、気づいてそれを伸ばせば結果も伴い、人生も変わるということなのです。
才能をうまく見つけられない人の5つの間違い
「才能」と言いますが、それには正しい認識を持つ必要があります。
特にありがちなのが「才能」について間違った認識を持つことです。
間違った認識を持つと、なおさら自分の才能を見つけられなくなり、自信のない人生を送ることになります。
それでは、どういう認識を持ってはいけないかを紹介していきます。
①「人よりうまくできること」が才能だ
たとえば、「野球が上手い」とか「走るのが速い」とかが自分の才能だと思うとします。
でもそれで「世界一うまくできる」かというと、首を縦に振る人はいないでしょう。
ですので、自分の「才能」を「人よりうまくできること」と認識することは、それがそうではなくなった時に必ず自信喪失します。
正しい「才能の定義」は、「つい、やってしまうこと」です。
たとえば、
- つい、行動してしまう
- つい、人間観察してしまう
- つい、リスクを考えてしまう
- つい、目立とうとしてしまう
- つい、ネガティブに考えてしまう
- つい、人の気持ちを考えてしまう
- つい、人に話しかけてしまう
といったことすべてが才能なのです。
しかも無意識にです。
それは、聞き手で字を書くのと同じくらい自然なので、意識するまで気づかないものなのです。
たしかに「つい、やってしまうこと」がどう役に立つかわからないという声もあるでしょう。
しかし、この「つい、やってしまうこと」は、間違いなく自分にとって才能であることには違いないのです。
②「資格」や「スキル」が大事
「才能」と「スキルや資格」は、まったく違います。
「才能」は、特別な努力もせずに身についたもので、「スキルや資格」は、学んだり努力して後天的に身についたものです。
「才能」は、一度知って使えるようになれば、どんな仕事にも使えるが、「スキルや資格」は、特定の仕事でのみ活用可能なものです。
「才能」は、一生使い続けることができるが、「スキルや資格」は、古くなって使えなくなる可能性があります。


たしかに「スキルや資格」は、必要です。
ですが、これから10年先20年先にも使えるものでしょうか。
たとえば、会計士の資格を得て、会計士として働き始めたものの、その仕事が自分には向いていないとなれば、その会計士の資格を取るまでに費やした時間はムダになるのではないでしょうか。
自分の本来「やりたいこと」よりも「資格を活かす」という考え方は、かえって自分自身の人生を縛ってしまい、自分らしい人生を歩めなくしているとなれば本末転倒です。
たしかに会計士の資格を取るには、並々ならぬ努力があったに違いありません。
だったら会計士という「自分の外」に向いている目を、「自分の内」に向けてみましょう。自分の「外側にあるスキルや知識」を求めるのではなく、「内側にある才能」に目を向けるのです。
③「なりたい自分」になろうとする
これも先ほどの「スキルや資格」といった自分の外側にあるものです。
つまり、努力しなくては手に入らないものです。
そしてこれは自己否定の言葉でもあります。なぜなら「今の自分はダメだから、なりたい自分になろう」という発想が根底にあるからです。
著者のお兄さんは、社交的で誰とでも仲良くできるいつもみんなの輪の中心にいるような人で、著者が目指す「なりたい自分」のイメージに近い人でした。
人見知りをする著者にとっては「なぜ自分はお兄ちゃんのように友達が作れないんだろう」と、ずっと自己否定を繰り返していたといいます。
そこで、前述のヒッチハイク実行が出てくるのですが、うまくいきませんでした。
「なりたい自分」、言い換えれば「憧れ」ですが、この「憧れ」を手放さない限りは「自分の才能」は絶対に見つからないとまで著者は言います。
そこで大事なのが、「憧れをあきらめる」という意識です。
たとえば、空を飛んでいる鳥と自分を比べて、「なんで自分は飛べないんだろう」とは思いません。それは、「自分は空が飛べない」とあきらめているからです。
