
こんにちはコウカワシンです。
今回は、林健太郎(はやし・けんたろう)さんの著書【否定しない習慣】から学ばせていただきます。
【否定しない習慣】は、どんな本?


【否定しない習慣】は、ズバリ!「人に好かれる会話術」です。
本書はこのような本
「自分は相手のためを思って言っているのに、なぜかいつも言い争いになる」
「なぜか部下に人望がない」
「あの人はいつもこちらの意見を聞かずに自分の言いたいことを言ってくるなあ・・・。相談してるのはこっちなのに~」
「子どもがぜんぜん言うことを聞かない・・・。あいつはいったい何を考えているんだ?」
こういうときってありますよね。
自分は相手のためを思って言っていることでも、相手はそう受け取らず、言い合いになり、人間関係が悪くなるという、お互いにとって望んでいない結果になることがあります。
実は、「相手のためを思って」と言いながらもその言葉の中に知らず知らずのうちに「否定」の言葉が隠れている恐れがあります。
本書の著者林健太郎(はやし・けんたろう)さんは、よりよい人間関係構築には「否定しない」ことが、もっとも大事なことだと言います。
本書では、「気づかないうちに否定する心理」「否定しないマインドのつくり方」「否定しない技術」といったことを中心に否定しないことで円滑な人間関係を築けるような方法を盛り込んでいます。
社会人だけではなく、良好な親子関係のためにもぜひ読んでおきたい一冊です。
本書がおすすめな人
【否定しない習慣】がおすすめな人
- よりよい人間関係をつくれるようになりたい人
- まわりの人から好かれ、信頼されるようになりたい人
- 部下の人材育成に活かしたい人
- 子どもを理解し、よりよく育てたい人
【否定しない習慣】の要点は?


本書は「否定しない」ことが、なぜ人間関係において良いのかや「否定しない」ためのコミュニケーションの技術を知り、「否定しない」ことを意識するだけで、それは「否定しない習慣」となり、それぞれの人間関係が劇的に変わるとしています。



それでは本書から、わたしの独断と偏見で、「否定しないことで得られるメリット」や「どんなことが否定になるのか」「否定しないマインドをつくる3つの基本」「否定しない技術」といったことを取り上げます。
実は本書では、「否定しない習慣」ということにおいて有益な情報が満載ですから、ぜひ本書を手に取って読んでみてください。
否定しないことで得られるメリット
相手との対話中にいろいろと否定してしまえば、必ず話は中断するし、相手との意思疎通を欠いたまま険悪な関係になってしまう可能性だってあります。
つまり、「否定しない習慣」が身につけば、人間関係は良好に維持され、仕事や人生が変わることだってあるということです。
否定しないで得られるメリットはザッと上げると次のようになります。
- 人に好かれやすくなり、嫌われにくくなる
- 一緒にいると居心地がいいと感じてもらえる
- 忌憚(きたん)のない意見や会話ができるようになる
- 建設的な議論や会話が増えるようになる
- 相手の自己肯定感が上がりやすくなる
- 部下が成長しやすくなる
- ミスや失敗を責められなくなり、新しい挑戦をしやすくなる
- ネガティブな思考が減っていく
- 信頼関係が生まれやすくなる
- 人間関係のトラブルが減る
- 会話が続きやすくなる
- 「聞く力」「承認する力」が高まる
これだけでなく、まだまだありますが、これを見ればわかるように、「ほめられる」とか「肯定される」よりも「否定されない」ことがいい人間関係を築くカギであり、メリットなのです。
でも人間って、否定しているつもりはないのに、相手から見れば否定されているようにとられることがあります。
つまり、知らず知らずのうちに否定しているということです。
知らず知らずのうちに否定していませんか?
自分としてはそんなつもりはないのに知らないうちに相手を否定してしまうとはどういうことでしょうか?