また、ドラゴンクエストなどのゲームでは、キャラクターの能力値が数字で明らかであり、攻撃力の低い魔法使いは剣を持って戦おうとはしません。なぜなら、「自分は剣で攻撃しても勝てない」とあきらめているからです。
誰かに憧れを持つというのも、「自分もあのように生きられるかもしれない」とまだ希望を持っているからそう意識するのです。
もがけばもがくほど、自分を追い詰めてしまうでしょう。それよりは憧れをスッパリあきらめ「なれる自分」にフォーカスし自己肯定するのです。


④努力は必ず報われる
今までわたしたちは、「努力すれば成功する」、「努力しなければ成功しない」と教えられてきました。ですがこれは間違いです。
本当は、次の通りです。
- 才能があるものに対して努力して、楽しみながら大成功する。
- 才能がないものに対して、しんどい思いをしながら成果も出ない。そして努力することをやめてしまう。
これは、アメリカのネブラスカ大学の研究でも証明されていて、「読むことが得意なグループ」と「読むことが平均的なグループ」を3年にわたって訓練しました。
「読むことが平均的なグループ」は、訓練前に毎分90語ペースが3年後に150語。伸び率は1.6倍以上でした。
それに対し、「読むことが得意なグループ」は、訓練前に毎分350語ペースが3年後に2900語以上。伸び率はなんと8倍以上となりました。


これを見ればわかる通り、
- 才能がないことを努力しても、大きな結果は出ない
- 才能があることを努力すれば、大きな結果が出る
ということなのです。
「努力しても並みにしかなれない分野に無駄な時間を使わないことである。
P.F.ドラッカー(『プロフェッショナルの条件』ダイヤモンド社)
強みに集中すべきである。
無能を並みの水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーを必要とする」
このドラッカーの言葉は実に的を射たものですね。
「努力は必ず報われる」と思っている人は、自分の才能に気づきにくい可能性があるということです。
⑤成功者から学べば、成功できる
これも先ほどの「憧れ」に近いものがあります。
著名な起業家、経営者、影響力のある人が書いた本を読み、その人の語る成功法則を真似しようとする人は少なくないでしょう。
有名人の書いた自己啓発書は、読むととても高揚感があり、「自分もこの人の真似をして成功しよう!」という気持ちになるものですから仕方がないといえます。
でも、書いている人によって成功法則が違いますから、「あの人とこの人が言っていることは違う」と感じ、混乱することがあるかもしれません。
たとえば、次の通りです。
- 「足るを知れ」⇄「強欲に生きろ」
- 「もっと空気を読め」⇄「もっと鈍感になれ」
- 「人脈が大事」⇄「孤独に努力するのが大事」
- 「人に迷惑をかけるな」⇄「たくさん失敗しろ」
- 「行動が大事」⇄「行動する前に考えるのが大事」
- 「いろんなことに挑戦しろ」⇄「1つのことを極めろ」
まだまだありますが、人によってアドバイスが違います。
なぜなら、成功者の口から発せられる内容は「その人にとっての成功パターン」でしかないからです。
言い換えれば、「その人だからうまく言ったやり方」を説明しているのです。
現に著者は、「人脈が大事」と言われたので努力されましたが、うまくいかず、役に立つアドバイスではないと感じられました。
上記の「成功者のアドバイス」は、どれも正解なのですが、どれが自分に合っているかというと、一概には言えないということなのです。
反対に3年間、本を読みまくり、ブログをたくさん書く「孤独な時間」を過ごしたことが今につながっていると著者は感じました。
そこで著者の提案です。
人のアドバイスを聞くほど、無数の「誰かの正解」に惑わされてしまいます。それよりも大事なのは「自分の才能」を活かす方法を見つけることです。
答えは「外」ではなく「内」にあるのです。
才能の見つけ方
「なんでできないの?」と思うことはありませんか?
自分が当たり前にできることなのに他人ができないことって案外あるかもしれません。
たとえば、「プレゼンの資料作り」とかです。
自分はプレゼン資料を作るのが得意であるから、他人もそうだと思い、仲間に資料作りを任せたとします。
しかし、期限が近いのにその人の資料作りは難航しており、作り途中の資料を見せてもらっても、お世辞にもクオリティが高いとは言えない出来でした。
なぜこんなことになっているのかを本人に尋ねたところ、「資料の先に見えるお客様像が多く浮かび、大幅に特徴を増やさないと満足いく資料にできないのではないか」と考えすぎてしまったからでした。
つまりその人は、「お客様の状況に合わせて臨機応変に対応する才能」を持っている、お客様対応のスペシャリストだったのです。
ですので、ターゲットを絞り、コンセプトを押し出す資料作りには不向きだったのです。
たぶん、このように自分が得意とすることが他人は得意ではない(その逆もあり)ということはあるし、それが自分にとって才能であると気づくことが重要です。
「動詞」に注目する
「才能は動詞」だと著者は言います。
たとえば、以下の才能はどれも動詞です。
- 慎重に進める
- 情報を集める
- 未来を考える
- 人と人をつなぐ
- 人の気持ちを考える
- 初対面の人と親しくなる
例をあげるとこのようなことです。
「旅行が好き」というAさん、Bさん、Cさん。同じ「旅行が好き」でも、「旅行の何が楽しいのか?」はそれぞれ違います。
Aさんは、「旅行先で楽しかったことを写真で友達に伝えることが楽しい」そうです。ということは、Aさんは「何かの魅力を伝える」才能を持っているのではないでしょうか。
Bさんは、「計画を立てるのが楽しい」そうです。ということは「計画を立てる」才能をもっているということでしょう。
Cさんは、「新しい体験をするのが楽しい」そうです。ということは「新しいことに飛び込む」才能に恵まれているということなのでしょう。
この3人の例からも、「伝える・立てる・飛び込む」というように才能が動詞で表されています。
これを見てもわかるように才能とは、「つい、やってしまっている行動」なのだということです。
「遺伝で才能は50%決まる」
行動遺伝学の研究によると、「才能の約50%が遺伝で決まる」とされているそうです。そして残りの半分が、育った環境で決まるとも言われています。
ということで、これは才能というよりは適性の度合いが濃いと思いますが、年齢を重ねれば重ねるほど、才能を変えるのが難しいということなのです。
「才能を変えられないなんて、なんと悲しいことか」と思うでしょうが、これは自分のままで生きるしかないと「あきらめる」ことができ、そのほうがかえって、確実に幸せになれるのだと著者は言います。
これを示すような実験があります。
数百人にいくつかのポスターから1つポスターを選んでもらい、次のようなグループに分けました。
- グループ1「1カ月以内に他のポスターと交換可能」
- グループ2「これが最終決定で、一度選んだポスターは交換できない」
この実験で分かったことは、グループ2のほうがはるかにポスターを気に入っていることです。
もっといいポスターが選べるかもしれないという可能性を残されたグループ1よりも、交換できないグループ2のほうが満足度が高いということです。
つまり、多くの人はグループ1のように自分の持っていないものに目を向けて、ずっと追い求める人生を生きています。それではいつまで経っても自分の人生に満足できないでしょう。
自分の持っている才能のポジティブな点に目を向けて、とことん使い倒してやろう覚悟を決めたときに、人生を丸ごと受け入れて、本当の自分で生き始めることができるということです。
「自分を変えよう」ではなく「自分を活かすには」と考える
「外にいる自分」になろうとすると無理が生じるとお伝えしました。
たとえ、自分の才能が見つかったとしても、よほどの覚悟がない限り「もっと良い才能が欲しかった」とか「あの人みたいな才能が欲しい」とないものねだりを続けてしまい、いつまで経っても自信を持てず幸せになれません。
つまり、根っこの部分で「自分を変えたほうがいい」というマインドが残っていたら、「この才能を活かしきる」という覚悟が決まらず、またほかの誰かになろうとし始めてしまいます。
そこで大事なマインドが、「自分を活かすには」と考えることです。
与えられた才能を受け入れ、活かしきる人生をなるべく早くスタートべきなのです。
才能を見つける5つの質問
自分の才能を見つけるために次のようなことを問いかけてみましょう。
何か見つかると思いますよ。
Q1 他人にイラっとすることは?
Q2 親や先生によく注意されたことは?
Q3 やっちゃダメと禁止されると辛いことは?
Q4 あなたの短所を「だからこそ」で言い換えるとどうなりますか?
Q5 他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?
Q1 他人にイラっとすることは?