たとえばこのようなことです。
自分の子どもが、「ぼく、将来は宇宙飛行士になりたい!」といった場合にたいていの親は、できるだけ夢を応援してあげたいと思っているでしょう。
その一方で、「現実的な夢や目標を持ってほしい」とも思いがちです。
「実現するかしないかわからない夢からは、早く目覚めさせたほうがいい」という無意識の「親心」が働きます。
仮に、その場では直接的に否定せずとも、無意識に否定している心理状態になったとします。その深層心理としてこのような意味合いの言動をするのではないでしょうか。
- 宇宙飛行士になりたいという話をなかったことにする
- 子どもの相談に真剣に耳を傾けない
- 親が進んで欲しい新路に誘導する
どれも悪意ではなく、むしろよかれと思って相手否定することになってしまうのです。
これに似たことは、著者にもあったそうです。
著者には「将来はF1カーの空力デザイナーになりたい」という夢がありました。そのことを親や学校の先生は驚きながらもこう言われたそうです。
親からは「もっと普通の夢はないの?いいたいことはわかるけど・・・」と言われ、学校の先生からは「わけわからないこと言ってないで、進学のことを考えろ」と言われました。
この根底にあるのは「あなたのために言っている」ということです。
しかし、否定ばかりされると相手にとっては、
- 怒りが生まれる
- オープンに話せなくなる
- 信頼関係が生まれにくくなる
- 自己肯定感が低下し、自信を持てなくなる
という事態に陥ります。
大人たちは決して悪意がなく、「大人の常識」で言ってしまったことであるのは違いないのですが、これでは確実に子どもの可能性をつぶしますし、子どもが今後、相談したいとも思いませんよね。
これは職場での部下との会話でも同様です。
つまり、「否定しないマインド」を意識しないと、その会話内容によって相手は「心理的安全性」が保てませんし、これ以上踏み込んだ話もできないうえに良好な人間関係がつくれないということになります。
否定しないマインドを持つために意識したい3つの基本
「否定しないマインド」を意識して相手に接すると、相手は次のように変化します。
- ポジティブな感情になる
- もっとコミュニケーションを取りたくなる
- 信頼関係が生まれる
- 自己肯定感が高まり、自信が持てる
このようになるためには、意識したい3つの基本があります。
「事実だから否定してもいい」という思考はしない
「事実だから否定してもいい」という思考をしてはいけません。
たとえば、仕事上において「前回もミスをした」「遅刻が多い」「言い訳が多い」と、それが事実であり正論だとしても部下を延々と責め続けていては、相手を追い詰めてしまいます。
大事なことは、「事実だから何を言ってもいい」と考えるのではなく、「事実であっても言われた相手がどう思うか」を考えることなのです。
「自分は正しい」という思考はしない
「自分は正しい」という思考をしてはいけません。
昨今、「論破」というワードが話題になり、これが日常的なコミュニケーションにおいて「勝ち・負けがある」ということが前提になったとたん、争いになり、どちらか一方が嫌な思いをします。
論争になる原因は「自分が正しい」という思い込みにあります。
しかし、世の中の人間関係における問題には、「たったひとつの正解」がない場合が多いです。
ですので、「自分なりの正解」を主張し続けるのではなく、意見の違いを理解して、共有する目的を見つけることが重要です。
そのうえで、「両方の意見のいい部分を合わせた選択肢をさぐる」という方向に軌道修正するとよいのです。
「過剰な期待」はしない
「過剰な期待」をしてはいけません。
「期待している」「期待されている」というのはポジティブな言葉です。
しかし、その期待が裏切られると、人は相手を否定しがちです。
たとえば、部下を信頼して仕事を任せたものの、期待に達してない仕事をしたとしますが、それは彼がわざとミスをしたわけではありません。
相手を責めたいという気持ちをぐっとこらえて「その人はその人なりに精一杯、がんばってやっている」考えて気持ちをコントロールし、「相手を責める」という行動の選択肢を捨てましょう。