他人がしていることを見てイラっとしたことはありませんか?
たとえば次のことを思うとかです。
「自分だったらこうするのに・・・・・・」
「「あ~あ、自分だったら絶対このようにはしないな」
このように、「自分ならふつうにできてしまうこと」ができない人を見たときに「なんでこんなこともできないの?」とイラっとしたことがないでしょうか。
実はそこに才能が隠れているというのです。
そこで、「なぜ、イラっとしたか?」を考えてみましょう。
「相手の立場を考えずに意見してくる」ことにイラっとしたのなら
⇒「相手の立場に立って考える」が当たり前な才能がある
「同じ失敗を繰り返す」人にイラっとした
⇒「問題が起きたときに根本解決する」が当たり前にできる才能がある
「矛盾していることを言う」人にイラっとした
⇒「論理的に物事を考える」が当たり前にできる才能がある
たしかに他人ができないことに対してイラっとし、指摘したくなると思います。
ですが、他人にできないことを指摘するのではなく、その「イラ」に対し、「その逆が自分の才能なんだ」ととらえることができれば、人間関係も円滑になるでしょうし、人生もラクになります。
Q2 親や先生によく注意されたことは?
他人から注意されることは、実は才能である可能性が高いです。
「足が速くて、つい、廊下を走ってしまい注意されるけど、運動会や競技会ではよい成績を取ることができる」というようなわかりやすいことばかりではありませんが、他人から注意されることは実は自分の長所かもしれません。
注意されるくらい自然とできる才能を見つけて、それを長所として発揮できる環境に移ることが大事です。
たとえば、「ネガティブなことばかり気になる」とふつうなら短所として受け取られる人が、炎上を避けるための謝罪会見のプロとして働き始めたところ、ネガティブに考えてリスクを徹底的につぶすことで信頼を集めるようになったといいます。
その他にもこのような例があります。
物事を疑ってかかる
⇒人々に真実を伝えるジャーナリストになる
人の話を聞かずに、自分がしゃべり続ける
⇒セミナー講師になる
聞かれてもいないのに「こうしたほうがいい」と言ってしまう
⇒コンサルタントになる
飽きっぽい
⇒連続起業家になる
これらのように注意されたことから、才能を見つけられたら、その才能を活かせるところで生きればいいのです。
Q3 やっちゃダメと禁止されると辛いことは?
才能とは「つい、やっちゃうこと」です。
でもそれを「やっちゃダメ」と言われたらつらいですよね。そういうものはありませんか?
著者の知人Tさんは感染症流行による外出自粛期間ん、「人と会って話すこと」を禁じられ、とても落ち込んだそうです。
つまり、Tさんは「人とコミュニケーションする」という才能を持っているのです。
ちなみに著者は、自粛期間中に「人と会えない」ということにつらさは感じなかったそうです。
そこで考えるべきことは、
- 「やっちゃダメ」と言われるとつらいことを考える
- どんな「つい、やってしまうこと」が禁止されているのかを考える
の2点です。
例を挙げるとこんな感じです。
不健康そうな人にアドバイスすることを禁止されるとつらい
⇒「改善のためのアドバイスをする」ことがつい、やってしまう才能である
落ち込んでいる人がいるときに話を聞くことを禁止されるとつらい
⇒「人の気持ちに寄り添う」ことがつい、やってしまう才能である
本を読むことを禁止されるとつらい
⇒「新しい知識を学ぶ」ことがつい、やってしまう才能である
「これまで息苦しかった環境は何か」を考えると、禁止されるとつらいことを見つけやすくなるでしょう。
この質問で見つかった、禁止されると辛いくらいの「才能」を仕事にできれば、「仕事をつい、やってしまう」という状態になります。
成功の秘訣は、「やる気を出すこと」ではなくて「やる気がなくてもできること」を続けることです。
Q4 あなたの短所を「だからこそ」で言い換えるとどうなりますか?