それよりも「では、どうすればできるのか?」とか「何が足りないのか?」「どのレベルまでならできるのか?」と考えたほうが、建設的で、お互いのためになります。
コミュニケーションは「感情」ではなく「未来の着地点」で考える
先ほどの「その人はその人なりに精一杯、がんばってやっている」という言葉に反感を持つ人がいるのも確かです。
その人たちは、「一生懸命やればいいというものでもない。仕事がうまくいかないのなら大問題だから、厳しくして当然」と言うのではないでしょうか。
たしかにその通りです。でもこれは「正論」を振りかざす、いわゆるロジスティックハラスメント的な言葉です。その言葉の着地点はどこでしょうか。
否定された相手はなおさら委縮し、さらにはパフォーマンスが落ちていくことも予想されます。
このように「頭ごなしの否定」は、実は解決するどころか、少しずつ事態を悪化させる可能性が高いのです。本来の目的の着地点はそれではないのではないでしょうか。
たしかに厳しい目線がないとよい仕事はできません。しかし、厳しさ一辺倒は、いずれ人間関係の破綻に向かいます。
ここで必要なのが、「未来の着地点」です。
本来、目指すべき未来は、相手との良好な関係性を築き、仕事を良い方向へと導くことであるはずです。
少なくとも自分が正しいから、部下をやり込めることのはずではないでしょう。自分の感情のおもむくまま相手にぶつけても事態は好転しません。
そこで大事になってくるのが、「彼もそれなりに精一杯やってるな」と、いったんクールダウンし、「では、どうすればできるのか?」とか「何が足りないのか?」「どのレベルまでならできるのか?」という建設的な目線です。
これが、「どういう未来にしたいのか?」の分岐点になるということです。
否定してくる人への対処はこうしよう
では、「否定してくる人」に対して、その言動で悩まないようにするにはどうしたらいいでしょうか。
そんな場合は、料理で湯切りなどに使う「ざる」をイメージしましょう。
相手が否定してきたとき、ボウルのように全部を受け取ってしまうと、へこんでしまうのは当然です。ですから、穴だらけのざるをイメージして、相手の否定をザーッとこぼすのです。
「ざる」のように聞くコツは、「いる」情報と「いらない」情報を心の中で分別することです。否定の言葉や罵倒、叱責など、「いらない」情報は聞き流して、気づきや学びだけを今後に活かせばいいのです。
それから同時に、相手は「ざる」を持っていないということも理解することが重要です。
「そんなの当たり前だろう!仕事なんだから!」といったような、昔なら通用したハッパのかけ方は、今ではもう通用しません。否定のハッパがけは「相手をつぶしてしまうひと言になる」と認識するべきでしょう。
否定してくる人から「反面教師」的に学ぶことですね。
否定しない技術
「能動的に黙る」こと
「否定しない」ための大事な技術に、「言葉を返す前にブレーキを踏む」というのがあります。
これは「能動的に黙る」という意味です。コミュニケーションのトラブルの多くは、相手を受け入れることなく、脊髄(せきずい)反射的に言葉を返したりすることから始まります。
ニュアンスは違いますが、「売り言葉に買い言葉」「ああ言えばこう言う」的な言葉の返し方になってしまい、それがまた新たなトラブルを生んでしまう可能性があるのです。
ですので、その脊髄反射的なコミュニケーションから抜け出すために、まずは「能動的に黙る」という習慣をつくる、それにより一度冷静になることが大切です。
そして「能動的に黙る」は、建設的なコミュニケーションをとるためにひと役買います。
これは本書で紹介された「能動的に黙ること」の事例です。
あるお菓子メーカーに「自分がしゃべらないと死後tが回らない」と自分ばかりがしゃべって、指示を出し、社員から近寄りがたい存在に思われていたマネージャーがいたそうです。
そのマネージャーが、「能動的に黙る」を実践したところ、部下たちは自分の意見を話してくれるようになり、仕事がやりやすくなったそうです。
これは、話を聞いてくれる相手には、誰もが喜んで話してくれる。話しやすい相手には、アイデアも情報もしゃべってくれるということを表しています。
「能動的に黙る」ことのポイントとして、「相手が話し終わるまで黙ったまま」でいることです。というのも、話の途中でさえぎる行為は立派な「否定」だからです。
相手が言いたいことを話し終わったなと思ったら、そこから、最低2秒は沈黙を続けましょう。
なぜなら、相手の話が終わったとみるや、食い気味に言葉を発信してしまい、そうやって発した言葉は、否定になりやすいからです。
つまり、相手の言葉が終わったあとの数秒は、相手を否定しないためのリスクヘッジの時間だと思うことが大切です。
相手の言葉をナレーション(復唱)すること
何か相談事をされたり提案を受けたら、「何かいいことを言わなければ・・・」とか「何かいいアドバイスはないか・・・」となりますよね。
そんなときは要注意です。
というのも、何かうまいこと言う意識は、知らず知らずに「それよりもさあ~」とか「そうじゃなくて~」といった「否定」の言葉を発してしまうからです。
これでは、これまで否定しないように沈黙を貫いたことすべてが水の泡ですよね。
そのようにならないためには「相手の言葉をナレーションする」ことが有効です。つまり、「復唱」です。
相手がそれまでに言ったことを繰り返して、「~ということを考えているんだね」「~ということなんですね」などでOKです。これにより相手は「自分の言葉をしっかり聞いてくれた」と受け取り安心します。
この「復唱」だけでも十分に会話は成立し、相手は、「そうなんですよ。それに~」と、より詳しい話や、かみ砕いた説明を続けてくれます。
それから相手の言葉を復唱するメリットとして、「会話のスピードをコントロールできる」ことがあげられます。
現代はテレビやYouTubeの影響から、ふだんの日常会話もスピーディーになりました。
ですが、会話はしっかり理解できないと、意思疎通ができません。
相手の言葉をゆっくり復唱することにより会話のスピードをコントロールし、会話のスピードが遅いほど、「内容を精査でき、否定しない会話を展開しやすい」というのが、狙いなのです。
「同意」できないときに「承認」する技術
「否定しない」というのは、相手の言葉や考え、意見、行動について頭から否定しないということであって、何も「すべてにYESと言わなきゃいけない」という話ではありません。
「否定せざるを得ないもの」や「間違っているもの」に対して否定し訂正することは大事なことです。
ただ、「それをどう伝えるか」がポイントなのです。
その際には、相手が言ったことそのものだけを「承認する」ことから始めましょう。
具体的には「復唱」です。
「~ということを考えているんだね」
「~ということを言ってくれたんだね」
「~ということがあったんだね」
と、まずは賛成でも同意でもなく、いったん事実を受け取るのです。
この「ひと手間」が大事だと著者は言います。
このやり方をコーチングでは「承認」といいます。
承認するのは、「相手がそう言っている」という事実だけで、その内容について同意する必要はありません。
そんなときに返す言葉として、適当なのは「なるほど」でもなく「ありがとう」でもなく、「そうなんですね」です。
相手の言うことが明らかに間違っていても、「そうなんですね。そういう考えもありますよね」と伝え、相手の思いや考えをまずは受け止めることが大事なのです。
それだけで、相手の言葉の内容に同意しなくても、承認することができます。
否定しない習慣を身につけるために
毎日、セルフコーチングする
つい相手を否定してしまう人は、毎日セルフコーチングすることを著者はすすめています。
セルコーティングというのは文字通り、自分自身をコーチングすることです。否定しないコミュニケーションの習慣を身につけるために、たとえば夜寝る前や、お風呂の中などひとりの時間で自分自身と向き合う時間をつくります。
セルコーチングの基本的な考え方は、「下手に方法論に走るよりも、まずは立ち止まって、今、何が起きているのかをしっかりと理解する」ことです。
そのために今日あった出来事を、「実況中継」するかのように振り返っていきます。
たとえば、次のようなことを自分自身に問いかけてみましょう。
- 今日はどんな一日でしたか?
- 忙しかったでしょうか、それとも、比較的余裕のある一日でしたか?
- どんな人と時間を共にしたでしょうか?
- どんな感情が生まれては消えていったでしょうか?