こうして見ると、「長所」と「短所」は表裏一体であることがわかります。
ですが不思議なことに、多くの人は自分の長所を聞かれても答えられず、短所についてならすぐに答えられるときています。
短所を自覚しているのなら、実は長所を見つけるのは難しくないかもしれません。
そのキーワードは、「だからこそ」です。
例を挙げてみます。
人と長時間いると疲れる
⇒だからこそ、一人で思考し新しいものを生み出すことができる
承認欲求が強い
⇒だからこそ、多くの人に役立つ仕事ができる
強い言葉で人を傷つけてしまうことがある
⇒だからこそ、その言葉で人の背中を押すことができる
相手の目線に立って考えることが苦手
⇒だからこそ、自分の意見をストレートに伝えることができる
指示された通りのことをするのが苦手
⇒だからこそ、自分で主体性を持って動くことができる
勉強が苦手
⇒だからこそ、自分で学ばず人に頼ることができる
なんだかこじつけのようにも聞こえますが、自分の短所を長所に言い換えて、「だからこそ」輝ける場所を探してみましょう。
Q5 他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?
あまりにも楽しくて遊びだと思えるくらいのことを仕事にできれば、勝ったも同然です。
多くの人は「仕事は苦痛が伴うもの」と思っていますが、現実は正反対で、「仕事とは遊びであり喜びが伴うもの」という感覚で、できることのほうが楽しく、成果も出ます。


自分には遊びのようにたのしいのに、周りからは仕事として受け止められるようなことが、ズバリ!あなたの「才能」なのです。
「他の人は嫌がるのに自分には楽しいと思えること」とは、どんなものでしょうか?
例を挙げるとこんな感じではないでしょうか。
会議の進行役をすること
⇒「みんなの意見を引き出してまとめる」のが楽しい⇐これが才能
動物の世話をする
⇒「日々ケアをして変化を見る」のが楽しい⇐これが才能
書類ミスのチェックをする
⇒「ミスを見つける」のが楽しい⇐これが才能
これらの質問で見つけた才能を仕事に活かすことができれば、「早く仕事終わらないかなあ~」ではなく、「あっという間に終わったなあ~」「もっと働きたいなあ~」と思えるようになります。
【世界一やさしい「才能」の見つけ方】の感想・まとめ


自分の才能を知らないのは不幸。
自分の才能を見つけ、活かし、育てよう。
本書を読むと、自分にとって当たり前のことや短所までもが、「才能」なのだというのが、よくわかりました。
だいたいに、短所やネガティブさって、コンプレックスになることばかりですが、発想の転換、いやいや、ちょっとやそこらではそのような意識にはできないので、大胆な「自己改革」が必要かなと感じました。
でも、身構えることはありません。
だって、それは自分に無理をすることだからです。
「才能」とは、自然にできることなのですから、意識せず、「気づく」ことが大事なのでしょうね。
この「気づき」を多くの人が感じることができれば、自然と自己肯定感も上がり、日々の生活度もアップするはずですね。
ハッピーな人を増やしたいので、ぜひ多くの人に読んでいただきたい本です。
【世界一やさしい「才能」の見つけ方】の概要
本書の目次
【世界一やさしい「才能」の見つけ方】
はじめに 才能を見つければ、その瞬間から人生は変わる
CHAPTER 1 なぜ、才能に気づける人と気づけない人がいるのか?
CHAPTER 2 学ぶと世界の見え方が一変する「才能の公式」
CHAPTER 3 自分の中に眠る宝物を掘り起こす「才能を見つける技術」
CHAPTER 4 あなたらしく輝けるようになる「才能を活かす技術」
CHAPTER 5 誰も真似のできない強みを手に入れる「才能を育てる技術」
おわりに 「強みを手に入れたあと」に必ずやってくる試練とは
著者の紹介
八木仁平(やぎ・じんぺい)
3ヶ月10STEPでやりたいこと探しを終わらせる「自己理解プログラム」を提供する、株式会社ジコリカイ代表取締役。
高知県生まれ。
早稲田大学卒業後すぐに独立したものの、お金以外の働く目的を見失って鬱状態に。
本当にやりたいことを見つけるため、独自の「自己理解」に取り組む。その手法を発信し始めたところ、ブログは累計2600万PV。
Twitterフォロワー数40,000人超に。
「自己理解プログラム」には全国から問い合わせが殺到している。
主な著書
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』KADOKAWA (2020/5/28)


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