ここで大事なのは、「事実情報だけを捉えて振り返る」ことです。
「何が悪かったんだろう」「どうすればよかったんだろう」「何が正解だったんだろう」などと方法論を模索するモードに入ってはいけません。
そのプロセスの中で、誰かを否定していたことに気づくかもしれませんが、そのときは「どうすればよかったか」を考える前に、まず「自分が否定してしまったシーン」を客観的な事実だけに集中して、丁寧に振り返ってみることです。
そうすると、自分の否定という行為の中に、「願い」や「意図」があることが徐々に見えてきます。
このプロセスを踏むことで、「なぜ自分は否定しようと思ったのか」をつかめ、自分の否定のメカニズムが解明されます。


会話のとき、「自分はいるだけでよい」ことを知る
振り返りのセルフコーティングをしていると、過ぎ去った時間に思いをはせ、「ああすればよかった、こうすればよかった」というネガティブな思考が湧き、言動を反省することもあるでしょう。
そんなときに大事なのが、相手にとって、「あなたは必要以上に必要とされていない」という認識です。
つまり、自分は相手にとって、「そこにいるだけで、すでに役割をほぼ果たしている」ということです。
自分が相手に対して与えるものは、「相手が話をし、自分を内観するための『静かな時間』」であると認識することが大事なのです。
それなのに「何かしないといけないのかな?」と思い、余計なことを話すと、黙っていれば満たされた役割を自らぶち壊すことになります。
著者も「今、話をしている相手はもう立派な大人。何かを客観的なアドバイスや判断が欲しいのであれば、自分から求めてくるはず、それがないなら、黙って聞いていてもらいたいのだ」と、よく自分に言い聞かせていたそうです。
会話のときは、基本的に「自分はすでに役割を果たしている」という考え方こそが、否定しないセルフコーティングで大事な前提であるのです。
【否定しない習慣】の感想・まとめ


常に「相手にとっての最善」を考える。
「同意」できない場合でも、復唱することで「承認」し、感情的な議論は絶対しない。
本書を読むと、デール・カーネギーの『人を動かす』を思い浮かべます。
この『人を動かす』の「人を説得する十二原則」においても、本書で書かれている「否定しない」ことの大切さを切々と語っています。
世の中のほとんどの人は、「自分の言っていることが正しい」と思っていますので、それを頭ごなしに否定されてしまっては、どうしても人間関係がうまくいきませんよね。
そういった意味で、社会人なら必ず読んでおいたほうが、よりよい人間関係を築ける一冊だということです。
今回紹介しきれていない大事なことがまだまだありますので、ぜひ手に取って読んでみてください。
【否定しない習慣】の概要


本書の目次
【否定しない習慣】
はじめに
第1章 気づかないうちに否定する人の心理
第2章 「否定しないマインド」のつくり方
第3章 否定しない技術
第4章 「否定しない自分」をつくる習慣
第5章 「いい人間関係」をつくる会話の技術
おわりに
著者の紹介
林健太郎(はやし・けんたろう)
リーダー育成家
合同会社ナンバーツー エグゼクティブ・コーチ。一般社団法人 国際コーチ連盟日本支部 創設者。
1973年、東京都生まれ。
バンダイ、NTTコミュニケーションズなどに勤務後、日本におけるエグゼクティブ・コーチングの草分け的存在であるアンソニー・クルカス氏との出会いをきっかけに、プロコーチを目指して海外修行に出る。
帰国後、2010年にコーチとして独立。
2016年には、世界最大のたばこメーカー、フィリップ・モリス社の依頼で、管理職200名超に対するコーチング研修を実施。
日本を代表する大手企業や外資系企業、ベンチャー企業や家族経営の会社まで、のべ500人を超える経営者やビジネスリーダーに対してコーチングを実施。企業向けの研修講師としての実績も豊富で、フェラーリ社の日本における認定講師を8年間務めるなど、リーダー育成に尽力している。
近年のオンライン化に合わせて、リーダーのための対話術を磨くスクール「DELIC」をオンラインで無料公開することや、自身のコーチングセッションをノーカットで動画公開するなどの施策が学び手から大きな支持を得ている。
2020年には、オンラインでの新しいコーチングの形態として「10分コーチング」(商標出願中)という新しいジャンルを開発し、短期集中型の新しいコーチングのスタイルを模索している。
主な著書
『優れたリーダーは、なぜ「傾聴力」を磨くのか?』三笠書房 (2022/6/27)
『できる上司は会話が9割』三笠書房 (2021/2/24)
『ワイマル共和国―ヒトラーを出現させたもの』中央公論新社 (1963/1/1)


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